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誰
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た
ふりがな文庫
“
誰
(
た
)” の例文
誰
(
た
)
れか
這入
(
はいっ
)
て来る、電報がかかる、訪問客が来る、
折角
(
せっかく
)
考えていたことを中途で妨げられて、またヤリ直すことが
幾度
(
いくど
)
あるか知れぬ。
人格を認知せざる国民
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
われわれの生活は遠からず西洋のように、殊に
亜米利加
(
アメリカ
)
の都会のように変化するものたる事は
誰
(
た
)
が眼にも直ちに想像される事である。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
は
夜
(
よ
)
もすがら
靜
(
しづか
)
に
眠
(
ねぶ
)
りて、
今朝
(
けさ
)
は
誰
(
た
)
れより
一
(
いち
)
はな
懸
(
が
)
けに
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
し、
顏
(
かほ
)
を
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
かみ
)
を
撫
(
な
)
でつけて
着物
(
きもの
)
もみづから
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りしを
取出
(
とりいだ
)
し
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なに、おやすいことじゃと。ムム、そちの脚くびを、餌にやるくらいなつもりなら難しくもあるまい。
誰
(
た
)
ぞ、犬奉行をこれへ呼べ」
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先に立ちたるは、かち色の
髪
(
かみ
)
のそそけたるを
厭
(
いと
)
はず、幅広き
襟飾
(
えりかざり
)
斜
(
ななめ
)
に結びたるさま、
誰
(
た
)
が目にも、ところの美術
諸生
(
しょせい
)
と見ゆるなるべし。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
面附
(
つらつき
)
こそは
誰
(
た
)
れよりも
見
(
み
)
よけれ、
脛附
(
すねつき
)
が十
人並
(
にんなみ
)
以上
(
いじゃう
)
ぢゃ、それから
手
(
て
)
や
足
(
あし
)
や
胴
(
どう
)
やは
彼
(
か
)
れ
此
(
こ
)
れ
言
(
い
)
ふが
程
(
ほど
)
も
無
(
な
)
いが、
外
(
ほか
)
には、ま、
類
(
るゐ
)
が
無
(
な
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
吹奏
(
なさり
)
まし、吹奏まし。何の貴女、
誰
(
た
)
、誰が咎めるもので。こんな時。……
不忍
(
しのばず
)
の池あたりでお聞き遊ばすばかりでございます。」
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
僕は先に立ちて暗き
梯
(
はしご
)
を登りゆくに、我は詞もあらでその後に隨ひぬ。僕は戸外の
鈴索
(
れいさく
)
を
牽
(
ひ
)
いたり。内より
誰
(
た
)
ぞやといふは女の聲なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一々は申上げられませんが、その一つ二つを拾つて申しますと、私の亡くなつた女房は、吉原の中所の店の新造で、
誰
(
た
)
が
袖
(
そで
)
と申しました。
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
母親も、「
誰
(
た
)
れか一人大人を附けてやりましょう」と言ったが、大人は昼の仕事に
労
(
つ
)
かれているので、夜頼むわけにはゆかない。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
「夜深うして
方
(
まさ
)
に独り
臥
(
ふ
)
したり、
誰
(
た
)
が
為
(
た
)
めにか
塵
(
ちり
)
の
牀
(
とこ
)
を払はん」「形
羸
(
つか
)
れて
朝餐
(
てうさん
)
の減ずるを覚ゆ、睡り少うして
偏
(
ひと
)
へに
夜漏
(
やろう
)
の長きを知る」
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
誰
(
た
)
そ此の
一三五
末句
(
すゑく
)
をまうせとのたまふに、山田三十郎座をすすみて、
某
(
それがし
)
つかうまつらんとて、しばしうちかたぶきてかくなん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
かしこにては
誰
(
た
)
が願ひも備はり、熟し、
圓
(
