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富
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と
ふりがな文庫
“
富
(
と
)” の例文
すなわち花は
誠
(
まこと
)
に
美麗
(
びれい
)
で、
且
(
か
)
つ趣味に
富
(
と
)
んだ生殖器であって、動物の
醜
(
みにく
)
い生殖器とは
雲泥
(
うんでい
)
の差があり、とても
比
(
くら
)
べものにはならない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
しかし
本來
(
ほんらい
)
耐震性
(
たいしんせい
)
に
富
(
と
)
む
木造建築
(
もくざうけんちく
)
に、
特別
(
とくべつ
)
に
周到
(
しうたう
)
精巧
(
せいかう
)
なる
工作
(
こうさく
)
を
施
(
ほどこ
)
したのであるから、
自然
(
しぜん
)
耐震的能率
(
たいしんてきのうりつ
)
を
増
(
ま
)
すのは
當然
(
たうぜん
)
である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
一體
皆
(
きれ
)
の長い、パツチリした眼で、
表情
(
へうじやう
)
にも
富
(
と
)
むでゐた。雖然
智識
(
ちしき
)
のある者と智識のない者とは眼で區別することが出來る。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
福なる諸〻の靈あり、かれらは天に來らざりしさき、いかなるムーザをも
富
(
と
)
ますばかり世に
名聲
(
きこえ
)
高かりき 三一—三三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
前
(
まへ
)
にも
述
(
の
)
べた
通
(
とほ
)
り、
深海底
(
しんかいてい
)
から
拔
(
ぬ
)
け
出
(
で
)
た
火山
(
かざん
)
の
産
(
さん
)
する
鎔岩
(
ようがん
)
は
流動性
(
りゆうどうせい
)
に
富
(
と
)
んでゐるが、
大陸
(
たいりく
)
又
(
また
)
はその
近
(
ちか
)
くにある
火山
(
かざん
)
から
産
(
さん
)
するものは、
流動性
(
りゆうどうせい
)
に
乏
(
とも
)
しく
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
一個の人格者としてのモーゼスも、又
間然
(
かんぜん
)
する所がなかった。公平で、正直で、謙遜で、判断力に富んでいると同時に、又絶大の同情心にも
富
(
と
)
んでいた。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
町
(
まち
)
から
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れた
田舎
(
いなか
)
のことであります。その
村
(
むら
)
には、あまり
富
(
と
)
んだものがありませんでした。
村
(
むら
)
じゅうで、
時計
(
とけい
)
が、たった二つぎりしかなかったのです。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おゝ、
限
(
かぎ
)
りない
美
(
うつく
)
しさには
富
(
と
)
みながら、
其
(
その
)
美
(
うつく
)
しさは
只
(
たゞ
)
一
代限
(
だいかぎ
)
り、
死
(
し
)
ねば
種
(
たね
)
までも
盡
(
つ
)
くるとは、
貧乏
(
しがな
)
い/\
運命
(
うんめい
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
日本
(
にっぽん
)
と
申
(
もう
)
す
国
(
くに
)
は
古来
(
こらい
)
尚武
(
しょうぶ
)
の
気性
(
きしょう
)
に
富
(
と
)
んだお
国柄
(
くにがら
)
である
為
(
た
)
め、
武芸
(
ぶげい
)
、
偵察
(
ていさつ
)
、
戦争
(
いくさ
)
の
駈引等
(
かけひきとう
)
にすぐれた、つまり
男性的
(
だんせいてき
)
の
天狗
(
てんぐ
)
さんは
殆
(
ほと
)
んど
全部
(
ぜんぶ
)
この
国
(
くに
)
に
集
(
あつま
)
って
了
(
しま
)
い
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其頃
(
そのころ
)
大佐
(
たいさ
)
は
年輩
(
としごろ
)
三十二三、
威風
(
ゐふう
)
凛々
(
りん/\
)
たる
快男子
(
くわいだんし
)
で、
其
(
その
)
眼光
(
がんくわう
)
の
烱々
(
けい/\
)
たると、
其
(
その
)
音聲
(
おんせい
)
の
朗々
(
ろう/\
)
たるとは、
如何
(
いか
)
にも
有爲
(
いうゐ
)
の
氣象
(
きしやう
)
と
果斷
(
くわだん
)
の
性質
(
せいしつ
)
に
富
(
と
)
んで
居
(
を
)
るかを
想
(
おも
)
はしめた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
(一三)
區區
(
くく
)
の
齊
(
せい
)
を
以
(
もつ
)
て、
(一四)
海濱
(
かいひん
)
に
在
(
あ
)
り、
(一五)
貨
(
くわ
)
を
通
(
つう
)
じ
財
(
ざい
)
を
積
(
つ
)
み、
國
(
くに
)
を
富
(
と
)
まし
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
うし、
(一六)
俗
(
ぞく
)
と
好惡
(
かうを
)
を
同
(
おな
)
じうす
故
(
ゆゑ
)
に
(一七)
其稱
(
そのしよう
)
に
曰
(
いは
)
く、
(一八)
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
次
(
つ
)
ぎに
草原
(
くさはら
)
の
濕地
(
しつち
)
は『
腐植土
(
ふしよくど
)
』といつて、
植物
(
しよくぶつ
)
が
枯
(
か
)
れて、
根
(
ね
)
や
枝
(
えだ
)
や
葉
(
は
)
が
