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ばうず
ふりがな文庫
“
坊主
(
ばうず
)” の例文
背
(
せ
)
を
高
(
たか
)
く、
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んで、
沼
(
ぬま
)
の
岸
(
きし
)
を
離
(
はな
)
れると、
足代
(
あじろ
)
に
突立
(
つゝた
)
つて
見送
(
みおく
)
つた
坊主
(
ばうず
)
の
影
(
かげ
)
は、
背後
(
うしろ
)
から
蔽覆
(
おつかぶ
)
さる
如
(
ごと
)
く、
大
(
おほひ
)
なる
形
(
かたち
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ふん、
坊主
(
ばうず
)
か」と
云
(
い
)
つて
閭
(
りよ
)
は
暫
(
しばら
)
く
考
(
かんが
)
へたが、「
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
逢
(
あ
)
つて
見
(
み
)
るから、こゝへ
通
(
とほ
)
せ」と
言
(
い
)
ひ
附
(
つ
)
けた。そして
女房
(
にようばう
)
を
奧
(
おく
)
へ
引
(
ひ
)
つ
込
(
こ
)
ませた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
カントの
超絶
(
てうぜつ
)
哲学
(
てつがく
)
や
余姚
(
よよう
)
の
良知説
(
りやうちせつ
)
や
大
(
だい
)
は
即
(
すなは
)
ち
大
(
だい
)
なりと
雖
(
いへ
)
ども
臍栗
(
へそくり
)
銭
(
ぜに
)
を
牽摺
(
ひきず
)
り
出
(
だ
)
すの
術
(
じゆつ
)
は
遥
(
はる
)
かに
生臭
(
なまぐさ
)
坊主
(
ばうず
)
が
南無
(
なむ
)
阿弥陀仏
(
あみだぶつ
)
に
及
(
およ
)
ばず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
彼
(
あ
)
の
坊主
(
ばうず
)
は
妙
(
めう
)
な事を
云
(
い
)
ふて、人の見て
居
(
ゐ
)
る
前
(
まい
)
では物が
喰
(
く
)
はれないなんて、
全体
(
ぜんたい
)
アノ
坊主
(
ばうず
)
は
大変
(
たいへん
)
に
吝
(
けち
)
で
金
(
かね
)
を
溜
(
ため
)
る
奴
(
やつ
)
だと
云
(
い
)
ふ事を聞いて
居
(
ゐ
)
るが
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見るより大いに悦び
小杉
(
こすぎ
)
の伯父樣此
坊主
(
ばうず
)
が
勾引
(
かどはかし
)
ますアレ/\
伯父樣々々
(
をぢさま/\
)
と云れて九助は何ぢやと
立止
(
たちとゞまる
)
を旅僧は是を見と等く是は
堪
(
たまら
)
ぬと其儘後を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
槐
(
ゑんじゆ
)
これに次ぐ。その代り葉の落ち尽す事早きものは、
百日紅
(
さるすべり
)
第一なり。桜や槐の
梢
(
こずゑ
)
にはまだ
疎
(
まばら
)
に
残葉
(
ざんえふ
)
があつても、百日紅ばかりは
坊主
(
ばうず
)
になつてゐる。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
覺束
(
おぼつか
)
ない
手
(
て
)
つきに
風車
(
かざぐるま
)
を
立
(
た
)
てゝ
見
(
み
)
せたり、
振
(
ふ
)
りつゞみなどを
振
(
ふ
)
つてお
見
(
み
)
せなされ、
一家
(
いつか
)
の
内
(
うち
)
に
我
(
われ
)
を
慰
(
なぐさ
)
めるは
坊主
(
ばうず
)
一人
(
ひとり
)
だぞとあの
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
いお
顏
(
かほ
)
をお
摺
(
す
)
り
寄
(
よ
)
せ
遊
(
あそ
)
ばすと
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其上
(
そのうへ
)
少
(
すこ
)
しの
暇
(
ひま
)
を
偸
(
ぬす
)
んで
坐
(
すわ
)
りでもすると、
後
(
うしろ
)
から
來
(
き
)
て
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
邪魔
(
じやま
)
をされる、
毒吐
(
どくづ
)
かれる、
頭
(
あたま
)
の
剃
(
そ
)
り
立
(
た
)
てには
何
(
なん
