“富有”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふゆう66.7%
かねもち16.7%
ゆたか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうはいわさん。国府の調べでも、また近国の目でも、新田ノ庄ほど富有ふゆうな所はないとみないっておる」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あへ富有かねもちといふではないが、少許すこしは貸付もあつた様だし、田地と信用とは、増すとも減る事がない。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
人種さへ変りが無くば、あれ程の容姿きりやうを持ち、あれ程富有ゆたかな家に生れて来たので有るから、無論相当のところへ縁付かれる人だ——彼様あんな野心家のゑばなぞに成らなくてもむ人だ——可愛さうに。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)