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棒
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ぼう
ふりがな文庫
“
棒
(
ぼう
)” の例文
丸太
(
まるた
)
ん
棒
(
ぼう
)
を立てて、そのいちばん下を力いっぱい
払
(
はら
)
ったのと変わらない。モンクスは自分の足を上に、ずでーんとたたきつけられた。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
竹童はすばやく
跳
(
は
)
ねかえって、チャリン! とそれを引ッぱずした。が、それは
剣
(
けん
)
の法ではなく、いつも使いなれている
棒
(
ぼう
)
の
呼吸
(
いき
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ああ、犬とカエルがおらのものをとりましたで。そいから、肉屋のやつは、金のかわりにおらに
棒
(
ぼう
)
をくらわしたでごぜえます。」
うまい商売
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「ドクター・ケンプは、いつもぶっきら
棒
(
ぼう
)
にものをいう。しかし心はいい人なんだから、君たちは恐れずに、何でも質問したまえ」
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なんと、
飴屋
(
あめや
)
さんの
上手
(
じやうず
)
に
笛
(
ふえ
)
を
吹
(
ふ
)
くこと。
飴屋
(
あめや
)
さんは
棒
(
ぼう
)
の
先
(
さき
)
に
卷
(
ま
)
きつけた
飴
(
あめ
)
を
父
(
とう
)
さんにも
賣
(
う
)
つて
呉
(
く
)
れまして、それから
斯
(
か
)
う
言
(
い
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
おどろく
警官
(
けいかん
)
に
説明
(
せつめい
)
して、
博士
(
はくし
)
は火かき
棒
(
ぼう
)
を手にして、台所に向かった。それに二人の警官も火かき棒を持って、あとにつづいた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
呂昇なぞも、女義太夫としては
外貌
(
そつぽ
)
もよし、声もよいが、
平常
(
ふだん
)
咽喉を使ひ過ぎる
故
(
せゐ
)
で、首が
棒
(
ぼう
)
つ
杭
(
くひ
)
のやうにがつしりと肥つてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
とんぼが、きゅうりや、すいかの
大
(
おお
)
きな
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まったり、
棒
(
ぼう
)
の
先
(
さき
)
に
止
(
と
)
まったりしているほか、だれも
人影
(
ひとかげ
)
がなかったのです。
薬売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、また
棒
(
ぼう
)
をすべりおりて、さっき下に置いておいたものを取りあげると、もう一ど、かごをめがけてよじのぼりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
もう夜中を
過
(
す
)
ぎていた。いよいよおしまいの一番をやるときに、かれらが
演芸
(
えんげい
)
に使っていた大きな鉄の
棒
(
ぼう
)
がマチアの足に落ちた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
と
振向
(
ふりむ
)
き
状
(
ざま
)
に、ぶつきら
棒
(
ぼう
)
に
立
(
た
)
つて、
握拳
(
にぎりこぶし
)
で、
額
(
ひたい
)
を
擦
(
こす
)
つたのが、
悩乱
(
なうらん
)
した
頭
(
かしら
)
の
髪
(
かみ
)
を、
掻毮
(
かきむし
)
りでもしたさうに
見
(
み
)
えて、
煙
(
けむり
)
の
靡
(
なび
)
く
天井
(
てんじやう
)
を
仰
(
あふ
)
いだ。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「さっきね
丸太
(
まるた
)
ん
棒
(
ぼう
)
のようなものを持ってね、ここを通ったから声をかけるとね、おれは大どろぼうを打ち殺しにゆくんだといってたっけ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
おつぎは二
町
(
ちやう
)
ばかり
上流
(
じやうりう
)
の
板橋
(
いたばし
)
を
渡
(
わた
)
つて
行
(
い
)
つて、
漸
(
やうや
)
くのことで
枝
(
えだ
)
を
曲
(
ま
)
げて
其
(
その
)
針
(
はり
)
をとつた。さうして
又
(
また
)
與吉
(
よきち
)
の
棒
(
ぼう
)
へ
附
(
つ
)
けてやつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それは、森の中に青くさし
