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もんく
ふりがな文庫
“
文句
(
もんく
)” の例文
馬鹿野郎
(
ばかやらう
)
、
何
(
なに
)
をして
居
(
ゐ
)
る。まるで
文句
(
もんく
)
が
分
(
わか
)
らないから、
巖谷
(
いはや
)
が
俥
(
くるま
)
で
駈
(
か
)
けつけて、もう
内
(
うち
)
へ
來
(
き
)
てゐるんだ。うつそりめ、
何
(
なに
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして、ナイチンゲールはたいそう美しい声で歌をうたいましたので、だれもこの鳥には、すぐに
文句
(
もんく
)
の言いようがありませんでした。
ブタ飼い
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「だけど、
時計
(
とけい
)
をなおしてくれるのに
文句
(
もんく
)
をいうつもりはないよ。けっこうだよ。なおしてもらおう。きみ、さっそく、やってくれたまえ」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
何がどうとかしてござりんすと云う、大へんな小唄である。
文句
(
もんく
)
も話した時は覚えていたが、もうすっかり忘れてしまった。
田端日記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ルイザはクラフト家の人たちの
優
(
すぐ
)
れていることを
文句
(
もんく
)
なしにいつも
認
(
みと
)
めていたから、
夫
(
おっと
)
と
舅
(
しゅうと
)
が
間違
(
まちが
)
っているなどとは
夢
(
ゆめ
)
にも思っていなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
「全くだ。自分が病気をして金を借りて、その金が返せねえから、嚊を抵当に取られちまったんだから、正直のところ
文句
(
もんく
)
の附けようがねえ」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ノロ
公
(
こう
)
、てめえにできるんなら、おれに
文句
(
もんく
)
はねえ。だが、そいつをなくすんじゃあねえぞ!」と、アラシは言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
横合
(
よこあ
)
いから飛びだしゃあがって、なにをてめえなんぞの知ったことか。
利
(
き
)
いたふうな
文句
(
もんく
)
をつける
以上
(
いじょう
)
は、この
喧嘩
(
けんか
)
を買ってでるつもりか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
袋
(
ふくろ
)
じゃねえよ。おいらの
見
(
み
)
せるなこの
中味
(
なかみ
)
だ。
文句
(
もんく
)
があるンなら、
拝
(
おが
)
んでからにしてくんな。——それこいつだ。
触
(
さわ
)
った
味
(
あじ
)
はどんなもんだの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
これから、この
文句
(
もんく
)
は、
長
(
なが
)
く
北国
(
ほっこく
)
に
残
(
のこ
)
って、
子供
(
こども
)
たちが、いまでも
夕焼
(
ゆうや
)
け
空
(
ぞら
)
を
見
(
み
)
ると、その
唄
(
うた
)
をうたうのであります。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いうまでもなくこの
芸
(
げい
)
は、
新吉
(
しんきち
)
がもと
鍛冶屋
(
かじや
)
の
小僧
(
こぞう
)
だったので、それから思いついた芸で、歌の
文句
(
もんく
)
の「たたけやたたけ、はげあたま」というのは
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
竜之助は、お浜の例の
我儘
(
わがまま
)
な突っかかりが始まったと思うたが、今日はそんな
嚇
(
おど
)
し
文句
(
もんく
)
に対して思いのほか冷淡で
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
晩
(
ばん
)
になると
倶楽部
(
くらぶ
)
に
行
(
い
)
っては
玉突
(
たまつき
)
をして
遊
(
あそ
)
ぶ、
骨牌
(
かるた
)
は
余
(
あま
)
り
好
(
この
)
まぬ
方
(
ほう
)
、そうして
何時
(
いつ
)
もお
極
(
きま
)
りの
文句
(
もんく
)
をよく
云
(
い
)
う
人間
(
にんげん
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
手紙は書き
終
(
をは
)
らずに
止
(
や
)
めたものらしく、引き
裂
(
さ
)
いた
巻紙
(
まきがみ
)
と共に
文句
(
もんく
)
は
杜切
(
とぎ
)
れてゐたけれど、読み
得
(
う
)
るだけの文字で十分に全体の意味を解する事ができる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
お礼をしなくても、牛や馬は、べつだん
文句
(
もんく
)
をいわないからであります。だが、これは不公平な、いけないやり方である、と和太郎さんは思っていました。