腐
(
くさ
)
つた
肥料
(
こやし
)
になつてゐるような
土
(
つち
)
に
富
(
と
)
み、
水分
(
すいぶん
)
も
多
(
おほ
)
いので、
植物
(
しよくぶつ
)
の
生育
(
せいいく
)
には
大變
(
たいへん
)
都合
(
つごう
)
がよいため
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
其晩
(
そのばん
)
坂井
(
さかゐ
)
はそんな
話
(
はなし
)
を
約
(
やく
)
二
時間
(
じかん
)
もして
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つたが、
相手
(
あひて
)
になつた
宗助
(
そうすけ
)
も、
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
で
聞
(
き
)
いてゐた
御米
(
およね
)
も、
大變
(
たいへん
)
談話
(
だんわ
)
の
材料
(
ざいれう
)
に
富
(
と
)
んだ
人
(
ひと
)
だと
思
(
おも
)
はぬ
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
かなかつた。
後
(
あと
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
破壊以前
(
はかいいぜん
)
が人なみよりもあたたかい
歓楽
(
かんらく
)
に
富
(
と
)
んでおっただけ、
破壊後
(
はかいご
)
の
悲惨
(
ひさん
)
が
深刻
(
しんこく
)
であった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチは
元
(
もと
)
は
富
(
と
)
んでゐた
大地主
(
おほぢぬし
)
、
騎兵隊
(
きへいたい
)
に
屬
(
ぞく
)
してゐた
者
(
もの
)
、
然
(
しか
)
るに
漸々
(
だん/\
)
身代
(
しんだい
)
を
耗
(
す
)
つて
了
(
しま
)
つて、
貧乏
(
びんばふ
)
し、
老年
(
らうねん
)
に
成
(
な
)
つてから、
遂
(
つひ
)
に
此
(
こ
)
の
郵便局
(
いうびんきよく
)
に
入
(
はひ
)
つたので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
読者諸君
(
どくしゃしょくん
)
! この、機知に
富
(
と
)
み、故郷を熱愛する青年医師はそもそもだれでありましょう。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
この有名なる
富
(
と
)
める友人のお蔭で、その
邸
(
やしき
)
に出入しては、自分の財布に相談してはいつになっても得られないような御馳走にありついたり、
遇
(
たま
)
には独り身の
鬱血
(
うっけつ
)
を払うために
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
おのれ善をなして、おのれその
報
(
むく
)
ひの来るを待つは
直
(
なほ
)
きこころにもあらずかし。又
悪業
(
あくごふ
)
慳貪
(
けんどん
)
の人の
富
(
と
)
み
昌
(
さか
)
ふるのみかは、
寿
(
いのち
)
めでたくその
終
(
をはり
)
をよくするは、
一〇四
我に
異
(
こと
)
なることわりあり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
而
(
しこう
)
してその利益はすなわち木村
軍艦奉行
(
ぐんかんぶぎょう
)
知遇
(
ちぐう
)
の
賜
(
たまもの
)
にして、
終
(
つい
)
に
忘
(
わす
)
るべからざるところのものなり。芥舟先生は少小より
文思
(
ぶんし
)
に
富
(
と
)
み、また
経世
(
けいせい
)
の
識
(
しき
)
あり。常に
筆硯
(
ひっけん
)
を友として
老
(
おい
)
の到るを知らず。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
児
(
こ
)
どもが親たちの家
富
(
と
)
みたるも
好
(
よ
)
き
衣
(
きぬ
)
着たるはあらず、
大抵
(
たいてい
)
跣足
(
はだし
)
なり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
マラッカの
街上
(
がいじやう
)
にしてわれも見つ
富
(
と
)
める
女
(
をみな
)
の
面
(
おも
)
の
愛
(
は
)
しきを
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
貧
(
ひん
)
すれば、その間に
罪悪
(
ざいあく
)
が生じて世が乱れるが、
富
(
と
)
めば、
余裕
(
よゆう
)
を生じて人間同士の
礼節
(
れいせつ
)
も
敦
(
あつ
)
くなり、風俗も良くなり、国民の幸福を
招致
(
しょうち
)
することになる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
韓非
(
かんぴ
)
、((韓王ノ))
國
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
むるに、
其
(
その
)
法制
(
はふせい
)
を
修明
(
しうめい
)
し・
(四七)
勢
(
いきほひ
)
を
執
(
と
)
つて
以
(
もつ
)
て
其
(
その
)
臣下
(
しんか
)
を
御
(
ぎよ
)
し・
國
(
くに
)
を
富
(
と
)
まし
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
うして・
以
(
もつ
)
て
人
(
ひと
)
を
求
(
もと
)
め
賢
(
けん
)
に
任
(
にん
)
ずるを
務
(
つと
)
めず
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
春枝夫人
(
はるえふじん
)
は
世
(
よ
)
にすぐれて
慈愛
(
じひ
)
に
富
(
と
)
める
人
(
ひと
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
に
此上
(
こよ
