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せいかつ
ふりがな文庫
“
生活
(
せいかつ
)” の例文
たとえ、それを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、なつかしいと
思
(
おも
)
っても、ただ
生活
(
せいかつ
)
のまにまに、その
日
(
ひ
)
その
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
らなければならなかったのであります。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
學者
(
がくしや
)
のごときは、
土器
(
どき
)
を
知
(
し
)
らない
人間生活
(
にんげんせいかつ
)
を
野蠻的生活
(
やばんてきせいかつ
)
、
土器
(
どき
)
をもつ
人間
(
にんげん
)
の
生活
(
せいかつ
)
を
半開生活
(
はんかいせいかつ
)
と
稱
(
しよう
)
して
區別
(
くべつ
)
するくらゐであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
この
頃
(
ころ
)
の
人
(
ひと
)
はすべて、あまり
自分
(
じぶん
)
の
生活
(
せいかつ
)
が
歌
(
うた
)
に
現
(
あらは
)
れるといふことを
嫌
(
きら
)
つたので、さういふふうなのを
無風流
(
ぶふうりゆう
)
だとしりぞけてゐました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
後世
(
こうせい
)
地上
(
ちじょう
)
に
来
(
きた
)
るべき
善美
(
ぜんび
)
なる
生活
(
せいかつ
)
のこと、
自分
(
じぶん
)
をして一
分
(
ぷん
)
毎
(
ごと
)
にも
圧制者
(
あっせいしゃ
)
の
残忍
(
ざんにん
)
、
愚鈍
(
ぐどん
)
を
憤
(
いきどお
)
らしむる
所
(
ところ
)
の、
窓
(
まど
)
の
鉄格子
(
てつごうし
)
のことなどである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
産土
(
うぶすな
)
の
神
(
かみ
)
があって、
生死
(
せいし
)
、
疾病
(
しっぺい
)
、
諸種
(
しょしゅ
)
の
災難等
(
さいなんとう
)
の
守護
(
しゅご
)
に
当
(
あた
)
ってくれればこそ、
地上
(
ちじょう
)
の
人間
(
にんげん
)
は
初
(
はじ
)
めてその
日
(
ひ
)
その
日
(
ひ
)
の
生活
(
せいかつ
)
が
営
(
いとな
)
めるのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
これで
木
(
き
)
の
若葉
(
わかば
)
の
美
(
うつく
)
しい
色
(
いろ
)
や、
新緑
(
しんりよく
)
の
緑色
(
みどりいろ
)
のこともおわかりになつたと
思
(
おも
)
ひますから、
次
(
つ
)
ぎには
樹木
(
じゆもく
)
の
生活
(
せいかつ
)
について
少
(
すこ
)
しお
話
(
はなし
)
をしませう。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
は、
口
(
くち
)
さきでいうだけではなく、
毎日
(
まいにち
)
の
生活
(
せいかつ
)
でも、ざいさんをわけるときにも、
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
と
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
をすこしもくべつせず、まったくおなじでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
けれども新しい
生活
(
せいかつ
)
にふみだしたいじょうは、いやでもやりぬくほかはないんだ。いまとなっては
身
(
み
)
をよせる家もなければ、たよりにする人もない。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
子供達
(
こどもたち
)
の、わけても
勉
(
つとむ
)
の
成長
(
せいちやう
)
と
進歩
(
しんぽ
)
は、
彼女
(
かのぢよ
)
の
生活
(
せいかつ
)
の
生
(
い
)
きた
日誌
(
につし
)
であつた。さうして
今
(
いま
)
やその
日誌
(
につし
)
は、
新
(
あたら
)
しい
頁
(
ページ
)
をもつて
始
(
はじ
)
まらうとしてゐるのである。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
私共に代って
貧乏籤
(
びんぼうくじ
)
をひいてくれた下曾根さんは、十七年間会堂
裏
(
うら
)
に
自炊
(
じすい
)
生活
(
せいかつ
)
をつづけました。下曾根さんは独身で、身よりも少なく、淋しい人でした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「そうかも知れない。しかし
観音力
(
かんのんりき
)
にすがるところに盲目的な強味があるとおもいますね。一時流行した覚めた人間にはああいう
苦行
(
くぎょう
)
生活
(
せいかつ
)
は到底出来ませんよ」
遍路
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
恐
(
おそ
)
らく
此後
(
こののち
)
も
無
(
な
)
からうと
思
(
おも
)
ふ。
今
(
いま
)
の
處
(
ところ
)
では
養子
(
やうし
)
を
仕
(
し
)
やうとも
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
らぬ。されば
若
(
も
)
し
生活
(
せいかつ
)
に
餘
(
あま
)
りある
時
(
とき
)
には、それを
悉
(
こと/″\
)
く
注
(
そゝ
)
いで
遺跡
(
ゐせき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
を
成
(
な
)
し
得
(
う
