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凍
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こほ
ふりがな文庫
“
凍
(
こほ
)” の例文
水を
渉
(
わた
)
る
状
(
すがた
)
に
似
(
に
)
たるゆゑにや、又
深田
(
ふかた
)
を
行
(
ゆく
)
すがたあり。
初春
(
しよしゆん
)
にいたれば雪
悉
(
こと/″\
)
く
凍
(
こほ
)
りて
雪途
(
ゆきみち
)
は石を
布
(
しき
)
たるごとくなれば
往来
(
わうらい
)
冬よりは
易
(
やす
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私たちの血管の血までも
凍
(
こほ
)
らすほどのカナダらしい氣温の朝夕もいつか過ぎ去り、私たちは、もう
遊技
(
いうぎ
)
時間をお庭で過すことに耐へられた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
法願
(
ほうぐわん
)
は
凍
(
こほ
)
り
相
(
さう
)
な
手
(
て
)
に
鉦
(
かね
)
を
提
(
さ
)
げてちらほらと
大
(
おほき
)
な
塊
(
かたまり
)
のやうな
姿
(
すがた
)
が
動
(
うご
)
いて
來
(
く
)
るまでは
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
辻
(
つじ
)
に
立
(
た
)
つてかん/\と
叩
(
たゝ
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その
頂上
(
てうじやう
)
には
古
(
ふる
)
い
昔
(
むかし
)
から、
大理石
(
だいりせき
)
のやうに
硬
(
かた
)
くて
真白
(
ましろ
)
な
雪
(
ゆき
)
が
凍
(
こほ
)
りついてゐて、
壁
(
かべ
)
のやうにそゝり
立
(
た
)
つ、そこまで、まだ
誰一人
(
だれひとり
)
攀
(
よ
)
ぢ
登
(
のぼ
)
つた
者
(
もの
)
がない。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
あらぬ方を見る利吉の視線を追つて行くと、物蔭にチラリと白いもの、——長崎屋の娘のお喜多が、其處から
凍
(
こほ
)
るやうに視線を送つてゐるのでした。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
凍
(
こほ
)
る
手先
(
てさき
)
を
提燈
(
ちやうちん
)
の
火
(
ひ
)
に
暖
(
あたゝ
)
めてホツと
一息
(
ひといき
)
力
(
ちから
)
なく
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
し
又
(
また
)
一息
(
ひといき
)
此處
(
こゝ
)
に
車
(
くるま
)
を
下
(
おろ
)
してより
三度目
(
さんどめ
)
に
聞
(
き
)
く
時
(
とき
)
の
鐘
(
かね
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三
(
み
)
ツ
四
(
よ
)
ツの
壁越
(
かべごし
)
ですが、
寢臺
(
ねだい
)
に
私
(
わたし
)
、
凍
(
こほ
)
りついたやうに
成
(
な
)
つて、
熟
(
じつ
)
と
其方
(
そのはう
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ますと、
向
(
む
)
きました、
高
(
たか
)
い
壁
(
かべ
)
と、
天井
(
てんじやう
)
の
敷合
(
しきあ
)
はせの
所
(
ところ
)
から、あの、
女性
(
をんな
)
が
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
ると
凍
(
こほ
)
つてゐる
樣
(
やう
)
であるし、
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
にゐると、
陰氣
(
いんき
)
な
障子
(
しやうじ
)
の
紙
(
かみ
)
を
透
(
とほ
)
して、
寒
(
さむ
)
さが
浸
(
し
)
み
込
(
こ
)
んで
來
(
く
)
るかと
思
(
おも
)
はれる
位
(
くらゐ
)
だのに、
御米
(
およね
)
の
頭
(
あたま
)
はしきりに
熱
(
ほて
)
つて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其度毎
(
そのたびごと
)
に總身
宛然
(
さながら
)
水を
浴
(
あ
)
びし如く、心も體も
凍
(
こほ
)
らんばかり、襟を傳ふ涙の雫のみさすが哀れを隱し得ず。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