)
の
因果
(
いんぐわ
)
で
坊主
(
ばうず
)
になつたかと
悔
(
くや
)
む
事
(
こと
)
が
多
(
おほ
)
かつたと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「てつきり
納所
(
なつしよ
)
坊主
(
ばうず
)
の
仕鱈
(
しだら
)
に相違ない。お上人様のお目に懸けなくつちや。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
月代
(
さかやき
)
を
剃
(
そ
)
らせるのに
頭
(
あたま
)
を
動
(
うご
)
かして
仕樣
(
しやう
)
がないとは
聞
(
き
)
いてゐたが、
醫者
(
いしや
)
の
坊主
(
ばうず
)
の
頭
(
あたま
)
を
草紙
(
さうし
)
にして、
近習
(
きんじゆ
)
が
剃刀
(
かみそり
)
の
稽古
(
けいこ
)
をするとは
面白
(
おもしろ
)
い。
大名
(
だいみやう
)
の
頭
(
あたま
)
に
創
(
きず
)
を
附
(
つ
)
けては、
生命
(
いのち
)
がないかも
知
(
し
)
れないからな。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
坊主
(
ばうず
)
崩
(
くず
)
れとか言ふ噂で、手もよく書き四角な字も讀み、外の仕事をしても人に優れたことの出來る人間でしたが、中年から金を溜めることに執着し、義理も人情も捨て、無慈悲、非道と言はれ乍らも
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初に橋を渡つて来た人影は黒い
麻
(
あさ
)
の
僧衣
(
ころも
)
を着た
坊主
(
ばうず
)
であつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
坊主
(
ばうず
)
の
額
(
ひたひ
)
に
蛇
(
へび
)
が
居
(
ゐ
)
る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
鼻
(
はな
)
の
円
(
まる
)
い、
額
(
ひたひ
)
の
広
(
ひろ
)
い、
口
(
くち
)
の
大
(
おほき
)
い、……
其
(
そ
)
の
顔
(
かほ
)
を、
然
(
しか
)
も
厭
(
いや
)
な
色
(
いろ
)
の
火
(
ひ
)
が
燃
(
も
)
えたので、
暗夜
(
やみ
)
に
見
(
み
)
ました。……
坊主
(
ばうず
)
は
狐火
(
きつねび
)
だ、と
言
(
い
)
つたんです。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれども、つらつら考へて見れば、何も女が屁をしたからと云つて、
坊主
(
ばうず
)
にまでなるには当りさうもない。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
拍
(
う
)
ち其の
人體
(
にんてい
)
で考へれば醫師と云るは町内の元益
坊主
(
ばうず
)
に
極
(
きはま
)
つたりと云は
面體
(
めんてい
)
のみならず
黒
(
くろ
)
羽二重に桔梗の紋は
掛替
(
かけがへ
)
のなき一丁
羅
(
ら
)
渠奴
(
きやつ
)
小西屋の
店
(
みせ
)
へ行き隣の女に惡名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あ。
癒
(
なほ
)
りました。」
實際
(
じつさい
)
閭
(
りよ
)
はこれまで
頭痛
(
づつう
)
がする、
頭痛
(
づつう
)
がすると
氣
(
き
)
にしてゐて、どうしても
癒
(
なほ
)
らせずにゐた
頭痛
(
づつう
)
を、
坊主
(
ばうず
)
の
水
(
みづ
)
に
氣
(
き
)
を
取
(
と
)
られて、
取
(
と
)
り
逃
(
に
)
がしてしまつたのである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此
(
こ
)
の
煽動
(
あふり
)
に
横顔
(
よこがほ
)
を
払
(
はら
)
はれたやうに
思
(
おも
)
つて、
蹌踉
(
よろ/\
)
としたが、
惟
(
おも
)
ふに
幻覚
(
げんかく
)
から
覚
(
さ
)
めた
疲労
(
ひろう
)
であらう、
坊主
(
ばうず
)
が
故意
(
こい
)
に
然
(
さ
)
うしたものでは
無
(
な
)
いらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕等は
回向院
(
ゑかうゐん
)
の表門を出、これもバラツクになつた
坊主
(
ばうず
)
軍鶏
(
しやも
)
を見ながら、
一
(
ひと
)
つ
目
(
め
)
