“晒木綿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さらしもめん79.4%
さらし20.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こいつはほんの引っ掻きだ。小刀でスーとやったんだろう、薬を塗ったり、晒木綿さらしもめんで巻いたりしているが、もうすっかりなおっている」
それだのに祖父の時に自身が社長をして居た晒木綿さらしもめんの会社の破綻はたんから一時に三分の二以上の財産を失ひ、それから続いてその祖父が亡くなり
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
去定はすばやく手当を済ませ、裸の男が板切れを持って来ると、登に晒木綿さらしを裂かせて、二人の折れた腕に副木そえぎを当ててやった。
継母のおまんは半蔵のために青地あおじにしきの守り袋を縫い、妻のお民は晒木綿さらしの胴巻きなぞを縫ったが、それを見る半蔵の胸にはなんとなく前途の思いがおごそかに迫って来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)