“棒千切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうちぎ33.3%
ぼうちぎり33.3%
ぼうちぎれ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、困った親仁おやじが、一人でない、薪雑棒まきざっぽう棒千切ぼうちぎれで、二人ばかり、若いものを連れていた。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのあげく五月雨さみだれの降る或る夕方のこと、手に手に棒千切ぼうちぎりを持った十四五人が「金貸し後家」のうちのまわりを取り囲むと、強がりの青年が三人代表となって中に這入はいって
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と呼ぶと、急に、わやわやと四五人小児こどもの声がして、向うの梅の樹の蔭で、片手に棒千切ぼうちぎれを持って健坊が顔を出した。田圃たんぼへおで、と云うと
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)