和太郎さんと牛
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
猫の「をらだな」は
居
(
お
)
らぬならば、「わ自由」はすなわち我が思うままということで、この
文句
(
もんく
)
を踊の歌として覚えている人は喜界島以外には無いだろうが
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
斯
(
か
)
うした
地主
(
ぢぬし
)
にばかり
出會
(
であは
)
して
居
(
を
)
れば
文句
(
もんく
)
は
無
(
な
)
いなど
戯
(
たはむ
)
れつゝ、
其方
(
そのはう
)
を
發掘
(
はつくつ
)
に
掛
(
かゝ
)
つたが、
此所
(
こゝ
)
は
未
(
ま
)
だ三
千年
(
せんねん
)
來
(
らい
)
手
(
て
)
のつかぬ
處
(
ところ
)
であつて、
貝層
(
かひそう
)
の
具合
(
ぐあひ
)
が
大變
(
たいへん
)
に
好
(
よ
)
い。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
ヂョウジアァナは「
御機嫌
(
ごきげん
)
如何?」と云つて、二言三言私の旅行のことや、天氣その他のお
定
(
きま
)
り
文句
(
もんく
)
を、どちらかと云ふとまだるい、
懶
(
ものう
)
げな調子で附け加へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『
其處
(
そこ
)
に
骨
(
ほね
)
の
人
(
ひと
)
行
(
ゆ
)
く』といふ
文句
(
もんく
)
それ
自身
(
じしん
)
がふら/\と
新宿
(
しんじゆく
)
の
停車場
(
ていしやぢやう
)
に
着
(
つ
)
いたのは六月二十日の
午前
(
ごぜん
)
何時であつたか
忘
(
わす
)
れた。
兔
(
と
)
も
角
(
かく
)
、
一汽車
(
ひときしや
)
乘
(
の
)
り
遲
(
おく
)
れたのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
文句
(
もんく
)
は、
昔
(
むかし
)
の
大學者
(
だいがくしや
)
たちも、わからないと
申
(
まを
)
してゐる、むつかしいもので、これから
先
(
さき
)
、あなた
方
(
がた
)
のうちから、
説明
(
せつめい
)
して
下
(
くだ
)
さる
人
(
ひと
)
が、
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るかも
知
(
し
)
れません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
工場の中を見ないうちに、このおきまり
文句
(
もんく
)
をぶっぱなすところが、主席の得意な
嚇
(
おど
)
かしの手だった。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
若
(
も
)
しや
哀
(
あは
)
れな勞働者は其の唄の
終
(
をは
)
らぬ
中
(
うち
)
、
惡魔
(
あくま
)
のやうな機械の
運轉
(
うんてん
)
の
渦中
(
くわちう
)
に
身躰
(
からだ
)
を
卷込
(
まきこ
)
まれて、唄の
文句
(
もんく
)
の其の
通
(
とほ
)
り、
長
(
なが
)
くもない
生涯
(
しようがい
)
の
終
(
をはり
)
を
告
(
つ
)
げたのではあるまいか。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其他
(
そのほか
)
は
何
(
いづ
)
れも
断片
(
だんぺん
)
で、
文句
(
もんく
)
は
素
(
もと
)
より
拙劣
(
せつれつ
)
、
唯
(
たゞ
)
血
(
ち
)
の
躍
(
おど
)
るまゝにペンを
走
(
はし
)
らせたものとしか
見
(
み
)
えぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ちと
御呵
(
おしか
)
り
遊
(
あそ
)
ばして
下
(
くだ
)
さりませと
極
(
きま
)
り
文句
(
もんく
)
に
花
(
はな
)
を
持
(
も
)
たすれど
學士
(
がくし
)
は
更
(
さら
)
に
氣
(
き
)
にも
止
(
と
)
めず、その
幼
(
おさ
)
なきが
尊
(
たつ
)
ときなり、
反對
(
はんたい
)
に
跳
(
はね
)
かへられなばお
民
(
たみ
)
どのにも
療治
(
りようぢ
)
が六ツかしからん
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ニッコリ笑って、
呆気
(
あっけ
)
に取られている六人へ、不思議な、
呪文
(
じゅもん
)
みたいな
文句
(
もんく
)
を
唱
(
とな
)
えはじめた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そして「しっかり走れ」という言葉を、
定
(
きま
)
り
文句
(
もんく
)
のように、
皆
(
みな
)
は口々にくりかえしました。
兎と亀
(新字新仮名)
/
ロード・ダンセイニ
(著)
文句
(
もんく
)
は
色々
(
いろ/\
)
に
變
(
か
)
へて、
或
(
あるひ
)
は
強
(
つよ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