の橋へ歩いて行つた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
見られ大岡殿イヤハヤ
意氣地
(
いくぢ
)
のなき
坊主
(
ばうず
)
め
疾
(
とく
)
より知れてある事を
汝
(
おのれ
)
隱
(
かく
)
しだてをする
大馬鹿
(
おほばか
)
めコリヤ
其大帳
(
そのだいちやう
)
を是へと申さるゝ時目安方ハツと
差出
(
さしいだ
)
すを
取
(
とり
)
て見らるれば享保元年の帳に
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今
(
いま
)
乞食坊主
(
こじきばうず
)
に
頼
(
たの
)
む
氣
(
き
)
になつたのは、なんとなくえらさうに
見
(
み
)
える
坊主
(
ばうず
)
の
態度
(
たいど
)
に
信
(
しん
)
を
起
(
おこ
)
したのと、
水
(
みず
)
一ぱいでする
呪
(
まじなひ
)
なら
間違
(
まちが
)
つた
處
(
ところ
)
で
危險
(
きけん
)
な
事
(
こと
)
もあるまいと
思
(
おも
)
つたのとのためである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
口
(
くち
)
へ
冷
(
つめた
)
いものが
入
(
はひ
)
つて、
寢臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
居
(
ゐ
)
るのが
分
(
わか
)
りましたつけ……
坊主
(
ばうず
)
が
急
(
きふ
)
に
鉦
(
かね
)
を
鳴
(
な
)
らしたのは、
丁
(
ちやう
)
ど、
釣臺
(
つりだい
)
が
病院
(
びやうゐん
)
の
門
(
もん
)
を
入
(
はひ
)
る
時
(
とき
)
だつたさうです。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
人生に
於
(
おい
)
ても同じ事である。五欲の克服のみに骨を折つた
坊主
(
ばうず
)
は、偉い坊主になつた事を聞かない。偉い坊主になつたものは、常に五欲を克服すべき、他の熱情を
抱
(
いだ
)
き得た坊主である。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然
(
しか
)
り
而
(
しかう
)
して、おの/\の
腹
(
はら
)
の
冷
(
つめた
)
く
次第
(
しだい
)
に
寒
(
さむ
)
く
成
(
な
)
つた
處
(
ところ
)
へ、ぶつ
切
(
きり
)
、
大掴
(
おほづかみ
)
の
坊主
(
ばうず
)
しやも、
相撲
(
すまふ
)
が
食
(
く
)
つても
腹
(
はら
)
がくちく
成
(
な
)
るのを、
赫
(
かつ
)
と
煮
(
に
)
ようと
云
(
い
)
ふ
腹案
(
ふくあん
)
。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし或夏の夜明けにこの
河岸
(
かし
)
へ出かけてみると、いつも多い釣師の連中は
一人
(
ひとり
)
もそこに来てゐなかつた。その代りに杭の
間
(
あひだ
)
には
坊主
(
ばうず
)
頭の
土左衛門
(
どざゑもん
)
が
一人
(
ひとり
)
俯向
(
うつむ
)
けに浪に揺すられてゐた。……
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
餘
(
あんま
)
りですから、
主人
(
あるじ
)
が
引返
(
ひつかへ
)
さうとした
時
(
とき
)
です……
藥賣
(
くすりうり
)
の
坊主
(
ばうず
)
は、
柄
(
え
)
のない
提灯
(
ちやうちん
)
を
高々
(
たか/″\
)
と
擧
(
あ
)
げて、
椎
(
しひ
)
の
樹
(
き
)
の
梢越
(
こずゑご
)
しに、
大屋根
(
おほやね
)
でも
見
(
み
)
るらしく、
仰向
(
あをむ
)
いて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
して
見
(
み
)
るとお
前
(
まへ
)
さん
方
(
がた
)
のおど/\するのは、
心
(
こゝろ
)
に
覺束
(
おぼつか
)
ない
處
(
ところ
)
があるからで、
罪
(
つみ
)
を
造
(
つく
)
つた
者
(
もの
)
と
見
(
み
)
える。
懺悔
(
ざんげ
)
さつしやい、
發心
(
ほつしん
)
して
坊主
(
ばうず
)
にでもならつしやい。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
おい、
其
(
それ
)
だつても
無銭
(
たゞ
)
ぢやあ
不可
(
いけね
)
えよ
憚
(
はゞか
)
りながら
神方万金丹
(
しんぱうまんきんたん
)