込
(
こ
)
んでいた一本の日光の
棒
(
ぼう
)
が、ふっと
消
(
き
)
えてそこらがぼんやりかすんできたのでもわかりました。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お時が出て行くや否や、小林は
藪
(
やぶ
)
から
棒
(
ぼう
)
にこんな事を云い出した。お延は相手が相手なので、
当
(
あた
)
らず
障
(
さわ
)
らずの返事をしておくに限ると思った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
王さまは
靴屋
(
くつや
)
の店からとびだしました。とびだすとき、ひおいの
棒
(
ぼう
)
にごつんと頭をぶつけて、大きなこぶをつくりました。
王さまと靴屋
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
親分と唖の巳代吉の間はいよ/\
睨合
(
にらみあい
)
の姿となった。或日巳代吉は
手頃
(
てごろ
)
の
棒
(
ぼう
)
を押取って親分に打ってかゝった。親分も
麺棒
(
めんぼう
)
をもって渡り合った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
アフリカ某
地方
(
ちはう
)
の土人は
土堀
(
つちほ
)
り用の
尖
(
とが
)
りたる
棒
(
ぼう
)
に
石製
(
せきせい
)
の
輪
(
わ
)
をば
鍔
(
つば
)
の如くに
篏
(
は
)
めて
重
(
をも
)
りとし、此
道具
(
どうぐ
)
の
功力
(
こうりよく
)
を増す事有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
溝のごとく深い一線の刀痕——
黒襟
(
くろえり
)
かけた白着に、大きく
髑髏
(
しゃれこうべ
)
の紋を染めて、下には女物の派手な
長襦袢
(
ながじゅばん
)
が、
竹
(
たけ
)
ン
棒
(
ぼう
)
みたいなやせ
脛
(
すね
)
にからまっている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『もういゝ、
玄竹
(
げんちく
)
。
其方
(
そち
)
の
江戸攻撃
(
えどこうげき
)
は
聞
(
き
)
き
飽
(
あ
)
きた。なう
紀
(
こつな
)
。』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
玄竹
(
げんちく
)
のぶツきら
棒
(
ぼう
)
に
言
(
い
)
ひたいことを
言
(
い
)
ふのが、
好
(
す
)
きでたまらないのであつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
これは
五六寸
(
ごろくすん
)
から
一尺
(
いつしやく
)
ぐらゐの
長
(
なが
)
さのものでありまして、
圓
(
まる
)
い
棒
(
ぼう
)
の
頭
(
あたま
)
の
所
(
ところ
)
が
膨
(
ふく
)
れてゐます。その
膨
(
ふく
)
れたところに、
種々
(
しゆ/″\
)
模樣
(
もよう
)
の
彫
(
ほ
)
つてあるものもあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『おつ
魂消
(
たまぎ
)
えた/\、
危
(
あぶ
)
なく
生命
(
いのち
)
を
棒
(
ぼう
)
に
振
(
ふ
)
る
處
(
ところ
)
だつた。』と
流石
(
さすが
)
の
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
も
膽
(
きも
)
をつぶして、
靴
(
くつ
)
無
(
な
)
き
片足
(
かたあし
)
を
撫
(
な
)
でゝ
見
(
み
)
たが、
足
(
あし
)
は
幸福
(
さひはひ
)
にも
御無事
(
ごぶじ
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
楯
(
たて
)
に受ると見えしが
無慘
(
むざん
)
や女は一聲きやつと
叫
(
さけ
)
びしまゝに切下げれば
虚空
(
こくう
)
を
掴
(
つか
)
んでのた
打
(
うつ
)
間
(
ひま
)
に雲助又も
棒
(
ぼう
)
追取
(
おつとり
)
上臺が
膝
(
ひざ
)
を横さまに
拂
(
はら
)
へば
俯伏
(
うつふし
)
に倒るゝ所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
猿
(
さる
)
に
顔
(
かお
)
を
引
(
ひ
)
っかかれたといっては、おいおい
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
して、
鉄
(
てつ
)
の
棒
(
ぼう
)
も
何
(
なに
)
もほうり
出
(
だ
)
して、
降参
(
こうさん
)
してしまいました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
床屋さんの
飴
(
あめ
)
ん
棒
(
ぼう
)
