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曰
>
いは
ふりがな文庫
“
曰
(
いは
)” の例文
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
齊
(
せい
)
の
軍
(
ぐん
)
の
善
(
よ
)
く
射
(
い
)
る
者
(
もの
)
をして、
(五三)
萬弩
(
ばんど
)
、
道
(
みち
)
を
夾
(
はさ
)
んで
伏
(
ふく
)
せしめ、
(五四)
期
(
き
)
して
曰
(
いは
)
く、『
暮
(
くれ
)
に
火
(
ひ
)
の
擧
(
あ
)
がるを
見
(
み
)
ば
倶
(
とも
)
に
發
(
はつ
)
せよ』
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
小賊
(
せいぞく
)
肯
(
き
)
かずして、
則
(
すなは
)
ち
刀
(
かたな
)
を
執
(
と
)
つて
其
(
そ
)
の
指
(
ゆび
)
を
切
(
き
)
つて
珠
(
たま
)
を
盜
(
ぬす
)
むや、
指
(
ゆび
)
より
紅
(
くれなゐ
)
の
血
(
ち
)
衝
(
つ
)
と
絲
(
いと
)
の
如
(
ごと
)
く
迸
(
ほとばし
)
りぬ。
頭領
(
とうりやう
)
面
(
おもて
)
を
背
(
そむ
)
けて
曰
(
いは
)
く、
於戲痛哉
(
あゝいたましいかな
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爾
(
そ
)
の時に疾翔大力、
爾迦夷
(
るかゐ
)
に告げて
曰
(
いは
)
く、
諦
(
あきらか
)
に聴け諦に聴け。
善
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を思念せよ。我今
汝
(
なんぢ
)
に梟鵄
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べんと。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
フランソア・ザビエル師ノ
曰
(
いは
)
ク、予ノ見ル所ヲ以テスレバ、善良ナル性質ヲ有スルコト日本人ノ如キハ、世界ノ国民ノウチ甚ダ稀ナリ。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「淺黄の手拭に
曰
(
いは
)
くがあるだらうと思つて、一本持つて來ましたよ。さうでもなきや、親分は何時まで番頭とやり合つて居るか解らねえ」
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
一に
曰
(
いは
)
く、
和
(
やはらぎ
)
を以て貴しと
為
(
な
)
し、
忤
(
さか
)
ふこと無きを
宗
(
むね
)
と為せ。人皆
党
(
たむら
)
有り、
亦
(
また
)
達
(
さと
)
れる者少し。
是
(
これ
)
を以て、或は
君父
(
きみかぞ
)
に
順
(
したが
)
はずして
乍
(
ま
)
た
隣里
(
さととなり
)
に
違
(
たが
)
ふ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
古人
(
こじん
)
曰
(
いは
)
く近きを
計
(
はか
)
れば
足
(
たら
)
ざるが如く遠きに渡れば乃ち餘り有りと爲す
我國
(
わがくに
)
聽訟
(
ちやうしよう
)
を云ふ者
大概
(
おほむね
)
青砥藤綱
(
あをとふぢつな
)
大岡忠相
(
おほをかたゞすけ
)
の兩氏が明斷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
声を
連
(
つら
)
ね筆を
揃
(
そろ
)
へて
一斉
(
いつせい
)
に之を
讒謗
(
ざんばう
)
攻撃して
曰
(
いは
)
く「軍国多事の
隙
(
げき
)
に乗じて此事をなす
先
(
ま
)
づ売国の奸賊を
誅
(
ちゆう
)
して征露軍門の
血祭
(
ちまつり
)
せざるべからず——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
自ら知るの明あるもの
寡
(
すく
)
なしとは世間にて云ふ事なり、われは人間に自知の明なき事を断言せんとす、之を「ポー」に聞く、
曰
(
いは
)
く、功名眼前にあり
人生
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
吾人は断言せんと欲す、
曰
(
いは
)
く、世に罪過なくして不幸の末路に終るものは之れなしと。人
或
(
あるひ
)
は曰はん、キリストは罪過なくして無惨の死を遂げたりと。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
万国の上には立法の君主が無ければ、国と国との曲直の
争
(
あらそひ
)
は
抑
(
そもそ
)
も
誰
(
たれ
)
の手で公明正大に
遺憾無
(
いかんな
)
く決せらるるのだ。ここに唯一つ審判の機関がある、
曰
(
いは
)
く
戦
(
たたかひ
)
!
