“火掻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひか66.7%
ひかき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ストーヴの火掻ひかぼう、金庫やドアの把手など、指紋の残っていそうな箇所を入念にふきとった。
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さすがは場数ばかずを踏んだ巡査部長だけあって、口ではおどろいても、態度はしっかりしたものだ。腰をかがめると、火掻ひかぼうで、その肋骨らしいものを火のなかから手前へ掻きだした。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ああ!」と老人は大声を出しながら、暖炉を一つった。火掻ひかき棒が落ちて大きな音をたてた。