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幾人
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いくにん
ふりがな文庫
“
幾人
(
いくにん
)” の例文
幾人
(
いくにん
)
の家族があっても
互
(
たがい
)
に
相侵
(
あいおか
)
さないで一家
団欒
(
だんらん
)
和気靄々
(
わきあいあい
)
とするようにならなければ政治上の立憲制度も到底円滑に行われんよ。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
其
(
そ
)
れ
等
(
ら
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の
間
(
あひだ
)
に
生
(
うま
)
れた
者
(
もの
)
も
幾人
(
いくにん
)
か
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
に
介在
(
かいざい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
有繋
(
さすが
)
に
其
(
そ
)
の
幾人
(
いくにん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
父母
(
ふぼ
)
が
喚
(
よ
)
ばれるので
苦
(
にが
)
い
笑
(
わらひ
)
を
噛
(
か
)
んで
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そのために、兎の味方の
幾人
(
いくにん
)
かは彼を見すてて、亀の方につきました。そして、亀の
大威張
(
おおいば
)
りな言葉を、大声で喝采しました。
兎と亀
(新字新仮名)
/
ロード・ダンセイニ
(著)
そのマージの不思議な術を見ようと思って、
幾人
(
いくにん
)
もの人が出かけましたが、一人として向こうに行きついた者はないそうです。
手品師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「あの
寺男
(
てらおとこ
)
が
臥
(
ね
)
ているなら、ほかのものを
代
(
か
)
わりにさせればいいのだ。この
村
(
むら
)
には、
遊
(
あそ
)
んでいるものが、
幾人
(
いくにん
)
もあるはずだ。」
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
平手
(
ひらて
)
で板を叩くような
皷
(
つづみ
)
の音をさせて、鳥打帽子を
被
(
かぶ
)
った
万歳
(
まんざい
)
が
幾人
(
いくにん
)
も来ます。
鉦
(
かね
)
や
太皷
(
たいこ
)
を鳴らすばかりで何にも芸のない獅子舞も来ます。
二階から
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
孔子を
国賓
(
こくひん
)
として
遇
(
ぐう
)
しようという国はある。孔子の弟子の
幾人
(
いくにん
)
かを用いた国もある。が、孔子の政策を実行しようとする国はどこにも無い。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
ところが病気のせいで
二人力
(
ににんりき
)
になっていた患者は、
幾人
(
いくにん
)
かの看視人の手を苦もなく振りほどいてしまい、相手は勢い余って床べたへつんのめってしまった。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
はげしい戦いにたおれた今、
幾人
(
いくにん
)
がふたたび故郷の土をふみ、ふたたび会えるかと思うと、心は暗くしずむ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「——見うけるところ、良人もあろうし、
幾人
(
いくにん
)
かの子供もあろう
人妻
(
ひとづま
)
ではないか。なぜそんな
短気
(
たんき
)
なことをいたす。
苦
(
くる
)
しい
事情
(
じじょう
)
があろうにもしろ、
浅慮千万
(
せんりょせんばん
)
……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本堂の
廊下
(
らうか
)
には
此処
(
こゝ
)
で
夜明
(
よあか
)
ししたらしい
迂散
(
うさん
)
な男が今だに
幾人
(
いくにん
)
も
腰
(
こし
)
をかけて
居
(
ゐ
)
て、
其
(
そ
)
の中には
垢
(
あか
)
じみた
単衣
(
ひとへ
)
の
三尺帯
(
さんじやくおび
)
を解いて平気で
褌
(
ふんどし
)
をしめ直してゐる
奴
(
やつ
)
もあつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「源吉は面目のために黙っていたし、お越はそれを思い知らせるために
幾人
(
いくにん
)
でも殺す気になった」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
言
(
い
)
ふまでもなく
馬
(
うま
)
を
打
(
う
)
つ
策
(
むち
)
は
僕
(
ぼく
)
の
頭上
(
づじやう
)
に
霰
(
あられ
)
の如く
落
(
お
)
ちて來た。
早速
(
さつそく
)
金
(
かね
)
で
傭
(
やと
)
はれた
其邊
(
そこら
)
の
舟子
(
ふなこ
)
共
(
ども
)
幾人
(
いくにん
