トップ
>
控
>
ひか
ふりがな文庫
“
控
(
ひか
)” の例文
かたがた
私
(
わたくし
)
としては
態
(
わざ
)
とさし
控
(
ひか
)
えて
蔭
(
かげ
)
から
見守
(
みまも
)
って
居
(
い
)
る
丈
(
だけ
)
にとどめました。
結局
(
けっきょく
)
そうした
方
(
ほう
)
があなたの
身
(
み
)
の
為
(
た
)
めになったのです……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一体
(
いつたい
)
東海道
(
とうかいだう
)
掛川
(
かけがは
)
の
宿
(
しゆく
)
から
同
(
おなじ
)
汽車
(
きしや
)
に
乗
(
の
)
り
組
(
く
)
んだと
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
る、
腰掛
(
こしかけ
)
の
隅
(
すみ
)
に
頭
(
かうべ
)
を
垂
(
た
)
れて、
死灰
(
しくわい
)
の
如
(
ごと
)
く
控
(
ひか
)
へたから
別段
(
べつだん
)
目
(
め
)
にも
留
(
と
)
まらなかつた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夫
(
そ
)
れを
種々
(
さま/″\
)
に
思
(
おも
)
ふて
見
(
み
)
ると
父
(
とゝ
)
さんだとて
私
(
わたし
)
だとて
孫
(
まご
)
なり
子
(
こ
)
なりの
顏
(
かほ
)
の
見
(
み
)
たいは
當然
(
あたりまへ
)
なれど、
餘
(
あんま
)
りうるさく
出入
(
でい
)
りをしてはと
控
(
ひか
)
へられて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
学校
(
がっこう
)
へいってからも
算術
(
さんじゅつ
)
の
時間
(
じかん
)
になるのが
気
(
き
)
にかかって
控
(
ひか
)
え
場
(
じょう
)
にみんなが
遊
(
あそ
)
んでいるときでも、
長吉
(
ちょうきち
)
は
独
(
ひと
)
りふさいでいました。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
声の主は
以前
(
まえ
)
からそこにいたものらしい、同時に、黒光りの重い板戸が音もなくあいて、敷居ぎわに、半白の用人が端然と
控
(
ひか
)
えている。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
ええの二字では少し物足らなかったが、その上掘って聞く必要もないから
控
(
ひか
)
えた。
障子
(
しょうじ
)
を見ると、
蘭
(
らん
)
の影が少し位置を変えている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
という
幕
(
まく
)
かげの答え。
主命
(
しゅめい
)
によって、いまそこへ、
控
(
ひか
)
えたばかりの
福島市松
(
ふくしまいちまつ
)
、一
箇
(
こ
)
の
鎧櫃
(
よろいびつ
)
をもって、秀吉と
伊那丸
(
いなまる
)
の中央にすえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其
(
そ
)
れ
等
(
ら
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の
間
(
あひだ
)
に
生
(
うま
)
れた
者
(
もの
)
も
幾人
(
いくにん
)
か
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
に
介在
(
かいざい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
有繋
(
さすが
)
に
其
(
そ
)
の
幾人
(
いくにん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
父母
(
ふぼ
)
が
喚
(
よ
)
ばれるので
苦
(
にが
)
い
笑
(
わらひ
)
を
噛
(
か
)
んで
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其處には派手なお内儀のお千世を始め、老番頭忠助、書き役又六、甥の傳七郎を始め、小僧、下女まで十幾人、
固唾
(
かたづ
)
を呑んで
控
(
ひか
)
へたのです。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
凛々
(
りゝ
)
しく、
氣色
(
けしき
)
なほもおごそかに、あたかも語りつゝいと
熱
(
あつ
)
き
言
(
ことば
)
をばしばし
控
(
ひか
)
ふる人の如く、彼續いていひけるは 七〇—七二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
守衛は何人か
交替
(
こうたい
)
に
門側
(
もんがわ
)
の
詰
(
つ
)
め所に
控
(
ひか