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
曰
(
いは
)
く、宗教にして、
若
(
も
)
し、万世
不易
(
ふえき
)
の形を取り、万人の為め、
予
(
あらかじ
)
め、
劃然
(
かくぜん
)
として
具
(
そな
)
へられたらむには、精神界の進歩は直に止りて、
厭
(
いと
)
ふべき凝滞はやがて
来
(
きた
)
らむ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
黒羽二重の小袖は、私にとつてないにひとしかつたと云つても、過言ではない。これは、すぐ次に起つた最後の
曰
(
いは
)
くを知つたなら、君も認めない訳には行かないだらう。
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そしてその最上禪とは何かと云ふに、壇上で興行師の樣に一
喝
(
かつ
)
して見せ、
曰
(
いは
)
く云ひがたしだ。——
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
此身
(
このみ
)
は
雲井
(
くもゐ
)
の
鳥
(
とり
)
の
羽
(
は
)
がひ
自由
(
じゆう
)
なる
書生
(
しよせい
)
の
境界
(
けうがい
)
に
今
(
いま
)
しばしは
遊
(
あそ
)
ばるゝ
心
(
こゝろ
)
なりしを、
先
(
さ
)
きの
日
(
ひ
)
故郷
(
ふるさと
)
よりの
便
(
たよ
)
りに
曰
(
いは
)
く、
大旦那
(
おほだんな
)
さまこと
其後
(
そのご
)
の
容躰
(
ようだい
)
さしたる
事
(
こと
)
は
御座
(
ござ
)
なく候へ
共
(
ども
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其所
(
そこ
)
へ、
周布神奈川縣知事
(
すふかながはけんちじ
)
が
來
(
く
)
る。
橋本警務長
(
はしもとけいむちやう
)
が
來
(
く
)
る。
田中代議士
(
たなかだいぎし
)
、
樋口郡長
(
ひぐちぐんちやう
)
、
曰
(
いは
)
く
何
(
なに
)
、
曰
(
いは
)
く
何
(
なに
)
、
斯
(
か
)
ういふ
時
(
とき
)
には
肩書
(
かたがき
)
が
必用
(
ひつよう
)
と
見
(
み
)
える。
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
の
數
(
かず
)
、
無慮
(
むりよ
)
百
餘名
(
よめい
)
と
註
(
ちう
)
せられた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
下りて七合目に至る、霜髪の
翁
(
おきな
)
、剛力の肩をも借らず、杖つきて下山するに追ひつく、
郷貫
(
きやうくわん
)
を
質
(
たゞ
)
せば関西の人なりといふ、
年歯
(
ねんし
)
を問へば、
即
(
すなは
)
ち
対
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、当年八十四歳になります!
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
禹
(
う
)
江
(
こう
)
を
渡
(
わた
)
る
時
(
とき
)
、
蛟龍
(
かうりよう
)
船
(
ふね
)
を追ふ、
舟中
(
しうちゆう
)
の
人
(
ひと
)
皆
(
みな
)
慴
(
おそ
)
る、
禹
(
う
)
天を仰いで、嘆じて
曰
(
いは
)
く、
我
(
われ
)
命
(
めい
)
を天に
享
(
う
)
く、力を尽して、万民を労す、生は
寄
(
き
)
なり、死は
帰
(
き
)
なりと、
龍
(
りよう
)
を見る事、
蜿蜓
(
えんてい
)
の如く、
眼色
(
がんしよく
)
変
(
へん
)
ぜず
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
互ひにうち驚き、いかにしてかかる山にはゐるかと問へば、女の
曰
(
いは
)
く、山に入りて恐ろしき人にさらはれ、こんな所に来たるなり。逃げて帰らんと思へど、いささかの隙もなしとのことなり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
曰
(
いは
)
く学問の勧め、曰く文明論概略、曰く民間経済論、曰く時事小言、福沢君の著述が
如何
(
いか
)
計
(
ばか
)
り世間を動かしたるよ。吾人の郷里に在るや、
嘗
(
かつ
)
て君の世界国尽しを読んで始めて世界の大勢を知りたりき。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
碧梧桐
(
へきごとう
)
来て謡曲二番
謡
(
うた
)
ひ去る。
曰
(
いは
)
く
清経
(
きよつね
)
曰く
蟻通
(
ありどおし
)
。(六月十二日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「大変な
曰
(
いは
)
くがつきますわね。でもそんなら妾描いて頂くわ、」
静物
(新字旧仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
曰
(
いは
)
く、その原因の如きはもとより心を置くにあらずと。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「どうも
素的
(
すてき
)
な香だ、何でも
曰
(
いは
)
く
附
(
つき
)
の物に相違ない。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
