“知遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぐう90.9%
しりあ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば仁義じんぎのために死するとか、国家の責任を双肩そうけんになって立つとか、邦家ほうかのためには一身をかえりみず、知遇ちぐうのためにはいのちおとすとか
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
かれは、ロマンチックなこい想像そうぞうしました。また、あるときは、おもわぬ知遇ちぐうて、栄達えいたつする自分じぶん姿すがたえがきました。
希望 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼がその女と知遇しりあったのは、ある会合の席上であった。火の気のないビルの一室は煙で濛々もうもうと悲しそうだった。女は赤いマフラをしていた。その眼はビルの窓ガラスのように冷たかった。
火の唇 (新字新仮名) / 原民喜(著)