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反
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たん
ふりがな文庫
“
反
(
たん
)” の例文
若者
(
わかもの
)
は、
近所
(
きんじょ
)
で
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
の
代
(
か
)
わりに、
手綱
(
たづな
)
とくつわを
買
(
か
)
って
馬
(
うま
)
につけますと、さっそくそれに
乗
(
の
)
って、またずんずん
歩
(
ある
)
いて行きました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
生れて四十年、一
反
(
たん
)
五
畝
(
せ
)
の土と十五坪の草葺のあばら
家
(
や
)
の
主
(
ぬし
)
になり得た彼は、正に
帝王
(
ていおう
)
の気もちで、
楽々
(
らくらく
)
と足踏み伸ばして寝たのであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それでも塩水
選
(
せん
)
をかけたので
恰度
(
ちょうど
)
六
斗
(
と
)
あったから本田の一町一
反
(
たん
)
分には
充分
(
じゅうぶん
)
だろう。とにかく
僕
(
ぼく
)
は今日半日で
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
五十円の
仕事
(
しごと
)
はした
訳
(
わけ
)
だ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その前の晩、
大湊
(
おおみなと
)
へ
碇
(
いかり
)
を
卸
(
おろ
)
した十六
反
(
たん
)
の船がありました。船の上から大湊の陸の方をながめて物思わしげに立っているのはお松でありました。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
漁師
(
りょうし
)
は、それを
持
(
も
)
ってゆくと、はたして、いい
値
(
ね
)
で
売
(
う
)
れました。
喜
(
よろこ
)
んで
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
って、もう一
反
(
たん
)
同
(
おな
)
じものを
織
(
お
)
ってくれるように
頼
(
たの
)
んだのであります。
はまねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
家へ帰って調べると、嚢のなかには
綾絹
(
あやぎぬ
)
が百余
反
(
たん
)
もはいっていましたので、わたくしは思わぬ金儲けをいたしました。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
節子さんは娘時代には、一
反
(
たん
)
半なくては、長い
袖
(
そで
)
がとれなかったという
脊高
(
せいたか
)
のっぽ、浜子は十貫にはどうしてもならなかったか
細
(
ぼそ
)
い小さな体だった。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
駿馬に積んでいた鉄一千
斤
(
きん
)
と、百
反
(
たん
)
の獣皮織物と、金銀五百両を挙げてみな、「どうか、軍用の費に」と、献上した。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なに
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
つ
呉服屋
(
ごふくや
)
が
儲
(
まう
)
け
過
(
す
)
ぎてるのさ」と
宗助
(
そうすけ
)
は
其道
(
そのみち
)
に
明
(
あか
)
るい
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を、
此
(
この
)
一
反
(
たん
)
の
銘仙
(
めいせん
)
から
推斷
(
すゐだん
)
して
答
(
こた
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこの
田地
(
でんぢ
)
は皆で一二
反
(
たん
)
もあらうか、
平素
(
ふだん
)
土底
(
つちぞこ
)
から女の涙のやうな
冷
(
ひや
)
つこい水がちよろちよろ流れ出すので、大抵の者は気味を悪がつて手をつけなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
一
反
(
たん
)
以上
(
いじやう
)
貝
(
かひ
)
を
掘
(
ほ
)
り
取
(
と
)
つて
運
(
はこ
)
び
出
(
だ
)
してある。
其跡
(
そのあと
)
からは
清水
(
しみづ
)
が
湧出
(
ゆうしゆつ
)
して、
直
(
たゞ
)
ちに
田
(
た
)
に
入
(
い
)
る
程
(
ほど
)
低
(
ひく
)
くなつて
居
(
ゐ
)
る。
此所
(
こゝ
)
に
貝塚
(
かひづか
)
があらうとは、
今日
(
けふ
)
まで
知
(
し
)
らなかつた。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
四
尺
