“和気靄々”の読み方と例文
読み方割合
わきあいあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾人いくにんの家族があってもたがい相侵あいおかさないで一家団欒だんらん和気靄々わきあいあいとするようにならなければ政治上の立憲制度も到底円滑に行われんよ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「実は持て余していたところなんでしょう?」と老外人の見事な応酬。——そんな和気靄々わきあいあいたる常談の云いあいをあとに、私はビスケットだけ包んで貰って、さっさと店を出て来た。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
車掌が乗客をうたぐり、乗客たちは相互に疑り車掌を疑り、みんなが他の者を一人残らず疑り、馭者は馬よりほかのものは何も信用しないという、それのいつも通りの和気靄々わきあいあいたる有様であった。