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唱
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とな
ふりがな文庫
“
唱
(
とな
)” の例文
「竜手様を、右手に、高く捧げて、大声に願を
唱
(
とな
)
えるのじゃ——が、言うておきますぞ。どんなことがあっても、拙者は、知らん。」
釘抜藤吉捕物覚書:12 悲願百両
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
だれかが「ひらけ、ゴマ」の呪文を
唱
(
とな
)
えたのでしょう。呪文を知っているからには、二十面相のおもだった部下にちがいありません。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と、敵味方によって
称
(
よ
)
びわけられるという変則な地上では、もとより四海兄弟などと
唱
(
とな
)
えて祝福し合う初春景色などはどこにもない。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かの宗教改革を
唱
(
とな
)
えたルターが始めてその新説を発表し旧教家の反対を受けたときは、その
生命
(
いのち
)
の安全さえもはなはだ
覚束
(
おぼつか
)
なかった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
お
百姓
(
ひゃくしょう
)
は「
桑原
(
くわばら
)
、
桑原
(
くわばら
)
。」と
唱
(
とな
)
えながら、
頭
(
あたま
)
をかかえて一
本
(
ぽん
)
の大きな木の下に
逃
(
に
)
げ
込
(
こ
)
んで、
夕立
(
ゆうだち
)
の
通
(
とお
)
りすぎるのを
待
(
ま
)
っていました。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
「
家
(
うち
)
へいったら、にわとりを三
羽
(
ば
)
やるぞ。」と、
与助
(
よすけ
)
は、ちょうど
念仏
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
えるように、
同
(
おな
)
じことを
繰
(
く
)
り
返
(
かえ
)
していいながら
歩
(
ある
)
きました。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼らは強いて
自
(
みずか
)
らを
愚弄
(
ぐろう
)
するにあらずやと怪しまれる。世に
反語
(
はんご
)
というがある。白というて黒を意味し、
小
(
しょう
)
と
唱
(
とな
)
えて大を思わしむ。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「手前こそ、今度こそは本当に
念仏
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
えるがいい。この室から一歩でも出てみろ。そのときは、手前の首は胴についていないぞ」
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
……
然
(
さ
)
うでないと、あの
梟
(
ふくろふ
)
が
唱
(
とな
)
へる
呪文
(
じゆもん
)
を
聞
(
き
)
け、
寢鎭
(
ねしづま
)
つた
恁
(
か
)
うした
町
(
まち
)
は、ふは/\と
活
(
い
)
きて
動
(
うご
)
く、
鮮麗
(
あざやか
)
な
銀河
(
ぎんが
)
に
吸取
(
すひと
)
られようも
計
(
はか
)
られぬ。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
巫女
(
くちよせ
)
の
唱
(
とな
)
へたことだけでは
惡戯
(
いたづら
)
な
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
の
意志
(
こゝろ
)
も
知
(
し
)
らない
二人
(
ふたり
)
には
自分等
(
じぶんら
)
がいはれて
居
(
ゐ
)
ることゝは
心
(
こゝろ
)
づく
筈
(
はず
)
がなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼女の実家は仏教の
篤信者
(
とくしんじゃ
)
で、彼女の
伯母
(
おば
)
なぞは
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
を
唱
(
とな
)
えつゝ安らかな
大往生
(
だいおうじょう
)
を
遂
(
と
)
げた。彼女にも其血が流れて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
抑
(
そ
)
も
此世界
(
このせかい