)
えている。そうして武官と文官とを問わず、教官の
出入
(
ではいり
)
を見る度に、
挙手
(
きょしゅ
)
の礼をすることになっている。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いさゝかランプの心を
捻
(
ねじ
)
ると、卓子の上の物皆明るく、心も
自
(
おの
)
ずからあらたまる。家族一同手を
膝
(
ひざ
)
に、息をのんで
控
(
ひか
)
えた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
見るに浪人大橋文右衞門
繩付
(
なはつき
)
の
儘
(
まゝ
)
控
(
ひか
)
へ居る其外
繩取役
(
なはとりやく
)
同心等嚴重に
詰合
(
つめあひ
)
けり又正面には大岡越前守殿出座有て
砂利
(
じやり
)
の
間
(
あひだ
)
に屑屋一同平伏なし居るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
光一の胸に
憐愍
(
れんびん
)
の情が一ぱいになった。かれは自分の解説があやまっていないかをたしかめるために
控
(
ひか
)
え
席
(
せき
)
へと急いだ。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「まあ、そんなに召しあがってようござりますか」と、おしおは注ぎかけた銚子を
控
(
ひか
)
えて、思わず
窘
(
たしな
)
めるように言った。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
けれども、私の傍には厳然と、いささかも威儀を崩さず小坂氏が
控
(
ひか
)
えているのだ。五分、十分、私は足袋と悪戦苦闘を続けた。やっと両方
履
(
は
)
き
了
(
お
)
えた。
佳日
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
寝室につづく
控
(
ひか
)
えの
間
(
ま
)
の長椅子に腰をおろし、暫くの間は、ドアを開いたままにして博士と話し合っていたが、この際会話のはずむ筈もなく、やがて
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その枝の先が届かなくなった左の方の二三尺離れたところに検校の墓が
鞠躬加
(
きっきゅうじょ
)
として
侍坐
(
じざ
)
するごとく
控
(
ひか
)
えている。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
必死に子路の
袖
(
そで
)
を
控
(
ひか
)
えている二人の眼に、涙の宿っているのを子路は見た。子路は、ようやく振上げた拳を下す。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
ここに
控
(
ひか
)
えておりますのが、その一件でございまして、在には珍らしい近代的感覚をもちました娘でげして……
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
益々
(
ます/\
)
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
だか
譯
(
わけ
)
が
解
(
わか
)
らなくなりましたが、
鳩
(
はと
)
の
言葉
(
ことば
)
の
終
(
をは
)
るまで
何
(
なん
)
にも
云
(
い
)
ふまいと
控
(
ひか
)
へてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それは、自分こそ秘密を守れますぞと、他人に見せつけたがっている人間に通有の、
控
(
ひか
)
え
目
(
め
)
な
磊落
(
らいらく
)
の仮面などでは、とても
匿
(
かく
)
しおおせるものではなかった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
柳田歯科医院に着いたら、
患者
(
かんじゃ
)
が数名
控
(
ひか
)
え
室
(
しつ
)
に待っていた。しかし照彦様は特別だから、おくさんの案内で客間から治療室へ通って、すぐに椅子にかけた。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
甲組競技場に立つ時は乙組は球を打つ者ら一、二人(四人を
越
(
こ
)
えず)の
外
(
ほか
)
はことごとく後方に
控
(
ひか
)
えおるなり。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
店の中には
幾人
(
いくにん
)
もの店員が
控
(
ひか
)
えていますし、表には大勢の人が通っています。とうとう昼頃になりました。
不思議な帽子
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
初めはやわらかく
控
(
ひか
)
え目に、つづいて全体量をこめて、交互に動いた。女の厚ぼったい足に接して、彼は自分の
蹠
(
あしうら
)
