“観音力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんのんりき66.7%
くわんおんりき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかも知れない。しかし観音力かんのんりきにすがるところに盲目的な強味があるとおもいますね。一時流行した覚めた人間にはああいう苦行くぎょう生活せいかつは到底出来ませんよ」
遍路 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
僕はあきらかに世に二つのおおいなる超自然力のあることを信ずる。これを強いて一まとめに命名すると、一を観音力かんのんりき、他を鬼神力とでも呼ぼうか、共に人間はこれに対して到底不可抗力のものである。
『さうかも知れない。併し観音力くわんおんりきにすがるところに盲目的な強味があるとおもひますね。一時流行した覚めた人間にはああいふ苦行くぎやう生活は到底出来ませんよ』
遍路 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)