)
なく
愛
(
めで
)
重
(
おもん
)
せられて
居
(
を
)
つたので、
誰
(
たれ
)
とて
袂別
(
わかれ
)
を
惜
(
をし
)
まぬものはない、
然
(
しか
)
し
主人
(
しゆじん
)
の
濱島
(
はまじま
)
は
東洋
(
とうやう
)
の
豪傑
(
がうけつ
)
風
(
ふう
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
北国
(
ほっこく
)
のさびしい
村
(
むら
)
は、こうしていつしか
名高
(
なだか
)
い
薬
(
くすり
)
の
産地
(
さんち
)
と
知
(
し
)
れ、
富
(
と
)
んだ
町
(
まち
)
となりました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ミハイル、アウエリヤヌイチは
元
(
もと
)
は
富
(
と
)
んでいた
大地主
(
おおじぬし
)
、
騎兵隊
(
きへいたい
)
に
属
(
ぞく
)
していた
者
(
もの
)
、しかるに
漸々
(
だんだん
)
身代
(
しんだい
)
を
耗
(
す
)
ってしまって、
貧乏
(
びんぼう
)
し、
老年
(
ろうねん
)
に
成
(
な
)
ってから、
遂
(
つい
)
にこの
郵便局
(
ゆうびんきょく
)
に
入
(
はい
)
ったので。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
わが
國
(
くに
)
も
活火山
(
かつかざん
)
には
可
(
か
)
なり
富
(
と
)
んでゐるけれども、ジャワには
及
(
およ
)
ぶべくもない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それには、日本の脚本が、あまりに突飛な
筋
(
すぢ
)
に
富
(
と
)
んでゐるので、
楽
(
らく
)
に見物が出来ないと
書
(
か
)
いてあつた。代助は
其時
(
そのとき
)
、役者の
立場
(
たちば
)
から考へて、
何
(
なに
)
もそんな
人
(
ひと
)
に見て貰ふ必要はあるまいと思つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
又
(
また
)
変化
(
へんか
)
にも
富
(
と
)
んで
居
(
い
)
るものでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼は大胆にして
細心
(
さいしん
)
、
経綸
(
けいりん
)
に
富
(
と
)
むと
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だれか
一人
(
ひとり
)
、
若
(
わか
)
いものの
中
(
なか
)
にいなければならなかったのは、ちょうど、
人間
(
にんげん
)
の
社会
(
しゃかい
)
ばかりでなく、
他
(
た
)
の
獣物
(
けもの
)
の
集
(
あつ
)
まりの
中
(
なか
)
でも、
経験
(
けいけん
)
に
富
(
と
)
んだ、
年寄
(
としよ
)
りがいて、
野原
(
のはら
)
から、
野原
(
のはら
)
へ、
山
(
やま
)
から
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれどおじいさんは、べつに
富
(
と
)
んではいませんでした。
食
(
た
)
べることに
困
(
こま
)
らなかったというまでであります。そうして、
乞食
(
こじき
)
や、
旅人
(
たびびと
)
の
困
(
こま
)
るものには、なんでも
余
(
あま
)
ったものは
分
(
わ
)
けてやりました。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
人
(
にん
)
の
娘
(
むすめ
)
らは、いずれもあまり
富
(
と
)
んでいる
家
(
うち
)
の
子供
(
こども
)
でなかったのです。
夕焼け物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
にばかりあって、
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
の
国
(
くに
)
にはなかったのであります。
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
の
暖
(
あたた
)
かな
国
(
くに
)
は
富
(
と
)
んでいましたから、この
珍
(
めずら
)
しい
宝石
(
ほうせき
)
を
持
(
も
)
って
売
(
う
)
りにゆけば、たいそう
金
(
かね
)
がもうかったのでありました。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
砂漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
の
赤
(
あか
)
い
町
(
まち
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
に
富
(
と
)
んでいました。それは、
人間
(
にんげん
)
の
生
(
い
)
き
血
(
ち
)
を
吸
(
す
)
うからだといわれていました。また、その
町
(
まち
)
は、
魔女
(
まじょ
)
の
住
(
す
)
む
町
(
まち
)
だといわれていました。
美
(
うつく
)
しい
女
(
おんな
)
が、たくさんいるからです。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“富”の意味
《名詞》
(とみ)財産。
(出典:Wiktionary)
“富”の解説
富(とみ、英:Wealth)は、価値ある資源または物的な財産が豊富にあること、またはそのような資産を支配することである。そのような財産または資源を豊富に持つ個人、コミュニティ、地域または国は、富んでいる(豊かである)とされる。
(出典:Wikipedia)
富
常用漢字
小4
部首:⼧
12画
“富”を含む語句
富豪
富家
富士山
富士額
大富豪
富貴
富山
富田
富裕
富津
富有
富饒
殷富
富籤
新富町
富坂
富農
富贍
富士見町
富人
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