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして、妹はそのまますやすやとねいってしまうのでした。これで、もしにいさんが人間のすがたでいてくれさえすれば、どんなにかたのしい
生活
(
せいかつ
)
だったことでしょう。
にいさんと妹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
彼
(
かれ
)
はいま、スウィスの
田舎
(
いなか
)
に
静
(
しず
)
かな
生活
(
せいかつ
)
をしながら、
仕事
(
しごと
)
をしつづけています。そして
人間
(
にんげん
)
はどういう
風
(
ふう
)
に
生
(
い
)
きてゆくべきかということについて、
考
(
かんが
)
えつづけています。(訳者)
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ところが、そういう
生活
(
せいかつ
)
は時がたつにつれて、はじめほど
面白
(
おもしろ
)
いものではなくなってきました。天気は毎日
晴
(
は
)
れるものではありませんし、お金はいつももらえるとはきまりません。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
こういう
人
(
ひと
)
たちも、みなごんごろ
鐘
(
がね
)
と、
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えない
糸
(
いと
)
で
結
(
むす
)
ばれているのだ。
僕
(
ぼく
)
はいまさら、この
大
(
おお
)
きくもない
鐘
(
かね
)
が、じつにたくさんの
人
(
ひと
)
の
生活
(
せいかつ
)
につながっていることに
驚
(
おどろ
)
かされた。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
けがれのない
少年
(
しょうねん
)
の
魂
(
たましい
)
をほめたたえ、これを
穢
(
けが
)
す
大人
(
おとな
)
の
生活
(
せいかつ
)
の
醜
(
みにく
)
さ、
卑
(
いや
)
しさを
憎
(
にく
)
み
呪
(
のろ
)
うソログーブの
気持
(
きもち
)
は、レース
細工
(
ざいく
)
のようにこまやかな、
美
(
うつく
)
しい
文章
(
ぶんしょう
)
で、
心
(
こころ
)
にくいまでに
写
(
うつ
)
し
出
(
だ
)
されている。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
然
(
しか
)
るに
戰後
(
せんご
)
には
皆
(
みな
)
之
(
これ
)
を
整理
(
せいり
)
した、
國民
(
こくみん
)
は
通貨收縮
(
つうくわしうしゆく
)
の
爲
(
ため
)
めに
收入
(
しうにふ
)
の
減
(
へ
)
つたに
從
(
したが
)
つて
生活
(
せいかつ
)
も
變
(
かは
)
り、
物價
(
ぶつか
)
も
下
(
さが
)
つて
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
に
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
も
出來
(
でき
)
たのであるからして、
自己
(
じこ
)
の
戰後
(
せんご
)
の
整理
(
せいり
)
をやつた
經驗
(
けいけん
)
からして
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
この
不自由
(
ふじゆう
)
な、
醜
(
みにく
)
い、
矛盾
(
むじゅん
)
と
焦燥
(
しょうそう
)
と
欠乏
(
けつぼう
)
と
腹立
(
はらだ
)
たしさの、
現実
(
げんじつ
)
の
生活
(
せいかつ
)
から、
解放
(
かいほう
)
される
日
(
ひ
)
は、そのときであるような
気
(
き
)
がしたのです。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
の
生活
(
せいかつ
)
はかくの
如
(
ごと
)
くにして
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
いた。
朝
(
あさ
)
は八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
き、
服
(
ふく
)
を
着換
(
きか
)
えて
茶
(
ちゃ
)
を
呑
(
の
)
み、それから
書斎
(
しょさい
)
に
入
(
はい
)
るか、
或
(
あるい
)
は
病院
(
びょういん
)
に
行
(
ゆ
)
くかである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私共
(
わたしども
)
今日
(
こんにち
)
の
生活
(
せいかつ
)
から
茶碗
(
ちやわん
)
や
壺
(
つぼ
)
などをなくしてしまつたならば、どれだけ
不便
(
ふべん
)
なことであるかは、
十分
(
じゆうぶん
)
に
想像
(
そう/″\
)
が
出來
(
でき
)
るのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
答『
竜神
(
りゅうじん
)
にとりて、
一緒
(
いっしょ
)
に
棲
(
す
)
む、
棲
(
す
)
まぬは
問題
(
もんだい
)
でない。
竜神
(
りゅうじん
)
の
生活
(
せいかつ
)
は
自由自在
(
じゆうじざい
)
、
人間
(
にんげん
)
のように
少
(
すこ
)
しも
場所
(
ばしょ
)
などには
縛
(
しば
)
られない。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
がお
父
(
とう
)
さんお
母
(
かあ
)
さんの
年
(
とし
)
ごろになると、
家
(
いへ
)
の
生活
(
せいかつ
)
が、よくてもあしくても、なんだか
社會的
(
しやかいてき
)
の
暮
(
くら
)
しといふものが、
重荷
(
おもに
)
に
感
(
かん
)
じられて
來
(
く
)
るものです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
それから、かや、まき、とべら
等
(
など
)
の
常緑樹
(
じようりよくじゆ
)
の
發芽
(
はつが
)
を
最後
(
さいご
)
に
