“さらしもめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晒木綿96.4%
曝木綿3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千代は袖のない晒木綿さらしもめんの肌着をさえ脱捨てていつも膝位しかない短い腰巻一つでごろごろしている。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
銘仙めいせん以上のものはないとしても、いつとなくたまった着物はみな娘らしくはでなものが多かった。まだ新しい晒木綿さらしもめんのはんぱや、つぎのあたった古い足袋たびも入っていた。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
かれはそれを四つにいて、醫者いしやがしたやうにしろ練藥ねりぐすりもゝうへでガーゼへつて、卯平うへい横頬よこほゝつた曝木綿さらしもめんでぐる/\といた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじはふいとしてしばらつてかへつてときにはしろ曝木綿さらしもめん古新聞紙ふるしんぶんがみ切端きれはしつゝんだのをつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「どうしたおとつゝあ、くすりつてちつたよかねえけ」かれまたしろ曝木綿さらしもめんていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)