)
は
魚
(
うを
)
の如く
水底
(
すゐてい
)
を
潛
(
くゞ
)
つて手に
觸
(
ふ
)
れる石といふ石は
悉
(
こと/″\
)
く
岸
(
きし
)
に
拾
(
ひろ
)
ひ
上
(
あげ
)
られた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
二千倍という顕微鏡は、数も少くまたこれを
調節
(
ちょうせつ
)
することができる人も
幾人
(
いくにん
)
もないそうです。
手紙 三
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
先を争うようにして
幾人
(
いくにん
)
かの塾生が手をあげるのだったが、今日は、それどころか、かんじんの「夜話」をひらきもしないで、ひそひそと私語をつづけているものが多かった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
若い男が
幾人
(
いくにん
)
もいました。編集長自身は大きな机のそばに立っていました。二冊の小さい本が、いずれも若い作家の書いたものですが、それが批評されることになっていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あの娘についてはパドゥアの若い者はみな大騒ぎをしているのだが、運よくその顔を見たという者は、まだほんの
幾人
(
いくにん
)
もない。ベアトリーチェ嬢については、わたしはあまりよく知らない。
世界怪談名作集:08 ラッパチーニの娘 アウペパンの作から
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
もちろんぼくの
姿
(
すがた
)
を見つけるはずはない。ぼくはつかれはてていたので、ひと
休
(
やす
)
みしようと思って、
博物館
(
はくぶつかん
)
のまっ白な
階段
(
かいだん
)
をのぼっていったんだ。その近くで子どもたちが
幾人
(
いくにん
)
も遊んでいたよ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
答『それは
判
(
わか
)
らぬ。
通例
(
つうれい
)
よほど
沢山
(
たくさん
)
で、
幾人
(
いくにん
)
と
勘定
(
かんじょう
)
はしかねるのじゃ。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「うん三人ある。この先
幾人
(
いくにん
)
出来るか分らん」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なにしろ、
東京
(
とうきょう
)
では、
日
(
ひ
)
に
幾人
(
いくにん
)
ということなく、
自動車
(
じどうしゃ
)
や、トラックの
犠牲
(
ぎせい
)
となっているから、この
後
(
のち
)
も、よく
気
(
き
)
をつけなければならない。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう
幾人
(
いくにん
)
か
歩
(
ある
)
いた
後
(
あと
)
なので、
思
(
おも
)
ふやうには
捌
(
は
)
けなかつたがそれでも
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
にひかされて、まだ
殘
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
蒟蒻
(
こんにやく
)
を
擔
(
かつ
)
いで
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかるに今の世の夫婦たる者を御覧なさい。
互
(
たがい
)
に双方で満足して人間
無上
(
むじょう
)
の幸福を
享
(
う
)
けている人が
幾人
(
いくにん
)
ありましょうか。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
そのうちに国王は
亡
(
な
)
くなり、王子が国王の位に即き、次いで自分もまた年をとって亡くなり、それから
幾人
(
いくにん
)
もの王が代々後を
継
(
つ
)
いで、幾千年もたちましたが
夢の卵
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
同じ
時刻
(
じこく
)
に同じ場所を動いているのだが、よく見ると顔ぶれの
幾人
(
いくにん
)
かがかわり、そのせいでか、みんなの表情もあたりの木々の
新芽
(
しんめ
)
のように
新鮮
(
しんせん
)
なのに気がつく。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
幾人
(
いくにん
)
かの
子供
(
こども
)
がお
庭
(
にわ
)
に
入
(
はい
)
って
来
(
き
)
ました。そして
水
(
みず
)
にパンやお
菓子
(
かし
)
を
投
(
な
)
げ
入
(
い
)
れました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
錦を着て郷土に帰る者が
幾人
(
いくにん
)
ありましても、郷土は
依然
(
いぜん
)
としてぼろを着たままであり、時としては、そうした人々を育てるために、郷土はいっそうみじめなぼろを着なければならない
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
見るまに、かれと龍太郎の
犠牲
(
にえ
)
となる者のかずが知れなかった。そのふたりにまもられながら