五月
(
ごがつ
)
の
上旬頃
(
じようじゆんごろ
)
には、すべての
樹木
(
じゆもく
)
は
春
(
はる
)
の
着
(
き
)
つけを
終
(
をは
)
つて、ついで
來
(
く
)
る
夏
(
なつ
)
の
生活
(
せいかつ
)
の
備
(
そな
)
へをします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
わたしは、
役人
(
やくにん
)
にならないで、ほんとうに
自由
(
じゆう
)
で、ほんとうのひとりだちの
生活
(
せいかつ
)
とは、こういうものだと、せけんの
人々
(
ひとびと
)
に、ひろくみせてやりたいとおもうのだ。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
二年三年の
兵営
(
へいえい
)
生活
(
せいかつ
)
で大分
世慣
(
よな
)
れ人ずれて来た丑之助君が、羽織袴、靴、中折帽、
派手
(
はで
)
をする向きは新調のカーキー服にギュウ/\云う磨き立ての長靴、腰の
淋
(
さび
)
しいのを気にしながら
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
自分の
生活
(
せいかつ
)
のいろんな
場合
(
ばあい
)
にあてはまる音楽をそれぞれこしらえていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「それできみは、やっと人なみの
生活
(
せいかつ
)
ができるようになったのだね」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
おりおり
街
(
まち
)
の
生活
(
せいかつ
)
もしたくなるが、うそと
偽
(
いつわ
)
りでまるめていると
思
(
おも
)
うと、この
正直
(
しょうじき
)
な
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
のほうが、どれほどいいかしれなくなる。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さて
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
の
人類
(
じんるい
)
はどういふふうな
生活
(
せいかつ
)
をしてゐたかといひますと、やはり
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
の
人間
(
にんげん
)
と
同
(
おな
)
じように、
石
(
いし
)
を
割
(
わ
)
つたり
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
現世
(
げんせ
)
生活
(
せいかつ
)
にいくらか
未練
(
みれん
)
の
残
(
のこ
)
っている、つまらぬ
女性達
(
じょせいたち
)
の
繰
(
く
)
り
言
(
こと
)
をいつまで
申上
(
もうしあ
)
げて
見
(
み
)
たところで、そう
興味
(
きょうみ
)
もございますまいから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一
言
(
げん
)
で
云
(
い
)
えば、
貴方
(
あなた
)
は
生活
(
せいかつ
)
と
云
(
い
)
うものを
見
(
み
)
ないのです、それを
全
(
まった
)
く
知
(
し
)
らんのです。そうして
実際
(
じっさい
)
と
云
(
い
)
うことをただ
理論
(
りろん
)
の
上
(
うえ
)
からばかり
推
(
お
)
している。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
かういふのがよいと
考
(
かんが
)
へるのは、
實際
(
じつさい
)
の
生活
(
せいかつ
)
から
離
(
はな
)
れたところに、
文學
(
ぶんがく
)
があるのだとする
考
(
かんが
)
へで、もう
今
(
いま
)
の
人
(
ひと
)
とは
關係
(
かんけい
)
のない、
優美
(
ゆうび
)
といふ
趣味
(
しゆみ
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
あのおいなりさんの
正体
(
しょうたい
)
をみてからも、
諭吉
(
ゆきち
)
の
生活
(
せいかつ
)
には、べつだんかわったことがありませんでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
さういふわけで
夏
(
なつ
)
には
木々
(
きゞ
)
は、
見
(
み
)
るからに
元氣
(
げんき
)
な
青々
(
あを/\
)
した
色
(
いろ
)
をして、はちきれるような
生活
(
せいかつ
)
をします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
小鳥
(
ことり
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
友
(
とも
)
だちらが、
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
や、かなたの
空
(
そら
)
でないているのを
聞
(
き
)
きますと、その
気
(
き
)
ままな
生活
(
せいかつ
)
がうらやまれたのでありました。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これを
見
(
み
)
たとき、さすがに、ぼくは、
世間
(
せけん
)
には、こんな
生活
(
せいかつ
)
もあるのかと
考
(
かんが
)
えられて、なんとなくいたたまらない
気持
(
きも
)
ちがしました。
緑色の時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき、
俺
(
わし
)
は、もし、
声
(
こえ
)
がよかったら、ほかの
鳥
(
とり
)
にそねまれたり、
人間
(
にんげん
)
にねらわれたりして、
安心
(
あんしん
)
した
生活
(
せいかつ
)
が
送
(
おく
)
られないといった。
すみれとうぐいすの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これだけで、
人間
(
にんげん
)
