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臨
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のぞ
ふりがな文庫
“
臨
(
のぞ
)” の例文
この型を以て未来に
臨
(
のぞ
)
むのは、天の展開する未来の内容を、人の頭で
拵
(
こしら
)
えた
器
(
うつわ
)
に
盛終
(
もりおお
)
せようと、あらかじめ待ち
設
(
もう
)
けると一般である。
イズムの功過
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
將
(
しやう
)
、
命
(
めい
)
を
受
(
う
)
くるの
日
(
ひ
)
には
則
(
すなは
)
ち
其家
(
そのいへ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
軍
(
ぐん
)
に
臨
(
のぞ
)
んで
約束
(
やくそく
)
すれば
則
(
すなは
)
ち
其親
(
そのしん
)
を
忘
(
わす
)
れ、
(一六)
枹鼓
(
ふこ
)
を
援
(
と
)
ること
急
(
きふ
)
なれば
則
(
すなは
)
ち
其身
(
そのみ
)
を
忘
(
わす
)
る。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
この縄へ蜂蜜を稀薄に
抹擦
(
まつさつ
)
いたして、米麦の花まさに開かんとする際に
臨
(
のぞ
)
み、その穂の
巓
(
いただき
)
を四、五回
摩盪
(
まとう
)
するまでのことであります。
禾花媒助法之説
(新字新仮名)
/
津田仙
(著)
その
後
(
のち
)
何回
(
なんかい
)
斯
(
こ
)
うした
儀式
(
ぎしき
)
に
臨
(
のぞ
)
んだか
知
(
し
)
れませぬが、いつもいつも
同
(
おな
)
じ
状態
(
じょうたい
)
になるのでございまして、それは
全
(
まった
)
く
不思議
(
ふしぎ
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
終りに
臨
(
のぞ
)
んで私はこの小著述をその最初の出版者たる故中村弥左衛門君に献じます。君の霊の天にありて安からんことを祈ります。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
(一)村尾某は
東丘村
(
ひがしおかむら
)
(東西に長く
横
(
よこた
)
わる右足湖の東の地を云う。湖口は東丘村が湖に
臨
(
のぞ
)
むところを云う)から、右足湖を越えて
人間灰
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
木末
(
こぬれ
)
の上」は、繁っている樹木のあたりの意、万葉の題には、「時に
臨
(
のぞ
)
める」とあるから、或る
機
(
おり
)
に臨んで作ったものであろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
けれど、勝家がそこへ
臨
(
のぞ
)
むと、茶々も初姫も、末の姫も、いいあわせたように変な顔をしてしまって、ホホともケロとも、笑わなかった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女流の文学者と交際し神田青年会館に開かれる或婦人雑誌主催の文芸講演会に
臨
(
のぞ
)
み
一場
(
いちじょう
)
の演説をなす一段に至って、筆を
擱
(
お
)
いて歎息した。
十日の菊
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この物の
下
(
もと
)
に、シピオネとポムペオとは年若うして凱旋したり、また汝の郷土に
臨
(
のぞ
)
みて
聳
(
そび
)
ゆる山にはこの物
酷
(
つら
)
しと見えたりき 五二—五四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
川幅は一
間
(
けん
)
ばかり、水に
臨
(
のぞ
)
めば音はさまでにもないが、美しさは玉を解いて流したよう、かえって遠くの方で
凄
(
すさま
)
じく岩に
砕
(
くだ
)
ける
響
(
ひびき
)
がする。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
建久
(
けんきゅう
)
九年十二月、
右大将家
(
うだいしょうけ
)
には、
相模川
(
さがみがわ
)
の橋供養の
結縁
(
けちえん
)
に
臨
(
のぞ
)
んだが、その帰途馬から落ちたので、供養の人びとに助け起されて
館
(
やかた
)
へ帰った。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
いま十五少年諸君の行動を
検
(
けん
)
するに、
難
(
なん
)
に
処
(
しょ
)
して
屈
(
くっ
)
せず、事に
臨
(
のぞ
)
んであわてず、われわれおとなといえども及びがたきものがすこぶる多い。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