)
は
地球
(
ちきう
)
と
唱
(
とな
)
へ
圓
(
まろ
)
きものにて
自分
(
じぶん
)
に
舞
(
ま
)
ひながら
日輪
(
にちりん
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
ること、これを
譬
(
たと
)
へば
獨樂
(
こま
)
の
舞
(
ま
)
ひながら
丸行燈
(
まるあんどう
)
の
周圍
(
まはり
)
を
廻
(
まは
)
るが
如
(
ごと
)
し。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
英米人
(
えいべいじん
)
の
前
(
まへ
)
には「ジヤパン」と
稱
(
せう
)
し、
佛人
(
ふつじん
)
に
逢
(
あ
)
へば「ジヤポン」と
唱
(
とな
)
へ、
獨人
(
どくじん
)
に
對
(
たい
)
しては「ヤパン」といふは
何
(
なん
)
たる
陋態
(
ろうたい
)
ぞや。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
そうして無検束にその酒を
販
(
ひさ
)
がんとする女性が、わざと別種の歌を
唱
(
とな
)
えて、古風な酒盛りから男たちを離反せしめたのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この礎のみぞかれらの
唱
(
とな
)
へしところなる、されば信仰を
燃
(
もや
)
さん爲に戰ふにあたり、かれらは福音を
楯
(
たて
)
とも槍ともなしたりき 一一二—一一四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
出版当時十ポンドであつたものが、
今日
(
こんにち
)
では三十ポンド内外の市価を
唱
(
とな
)
へられてゐるのは、「一千一夜物語」愛好者の為に
聊
(
いささ
)
か気の毒である。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
如何
(
いか
)
にして愛国心を養成すべきや」とは余輩がしばしば耳にする問題なり、いわく国民的の文学を教ゆべしと、いわく国歌を
唱
(
とな
)
えしむべしと
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
箱番所
(
はこばんしよ
)
の者共より
制
(
せい
)
させける是則ち天一坊
樣
(
さま
)
の御座所と
唱
(
とな
)
へて斯の如く
嚴重
(
げんぢう
)
に
構
(
かま
)
へしなり又天忠は兩人の下男に云付る樣は天一坊御事は是迄は世を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そりゃまあ殺すのは実に残酷ですけれどお経でも
唱
(
とな
)
えてやったならば幾分かありがたい
利目
(
ききめ
)
があるであろうと思われる。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
教員たちは、「もうなんのかのと言っても旅順はじきに相違ないから、その時には休暇中でも、ぜひ学校に集まって、万歳を
唱
(
とな
)
えることにしよう」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「云はんことか、お伊勢様の
罰
(
ばち
)
だ」と、宇賀の
老爺
(
おじい
)
は小声で
呟
(
つぶや
)
いておりましたが、やがて
大祓
(
おおばらい
)
の
詞
(
ことば
)
を
唱
(
とな
)
えだしました。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
かように
人類
(
じんるい
)
の
文化
(
ぶんか
)
の
三階段
(
さんかいだん
)
があるといふことを
初
(
はじ
)
めて
唱
(
とな
)
へた
人
(
ひと
)
は、
今日
(
こんにち
)
から
百年
(
ひやくねん
)
ばかり
以前
(
いぜん
)
に
生
(
い
)
きてゐた、デンマルクの
學者
(
がくしや
)
トムゼンであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
で、鈴ヶ森へ
往
(
ゆ
)
く罪人ならば
南無妙法蓮華経
(
なむみょうほうれんげきょう
)
、また小塚原へ往く罪人ならば牢内の者が
異口同音
(
いくどうおん
)
に
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
を
唱
(
とな
)
えて見送ったそうでございます。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そも/\
縮
(
ちゞみ
)
と
唱
(
とな
)
ふるは
近来
(
きんらい
)
の事にて、むかしは此国にても
布
(
ぬの
)
とのみいへり。布は
紵
(
を
)
にて