伊那丸
(
いなまる
)
も
小太刀
(
こだち
)
をぬいて
幾人
(
いくにん
)
か
斬
(
き
)
った。だが、かれは
敵
(
てき
)
をかけまわして
浴
(
あ
)
びせかけることはしない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
近傍
(
きんぼう
)
のいい
医者
(
いしゃ
)
を
幾人
(
いくにん
)
も
呼
(
よ
)
んでみせたり、いろいろと
手
(
て
)
をつくしてくれました。けれど、
二人
(
ふたり
)
の
病気
(
びょうき
)
は、だんだん
悪
(
わる
)
くなるばかりでした。
村の兄弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
店の中には
幾人
(
いくにん
)
もの店員が
控
(
ひか
)
えていますし、表には大勢の人が通っています。とうとう昼頃になりました。
不思議な帽子
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
白
(
しろ
)
いシヤツの
上
(
うへ
)
に
浴衣
(
ゆかた
)
を
肩
(
かた
)
まで
捲
(
ま
)
くつて、
臀
(
しり
)
を
褰
(
から
)
げて
草鞋
(
わらぢ
)
を
穿
(
はい
)
た
幾人
(
いくにん
)
が
列
(
れつ
)
から
離
(
はな
)
れたと
思
(
おも
)
つたら、
其處
(
そこ
)
らに
立
(
た
)
つて
見物
(
けんぶつ
)
して
居
(
ゐ
)
る
女等
(
をんなら
)
に
向
(
むか
)
つて
海嘯
(
つなみ
)
の
如
(
ごと
)
く
襲
(
おそ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
いくらくりかえして、この歌の深い意味をとき聞かしても、のみこめる子どもは
幾人
(
いくにん
)
もいなかった。一年生がまっさきに、二年生がつづいて、がやがや がやがや。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
しかるに
我邦
(
わがくに
)
の婦人中食物上の原理を知って料理する者が
幾人
(
いくにん
)
あるだろう。婦人はさておき料理学校の先生すらもこの問題に明答を与え得る人が沢山はあるまいと思う。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
早めに帰って来たものは一人もなく、中には夕食に間にあわなかったものも
幾人
(
いくにん
)
かあったので、ちょっと心配されたが、それでも食卓をかたづけるころまでには、どうなり全部の顔がそろった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そして、おじいさんは、
昔
(
むかし
)
、いったことのある
場所
(
ばしょ
)
を
忘
(
わす
)
れてしまって、
幾人
(
いくにん
)
となくすれ
違
(
ちが
)
った
人々
(
ひとびと
)
に
聞
(
き
)
いていました。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よしや広海さんのお家へ三十人のお客が来るとしてもテンピを家へ置いてある人が
幾人
(
いくにん
)
ありましょう。恐らくは半分もむずかしいと思います。カステラ鍋といってもそうでしょう。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
知って迎えてあげたのだ。今までに
幾人
(
いくにん
)
となく、わしをたずねて来かかった者はあるが、みな途中で引き返してしまった。それなのにお前は、たとえ命がけとはいえ、よくもこれまでやって来た
手品師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
姉
(
あね
)
は、これまでこんなことをいったものが、
幾人
(
いくにん
)
もありましたから、またかと
思
(
おも
)
いましたが、その
大尽
(
だいじん
)
というのは、
名
(
な
)
の
聞
(
き
)
こえている
大金持
(
おおがねも
)
ちだけに
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
島
(
しま
)
の
強
(
つよ
)
い、
幾人
(
いくにん
)
かの
頭
(
かしら
)
というようなものは、みんな
二人
(
ふたり
)
よりは
年上
(
としうえ
)
でありました。そして、
強
(
つよ
)
いものほど、
頭蓋骨
(
ずがいこつ
)
をたくさん
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
に
並
(
なら
)
べていました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家
(
うち
)
のものも、いっしょに
起
(
お
)
きて、
街
(
まち
)
へゆかれるおじいさんを
見送
(
おく
)
ったのです。
村
(
むら
)
から、こうして、
車
(
くるま
)
を
引
(
ひ
)
いて、
出
(
で
)
てゆくものは、ほかにも
幾人
(
いくにん
)
かありました。
少女がこなかったら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あのおばあさんに、
見
(
み
)
こまれたら、どうしても
逃
(
に
)
げられはしないということだ。
怖
(
おそ
)
ろしいかどわかしのおばあさんなのだ!