まどか
)
なり、かの球においてのみこれが各部はその常にありしところにとゞまる 六四—六六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
縫いの振袖に、だらりに結びさげた
金襴
(
きんらん
)
の帯、三条四条の大橋を通る舞妓姿は、
誰
(
た
)
が
家
(
や
)
の姫君かと見とれさせるばかりだった。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
二人共、この春徴兵検査を受けたのだが、五尺
不足
(
たらず
)
の山内は
誰
(
た
)
が目にも十七八にしか見えない。それでゐて何処か
挙動
(
ものごし
)
が老人染みてもゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
譬
(
たと
)
えて見れば、
誰
(
た
)
れかお前の
処
(
ところ
)
へ来て云うのだな。あなたは千九百七十年五月一
日
(
じつ
)
にお亡くなりなさいますよというのだな。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
「
環境
(
わたり
)
」と「
誰
(
た
)
」を感じた。突き上げて来た物恋うこころ。自らによって他を焼き度く希う情熱をはじめて自分は感じた。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
路
(
みち
)
に迷いて
御堂
(
みどう
)
にしばし
憩
(
いこ
)
わんと入れば、銀に
鏤
(
ちり
)
ばむ祭壇の前に、空色の
衣
(
きぬ
)
を肩より流して、
黄金
(
こがね
)
の髪に雲を起せるは
誰
(
た
)
ぞ
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今ちょいと
外面
(
おもて
)
へ
汝
(
てめえ
)
が立って出て行った
背影
(
うしろかげ
)
をふと見りゃあ、
暴
(
あば
)
れた
生活
(
くらし
)
をしているたア
誰
(
た
)
が眼にも見えてた
繻子
(
しゅす
)
の帯
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
寝床
(
しんしやう
)
われを呑み、睡眠われを
無何有郷
(
むかうきやう
)
に抱き去らんとす。然れ
雖
(
ども
)
われは
生命
(
いのち
)
ある霊景と相契和しつゝあるなり。枕頭の燈火、
誰
(
た
)
が為に
広室
(
ひろま
)
を守るぞ。
松島に於て芭蕉翁を読む
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
𢌞廊のあなたに、
蘭燈
(
らんとう
)
尚ほ
微
(
かすか
)
なるは
誰
(
た
)
が
部屋
(
へや
)
ならん、主は
此
(
こ
)
の
夜
(
よ
)
深
(
ふか
)
きにまだ寢もやらで、獨り黒塗の小机に打ちもたれ、
首
(
かうべ
)
を俯して物思はしげなり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
前
(
まへ
)
にもいへるごとくちゞみは
手間賃
(
てまちん
)
を
論
(
ろん
)
ぜざるものゆゑ、
誰
(
た
)
がおりたるちゞみは初市に
何程
(
なにほど
)
に
売
(
うり
)
たり、よほど手があがりたりなどいはるゝを
誉
(
ほまれ
)
とし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そして村人の被る狸の
仮面
(
めん
)
を「智慧蔵
仮面
(
めん
)
」と申します。しかし村人の
誰
(
た
)
れもその由来を知つたものはありません。
馬鹿七
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
出平が船荷証券で持木屋から五千両借り、馬に積んで北の庄村の家へ届けたとき、入れ替わりに八百助の家から
誰
(
た
)
が袖のお杉さんが、とび出して来た。
三悪人物語:忍術千一夜 第二話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
核
(
たね
)
までがり/\
噛
(
かぢ
)
つちやつたな、
奇態
(
きたい
)
だよそんだが
桃
(
もゝ
)
噛
(
かぢ
)
つてつと
鼻
(
はな
)
ん
中
(
なか
)
さ
埃
(
ほこり
)
へえんねえかんな、
俺
(
お
)
れが
齒
(
は
)
ぢや
誰
(
た
)
れでも
魂消
(
たまげ
)
んだから
眞鍮
(
しんちう
)
の
煙管
(
きせる
)
なんざ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
二人とも、おやさいの中で一番頭の毛が青く立派に生へてゐるので、
誰
(
た
)
れでも、大根さんの
家
(
うち
)
が髪床やさんをしてゐるのを笑ふものはありませんでした。
髪床やの大根さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
(著)
橋の
袂
(
たもと
)
に眠りし犬
頭
(
くび
)