博士
曰
(
いは
)
く、「油絵に
描
(
か
)
く女だね。」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
塞
(
ふさ
)
げない事になつて
何
(
な
)
にも
彼
(
か
)
にも
免
(
まぬか
)
れぬ
弊風
(
へいふう
)
といふのが
時世
(
ときよ
)
なりけりで今では
極点
(
きよくてん
)
に
達
(
たつ
)
したのだ
髪
(
かみ
)
だけは
曰
(
いは
)
く
有
(
あ
)
つて
奇麗
(
きれい
)
にする
年紀
(
としごろ
)
の娘がせつせと
内職
(
ないしよく
)
に
夜
(
よ
)
の目も合はさぬ時は
算筆
(
さんぴつ
)
なり
裁縫
(
さいほう
)
なり第一は
起居
(
たちゐ
)
なりに
習熟
(
しうじよく
)
すべき時は五十
仕上
(
しあ
)
げた
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
論者
(
ろんしや
)
は
曰
(
いは
)
く
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其
(
その
)
信號
(
しんがう
)
に
曰
(
いは
)
く
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
闔廬
(
かふろ
)
曰
(
いは
)
く、『
試
(
こころ
)
みに
婦人
(
ふじん
)
を
以
(
もつ
)
てす
可
(
べ
)
きか』と。
曰
(
いは
)
く、『
可
(
か
)
なり』と。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
之
(
これ
)
を
許
(
ゆる
)
す。
宮中
(
きうちう
)
の
美女
(
びぢよ
)
を
出
(
いだ
)
し、百八十
人
(
にん
)
を
得
(
え
)
たり。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
爾
(
そ
)
の時に
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかゐ
)
に告げて
曰
(
いは
)
く、
諦
(
あきらか
)
に聴け、諦に聴け。
善
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を思念せよ。我今
汝
(
なんぢ
)
に、
梟鵄
(
けうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べんと。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
賀
(
が
)
の
曰
(
いは
)
く、
其
(
そ
)
の
左
(
ひだり
)
の
目
(
め
)
を
射
(
い
)
よ。
羿
(
げい
)
すなはち
弓
(
ゆみ
)
を
引
(
ひ
)
いて
射
(
い
)
て、
誤
(
あやま
)
つて
右
(
みぎ
)
の
目
(
め
)
にあつ。
首
(
かうべ
)
を
抑
(
おさ
)
へて
愧
(
は
)
ぢて
終身不忘
(
みををはるまでわすれず
)
。
術
(
じゆつ
)
や、
其
(
そ
)
の
愧
(
は
)
ぢたるに
在
(
あ
)
り。
術三則
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
これが何んの
曰
(
いは
)
くもなかつた日にや、あつしは
髷節
(
まげぶし
)
でも切るか、十手捕繩を返上しなきやなりませんよ。兎に角ちよいと覗いてやつて下さい
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
曰
(
いは
)
く社会党は祖国に取つて
不倶戴天
(
ふぐたいてん
)
の仇敵なり、一挙にして之れを全滅せざるべからずと、多謝す、アヽ独逸皇帝よ、汝の努力に
依
(
よつ
)
て我独逸の社会党は
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
そんな思をしつつ
何為
(
なぜ
)
してゐるか!
曰
(
いは
)
く
言難
(
いひがた
)
しで、精神的に
酷
(
ひど
)
く
傷
(
きずつ
)
けられた反動と、
先
(
ま
)
づ
思召
(
おぼしめ
)
して下さいまし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
劇烈
欝勃
(
うつぼつ
)
の行為を描き、其主人公は
概
(
おほむ
)
ね薄志弱行なりし故に、メルクは彼を
誡
(
いまし
)
めて
曰
(
いは
)
く、
此
(
かく
)
の如き精気なく誠心なき
汚穢
(
をわい
)
なる愚物は将来決ツして写す
勿
(
なか
)
れ
舞姫
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
皇子
(
みこ
)
等
(
たち
)
共に
対
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、
理実
(
ことわり
)
灼然
(
いやちこ
)
なり。則ち草壁皇子尊
先
(
ま
)
づ進みて盟ひて
曰
(
いは
)
く、
天神
(
あまつかみ
)
地祇
(
くにつかみ
)
、及び
天皇
(
すめらみこと
)
証
(
あきら
)
めたまへ、
吾
(
おの
)
れ兄弟長幼、
并
(
あは
)
せて十余の
王
(
みこ
)
、
各
(
おのおの
)
異腹
(
ことはら
)
より
出
(
い
)
づ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
彼常に「不感無覚」を以て称せらる。世人
輙