仲間
(
なかま
)
が、
幾人
(
いくにん
)
あるかもわからない。
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
氷山
(
ひょうざん
)
はかなり、
大
(
おお
)
きく、とがった
山
(
やま
)
のように
鋭
(
するど
)
く
光
(
ひか
)
ったところもあれば、また、
幾人
(
いくにん
)
も
乗
(
の
)
って、
駈
(
か
)
けっこをすることができるほどの
広々
(
ひろびろ
)
とした
平面
(
へいめん
)
もありました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日
(
ひ
)
が
沈
(
しず
)
むころになると、
毎日
(
まいにち
)
のように、
海岸
(
かいがん
)
をさまよって、
青
(
あお
)
い、
青
(
あお
)
い、そして
地平線
(
ちへいせん
)
のいつまでも
暗
(
くら
)
くならずに、
明
(
あか
)
るい
海
(
うみ
)
に
憧
(
あこが
)
れるものが
幾人
(
いくにん
)
となくありました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、
二人
(
ふたり
)
の
姉
(
あね
)
が
星
(
ほし
)
と
花
(
はな
)
になったとき、
小鳥
(
ことり
)
となりました。それは、
野山
(
のやま
)
を
飛
(
と
)
びまわって
遊
(
あそ
)
ぶためではありません。
毎日
(
まいにち
)
、
山河
(
やまかわ
)
を
越
(
こ
)
えてゆく
旅人
(
たびびと
)
が
幾人
(
いくにん
)
あるかしれません。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
日
(
にち
)
、
太郎
(
たろう
)
は、
学校
(
がっこう
)
で、
幾人
(
いくにん
)
かの
友
(
とも
)
だちと
鬼
(
おに
)
ごっこをして
騒
(
さわ
)
いでいました。そのとき、
一人
(
ひとり
)
が、ベンチにつまずいて、
片足
(
かたあし
)
の
骨
(
ほね
)
を
砕
(
くだ
)
きました。みんなは、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるとき、
女
(
おんな
)
が
河
(
かわ
)
で
菜
(
な
)
っ
葉
(
ぱ
)
を
洗
(
あら
)
っていると、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
に
金色
(
こんじき
)
の
魚
(
うお
)
が
浮
(
う
)
いて
沈
(
しず
)
んだことがあるそうだ。そればかりでない、
昔
(
むかし
)
から、
幾人
(
いくにん
)
も
金色
(
こんじき
)
の
魚
(
うお
)
を
見
(
み
)
たものがあるということだ。
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
幾人
(
いくにん
)
もいる
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
一
枚
(
まい
)
の
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
らの
群
(
む
)
れから、
目
(
め
)
に
残
(
の
)
っている
女
(
おんな
)
を
探
(
さが
)
しました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
皇子
(
おうじ
)
は、
待
(
ま
)
てども
待
(
ま
)
てども、
姫君
(
ひめぎみ
)
が
見
(
み
)
えないので、
腹
(
はら
)
をたてて、ひとつには
心配
(
しんぱい
)
をして、
幾人
(
いくにん
)
かの
勇士
(
ゆうし
)
を
従
(
したが
)
えて、
自
(
みずか
)
らシルクハットをかぶり、
燕尾服
(
えんびふく
)
を
着
(
き
)
て、
黒塗
(
くろぬ
)
りの
馬車
(
ばしゃ
)
に
乗
(
の
)
り
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで
日
(
ひ
)
に
幾人
(
いくにん
)
となくこの
町
(
まち
)
を
通
(
とお
)
る
旅人
(
たびびと
)
が、みなこの
町
(
まち
)
にきかかると、
急
(
きゅう
)
に
体
(
からだ
)
に
疲
(
つか
)
れを
覚
(
おぼ
)
えて
眠
(
ねむ
)
くなりますので、
町
(
まち
)
はずれの
木
(
こ
)
かげの
下
(
した
)
や、もしくは
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
にある
石
(
いし
)
の
上
(
うえ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
お
)
ろして
眠い町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
真理
(
しんり
)
に
奉仕
(
ほうし
)
する、
野口英世
(
のぐちひでよ
)
のような
人
(
ひと
)
が
出
(
で
)
れば、これまで
発見
(
はっけん
)
の
困難
(
こんなん
)
とされた
病菌
(
びょうきん
)
とたたかって、
人間
(
にんげん
)
を
死
(
し
)
の
恐怖
(
きょうふ
)
から、
解放
(
かいほう
)
するであろうし、そういう
科学者
(
かがくしゃ
)
が
幾人
(
いくにん
)
も
出
(
で
)
れば、どれほど
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾許
幾個
幾年
幾干
幾分