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盆槍
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ぼんやり
ふりがな文庫
“
盆槍
(
ぼんやり
)” の例文
学生生活程気楽なものはないと
云
(
い
)
ふ
文句
(
もんく
)
が
何度
(
なんど
)
も
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
された。三四郎は此
文句
(
もんく
)
を聞くたびに、自分の寿命も
僅
(
わづ
)
か二三年の
間
(
あひだ
)
なのか知らんと、
盆槍
(
ぼんやり
)
考へ始めた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何を
盆槍
(
ぼんやり
)
しているのだろう。見ると、床の間の上下の戸棚といわず、手文庫の中といわず、書棚といわず、手あたり次第引っ掻きまわされてあったが、これは速水のやったものに違いなかった。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
おまえが
盆槍
(
ぼんやり
)
で、向うが槍突きなら
相子
(
あいこ
)
じゃないか。
半七捕物帳:18 槍突き
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼女が服装を改ためて夫の顔を
覗
(
のぞ
)
きに来た時、健三は
頬杖
(
ほおづえ
)
を突いたまま
盆槍
(
ぼんやり
)
汚ない庭を眺めていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は普通の
服装
(
なり
)
をしてぶらりと表へ出た。なるべく新年の空気の通わない方へ足を向けた。
冬木立
(
ふゆこだち
)
と荒た
畠
(
はたけ
)
、
藁葺
(
わらぶき
)
屋根と細い
流
(
ながれ
)
、そんなものが
盆槍
(
ぼんやり
)
した彼の眼に
入
(
い
)
った。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
盆
常用漢字
中学
部首:⽫
9画
槍
漢検準1級
部首:⽊
14画
“盆”で始まる語句
盆
盆栽
盆地
盆暮
盆石
盆茣蓙
盆踊
盆蓙
盆燈籠
盆供