“引千切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきちぎ80.0%
ひっちぎ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手錠を引千切ひきちぎって逃げたっていう亜米利加でも指折りのカント・デックですから、柔道二段ぐれえじゃ歯が立ちませんや。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
体全体の引千切ひきちぎるような、虚無感の中でひくひくとはねる神経に、黒吉の、あの先天的なひねくれた気質が、調和し、心臓を掴み出されるような、底知れぬ魅力に、酔い痴れていた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
柔かい草の苗と同じように、竹の棒を何の苦もなく引千切ひっちぎって棄ててしまいます。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)