(
しゃく
)
に足らぬ
小
(
こ
)
男にも、六
尺
(
しゃく
)
ちかい
大兵
(
だいひょう
)
にも、一
反
(
たん
)
の反物をもって不足もしなければあまりもせぬ。もっとも仕立の方法によりてはいかようにもなし得られる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
御覧じゃい、あないにの、どす黒くへりを取った水際から、三
反
(
たん
)
も五
反
(
たん
)
と、沖の方へさ汐の
干
(
ひ
)
た
処
(
とこ
)
へ、貝、蟹の穴からや、にょきにょきと
蘆
(
あし
)
が生えましたぞい。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「フン、女の
癖
(
くせ
)
に二合も
飮
(
い
)
けりや
豪儀
(
がうぎ
)
だゼ。」とお房は
冷
(
ひやゝか
)
に謂ツて、些と傍を向き、「だツて、
一月
(
ひとつき
)
儉約
(
けんやく
)
して
御覧
(
ごらん
)
なさいな、チヤンと
反物
(
たんもの
)
が一
反
(
たん
)
購
(
か
)
へますとさ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
尤
(
もっと
)
もお召縮緬を着たのは、
強
(
あなが
)
ち
奢侈
(
しゃし
)
と見るべきではあるまい。一
反
(
たん
)
二
分
(
ぶ
)
一朱か二分二朱であったというから、着ようと思えば着られたのであろうと、保さんがいう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
三十五
反
(
たん
)
帆が
頻繁
(
ひんぱん
)
に出入りしたものだったが、今は河口も浅くなり、
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
の影も薄くなったとは言え、
鰹
(
かつお
)
を主にした漁業は盛んで、住みよい
裕
(
ゆた
)
かな町ではあった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
言い忘れたが、最初私は太郎に二
反
(
たん
)
七
畝
(
せ
)
ほどの田をあてがった。そこから十八俵の米が取れた。
分配
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
発戸
(
ほっと
)
には
機屋
(
はたや
)
がたくさんあった。
市
(
いち
)
ごとに百
反
(
たん
)
以上町に持って出る家がすくなくとも七八軒はある。もちろん機屋といっても軒をつらねて部落をなしているわけではない。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「こんで
穗
(
ほ
)
の
出際
(
でぎは
)
に
雨
(
あめ
)
でもえゝ
鹽梅
(
あんべえ
)
なら、
反
(
たん
)
で四
俵
(
へう
)
なんざどうしてもとれべと
思
(
おも
)
つてんのよ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
太郎を抱きあげ、
蕨
(
わらび
)
取りの娘の手籠には太郎のかわりに手拭地を一
反
(
たん
)
いれてやって、それから土間へ大きな
盥
(
たらい
)
を持ち出しお湯をなみなみといれ、太郎のからだを静かに洗った。
ロマネスク
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
岸を離れる二
反
(
たん
)
余の所で、船は静かに帆をおろした。と、一人が船首へ立ち
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
開きたりソレ
彼
(
あ
)
の瀧ホラ向ふの岩奇絶妙絶と云ふうちには四五
反
(
たん
)
は馳せ過る馬車の
無法
(
むはふ
)
飛
(
とば
)
せ下は藍なす深き淵かたへは削りなせる絶壁やうやくに車輪をのするだけの
崕道
(
がけみち
)
を容赦も
酙酌
(
しんしやく
)
もなく鞭を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
他府県でも聞く
反
(
たん
)
千円の相場は、陸前のヤチ田にも稀れでなかった。よく言っても経済知識の欠乏、悪く言えば病的の現象だが、どうせむだ使いに捨てる金だからと弁護する人があるかもしれぬ。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
年産額は一千万円を超え、二百万
反
(
たん
)
余を産し、十万戸の家がこれで生計を立てているといわれます。
天明
(
てんめい
)
年間に
井上伝女
(
いのうえでんじょ
)
の始めるところと伝え、
阿波藍
(
あわあい
)
を用い丈夫を旨として出来る
絣
(
かすり
)
であります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
三
反
(
たん
)
か四反
歩
(
ぶ
)
の、島特有の段々畠を耕作している農民もたくさんある。養鶏をしている者、養豚をしている者、鰯網をやっている者もある。複雑多岐でその生活を見ているだけでもなか/\面白い。
田舎から東京を見る
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
一
反
(
たん
)