が、一
年
(
ねん
)
じゅうの
生活
(
せいかつ
)
をすると
考
(
かんが
)
えると、ひとつの
炭俵
(
すみだわら
)
にも、
命
(
いのち
)
がけのしんけんなものがあるはずでありました。
鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるところに、おじいさんと、おばあさんとが
住
(
す
)
んでいました。その
家
(
うち
)
は
貧
(
まず
)
しく、
子供
(
こども
)
がなかったから、さびしい
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
っていました。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
眠
(
ねむ
)
るようにできているのですから、
不承
(
ふしょう
)
もなりますが、けしさんや、
河骨
(
こうほね
)
さんなどには、この
生活
(
せいかつ
)
は、さぞ
苦
(
くる
)
しいことだとお
察
(
さっ
)
しします。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すみれは、そのころは、もう
家
(
いえ
)
のうちの
生活
(
せいかつ
)
にあきてしまって、ふたたび、
大地
(
だいち
)
の
上
(
うえ
)
に
帰
(
かえ
)
りたいと
思
(
おも
)
う
心
(
こころ
)
が、しきりにしたのでありました。
つばきの下のすみれ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、
虫
(
むし
)
となって、
神
(
かみ
)
さまのおぼしめしに
従
(
したが
)
って、
自由
(
じゆう
)
に
生活
(
せいかつ
)
をしたいと
思
(
おも
)
います。
神
(
かみ
)
さま、どうぞ、
私
(
わたし
)
を
虫
(
むし
)
にしてください!
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、それまでの、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
の
栄華
(
えいが
)
な
生活
(
せいかつ
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
せば、
私
(
わたし
)
は、しあわせのほうで、なにも、うらむことはないのであります。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、
幾
(
いく
)
十
年
(
ねん
)
……たったことでしょう。ある
町
(
まち
)
の二
階
(
かい
)
を
借
(
か
)
りて、
年
(
とし
)
とった
男
(
おとこ
)
が、
鳥
(
とり
)
と
二人
(
ふたり
)
でさびしい
生活
(
せいかつ
)
をしていました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
寺
(
てら
)
の
境内
(
けいだい
)
には、
幾
(
いく
)
たびか
春
(
はる
)
がきたり、また
去
(
さ
)
りました。けれど、
和尚
(
おしょう
)
さまと
犬
(
いぬ
)
の
生活
(
せいかつ
)
には
変
(
か
)
わりがなかったのであります。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
可憐
(
かれん
)
なとこなつの
花
(
はな
)
は、ほかの
花
(
はな
)
たちの
生活
(
せいかつ
)
が
知
(
し
)
りたかったのです。そして、
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
を
比較
(
ひかく
)
してみたいと
思
(
おも
)
ったのです。
小さな赤い花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
の
母親
(
ははおや
)
は、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
貧
(
まず
)
しい
生活
(
せいかつ
)
をしてきました。それは、
自分
(
じぶん
)
の
腕
(
うで
)
ひとつで
働
(
はたら
)
いて、たくさんの
子供
(
こども
)
を
育
(
そだ
)
てなければならなかったからです。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「たとえ
町
(
まち
)
の
生活
(
せいかつ
)
がどんなによくても、
私
(
わたし
)
はやはり、お
母
(
かあ
)
さんと
暮
(
く
)
らした、
山
(
やま
)
の
生活
(
せいかつ
)
がいちばん
好
(
す
)
きです。」といいました。
春がくる前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
都会
(
とかい
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
経験
(
けいけん
)
のない
河骨
(
こうほね
)
は、どうして、この
娘
(
むすめ
)
たちのことを
知
(
し
)
り
得
(
え
)
ましょう。
娘
(
むすめ
)
たちが
去
(
さ
)
ると、
河骨
(
こうほね
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
不幸
(
ふこう
)
をなげいたのでした。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“生活”の意味
《名詞》
人が暮らすこと。生き続けるのに必要な反復される一連の行動。
動植物などの生命体が生きて活動すること。
ある特定の領域に係る活動。特にその分野を、主な収入源とする場合。
(法医学)生命を有していること。
(出典:Wiktionary)
“生活”の解説
生活(せいかつ)とは、「生存して活動すること、生きながらえること」「世の中で暮らしてゆくこと」である(広辞苑第五版)広辞苑 第五版。
(出典:Wikipedia)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“生活”で始まる語句
生活上
生活方
生活状態
生活中
生活力
生活向
生活難
生活費
生活方針
生活様態