をあげてその後影を見たれど
吠
(
ほ
)
えず。あわれこの人墓よりや脱け
出
(
い
)
でし。
誰
(
たれ
)
に遇い
誰
(
た
)
れと語らんとてかくはさまよう。彼は紀州なり。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
俺
(
おれ
)
だつて、
誰
(
た
)
れにも
逢
(
あ
)
はふとは
思
(
おも
)
はない、
只
(
たゞ
)
あの
石狩原野
(
いしかりげんや
)
だの、
高原
(
たかはら
)
の
落日
(
おちひ
)
、
白樺
(
しろかば
)
の
林
(
はやし
)
なにを
考
(
かんが
)
へてもいゝなあ——それに五
月
(
ぐわつ
)
頃
(
ころ
)
になるとあの
白樺
(
しろかば
)
の
根
(
ね
)
に
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
「
誰
(
た
)
そ我が國に來て、
忍
(
しの
)
び忍びかく物言ふ。然らば力競べせむ。かれ
我
(
あれ
)
まづその御手を取らむ
一二
」といひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
このあたりで名物という
大津
(
おおつ
)
の牛が
柴車
(
しばぐるま
)
を
牽
(
ひ
)
いて、今や大橋を渡って来る。その柴の上には、
誰
(
た
)
が風流ぞ、むらさきの露のしたたる菖蒲の花が挟んである。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
癩病
(
らいびょう
)
病院に血痕のある木!
誰
(
た
)
れしもあまり
佳
(
よ
)
い
心持
(
こころもち
)
がしない、こんな場所だから昼間でも人通りが
頗
(
すこぶ
)
る少ない、
殊
(
こと
)
に夜に
入
(
い
)
っては、
甚
(
はなは
)
だ寂しい道であった。
白い蝶
(新字新仮名)
/
岡田三郎助
(著)
彼この時において、寡婦孤児を
輔
(
たす
)
け、以て内外の大難を
靖
(
やす
)
んず、千載の下、
誰
(
た
)
れか彼の精誠を諒するものぞ
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
陪審官
(
ばいしんくわん
)
は
殘
(
のこ
)
らずその
石盤
(
せきばん
)
に、『
娘
(
むすめ
)
はそれに
些
(
ちつ
)
とも
意味
(
いみ
)
があるとは
信
(
しん
)
じない』と
書
(
か
)
きつけました、
併
(
しか
)
し
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
として
其
(
そ
)
の
文書
(
もんじよ
)
を
説明
(
せつめい
)
しやうとはしませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と、
此
(
この
)
噂
(
うはさ
)
は
早
(
はや
)
くも
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
全體
(
ぜんたい
)
に
傳
(
つたは
)
つたが、
誰
(
た
)
れも
其
(
その
)
本分
(
ほんぶん
)
を
忘
(
わす
)
れて「どれ、どんな
男
(
をとこ
)
だ」などゝ、
我等
(
われら
)
の
側
(
そば
)
に
飛
(
と
)
んで
來
(
く
)
る
樣
(
やう
)
な
不規律
(
ふきりつ
)
な
事
(
こと
)
は
少
(
すこ
)
しも
無
(
な
)
く。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
翠
(
みどり
)
の
帳
(
とばり
)
、きらめく星
白妙
(
しらたへ
)
の
牀
(
ゆか
)
、かがやく雪
宏
(
おほい
)
なる
哉
(
かな
)
、美くしの自然
誰
(
た
)
が為め神は、備へましけむ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
誰
(
た
)
れ一人として、この水を覗くものもなければ、雲は、その水溜りに映って音なく影は
去来
(
ゆきき
)
するにまかせている。背に負った乳飲児は、火のつくように泣き立てた。
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
黄金丸は
柴門
(
しばのと
)
に立寄りて、
丁々
(
ほとほと
)
と
訪
(
おとな
)
へば。中より「
誰
(
た
)
ぞ」ト声して、
朱目
(
あかめ
)
自ら立出づるに。見れば耳長く毛は
真白
(
ましろ
)
に、
眼
(
まなこ
)
紅
(
くれない
)
に光ありて、
一目
(
みるから
)
尋常
(
よのつね
)
の兎とも覚えぬに。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
私は
嬉
(
うれ
)
しくてたまらないので、上京の時持って行って、
誰
(
た
)
れ
彼
(
か
)
れに見せて
廻
(
まわ
)
って、大得意であった。