その日は終日
女梁山泊
(
おんなりょうざんぱく
)
を以て任ずる妾の寓所にて
種々
(
いろいろ
)
と話し話され、日の暮るるも覚ええざりしが、別れに
臨
(
のぞ
)
みてお互いに尽す道は
異
(
こと
)
なれども
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
かれには、これまでとはまるでちがった気持ちと態度とをもって、戦いに
臨
(
のぞ
)
もうとする意志が、ほのかに
湧
(
わ
)
きかけていた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
琵琶湖で名高い
近江
(
おうみ
)
は滋賀県であります。大津絵で名高い大津がその都であります。
湖
(
みずうみ
)
に
臨
(
のぞ
)
んだ古い町は、昔の姿を今もそう変えておりません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
多少
(
たせう
)
私達に
好意
(
かうい
)
を持つてくれる
人達
(
ひとたち
)
は、
日
(
ひ
)
に/\
氣遣
(
きづか
)
ひの眼をもつて私達に
臨
(
のぞ
)
みました。それは私達の
眞意
(
しんい
)
を
汲
(
く
)
み
取
(
と
)
り
得
(
え
)
なかつたからなのでした。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
はじめ私は混食のキリスト信者としてこの式場に
臨
(
のぞ
)
んだのでありましたが今や神は私に
敬虔
(
けいけん
)
なるビジテリアンの信者たることを命じたまいました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その大后
石
(
いは
)
の日賣の命、いたく
嫉妬
(
うはなりねた
)
みしたまひき。かれ天皇の使はせる
妾
(
みめ
)
たちは、宮の中をもえ
臨
(
のぞ
)
かず、言立てば、足も
足掻
(
あが
)
かに
一
妬みたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
かかる
大切
(
たいせつ
)
の場合に
臨
(
のぞ
)
んでは
兵禍
(
へいか
)
は恐るるに
足
(
た
)
らず、天下後世国を立てて外に交わらんとする者は、
努〻
(
ゆめゆめ
)
吾
(
わが
)
維新
(
いしん
)
の
挙動
(
きょどう
)
を学んで
権道
(
けんどう
)
に
就
(
つ
)
くべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この
期
(
ご
)
に
臨
(
のぞ
)
んでも平次は、この手柄をお品のものにして、父親の石原の利助の面目が立てさせてやりたかつたのです。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
凡
(
およ
)
そ抜穂は卜部、国郡司以下及び
雑色人
(
ぞうしきびと
)
等を
率
(
ひき
)
ゐて田に
臨
(
のぞ
)
んで
之
(
これ
)
を抜く。——先づ初抜四束を取つて
供御
(
くご
)
の飯に
擬
(
ぎ
)
し、自余は皆黒白二酒に
擬
(
ぎ
)
す 云々
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
占
(
しめ
)
しは江戸四宿の内只此品川のみ然れば
遊客
(
いうきやく
)
も
隨
(
したが
)
つて多く彼の吉原にもをさ/\
劣
(
おと
)
らず
殊更
(
ことさら
)
此地は海に
臨
(
のぞ
)
みて
曉
(
あかつ
)
きの
他所
(
ほか
)
よりも早けれど
客人
(
まろうど
)
は
後朝
(
きぬ/″\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
予はかくの如く、しばしば思わざる逆境に
臨
(
のぞ
)
みし代りに、再挙の計画に就きては、経験を得たること鮮少ならず。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
歌舞伎
(
かぶき
)
の舞台では大判事清澄の息子
久我之助
(
こがのすけ
)
と、その
許嫁
(
いいなずけ
)
の
雛鳥
(
ひなどり
)
とか云った
乙女
(
おとめ
)
とが、一方は背山に、一方は妹山に、谷に
臨
(
のぞ
)
んだ
高楼
(
たかどの
)
を構えて住んでいる。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
為し翌日二人にて長崎より
舩
(
ふね
)
に乗りたり後にて聞けば金起は
出足
(
であし
)
に
臨
(
のぞ
)
み兄の金を千円近く盗み来たりしとの事なり
頓
(
やが
)
て神戸に上陸し一年余り遊び暮すうち
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
左に高く
聳
(
そばだ
)
ちたるは、いはゆるロットマンが岡にて、「湖上第一勝」と題したる
石碑
(
せきひ
)
の建てる処なり。右に
伶人
(
れいじん
)
レオニが開きぬといふ、水に
臨
(
のぞ
)
める
酒店
(
さかみせ
)