弱
(
よわ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
罵
(
のゝし
)
り、
或
(
あるひ
)
はふざけ、
種々樣々
(
しゆ/″\さま/″\
)
の
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いてやつた。
中途
(
ちうと
)
で
凹
(
へた
)
たれては
全
(
まつた
)
く
敵
(
てき
)
に
降伏
(
かうふく
)
する
譯
(
わけ
)
だから、
例
(
れい
)
の
持藥
(
ぢやく
)
のつもりで
毎日
(
まいにち
)
書
(
か
)
いた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
さう
云
(
ゆ
)
つちめえばさうだがなよ、そんだつて
同胞
(
きやうでえ
)
に
一噺
(
ひとはなし
)
もねえなんて
後
(
あと
)
で
文句
(
もんく
)
云
(
ゆ
)
はれても、
默
(
だま
)
つてちやおめえ
口
(
くち
)
が
開
(
あ
)
けめえな、そんだから
俺
(
お
)
らおめえげ
耳打
(
みゝうち
)
して
置
(
お
)
くべと
思
(
おも
)
つたんだな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と
言
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な
文句
(
もんく
)
で、
隨分
(
ずゐぶん
)
奇妙
(
きめう
)
な、
恐
(
おそ
)
らくは
新派
(
しんぱ
)
先生
(
せんせい
)
一派
(
いつぱ
)
から
税金
(
ぜいきん
)
を
徴收
(
とり
)
に
來
(
き
)
さうな
詩
(
し
)
ではあつたが、
月
(
つき
)
明
(
あきらか
)
に、
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
き
滊船
(
きせん
)
の
甲板
(
かんぱん
)
にて、
大佐
(
たいさ
)
軍刀
(
ぐんたう
)
の
柄
(
つか
)
を
後部
(
うしろ
)
に
廻
(
まは
)
し、
其
(
その
)
朗々
(
らう/\
)
たる
音聲
(
おんせい
)
にて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
アーサはやがてお話
残
(
のこ
)
らずを心の目にうかべるようになった。わたしはできるだけ一々の細かい話を
説明
(
せつめい
)
した。かれがすっかり
興味
(
きょうみ
)
を持ってきたときに、わたしたちはいっしょに
文句
(
もんく
)
をさらった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
琴婆さんは蓄音器の
返礼
(
へんれい
)
にと云って、
文句
(
もんく
)
は自作の
寿
(
ことぶき
)
を唄うて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
船頭の三吉は、お燗番の卯八の
文句
(
もんく
)
に取合ふ樣子もありません。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
歌
(
うた
)
の
文句
(
もんく
)
はよくは
分
(
わ
)
かりませんでしたが
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
文句
(
もんく
)
云
(
い
)
はずに、さッさと
歸
(
かへ
)
れ
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
徳
(
とく
)
さんも、
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
の
読
(
よ
)
めない
程
(
ほど
)
馬鹿
(
ばか
)
でもなかろう。どのような
文句
(
もんく
)
を
書
(
か
)
いた
文
(
ふみ
)
か
知
(
し
)
らないが、その
文
(
ふみ
)
一
本
(
ぽん
)
で、まさか二十五
両
(
りょう
)
の
大金
(
たいきん
)
は
出
(
だ
)
すまいよ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
唯
親父
(
おやぢ
)
だのお袋だのの稽古してゐるのを聞き覚えたのである。その
文句
(
もんく
)
は
何
(
なん
)
でも
観世音菩薩
(
くわんぜおんぼさつ
)
の「庭に
年
(
とし
)
経
(
へ
)
し
槐
(
ゑんじゆ
)
の
梢
(
こずゑ
)
」に現れるとか
何
(
なん
)
とか云ふのだつた。
槐
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
むらさき色の
地
(
じ
)
へ、
金泥
(
きんでい
)
で
地蔵
(
じぞう
)
さまのおすがたが刷ってある。そしてそのわきには、こんな
文句
(
もんく
)
が書いてあるのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
晩
(
ばん
)
になると
倶樂部
(
くらぶ
)
に
行
(
い
)
つては
玉突
(
たまつき
)
をして
遊
(
あそ
)
ぶ、
骨牌
(
かるた
)
は
餘
(
あま
)
り
好
(
この
)
まぬ
方
(
はう
)
、
而
(
さう
)
して
何時
(
いつ
)
もお
