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罰
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ばっ
ふりがな文庫
“
罰
(
ばっ
)” の例文
今日いずれの国の法律を
以
(
もっ
)
てしても、殺人罪は一番重く
罰
(
ばっ
)
せられる。間接ではあるけれども、ビジテリアンたちも又この罪を
免
(
まぬか
)
れない。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この
残酷
(
ざんこく
)
なじょうだんが
罰
(
ばっ
)
せられないはずの子どもたちみんなを
笑
(
わら
)
わせた。それからほかの子どもたちも一人一人
勘定
(
かんじょう
)
をすました。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
もし
無法
(
むほう
)
なものがあって、
私
(
わたし
)
たちに
石
(
いし
)
を
投
(
な
)
げたり、また
捕
(
と
)
らえたりするものがあれば、そのものはみんなから
罰
(
ばっ
)
せられるでありましょう……。
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寵愛
(
ちょうあい
)
いよいよ厚きを加えたが、その後
妃
(
きさき
)
の
寵
(
ちょう
)
衰
(
おとろ
)
えたとき、かつて食い残した品を捧げた無礼の
件
(
けん
)
によりて
罰
(
ばっ
)
せられたという。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
科人
(
とがにん
)
はご
神刑
(
しんけい
)
にかけます。ご
領地
(
りょうち
)
のできごとなら知らぬこと、ご
神縛
(
しんばく
)
の科人は
当山
(
とうざん
)
のならいによって
罰
(
ばっ
)
します」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
領主
物悲
(
ものがな
)
しげなる
靜
(
しづ
)
けさをば
此
(
この
)
朝景色
(
あさげしき
)
が
齎
(
もたら
)
する。
日
(
ひ
)
も
悲
(
かな
)
しみてか、
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
せぬわ。いざ、
共
(
とも
)
に
彼方
(
かなた
)
へ
往
(
い
)
て、
盡
(
つ
)
きぬ
愁歎
(
なげき
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
はん。
赦
(
ゆる
)
すべき
者
(
もの
)
もあれば、
罰
(
ばっ
)
すべき
者
(
もの
)
もある。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
王さまは
召使
(
めしつか
)
いをよびだして、きびしくしかりつけました。そして、もしあしたまでに
犯人
(
はんにん
)
の名をいうことができなければ、おまえを犯人と考えて
罰
(
ばっ
)
するぞ、と、おどかしました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それともまた、この男の罪が非常に大きなもので、もしもそれを口にでもしようものなら、
極楽
(
ごくらく
)
が死の
刑
(
けい
)
をもってこの男を
罰
(
ばっ
)
しなければならないといったようなものだったのでしょうか。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「そうだ、ぼくらは次郎君を
罰
(
ばっ
)
することはできない」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
マチアはそう
機械的
(
きかいてき
)
に言って、あたかもこの子どもも
罰
(
ばっ
)
せられると思うのがかれに
満足
(
まんぞく
)
をあたえるもののようであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
して、
折角
(
せっかく
)
おいでになったお客さまに、もしものことがあったらどうする。学校の
名誉
(
めいよ
)
に関するよ。今日はもうお前たちみんな
罰
(
ばっ
)
しなければならない。
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「そして、
町
(
まち
)
では
鉄砲
(
てっぽう
)
で
打
(
う
)
ったりすると、かえって、その
人間
(
にんげん
)
は、みんなから
罰
(
ばっ
)
せられるということを、
町
(
まち
)
のはとはいっていました。」と、
弟
(
おとうと
)
がいいました。
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寸分
(
すんぶん
)
異ならぬ同一事実のものでも、
見
(
み
)
ようによりては
褒
(
ほ
)
めることもできれば、
誹
(
そ
)
しることもできる。賞することも
罰
(
ばっ
)
することもでき、殺すことも
活
(
い
)
かすこともできる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
この天国では、わしひとり、つまり、神のほかは、だれにも
罰
(
ばっ
)
する
権利
(
けんり
)
はないのじゃ。
天国へいった仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「なに、
正
(
ただ
)
しいものは、いつかみとめられるし、
正
(
ただ
)
しくないものは、しまいに
罰
(
ばっ
)
せられるのじゃ。」
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしが
仲間
(
なかま
)
の間に
規律
(
きりつ
)
を
保
(
たも
)
とうとすれば、
罪
(
つみ
)
を
犯
(
おか
)
したものは
罰
(
ばっ
)
せられなければならない。それをしなかったら、つぎの村へ行って、今度はドルスが同じ事をするであろう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
法に従って彼らを
罰
(
ばっ
)
せんか、
惜
(
おし
)
むらくは彼らの中には有名の
士君子
(
しくんし
)
が多く、かつこれらの人は
日
(
ひ
)
ごろ社会百般の事柄に力を尽し、世間の信用と敬愛とを受けている。法に従い罰するに
忍
(
しの
)
びぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
神
(
かみ
)
さまは、めくら
星
(
ぼし
)
となった
娘
(
むすめ
)
を、かわいそうだと
思
(
おも
)
われました。けれど、
逃
(
に
)
げた
小鳥
(
ことり
)
にべつに
罪
(
つみ
)
のあるわけでありませんから、それを
罰
(
ばっ
)
することができませんでした。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“罰”の解説
罰(ばつ)とは、法令や特定集団における決まりごと、道徳などに違反したものに対する公もしくは集団が行う、多くは当人に不利益または不快になることである。罰を与えることを制裁(せいさい)というが、制裁を罰の意味で使うこともある。仕置、懲罰、処罰とも言う。
(出典:Wikipedia)
罰
常用漢字
中学
部首:⽹
14画
“罰”を含む語句
懲罰
冥罰
御罰
処罰
誅罰
刑罰
仏罰
罰金
賞罰
罰當
罰杯
罰俸
天罰
罰当
劫罰
神罰
天罰覿面
所罰
厳罰
佛罰
...