六月の二十三日と云ふのに海峡の夜風は
凍
(
こほ
)
る様に寒い。
生憎
(
あひにく
)
良人
(
をつと
)
も自分も外套を
巴里
(
パリイ
)
に残して来たので思はず身を
慄
(
ふる
)
はすのであつた。
仕合
(
しあは
)
せな事に浪は
全
(
まつた
)
く無い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
日輪天の
磨羯
(
まかつ
)
の
角
(
つの
)
に觸るゝとき、
凍
(
こほ
)
れる水氣
片
(
ひら
)
を成してわが世の
空
(
そら
)
より降るごとく 六七—六九
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
内端
(
うちは
)
な
女心
(
をんなごゝろ
)
の
泣
(
な
)
くにも
泣
(
な
)
かれず
凍
(
こほ
)
つてしまつた
檐
(
のき
)
の
雫
(
しづく
)
は、
日光
(
につくわう
)
を
宿
(
やど
)
したまゝに
小
(
ちひ
)
さな
氷柱
(
つらゝ
)
となつて、
暖
(
あたゝ
)
かな
言葉
(
ことば
)
さへかけられたら
今
(
いま
)
にもこぼれ
落
(
お
)
ちさうに、
筧
(
かけひ
)
の
中
(
なか
)
を
凝視
(
みつ
)
めてゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
嵐烈しく雪散る日辿り着きたる平泉、
汀
(
みぎは
)
凍
(
こほ
)
れる衣川を衣手寒く眺めやり、出羽にいでゝ多喜の山に
薄紅
(
うすくれなゐ
)
の花を
愛
(
め
)
で、
象潟
(
きさかた
)
の雨に打たれ木曾の
空翠
(
くうすゐ
)
に咽んで、漸く
花洛
(
みやこ
)
に帰り来たれば
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
繁
(
しじ
)
にうつ櫓の音
凍
(
こほ
)
りて
闌
(
た
)
くる夜は
荒磯
(
ありそ
)
の蠣も附きがたからむ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
降り乱れ
汀
(
みぎは
)
に
凍
(
こほ
)
る雪よりも
中空
(
なかぞら
)
にてぞわれは
消
(
け
)
ぬべき
源氏物語:53 浮舟
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
……
空
(
むな
)
しく吾等は
凍
(
こほ
)
り果て、た!
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
冷やかに
凍
(
こほ
)
れたるごとし
寂寞
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
軒下の
垂氷
(
つらゝ
)
と共に
心
(
むね
)
凍
(
こほ
)
り
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
こころ余れど身が
凍
(
こほ
)
る。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
鼻がぴたりと
凍
(
こほ
)
りつく
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
かの
美
(
うつく
)
しき
尾
(
を
)
も
凍
(
こほ
)
る
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
柔肌
(
やははだ
)
凍
(
こほ
)
る地の下の
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
涙
(
なんだ
)
は
凍
(
こほ
)
る
威海湾
(
ゐかいわん
)
寡婦の除夜
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
勘次
(
かんじ
)
もおつぎも
薄
(
うす
)
い
仕事衣
(
しごとぎ
)
にしん/\と
凍
(
こほ
)
る
霜
(
しも
)
の
冷
(
つめ
)
たさと、ぢり/\と
焦
(
こが
)
すやうな
火
(
ひ
)
の
熱
(
あつ
)
さとを
同時
(
どうじ
)
に
感
(
かん
)
じた。
與吉
(
よきち
)
は
火傷
(
やけど
)
へ
夜
(
よ
)
の
冷
(
つめ
)
たさが
沁
(
し
)
みた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夢は私の耳の傍へ近づくか近づかない間に、骨の髓も
凍
(
こほ
)
る程の恐ろしい出來事に
脅
(
おびや
)
かされて
怖氣
(
おぢけ
)
づいて逃げ去つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
お内儀の顏は冷たくて、空笑ひさへ