あり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
終
(
おわり
)
に
臨
(
のぞ
)
み、私の妻もあなたの
負
(
お
)
われ負わるゝ
数々
(
かずかず
)
の重荷に対し、真実御同情申上げる旨、
呉々
(
くれぐれ
)
も申しました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
驛の兩側を流れ落つる小溪、それに
臨
(
のぞ
)
みて衣洗へる
少女
(
をとめ
)
の
二人三人
(
ふたりみたり
)
、
疎
(
まば
)
らに繁茂せる桑の畑などを見つゝ、
少時
(
しばし
)
が程行けば、果して山田屋といへる飮食店あり。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
このような中心人格は絶対的な権威をもって成員に
臨
(
のぞ
)
むのであるが、しかしそれが共同体である限りは、この中心人格は団体の全成員と人格的に結ばれていて
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
この子供たちをかような尊い戦いのために、今日只今から社会に送り出す私の心持……お別れに
臨
(
のぞ
)
んで……
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
谷に
臨
(
のぞ
)
めるかたばかりの茶屋に腰掛くれば秋に枯れたる婆様の
挨拶
(
あいさつ
)
何となくものさびて面白く覚ゆ。
旅の旅の旅
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「去年は
倭奴
(
わど
)
上海を
劫
(
おびや
)
かし、今年は
繹騒
(
えきそう
)
姑蘇
(
こそ
)
に
臨
(
のぞ
)
む。
横
(
ほしいまま
)
に双刀を飛ばし、
乱
(
みだ
)
りに
箭
(
や
)
を使う、城辺の野草、人血
塗
(
まみ
)
る」。これ明の詩人が
和寇
(
わこう
)
を
詠
(
えい
)
じたるものにあらずや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
終りに
臨
(
のぞ
)
んで讀者諸君に一言す。余は以上の風俗考を以て自ら
滿足
(
まんぞく
)
する者に非ず、尚ほ多くの事實を蒐集總括して更に精しき風俗考を
著
(
あらは
)
さんとは
余
(
よ
)
の平常の
望
(
のぞ
)
みなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
〔譯〕賢者は
※
(
ぼつ
)
するに
臨
(
のぞ
)
み、
理
(
り
)
の
當
(
まさ
)
に然るべきを見て、以て
分
(
ぶん
)
と爲し、死を
畏
(
おそ
)
るゝを
恥
(
は
)
ぢて、死を
安
(
やす
)
んずるを
希
(
こひねが
)
ふ、故に
神氣
(
しんき
)
亂
(
みだ
)
れず。又
遺訓
(
いくん
)
あり、以て
聽
(
ちやう
)
を
聳
(
そびや
)
かすに足る。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
当の獲物を射損じたばかりか、事に
臨
(
のぞ
)
んで弓弦が切れたのは
平生
(
ひごろ
)
の不用意も思いやらるるとあって、彼は
勅勘
(
ちょっかん
)
の身となった。彼は御忠節を忘れるような人間ではなかった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
日の暮れ暮れに某氏の門前に
臨
(
のぞ
)
んでみると、警察官が門におって人の出入を
誰何
(
すいか
)
している。門前には四十台ばかりの荷車に、それに相当する人夫がわやわや騒いでおった。
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
正面
(
しやうめん
)
は
本院
(
ほんゐん
)
に
向
(
むか
)
ひ、
後方
(
こうはう
)
は
茫廣
(
ひろ/″\
)
とした
野良
(
のら
)
に
臨
(
のぞ
)
んで、
釘
(
くぎ
)
を
立
(
た
)
てた
鼠色
(
ねずみいろ
)
の
塀
(
へい
)
が
取繞
(
とりまは
)
されてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
とんと小説は見せなかつたのであります、
所
(
ところ
)
が十三号の
発刊
(
はつかん
)
に
臨
(
のぞ
)
んで、
硯友社
(
けんいうしや
)
の
為
(
ため
)
に
永
(
なが
)
く
忘
(
わす
)
るべからざる
一大変事
(
いちだいへんじ
)
が
起
(
おこ
)
つた、
其
(
それ
)
は社の
元老
(
げんらう
)
たる
山田美妙
(
やまだびめう
)
が
脱走
(
だつそう
)
したのです、いや
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ややもすれば
年老
(
としお
)
いて女の役の無くなる
頃
(
ころ
)
に
臨
(
のぞ
)
むと
奇妙
(
きみょう
)
にも
心状
(
こころ
)
が
焦躁
(
じれ
)
たり
苛酷
(