、一
貼
(
てふ
)
三
百
(
びやく
)
だ、
欲
(
ほ
)
しくば
買
(
か
)
ひな、
未
(
ま
)
だ
坊主
(
ばうず
)
に
報捨
(
はうしや
)
をするやうな
罪
(
つみ
)
は
造
(
つく
)
らねえ、
其
(
それ
)
とも
何
(
ど
)
うだお
前
(
まへ
)
いふことを
肯
(
き
)
くか
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
無地
(
むぢ
)
の
行衣
(
ぎやうえ
)
見
(
み
)
たやうなものに、
鼠
(
ねずみ
)
の
腰衣
(
こしごろも
)
で、ずんぐり
横肥
(
よこぶと
)
りに、ぶよ/\と
皮
(
かは
)
がたるんで、
水氣
(
すゐき
)
のありさうな、
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
のむくんだ
坊主
(
ばうず
)
が、……あの、
居
(
ゐ
)
たんですつて——そして
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
異
(
おつ
)
なことをいふやうだが
何
(
なに
)
かね
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
女
(
をんな
)
が
出来
(
でき
)
ねえと
相場
(
さうば
)
が
極
(
きま
)
つて、すつぺら
坊主
(
ばうず
)
になつても
矢張
(
やツぱ
)
り
生命
(
いのち
)
は
欲
(
ほ
)
しいのかね、
不思議
(
ふしぎ
)
ぢやあねえか、
争
(
あらそ
)
はれねもんだ、
姉
(
ねえ
)
さん
見
(
み
)
ねえ
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
坊主
(
ばうず
)
は
居
(
ゐ
)
ねえか、
無住
(
むぢう
)
だな。
甚
(
ひど
)
く
荒果
(
あれは
)
てたもんぢやねえか。
蜘蛛
(
くも
)
の
奴
(
やつ
)
めも、
殿樣
(
とのさま
)
の
方
(
はう
)
には
遠慮
(
ゑんりよ
)
したと
見
(
み
)
えて、
御家來
(
ごけらい
)
の
顏
(
かほ
)
へ
辵
(
しんにふ
)
を
掛
(
か
)
けやがつた。なあ、これ、
御家來
(
ごけらい
)
と
云
(
い
)
へば
此方人等
(
こちとら
)
だ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幼君
(
えうくん
)
「
心地
(
こゝち
)
よくば
其
(
それ
)
に
居
(
ゐ
)
て
煙草
(
たばこ
)
なと
吸
(
す
)
うて
見
(
み
)
せよ。それ/\」と、
坊主
(
ばうず
)
をして
煙草盆
(
たばこぼん
)
を
遣
(
つか
)
はしたまふに、
彼
(
か
)
の
男
(
をとこ
)
少
(
すこ
)
しく
狼狽
(
うろた
)
へ、「こはそも、
其
(
それ
)
に
置
(
お
)
かせたまへ」と
慌
(
あわた
)
だしく
出
(
い
)
でむとすれば
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
汚
(
けがら
)
はしい
慾
(
よく
)
のあればこそ
恁
(
か
)
うなつた
上
(
うへ
)
に
蹰躇
(
ちゆうちよ
)
をするわ、
其
(
その
)
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
けば、
渠等
(
かれら
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
同衾
(
ひとつね
)
するのに
枕
(
まくら
)
を
並
(
なら
)
べて
差支
(
さしつか
)
へぬ、それでも
汗
(
あせ
)
になつて
修行
(
しゆぎやう
)
をして、
坊主
(
ばうず
)
で
果
(
は
)
てるよりは
余程
(
よほど
)
の
増
(
まし
)
ぢやと
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“坊主”の意味
《名詞》
坊 主(ぼうず)
仏教の僧侶を表す俗語、別称。
髪型の一。頭部全体を等しい長さで短く刈り込んだもの。僧侶の多くが剃髪していたことから。
人の頭や山林などが禿げ上がった状態、また毛足が短く揃った状態を指す表現。
男児に呼びかける時の俗称。転じて、若年者への蔑称。
魚がまったく釣れないこと。
(出典:Wiktionary)
“坊主”の解説
坊主 (ぼうず)とは僧のこと。
(出典:Wikipedia)
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“坊主”で始まる語句
坊主頭
坊主軍鶏
坊主首
坊主茸
坊主山
坊主凧
坊主奴
坊主巻
坊主鮫
坊主枕