南画を描く話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
或時
(
あるとき
)
はデレリ
茫然
(
ばうぜん
)
としてお
芋
(
いも
)
の
煮
(
に
)
えたも
御存
(
ごぞん
)
じなきお
目出
(
めで
)
たき者は
当世
(
たうせう
)
の
文学者
(
ぶんがくしや
)
を
置
(
お
)
いて
誰
(
た
)
ぞや。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
女鳥
(
めとり
)
の わがおおきみの
織
(
おろ
)
す機。
誰
(
た
)
が
為
(
た
)
ねろかも——、御存じ及びでおざりましょうのう。昔、こう、機殿の
牕
(
まど
)
からのぞきこうで、問われたお方様がおざりましたっけ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
春
(
はる
)
まけて
物
(
もの
)
がなしきにさ
夜
(
よ
)
更
(
ふ
)
けて
羽
(
は
)
ぶき
鳴
(
な
)
く
鴫
(
しぎ
)
誰
(
た
)
が
田
(
た
)
にか
住
(
す
)
む 〔巻十九・四一四一〕 大伴家持
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
其の
中
(
うち
)
に悪縁とは申しながら、新吉とお賤と深い中に成りましたのは、
誰
(
た
)
れ有って知る者はございませんけれども、自然と様子がおかしいので村の者も勘付いて来ました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
焦茶地の
縞羅紗
(
しまらしや
)
の
二重外套
(
にじゆうまわし
)
は
何
(
いつ
)
の冬
誰
(
た
)
が不用をや譲られけん、
尋常
(
なみなみ
)
よりは寸の
薄
(
つま
)
りたるを、
身材
(
みのたけ
)
の人より豊なるに
絡
(
まと
)
ひたれば、例の袴は風にや
吹断
(
ふきちぎ
)
れんと
危
(
あやふ
)
くも
閃
(
ひらめ
)
きつつ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
頭上に輝く名利の
冠
(
かんむり
)
を、上らば必ず
得
(
う
)
べき立身の
梯子
(
はしご
)
に足踏みかけて、すでに一段二段を上り行きけるその時、突然
蹴
(
け
)
落とされしは千々岩が今の身の上なり。
誰
(
た
)
が蹴落とせし。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
その笑ひ顔の厭味たつぷりな事と言つたら、
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
にも腹を立てずに
居
(
を
)
られなかつた位だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
これが
誰
(
た
)
れでも知つて居るガリヴア巡島記で、スヰフトが書いて居るラガトオの大学の記事である。が、これにも増して容易にまた簡単に出来るのものは今日の吾が翻訳である。
翻訳製造株式会社
(新字旧仮名)
/
戸川秋骨
(著)
「山下の
駒止札
(
こまどめふだ
)
のところに立っていて、
誰
(
た
)
れも山内へ入れないようにしてあげます」
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
然
(
しか
)
り
而
(
しこう
)
して日本国中その
責
(
せめ
)
に任ずる者は
誰
(
た
)
ぞや、
内行
(
ないこう
)
を慎まざる軽薄男子あるのみ。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
昼から夜になろうとする
誰
(
た
)
そや彼、たそがれの頃を、俗に
逢魔
(
おうま
)
が刻といって、物の
怪
(
け
)
が立つ、通り魔が走るなどといいなしているが、それよりもいっそう不気味な時刻は、むしろこの
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
いつしかしっとりと秋の宵が迫って、行く手は
彼
(
か
)
は
誰
(
た
)
れ時の夕闇でしたが、しかしその宵闇の中にたばしる剣光を縫いながら、必死とあの宿の若者の力戦奮闘している姿が見えました。
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
“誰(誰(小説))”の解説
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『誰』(だれ)は、太宰治の短編小説。
(出典:Wikipedia)
誰
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
“誰”を含む語句
誰某
誰何
誰人
誰々
誰彼
誰方
誰様
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彼誰時
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