“わきあいあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和気藹々55.6%
和気靄々44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和気藹々わきあいあいとしている。で、僕はこの無邪気な正則な人たちの中に、しばらくのあいだ同類として隠れていられるのを、嬉しくありがたく思っていたのですね。
流行歌を教え合ったり、善く言えば和気藹々わきあいあいと、悪く言えばのろのろとやっているのに、この竹さんだけは、塾生たちが何を言いかけても、少し微笑ほほえんであいまいに首肯うなずくだけで
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
車掌が乗客をうたぐり、乗客たちは相互に疑り車掌を疑り、みんなが他の者を一人残らず疑り、馭者は馬よりほかのものは何も信用しないという、それのいつも通りの和気靄々わきあいあいたる有様であった。
この鶯の啼き交わす長閑のどかな美しい声に結ばれて、さしも長い間わだかまっていた結城、下妻両藩の間の悪感情もとけて、それから後は、両藩の若侍たち、嬉々ききとして邪念なく、和気靄々わきあいあいのうちに
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)