“伊達巻”の読み方と例文
旧字:伊達卷
読み方割合
だてまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京子は葡萄葉形の絹絞りの寝巻の上に茶博多の伊達巻だてまきを素早く捲き、座敷のうちを三足四足歩くと窓縁の壁に劇しく顔を打ちつけた。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
洋風のベッドに寝ながら、その寝間着は、純和風のたもとの長い派手な友禅縮緬ゆうぜんちりめん長襦袢ながじゅばんで、それに、キラキラ光る伊達巻だてまきをしめていた。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
……遊山ゆさん旅籠はたご、温泉宿などで寝衣ねまき、浴衣に、扱帯しごき伊達巻だてまき一つの時の様子は、ほぼ……お互に、しなくってもいが想像が出来る。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)