がスルメみたいに薄く、平たいことを感じる。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
だが結果はその兩點で私が間違つてゐたことを示した。彼はまつたく
平生
(
いつも
)
の態度で、または近來の彼のいつもの態度——
控
(
ひか
)
へ目な
鄭重
(
ていちやう
)
さでもつて私に話しかけた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
場
(
じょう
)
の中央には演壇と
椅子
(
いす
)
があり、その両側には市の有名なる人々が十人ばかりずつ
控
(
ひか
)
え、その壮厳なる光景を見ては、なおさら
怖気
(
おじけ
)
て、手足はブルブルと
戦慄
(
せんりつ
)
した。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼はこんな場所ででもいつもの
手応
(
てごた
)
えを得るには得たが、場所柄を思ってそのうえの
軽口
(
かるくち
)
をさし
控
(
ひか
)
えようとすると、何だかこの口が承知してくれないようにも思えた。
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
へい/\、
夫
(
それ
)
では
何卒
(
どうぞ
)
ソノ
塩餡
(
しほあん
)
と
云
(
い
)
ふのを
頂戴
(
ちやうだい
)
したいもので。「
左様
(
さやう
)
か、
暫
(
しばら
)
く
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
さつしやい。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それにドクトル、ハバトフ、またも
一人
(
ひとり
)
の
見知
(
みし
)
らぬブロンジンの
男
(
おとこ
)
、ずらりと
並
(
なら
)
んで
控
(
ひか
)
えている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
明日の遠泳会にも出られそうでない……。だが小初にはそんなことはどうでも、遠泳会の後に
控
(
ひか
)
えている貝原との問題を、どう父に打ち明けたものかしらと気づかわれる。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その白いうなじに、坂本は
接吻
(
せっぷん
)
したい
誘惑
(
ゆうわく
)
を
烈
(
はげ
)
しく感じたが、二人の
純潔
(
じゅんけつ
)
のために、それをも差し
控
(
ひか
)
えて、右の手を
伸
(
の
)
ばし、
豊穣
(
ほうじょう
)
な彼女の肉体を初めて抱きしめたのである
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
樂人共
(
がくじんども
)
控
(
ひか
)
へてゐる。
給仕人共
(
きふじにんども
)
、
布巾
(
ふきん
)
を
携
(
たづさ
)
へて
出
(
い
)
で
來
(
きた
)
り、
取散
(
とりち
)
らしたる
盃盤
(
はいばん
)
をかたづくる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
どこへもゆかずに岬の村で
山伐
(
やまき
)
りや
漁師
(
りょうし
)
をしている吉次は、あいかわらず
借
(
か
)
り
猫
(
ねこ
)
のようなおとなしさで、みんなのうしろに
控
(
ひか
)
え、水ばなをすすりあげながらだまって頭をさげた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
自分はしばらく牛を
控
(
ひか
)
えて後から来る人たちの様子を窺うた。それでも同情を持って来てくれた人たちであるから、案じたほどでなく、続いて来る様子に自分も安心して先頭を
務
(
つと
)
めた。
水害雑録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
半分
(
はんぶん
)
見
(
み
)
える
土間
(
どま
)
では二十四五の
女
(
をんな
)
が
手拭
(
てぬぐひ
)
を
姉樣
(
ねえさま
)
かぶりにして
上
(
あが
)
りがまちに
大盥
(
おほだらひ
)
程
(
ほど
)
の
桶
(
をけ
)
を
控
(
ひか
)
へ
何物
(
なにもの
)
かを
篩
(
ふるひ
)
にかけて
專念
(
せんねん
)
一
意
(
い
)
の
體
(
てい
)
、
其桶
(
そのをけ
)
を
前
(
まへ
)
に七ツ八ツの
小女
(
こむすめ
)
が
坐
(
すわ
)
りこんで
見物
(
けんぶつ
)
して
居
(
ゐ
)
るが
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
船頭は驚いたように言って艪をぐいと
控
(
ひか
)
えて、舳を陸にして一押し押した。と、舟はすぐ楊柳の浅緑の葉の煙って見える
水際
(
みぎわ
)
の
沙
(
すな
)
にじゃりじゃりと音をさした。許宣は水際へ走りおりた。
雷峯塔物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
