“盆槍”の読み方と例文
読み方割合
ぼんやり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学生生活程気楽なものはないと文句もんく何度なんどかへされた。三四郎は此文句もんくを聞くたびに、自分の寿命もわづか二三年のあひだなのか知らんと、盆槍ぼんやり考へ始めた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何を盆槍ぼんやりしているのだろう。見ると、床の間の上下の戸棚といわず、手文庫の中といわず、書棚といわず、手あたり次第引っ掻きまわされてあったが、これは速水のやったものに違いなかった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おまえが盆槍ぼんやりで、向うが槍突きなら相子あいこじゃないか。
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)