“ばっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.4%
10.5%
祖母5.3%
5.3%
5.3%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この残酷ざんこくなじょうだんがばっせられないはずの子どもたちみんなをわらわせた。それからほかの子どもたちも一人一人勘定かんじょうをすました。
今は二郎も意地ばって、おれは此方へ行くと歩いて、細い道を辿り辿り、一ちょうも来て、兄の後姿を見送った時には、いつか峠にさえぎられて、道は曲っていて、兄の姿は見えなくなったのであります。
迷い路 (新字新仮名) / 小川未明(著)
乙女は肩に力を入れて俯向うつむいたまま思わずも笑いかけ、祖母ばっちゃん、でかした! 本当に乙女はそう思った。
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
乙女と祖母ばっちゃんとは、味噌汁を薄めてそこへうんと塩を入れたものを皆にのませはじめたのである。
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
附近の山林をばっさいして、丸木小屋をつくり、長屋をこしらえ、そして元々、こんどの鎌倉参戦は、新田殿のためにあらず、足利殿のために働いたものであると、口にも出して
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
派出はでな色を肉の上に重ねるものだぐらいのばっとした観察はあったのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
目と口に浸込しみこんで、中にいた器械の図などは、ずッしりくろがねたてのように洋燈ランプの前にあらわでて、絵の硝子がらすばっと光った。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)