この
他
(
ほか
)
に
家
(
いへ
)
に
召
(
め
)
し
仕
(
つか
)
はれてゐるもの
大勢
(
おほぜい
)
手
(
て
)
ぐすね
引
(
ひ
)
いて
待
(
ま
)
つてゐます。
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
は
女
(
をんな
)
どもが
番
(
ばん
)
をし、お
婆
(
ばあ
)
さんは、
姫
(
ひめ
)
を
抱
(
かゝ
)
へて
土藏
(
どぞう
)
の
中
(
なか
)
にはひり、
翁
(
おきな
)
は
土藏
(
どぞう
)
の
戸
(
と
)
を
締
(
し
)
めて
戸口
(
とぐち
)
に
控
(
ひか
)
へてゐます。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
彼達の所属する作家団体は
殆
(
ほと
)
んど………………しまい、一部の仲間作家達は嵐の中をドシドシ身を
挺
(
てい
)
してつきすすんでいる現在、非常に困難な今後を
控
(
ひか
)
えて、できるだけ身軽にするために
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
聞こうとして、あんまり立ち入りすぎると思って、
控
(
ひか
)
え、
銚子
(
ちょうし
)
に手をやると
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
いやそういう事とは全く知らなかった。どうか少し別席に
控
(
ひか
)
えて戴きたい。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
連
(
つ
)
れ
添
(
そ
)
う
身
(
み
)
の
異存
(
いぞん
)
のあろうはずもなく、
本読
(
ほんよ
)
みも
済
(
す
)
んで、
愈
(
いよいよ
)
稽古
(
けいこ
)
にかかった四五
日
(
にち
)
は、
寝
(
ね
)
る
間
(
ま
)
をつめても、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
控
(
ひか
)
えて、
茶
(
ちゃ
)
よ
菓子
(
かし
)
よと、
女房
(
にょうぼう
)
の
勤
(
つと
)
めに、さらさら
手落
(
ておち
)
はなく
過
(
す
)
ぎたのであったが
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「無礼な奴、
控
(
ひか
)
えろ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
控
(
ひか
)
えろ。」
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「僕は実業家は学校時代から大嫌だ。金さえ取れれば何でもする、昔で云えば
素町人
(
すちょうにん
)
だからな」と実業家を前に
控
(
ひか
)
えて太平楽を並べる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
このとき、ふと、お
姫
(
ひめ
)
さまはおうたいなさる
声
(
こえ
)
を
止
(
と
)
め、お
鳴
(
な
)
らしなさる
琴
(
こと
)
の
手
(
て
)
を
控
(
ひか
)
えて、ずっと
遠
(
とお
)
くの
方
(
ほう
)
に、
耳
(
みみ
)
をお
澄
(
す
)
ましなされました。
町のお姫さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただし、いかにすぐれた
人霊
(
じんれい
)
が
御本体
(
ごほんたい
)
でありましても、その
控
(
ひか
)
えとしては、
必
(
かな
)
らず
有力
(
ゆうりょく
)
な
竜神様
(
りゅうじんさま
)
がお
附
(
つ
)
き
遊
(
あそ
)
ばして
居
(
お
)
られますようで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一体東海道
掛川
(
かけがわ
)
の
宿
(
しゅく
)
から同じ汽車に乗り組んだと覚えている、
腰掛
(
こしかけ
)
の
隅
(
すみ
)
に
頭
(
こうべ
)
を垂れて、
死灰
(
しかい
)
のごとく
控
(
ひか
)
えたから別段目にも留まらなかった。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今まで遠慮してお勝手に
控
(
ひか
)
へてゐたのですが、本郷一番と言はれた娘の病間へ、親分の平次が行くとわかつてそつと後をつけて來たのでせう。
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
控
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“控”を含む語句
控所
控邸
控綱
控目
控鈕
手控
控室
控家
控居
差控
控制
控帳
控縛
控燈籠
飛迫控
控訴
控訴院
控部屋
控金
相控
...