(
やや
)
もすれば、この語を誤解して
曰
(
いは
)
く、高踏一派の徒、
甘
(
あまん
)
じて感情を犠牲とす。これ既に芸術の第一義を没却したるものなり。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
評
(
ひやう
)
に
曰
(
いは
)
く此嘉川家一
條
(
でう
)
は大岡殿大いに御
心勞
(
しんらう
)
なされしは第一貳千五百石の御旗本を
失
(
うしな
)
はん事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この身は雲井の鳥の羽がひ自由なる書生の
境界
(
けうがい
)
に今しばしは遊ばるる心なりしを、先きの日
故郷
(
ふるさと
)
よりの便りに
曰
(
いは
)
く、大旦那さまことその後の
容躰
(
ようだい
)
さしたる事は御座なく
候
(
さうら
)
へ共
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
尚書
(
しやうしよ
)
に
曰
(
いは
)
く、農は国の本、本固ければ国安しとありて、和漢とも、農を重んずる
所以
(
ゆゑん
)
なり。
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
柴野栗山先生
讚嘆
(
さんたん
)
して
曰
(
いは
)
く「独立原無競、自為
衆壑宗
(
しゆうかくのそう
)
」まとことに不二なくんば人に祖先なく、山に中心なけむ、甲斐の諸山水を
跋渉
(
ばつせふ
)
しての帰るさ、東海道を汽車にして、御殿場に下り
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
曰
(
いは
)
くは、この舟へ乗つたそもそもからあつたのだから。
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
韓王
(
かんわう
)
始
(
はじ
)
め
非
(
ひ
)
を
用
(
もち
)
ひず、
急
(
きふ
)
なるに
及
(
およ
)
んで
廼
(
すなは
)
ち
非
(
ひ
)
を
遣
(
や
)
りて
秦
(
しん
)
に
使
(
つか
)
はす。
秦王
(
しんわう
)
之
(
これ
)
を
悦
(
よろこ
)
び、
未
(
いま
)
だ
信用
(
しんよう
)
せず。
李斯
(
りし
)
・
姚賈
(
えうか
)
、
之
(
これ
)
を
害
(
い
)
み
之
(
これ
)
を
毀
(
そし
)
つて
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
爾
(
そ
)
の時に
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかゐ
)
に告げて
曰
(
いは
)
く、
諦
(
あきらか
)
に聴け、諦に聴け、
善
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を思念せよ、我今
汝
(
なんぢ
)
に、
梟鵄
(
けうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べん、と。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
婦人の婚姻に因りて
得
(
う
)
る処のものは
概
(
おほむ
)
ね斯の如し。
而
(
しかう
)
して男子もまた、先人
曰
(
いは
)
く、「妻なければ
楽
(
たのしみ
)
少く、妻ある身には
悲
(
かなしみ
)
多し」
愛と婚姻
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「若い娘が、ゐても起つても、といふほど
脅
(
おび
)
えてゐるのは、何にか
曰
(
いは
)
くのあることだらう。精々氣をつけて居るが宜い」
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今日
(
こんにち
)
の人才を
滅
(
ほろぼ
)
す者は、
曰
(
いは
)
く色、曰く高利貸ぢやらう。この通り
零落
(
おちぶ
)
れてをる僕が気毒と思ふなら、君の為に
艱
(
なやま
)
されてをる人才の多くを一層
不敏
(
ふびん
)
と思うて遣れ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この詩を広く人生に
擬
(
ぎ
)
して解せむか、
曰
(
いは
)
く、凡俗の大衆は眼低し。
法利賽
(
パリサイ
)
の徒と共に虚偽の生を営みて、醜辱
汚穢
(
おわい
)
の沼に網うつ、名や財や、はた
楽欲
(
ぎようよく
)
を
漁
(
あさ
)
らむとすなり。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
時人
曰
(
いは
)
く、安然は東岳の唇舌を以て西天の音韻に通ず、才
宏劉
(
くわうりう
)
なるかなと。都率超曰く、
然
(
しか
)
り、師は顕密の博士なりと。又曰く、公
若
(
も
)
し我が門に入らざれば秘教地に墜つ可しと。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
曰
(
いは
)
く松島自身の披露、曰く軍人社会の
輿論
(
よろん
)
而
(
しか
)
して之を言ふものは、現に陸軍中尉の妻女
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
曰
漢検1級
部首:⽈
4画
“曰”を含む語句
子曰
艇小而深者曰舼
曰附
子貢問曰
驛吏曰
遠曰反
逝曰遠
歌曰
歌之曰
曰難言
乃曰
子曰詩云
子曰夫孝天之経也
大曰逝
堯曰
告其妹曰
作臨終歌曰