凍
(
こほ
)
り付いて居りますが、その言葉は
驕慢
(
けうまん
)
で戰鬪的で容赦を知らぬものでした。
銭形平次捕物控:199 蹄の跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
が
活
(
い
)
きて
再
(
ふたゝ
)
び
天日
(
てんじつ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐのは、
唯
(
たゞ
)
無事
(
ぶじ
)
に
下
(
した
)
まで
幾階
(
いくかい
)
の
段
(
だん
)
を
降
(
お
)
りる、
其
(
それ
)
ばかり、と
思
(
おも
)
ふと、
昨夜
(
ゆふべ
)
にも
似
(
に
)
ず、
爪先
(
つまさき
)
が
震
(
ふる
)
ふ、
腰
(
こし
)
が、がくつく、
血
(
ち
)
が
凍
(
こほ
)
つて
肉
(
にく
)
が
硬
(
こは
)
ばる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
穴二ツも三ツも作りおくゆゑ、をりよき時は二疋も三疋も狐を
引抜
(
ひきぬく
)
事あり、
之
(
これ
)
は
凍
(
こほ
)
りて岩のやうなる雪の穴なればなり。土の穴はかれが
得
(
え
)
ものなれば
自在
(
じざい
)
をなして
逃
(
にげ
)
さるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
松花江
(
スンガリー
)
の
鱸
(
すずき
)
凍
(
こほ
)
れる春早き
哈爾賓
(
ハルビン
)
の朝の
市
(
いち
)
に行くなり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝の書斎は
凍
(
こほ
)
れども
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
厨
(
くりや
)
に酒の
凍
(
こほ
)
る真夜中
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
見ると
井桁
(
ゐげた
)
の下のあたり、流しから溢れた水が
凍
(
こほ
)
つて、水垢離でも取らなければ、と思ふほどの濡れやうです。
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おつぎは
手桶
(
てをけ
)
の
底
(
そこ
)
の
凍
(
こほ
)
つた
握飯
(
にぎりめし
)
を
燒趾
(
やけあと
)
の
炭
(
すみ
)
に
火
(
ひ
)
を
起
(
おこ
)
して
狐色
(
きつねいろ
)
に
燒
(
や
)
いてそれを二つ三つ
前垂
(
まへだれ
)
にくるんで
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
た。おつぎはこつそりと
覗
(
のぞ
)
くやうにして
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「なぜ、水が
凍
(
こほ
)
つてたから、爪のお掃除も顏を洗ふことも出來なかつたと云はないんだらう。」と思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
路
(
みち
)
すがら
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
冷
(
ひ
)
え
凍
(
こほ
)
り、
火鉢
(
ひばち
)
の
上
(
うへ
)
へ
突伏
(
つゝぷ
)
しても、
身
(
み
)
ぶるひやまぬ
寒
(
さむ
)
さであつたが
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
春陽の頃はつもりし雪も
昼
(
ひる
)
の内は
軟
(
やはらか
)
なるゆゑ、夜な/\狐の
徘徊
(
はいくわい
)
する所へ
麦
(
むぎ
)
など
舂杵
(
つくきね
)
を雪中へさし入て二ツも三ツもきねだけの
穴
(
あな
)
を作りおけば、夜に入りて此
穴
(
あな
)
も
凍
(
こほ
)
りて岩の穴のやうになるなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
眼先
(
まなさき
)
に友の
屍
(
しかばね
)
凍
(
こほ
)
れるを
月夜
(
つくよ
)
堪へつつ
七夜
(
ななよ
)
経しとふ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「二月始めの寒い晩。北窓と東側の雨戸の敷居に水を流して
凍
(
こほ
)
らせ、南側の雨戸の臆病窓から手を出して、外に干してあつた冬がこひの
藁
(
わら
)
に火を附けたんだ」
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猶以
(
なほもつ
)
て
念
(
ねん
)
の
爲
(
ため
)
に、
別
(