みたいな模様が眼の中にゴミみたいにたまつちやつて、みんな色盲になるつて心配してたわ
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
それで林太郎は、はあはあいいながら
夢中
(
むちゅう
)
で進んでいきました。そしてやっと町の入口へついたときは、足は
棒
(
ぼう
)
のようになり、頭はぽうーっとなっていました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ロボはもう向かってくる勢いもないから、
私達
(
わたしたち
)
はその口へ
棒
(
ぼう
)
をかませ、
太綱
(
ふとづな
)
であごをしばった。いまはかれは、まったく観念したような目で私たちを見ている。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
みぢかい竹切れか
棒
(
ぼう
)
でなければ、美しい小包の紐だつたが、それを持たなくなり、もう十五歳になつた。
神のない子
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
ストーヴの
火掻
(
ひか
)
き
棒
(
ぼう
)
、金庫やドアの把手など、指紋の残っていそうな箇所を入念にふきとった。
月と手袋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
てんびん
棒
(
ぼう
)
かなんかで、
殴
(
なぐ
)
り
殺
(
ころ
)
しにでもしなきや、
腹
(
はら
)
の
虫
(
むし
)
がいえねえんですからね——。が、まア、
殺
(
ころ
)
されやがつて、
天罰
(
てんばつ
)
というところでしよう。ありがてえと
思
(
おも
)
います。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
骨董集
(
こつとうしふ
)
上編下、
粥
(
かゆ
)
の木の
条
(
くだり
)
に、○
粥杖
(
かゆづゑ
)
○
祝木
(
いはひぎ
)
○ほいたけ
棒
(
ぼう
)
といふ物、前にいひし
斗棒
(
とぼう
)
に同じ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
しかし、松江の
市
(
まち
)
が自分に与えたものは満足ばかりではない。自分は天主閣を仰ぐとともに「
松平直政
(
まつだいらなおまさ
)
公銅像建設之地」と書いた大きな
棒
(
ぼう
)
ぐいを見ないわけにはゆかなかった。
松江印象記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
棒
(
ぼう
)
ッ
切
(
き
)
れや
枯葉
(
かれは
)
の
積
(
つ
)
み
堆
(
かさ
)
なつた
上
(
うへ
)
に
下
(
お
)
りて
來
(
き
)
て、
水
(
みづ
)
の
流
(
なが
)
れは
此處
(
こゝ
)
に
盡
(
つ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
考
(
かんが
)
えても
見
(
み
)
ねえ。これが
金
(
きん
)
の
棒
(
ぼう
)
を
削
(
けず
)
った
粉
(
こな
)
とでもいうンなら、
拾
(
ひろ
)
いがいもあろうけれど、
高
(
たか
)
が
女
(
おんな
)
の
爪
(
つめ
)
だぜ。一
貫目
(
かんめ
)
拾
(
ひろ
)
ったところで、
瘭疽
(
ひょうそ
)
の
薬
(
くすり
)
になるくれえが、
関
(
せき
)
の
山
(
やま
)
だろうじゃねえか。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
春
(
はる
)
に
歸
(
かへ
)
る
雁
(
かり
)
が、
歸
(
かへ
)
つてしまつた
後
(
のち
)
、
花
(
はな
)
は
咲
(
さ
)
いても、
子
(
こ
)
どもは
雁
(
かり
)
の
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えないので、『がん/\
竿
(
さを
)
になれ
棒
(
ぼう
)
になれ』といふ
童謠
(
どうよう
)
を
謠
(
うた
)
ふことも
出來
(
でき
)
ないでゐるその
子
(
こ
)
どものさびしい
氣持
(
きも
)
ちを
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
男先生はオルガンの前から
教壇
(
きょうだん
)
にきて、いつもの
授業
(
じゅぎょう
)
のときのように、ひっちく竹の
棒
(
ぼう
)
の先で、一語一語を
指
(
さ
)
ししめしながら、この歌の意味を説明しはじめた。まるで
修身
(
しゅうしん
)
の時間のようだった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
おつきの人たちは、そのとき、おかくれになった陛下のおすがたを、おがむつもりで、はいってきましたが——おや、っと、そのまま
棒
(
ぼう
)
だちに立ちすくみました。そのとき皇帝はおっしゃいました。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「
