“観音開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんのんびら75.0%
くわんおんびら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、金庫の中のきり観音開かんのんびらきは、ゴリラが身を隠す為に破壊され、内部の棚は滅茶滅茶にこわされて、夥しい書類が、箱の底に押しつけられていた。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
趙は、ひととおりあたりに目を配って、路地に人のいないのを見すますと、観音開かんのんびらきになった香山飯店の扉に少女を押し入れ、自分もすばやく中にすべりこんだ。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
壁にはおせいの紫めいせんの単衣ひとへや、シュミーズや、富岡の浴衣ゆかたの寝巻がぶらさがつてゐた。観音開くわんおんびらきのダイヤガラスのはいつた窓には赤い塗りの小さい姫鏡台が置いてあつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)