織
(
お
)
る物の
総名
(
そうみやう
)
なればなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さあ、それだから私の迷はないやうに、貴方の口からお念仏を
唱
(
とな
)
へて、これで一思ひに、さあ貫一さん、殺して下さい
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
かれはその
蝋燭
(
ろうそく
)
を小さい
白木
(
しらき
)
の箱に入れて、なにか
呪文
(
じゆもん
)
のやうなことを
唱
(
とな
)
へた上で、うや/\しく弥助にわたした。
影を踏まれた女:近代異妖編
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
圖
(
はが
)
らず
迷信家
(
めいしんか
)
の
信仰心
(
しんこうしん
)
を
喚起
(
よびおこ
)
し、
或
(
あるひ
)
は
又
(
また
)
山師輩
(
やましはい
)
の
乘
(
じやう
)
ずる
處
(
ところ
)
となつて、
忽
(
たちま
)
ちの
間
(
うち
)
に
評判
(
ひやうばん
)
大評判
(
おほひやうばん
)
『お
穴樣
(
あなさま
)
』と
呼
(
よ
)
び『
岩窟神社
(
がんくつじんじや
)
』と
唱
(
とな
)
へ、
參詣人
(
さんけいにん
)
引
(
ひ
)
きも
切
(
き
)
らず。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
亡き殿様が念佛を
唱
(
とな
)
えずに死なれたことを気に病んでいた彼女としては、これは聞き捨てにはならないのである。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ところが
明治
(
めいじ
)
になつて、
古
(
ふる
)
い
歴史
(
れきし
)
のある
日本
(
につぽん
)
の
短歌
(
たんか
)
を
改正
(
かいせい
)
して、
新派和歌
(
しんぱわか
)
といふものを
唱
(
とな
)
へ
出
(
だ
)
した
一人
(
ひとり
)
の
正岡子規
(
まさをかしき
)
といふ
人
(
ひと
)
は
第一
(
だいゝち
)
にこの
歌
(
うた
)
を
笑
(
わら
)
ひました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
私が我慢できなくて出ようとすると、祖父はきまって「百勘定してから。」と云う。私は早口で百まで
唱
(
とな
)
えると、躯中から湯気を立てて湯船から飛び出す。
桜林
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
しかして
茲
(
ここ
)
に更に一層唖然たらざるを得ざるは新しき芸術新しき文学を
唱
(
とな
)
うる若き近世人の
立居振舞
(
たちいふるまい
)
であろう。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
まほうの言葉を
唱
(
とな
)
えさえすれば、あのふしぎな戸がすうーっと開いて、穴の中には、持ち出しても、持ち出してもつきることのないほどの、宝がありました。
アラビヤンナイト:03 三、アリ・ババと四十人のどろぼう
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
またある学者は、それは枝の変形したものにほかならないと
唱
(
とな
)
えた。これらの学者のいう説にはなんら
確
(
かく
)
たる
根拠
(
こんきょ
)
はなく、ただ外から
観
(
み
)
た想像説でしかない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
死は前からの覚悟ぞ!たとえ逆徒の
刃
(
やいば
)
に
斃
(
たお
)
れようとも、百年の大計のためには、安藤対馬の命ごとき一
毛
(
もう
)
じゃ。攘夷を
唱
(
とな
)
うる者共の言もまた対馬には片腹痛い。
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
皆
(
みん
)
な篠田長二の方寸から出でまするので——非戦論など
唱
(
とな
)
へて見ても誰も相手に致しませぬ所から、今度は石炭と云ふ唯一の糧道を絶つ外ないと目星を着けて
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
たったいま上げた線香が長く煙を引いているのに、また新しい線香に火をつけて、口の中で念仏を
唱
(
とな
)
え
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
夢の
醒
(
さ
)
め
際
(
ぎわ
)
に少し身を
顫
(
ふる
)
わしていたが、暫くしてから気が附いたらしく、口中で低声に何か
唱
(
とな
)
え
言
(
ごと