べつ
)
に、
留桶
(
とめをけ
)
に
七八杯
(
しちはちはい
)
、
凡
(
およ
)
そ
湯船
(
ゆぶね
)
の
高
(
たか
)
さまで、
凍
(
こほ
)
るやうな
水道
(
すゐだう
)
の
水
(
みづ
)
を
滿々
(
まん/\
)
と
湛
(
たゝ
)
へたのを、
舷
(
ふなべり
)
へ
積重
(
つみかさ
)
ねた。これは
奧方
(
おくがた
)
が
注意
(
ちうい
)
以外
(
いぐわい
)
の
智慧
(
ちゑ
)
で、ざぶ/\と
先
(
ま
)
づ
掻𢌞
(
かきまは
)
して
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あかあかと
末広
(
すゑひろ
)
に
光
(
ひかり
)
凍
(
こほ
)
れば
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此處は
凍
(
こほ
)
り付いて開かず、東側の雨戸も恐ろしく頑固に凍り付いて居たが、勘兵衞はそれを叩き破つて、おろ/\するお關を蹴飛ばすやうに、自分も漸く這ひ出して
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぐつすりと
寢込
(
ねこ
)
んで
居
(
ゐ
)
た、
仙臺
(
せんだい
)
の
小淵
(
こぶち
)
の
港
(
みなと
)
で——
霜
(
しも
)
の
月
(
つき
)
に
獨
(
ひと
)
り
覺
(
さ
)
めた、
年
(
とし
)
十九の
孫一
(
まごいち
)
の
目
(
め
)
に——
思
(
おも
)
ひも
掛
(
か
)
けない、
艫
(
とも
)
の
間
(
ま
)
の
神龕
(
かみだな
)
の
前
(
まへ
)
に、
凍
(
こほ
)
つた
龍宮
(
りうぐう
)
の
几帳
(
きちやう
)
と
思
(
おも
)
ふ、
白氣
(
はくき
)
が
一筋
(
ひとすぢ
)
月
(
つき
)
に
透
(
す
)
いて
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
はと
竦
(
すく
)
む
節々
(
ふしふし
)
の
凍
(
こほ
)
る
音
(
おと
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ガラツ八の八五郎は、
霜解
(
しもどけ
)
のひどい庭を指しました。それに昨夜は暖かで
凍
(
こほ
)
らなかつたので、下手人が外から來たとすれば、足跡を殘さずには近づけなかつたでせう。
銭形平次捕物控:161 酒屋忠僕
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若狹鰈
(
わかさがれひ
)
——
大
(
だい
)
すきですが、
其
(
それ
)
が
附木
(
つけぎ
)
のやうに
凍
(
こほ
)
つて
居
(
ゐ
)
ます——
白子魚乾
(
しらすぼし
)
、
切干大根
(
きりぼしだいこ
)
の
酢
(
す
)
、
椀
(
わん
)
はまた
白子魚乾
(
しらすぼし
)
に、とろゝ
昆布
(
こぶ
)
の
吸
(
すひ
)
もの——しかし、
何
(
なん
)
となく
可懷
(
なつかし
)
くつて
涙
(
なみだ
)
ぐまるゝやうでした
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
燃
(
も
)
え、われを
凍
(
こほ
)
らしむ。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
無法者で力自慢だが、敷居へ水を流して、
凍
(
こほ
)
らせる智慧がありさうもない——となると二十三の七之助、いやにニヤニヤした、鼻の先に猿智慧がブラ下がつて居るやうな野郎かも知れませんね
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寒
(
かん
)
の
月
(
つき
)
の
底
(
そこ
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
白
(
しろ
)
く
凍
(
こほ
)
つたやうにも
思
(
おも
)
へます。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「大きな聲でも出さなきや、
臍
(
へそ
)
まで
凍
(
こほ
)
りさうですよ。驚いたの驚かねえの」
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さう、
凍
(
こほ
)
らなかつた樣だが——」
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
凍
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
“凍”を含む語句
凍死
冷凍
凍結
凍傷
凍雪
下凍
凍豆腐
夕凍
凍土
凝凍
凍着
凍原
朝凍
凍上
凍蝶
凍天
上凍
冷凍球
凍雲
霜凍
...