極
(
きま
)
りの
文句
(
もんく
)
を
可
(
よ
)
く
云
(
い
)
ふ
人間
(
にんげん
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そして、このあたりの人間たちからこわがられていることは、じぶんでもよく知っていました。そのじぶんにむかって、なんというおどし
文句
(
もんく
)
でしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ぼくは
下宿
(
げしゅく
)
にかえると、さっそく
薬
(
くすり
)
の
調合
(
ちょうごう
)
にかかったんだ。そこへ前からぼくのことをうさんくさい目でみていた
下宿
(
げしゅく
)
のおやじが、
文句
(
もんく
)
を言いにきたんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
学生生活程気楽なものはないと
云
(
い
)
ふ
文句
(
もんく
)
が
何度
(
なんど
)
も
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
された。三四郎は此
文句
(
もんく
)
を聞くたびに、自分の寿命も
僅
(
わづ
)
か二三年の
間
(
あひだ
)
なのか知らんと、
盆槍
(
ぼんやり
)
考へ始めた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「しかし
文句
(
もんく
)
はいひますもののね、
震災
(
しんさい
)
の
時
(
とき
)
は、このくらゐな
泥水
(
どろみづ
)
を、かぶりついて
飮
(
の
)
みましたよ。」
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
は
名高
(
なだか
)
かつたので、
歌
(
うた
)
によつて、いろ/\に
文句
(
もんく
)
が
變
(
かは
)
つて
傳
(
つた
)
はつてゐます。この
歌
(
うた
)
にも、
五番
(
ごばん
)
めの
句
(
く
)
が、『かこのみなと
見
(
み
)
ゆ』といふふうに
書
(
か
)
いた
本
(
ほん
)
もありました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其樣
(
そん
)
な
處
(
ところ
)
へ
歸
(
かへ
)
るに
當
(
あた
)
るものか
些
(
ちつ
)
とも
怕
(
おつ
)
かない
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いから
私
(
わたし
)
が
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
なさい、みんなも
心配
(
しんぱい
)
する
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い
何
(
なん
)
の
此子
(
このこ
)
位
(
ぐらゐ
)
のもの
二人
(
ふたり
)
や
三人
(
さんにん
)
や
臺所
(
だいどころ
)
へ
板
(
いた
)
を
並
(
なら
)
べてお
飯
(
まんま
)
を
喰
(
た
)
べさせるに
文句
(
もんく
)
が
入
(
い
)
るものか
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたくし
)
は
直
(
たゞ
)
ちに
鉛筆
(
えんぴつ
)
をとつて
一書
(
いつしよ
)
を
認
(
したゝ
)
めた。
書面
(
しよめん
)
の
文句
(
もんく
)
は
斯
(
か
)
うである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
アーサはその読み声について
文句
(
もんく
)
をくり返した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
雲飛
(
うんぴ
)
は
驚愕
(
びつくり
)
して
文句
(
もんく
)
が
出
(
で
)
ない。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
絹
(
きぬ
)
のハンカチの
文句
(
もんく
)
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
家の裏で——
御厨
(
みくりや
)
の野武士をよんでくるぞ——と現にあいつが、
脅
(
おど
)
し
文句
(
もんく
)
をいったことまでお聞かせすると、ウームそうかと、びっくりしたご様子でした
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは
吉原
(
よしはら
)
の焼け跡にあつた無数の
貼
(
は
)
り紙の一つである。「舟の中に
居
(
を
)
ります」と云ふのは
真面目
(
まじめ
)
に書いた
文句
(
もんく
)
かも知れない。しかし哀れにも風流である。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“文句”の意味
《名詞》
文句(もんく)
文言。
主張、苦情、不平の類。
(出典:Wiktionary)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
句
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
“文句”で始まる語句
文句入
文句通