いらひど
)
くなったりしたがるものであるから、この女もまたそれ
等
(
ら
)
の時に臨んでいたせいででもあろうか
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
打水
(
うちみづ
)
のあと
輕
(
かろ
)
く
庭下駄
(
にはげた
)
にふんで、
裳
(
もすそ
)
とる
片手
(
かたて
)
はすかし
骨
(
ぼね
)
の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
團扇
(
うちわ
)
に
蚊
(
か
)
を
拂
(
はら
)
ひつ、
流
(
なが
)
れに
臨
(
のぞ
)
んで
立
(
たつ
)
たる
姿
(
すがた
)
に、
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
恥
(
はぢ
)
らひてか
不圖
(
ふと
)
かゝる
行
(
ゆ
)
く
雲
(
くも
)
の
末
(
すゑ
)
あたり
俄
(
にわか
)
に
暗
(
くら
)
くなる
折
(
をり
)
しも
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
折々
(
おりおり
)
新聞に伝えられる
某
(
ぼう
)
学者は何千円の
俸給
(
ほうきゅう
)
を取るが、毎日
教場
(
きょうじょう
)
に
臨
(
のぞ
)
み授業するとき、たまたま生徒が何か質問をすると、それはむずかしい、
字引
(
じびき
)
を引いてもちょっと分かるまい
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
豈
(
あに
)
此
(
この
)
最終
(
さいしう
)
の一夜に
臨
(
のぞ
)
んで
怨
(
うら
)
みを
述
(
の
)
ぶべけんや、
若
(
も
)
し此探検中
雨
(
あめ
)
に
逢
(
あ
)
ふこと
多
(
おほ
)
かりせば尚二倍の日子を
要
(
よう
)
すべく、病人も生ずべく、
為
(
た
)
めに半途帰路に
就
(
つ
)
くか或は
冒進
(
ぼうしん
)
して餓死に
陥
(
おちゐ
)
るか
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
其ノ
荊州
(
けいしゆう
)
ヲ破リ、江陵ヲ下リ、流レニ
順
(
したが
)
ツテ東スルヤ、
舳艫
(
じくろ
)
千里、
旌旗
(
せいき
)
空ヲ
蔽
(
おほ
)
フ、酒ヲソソイデ江ニ
臨
(
のぞ
)
ミ、
槊
(
ほこ
)
ヲ横タヘテ詩ヲ賦ス、マコトニ一世ノ雄ナリ、而シテ今
安
(
いづ
)
クニカ在ル哉
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
私は諸処の講演に
臨
(
のぞ
)
む時は機会あるごとに、いつもこの主意で学生等に
訓話
(
くんわ
)
している
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
私
(
わたくし
)
の
如
(
ごと
)
く
現在
(
げんざい
)
其
(
その
)
難
(
なん
)
に
臨
(
のぞ
)
んで、
弦月丸
(
げんげつまる
)
が
悲慘
(
ひさん
)
なる
最後
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
ぐるまで、
其
(
その
)
甲板
(
かんぱん
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
つた
身
(
み
)
は、
今更
(
いまさら
)
其
(
その
)
始終
(
しじゆう
)
を
懷想
(
くわいさう
)
しても
身
(
み
)
の
毛
(
け
)
の
彌立
(
よだ
)
つ
程
(
ほど
)
で、とても
詳
(
くわ
)
しい
事
(
こと
)
を
述立
(
のべた
)
てるに
忍
(
しの
)
びぬが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
種類の異なる美に対しては我々は一々別種の標準をもって
臨
(
のぞ
)
まなくてはならぬ。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
この
期
(
ご
)
に
臨
(
のぞ
)
んでもはやまやかしごとを言ってくれな。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
朝
(
あさ
)
に
臨
(
のぞ
)
むよ。この
都
(
みやこ
)
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
前
(
まへ
)
に
臨
(
のぞ
)
みて
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
“臨”の意味
《名詞》
(リン)書道で、臨書したことを示す、名前の後に記入する語。
(出典:Wiktionary)
臨
常用漢字
小6
部首:⾂
18画
“臨”を含む語句
臨終
臨時
臨検
御臨終
臨機
御来臨
臨月
臨機応変
臨摹
臨幸
臨場
四喜臨門
臨時雇
来臨
降臨
賁臨
臨本
臨済
咸臨丸
君臨
...