藪
(
やぶ
)
から
棒
(
ぼう
)
に、そんな事を言っても判りゃしません。もう少し順序を立てて話してみて下さい。不思議な話や、変った話を聞くのが、言わば私の商売みたいなものだから、笑いもどうもしやしません」
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
番
(
ばん
)
町
(
ちやう
)
にて
倒候
(
たふれさふらふ
)
節
(
せつ
)
は、六
尺
(
しやく
)
棒
(
ぼう
)
にて
追払
(
おひはら
)
はれ、
握飯
(
むすび
)
二個
(
ふたつ
)
、
番茶
(
ばんちや
)
一
杯
(
ぱい
)
。
行倒の商売
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうです、一つ」彼は
藪
(
やぶ
)
から
棒
(
ぼう
)
に鑵を老翁の前につき出した。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
わはあ 地
球
(
きう
)
のお
客
(
きやく
)
の
喰
(
く
)
ひしん
棒
(
ぼう
)
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「ふむ。べら
棒
(
ぼう
)
め」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
すると
鳥
(
とり
)
は
降
(
お
)
りて
来
(
き
)
たので、二十
人
(
にん
)
の
粉
(
こな
)
ひき
男
(
おとこ
)
は、
総
(
そう
)
ががかりで、「ヨイショ、ヨイショ!」と
棒
(
ぼう
)
でもって
石臼
(
いしうす
)
を
高
(
たか
)
く
挙
(
あ
)
げました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
どこへでも、一ヵ所、
風穴
(
かざあな
)
ができて見ろ、こんがりとした二つの
骸骨
(
しゃりこうべ
)
が、
番士
(
ばんし
)
の六
尺
(
しゃく
)
棒
(
ぼう
)
で
掻
(
か
)
き分けてさがしだされるのはまたたく
間
(
ま
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのからすは、
敵
(
てき
)
とけんかをしたものか、また、
鉄砲
(
てっぽう
)
で
打
(
う
)
たれたものか、また、もち
棒
(
ぼう
)
にでもかかったものか、
右
(
みぎ
)
の
翼
(
つばさ
)
が
破
(
やぶ
)
れていました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なる程そんな約束をした事は
確
(
たしか
)
にあつた。」博士は両手を
卓子
(
テエブル
)
の上に
支
(
つゝか
)
ひ
棒
(
ぼう
)
にして、その上に膨れた顔を載せて平気で言つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
小人は、リスの言いたいことをすっかり聞いてしまいますと、また
棒
(
ぼう
)
をすべりおりて、いそいで門からかけだしていきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
おまえは
百姓
(
ひゃくしょう
)
たちの
仲間
(
なかま
)
にいて、手あらく生き物を取りあつかっては、言うことを聞かないと
棒
(
ぼう
)
でぶつようなところばかり見てきたのだろう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
町の人は、三人四人と組んで
自警団
(
じけいだん
)
をつくり、
鉄砲
(
てっぽう
)
やこん
棒
(
ぼう
)
をもって
警戒
(
けいかい
)
にあたった。
港
(
みなと
)
の
船着場
(
ふなつきば
)
、
汽車
(
きしゃ
)
の
停車場
(
ていしゃば
)
、おもだった道の出入り口。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
重い、ほう、天びん
棒
(
ぼう
)
がひとりでに、
磁石
(
じしゃく
)
のように
君
(
きみ
)
の手へ
吸
(
す
)
い
着
(
つ
)
いて行った。
太陽
(
たいよう
)
マジックなんだほんとうに。うまい。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“棒”の意味
《名詞》
細長い物体。
引かれた線。
(出典:Wiktionary)
“棒”の解説
棒(ぼう)は、細長い円柱など柱形の道具や部品の総称。手で持つなどして自由に動かせるものを呼ぶことが多い。棒と呼ばれるものには竿、杖、スティック 、バー、ワンド、ロッド、ポールなどが含まれる。地面に立てて固定された長大なものは棒ではなく柱と呼ばれる。
この項目では主に道具の棒について扱う。
(出典:Wikipedia)
棒
常用漢字
小6
部首:⽊
12画
“棒”を含む語句
棒杭
相棒
鉄棒
突支棒
棍棒
轅棒
棒切
支棒
棒手振
鐵棒
棒片
毛筋棒
棒術
紅棒
棒千切
天秤棒
梶棒
泥棒
金棒曳
金棒
...