ばかりの畑地はよく
均
(
な
)
らされてある。麦でも直ぐ
播
(
ま
)
いてよさそうに準備されている。何の種を播くのかとなおよく見ていると、百姓の馬としては、あまりに神威を備えた白馬はふさわしくない。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
「ええ、日に二十
反
(
たん
)
位洗つては河原へ
乾
(
ほ
)
しますの。」
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
一、
藤田堅物
(
ふじたけんもつ
)
——三つ、および
生絹
(
きぎぬ
)
五
反
(
たん
)
。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
能
(
よく
)
こそ心掛給ひしと
甚
(
いた
)
く
賞美
(
しやうび
)
なし外々にて才覺致候はんと申ければ隱居は暫く考へ
脊負葛籠
(
せおひつゞら
)
一ツ取出し中より
猩々緋
(
しやう/″\ひ
)
虎
(
とら
)
の
皮
(
かは
)
古渡
(
こわた
)
りの
錦
(
にしき
)
金襴
(
きんらん
)
八
反
(
たん
)
掛茶入
(
かけちやいれ
)
又は
秋廣
(
あきひろ
)
の短刀五
本骨
(
ほんぼね
)
の
扇
(
あふぎ
)
の三
處拵
(
ところごしら
)
への
香箱
(
かうばこ
)
に
名香
(
めいかう
)
品々
(
しな/″\
)
其外金銀の小道具を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三十五
反
(
たん
)
の
帆
(
ほ
)
をまくや
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
朝
(
あさ
)
から一
反
(
たん
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
といって、
白
(
しろ
)
い
布
(
ぬの
)
を一
反
(
たん
)
出
(
だ
)
しました。
下男
(
げなん
)
は
死
(
し
)
んだ
馬
(
うま
)
が
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
になれば、とんだもうけものだと
思
(
おも
)
って、さっそく
馬
(
うま
)
と
取
(
と
)
りかえっこをしました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
女
(
おんな
)
は
織物
(
おりもの
)
を
持
(
も
)
って、
町
(
まち
)
へ
売
(
う
)
りに
出
(
で
)
かけようとする
漁師
(
りょうし
)
に
向
(
む
)
かって、
別
(
べつ
)
に、一
反
(
たん
)
の
織物
(
おりもの
)
を
出
(
だ
)
して
はまねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
隈
(
くま
)
なく
其
(
その
)
、
大々發掘跡
(
だい/″\はつくつあと
)
の、一
反
(
たん
)
ばかりある
處
(
ところ
)
を
歩
(
ある
)
いて
見
(
み
)
れば、
爪
(
つめ
)
の
先
(
さ
)
きほどの
破片
(
はへん
)
をも
見出
(
みいだ
)
さぬ。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
御米
(
およね
)
の
思
(
おも
)
はくを
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
此所
(
こゝ
)
で十
圓
(
ゑん
)
足
(
た
)
らずの
金
(
かね
)
が
入
(
はひ
)
れば、
宗助
(
そうすけ
)
の
穿
(
は
)
く
新
(
あた
)
らしい
靴
(
くつ
)
を
誂
(
あつ
)
らへた
上
(
うへ
)
、
銘仙
(
めいせん
)
の一
反
(
たん
)
位
(
ぐらゐ
)
は
買
(
か
)
へると
云
(
い
)
ふのである。
宗助
(
そうすけ
)
は
夫
(
それ
)
もさうだと
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彦島村役場の明治頃の土地台帳によると、巌流島全体の面積一
反
(
たん
)
六
畝
(
せ
)
十六
歩
(
ぶ
)
とあるから、いかに小さい島かが分ろう。岸のいちばん高い所でも六十三
呎
(
フィート
)
ぐらいなものだとある。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東と北に一間の
下屋
(
げや
)
をかけて、物置、女中部屋、薪小屋、食堂用の板敷とし、外に小さな
浴室
(
よくしつ
)
を
建
(
た
)
て、
井筒
(
いづつ
)
も栗の木の四角な
井桁
(
いげた
)
に
更
(
か
)
えることにした。畑も一
反
(
たん
)
四
畝
(
せ
)
程買いたした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
眉の青い路之助が、八
反
(
たん
)
の
広袖
(
どてら
)
に、桃色の
伊達巻
(
だてまき
)
で、むくりと起きて出たんですから。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
特別の理由あるにあらざれば、
丈
(
たけ
)
の長短を
斟酌
(
しんしゃく
)
せず一人前は一
反
(
たん
)
と定めてある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
近所
(
きんじよ
)
の
女房等
(
にようばうら
)
は一
反
(
たん
)
の
晒木綿
(
さらしもめん
)
を
半分
(
はんぶん
)
切
(
きつ
)
てそれで
形
(
かた
)
ばかりの
短
(
みじか
)
い
經帷子
(
きやうかたびら
)
と
死相
(
しさう
)
を
隱
(
かく
)
す
頭巾
(
づきん
)
とふんごみとを
縫
(
ぬ
)
つてそれを
着
(
き
)
せた。ふんごみは
只
(
たゞ
)
三
角
(
かく
)
にして
足袋
(
たび
)
の
代
(
かはり
)
に
爪先
(
つまさき
)
へ
穿
(
は
)
かせるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
多くは八
畝
(
せ
)
一
反
(
たん
)
の狭い地の産である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
昼
(
ひる
)
から一
反
(
たん
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
同道
(
どうだう
)
したる男は疑ひもなき敵と
狙
(
ねら
)
ふ吾助にて有れば忠八は
汝
(
おの
)
れ吾助と
言
(
い
)
ひながらすツくと
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
る間に
早瀬
(
はやせ
)
なれば船は
疾
(
はや
)
三
反
(
たん
)
ばかり
隔
(
へだた
)
りし故其の船返せ戻せと呼はれ共
大勢
(
おほぜい
)
の
乘合
(
のりあひ
)
なれば船頭は耳にも入ず其
中
(
うち
)
に船は此方の
岸
(
きし
)
に
着
(
つき
)
けれとも忠八立たりし
儘
(
まゝ
)
船より
上
(
あが
)
らず又もや元の
向島
(
むかうじま
)
の方へと乘渡り
群集
(
ぐんじゆ
)
の中を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
晩
(
ばん
)
は
宇治
(
うじ
)
の
近
(
ちか
)
くで日が
暮
(
く
)
れました。
若者
(
わかもの
)
はゆうべのようにまた
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
を
出
(
だ
)
して、一
軒
(
けん
)
の
家
(
いえ
)
に
泊
(
と
)
めてもらいました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「なに、
御拂
(
おはらひ
)
は
何時
(
いつ
)
でも
可
(
い
)
いんです」と
受合
(
うけあ
)
つて
呉
(
く
)
れた。
宗助
(
そうすけ
)
はとう/\
御米
(
およね
)
のために
銘仙
(
めいせん
)
を一
反
(
たん
)
買
(
か
)
ふ
事
(
こと
)
にした。
主人
(
しゆじん
)
はそれを
散々
(
さん/″\
)
値切
(
ねぎ
)
つて三
圓
(
ゑん
)
に
負
(
ま
)
けさした。
織屋
(
おりや
)
は
負
(
ま
)
けた
後
(
あと
)
で
又
(
また
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
頼朝の貧しい
生活
(
くらし
)
ぶりは、
平常
(
ふだん
)
ここの柵から
覗
(
のぞ
)
いて見ただけでも知れていた。流人の給与はおよそ穀物何十石、油何斗、
布
(
ぬの
)
何
反
(
たん
)
と決った額が渡される
他
(
ほか
)
、何の収納もあるわけはないからだった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
(
きん
)
の
杯
(
さかずき
)
に
金
(
きん
)
のたちばな、
錦
(
にしき
)
十
反
(
たん
)
に
絹
(
きぬ
)
五十
疋
(
ぴき
)
、これはおとうさんへの
贈
(
おく
)
り
物
(
もの
)
でした。それから
銀
(
ぎん
)
の
長柄
(
ながえ
)
に
銀
(
ぎん
)
のなし、
綾織物
(
あやおりもの
)
の
小
(
こ
)
そでが三十
重
(
かさ
)
ね、これはおかあさんへの
贈
(
おく
)
り
物
(
もの
)
でした。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
満をはらんだ十四
反
(
たん
)
帆は巨大な怪鳥のごとく
唸
(
うな
)
りを
搏
(
う
)
って進む——。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“反”の解説
反(たん、段とも書く)は、尺貫法の面積の単位。土地の面積に使われる反と、布の大きさを表す反とがある。これとは別に6間の長さを表す反もある。
(出典:Wikipedia)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
“反”を含む語句
反響
反対
反抗
反覆
反映
仰反
反對
反古
反射
反閇
反返
無反
往反
一反
相反
文反古
反応
反歩
正反対
背反
...