)
をしているように見えた。それは「南無」というように聞える。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
久しく禅僧に因りて
有
(
も
)
たれたる釈氏虚無の道は藤原
惺窩
(
せいくわ
)
、林
羅山
(
らざん
)
の唱道せる宋儒理気の学に因りて圧倒せられ、王陽明の唯心論は近江聖人中江
藤樹
(
とうじゆ
)
に因りて
唱
(
とな
)
へられ
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
たといこれを
拒絶
(
きょぜつ
)
するも
真実
(
しんじつ
)
国と国との
開戦
(
かいせん
)
に
至
(
いた
)
らざるは
請合
(
うけあ
)
いなりとて
頻
(
しき
)
りに
拒絶論
(
きょぜつろん
)
を
唱
(
とな
)
えたれども、幕府の当局者は彼の
権幕
(
けんまく
)
に
恐怖
(
きょうふ
)
して
直
(
ただち
)
に
償金
(
しょうきん
)
を
払
(
はら
)
い
渡
(
わた
)
したり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
而
(
そう
)
して自分は芸者狂いをするのじゃない、四方に奔走して、自由民権の大義を
唱
(
とな
)
えて、探偵に
跟随
(
つけ
)
られて、
動
(
やや
)
もすれば腰縄で暗い冷たい監獄へ送られても、屈しない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
新浪漫主義を
唱
(
とな
)
える人と主観の
苦悶
(
くもん
)
を説く自然主義者との心境にどれだけの
扞格
(
かんかく
)
があるだろうか。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
いよいよごんごろ
鐘
(
がね
)
は
出発
(
しゅっぱつ
)
した。
老人達
(
ろうじんたち
)
は、また
仏
(
ほとけ
)
の
御名
(
みな
)
を
唱
(
とな
)
えながら、
鐘
(
かね
)
にむかって
合掌
(
がっしょう
)
した。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
燕師いよ/\東昌に至るに及んで、盛庸、鉄鉉
牛
(
うし
)
を宰して将士を
犒
(
ねぎら
)
い、義を
唱
(
とな
)
え衆を励まし、東昌の府城を背にして陣し、
密
(
ひそか
)
に火器
毒弩
(
どくど
)
を
列
(
つら
)
ねて、
粛
(
しゅく
)
として敵を待ったり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
顧
(
おも
)
ふに名とたからともとむるに心ふたつある事なし。
六一
文字てふものに
繋
(
つな
)
がれて、金の徳を
薄
(
かろ
)
んじては、みづから清潔と
唱
(
とな
)
へ、
六二
鋤
(
すき
)
を
揮
(
ふる
)
うて棄てたる人を
賢
(
かしこ
)
しといふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
其方
(
そのほう
)
儀、外夷の情態等相察すべしと、去る寅年異国船へ乗込む
科
(
とが
)
に依り、父杉百合之助へ引渡し在所において
蟄居
(
ちっきょ
)
申付け
請
(
うく
)
る身分にして、海防筋の儀なお
頻
(
しき
)
りに申し
唱
(
とな
)
え
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
私達
(
わたくしたち
)
とて
矢張
(
やは
)
り
御神前
(
ごしんぜん
)
に
静座
(
せいざ
)
して、
心
(
こころ
)
に
天照大御神様
(
あまてらすおおみかみさま
)
の
御名
(
みな
)
を
唱
(
とな
)
え、
又
(
また
)
八百万
(
やおよろず
)
の
神々
(
かみがみ
)
にお
願
(
ねが
)
いして、できる
丈
(
だけ
)
きたない
考
(
かんが
)
えを
払
(
はら
)
いのける
事
(
こと
)
に
精神
(
こころ
)
を
打
(
う
)
ち
込
(
こ
)
むのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
老人
(
らうじん
)
なら
南無阿彌陀佛
(
なむあみだぶつ
)
/\と
口
(
くち
)
の
中
(
うち
)
で
唱
(
とな
)
へる
所
(
ところ
)
だ。
老人
(
らうじん
)
でなくとも
此
(
この
)
心持
(
こゝろもち
)
は
同
(
おな
)
じである。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
手に入るは卑しき「コルポルタアジュ」と
唱
(
とな
)
うる貸本屋の小説のみなりしを、余と
相識
(
あいし
)
る頃より、余が
借
(
か
)
しつる
書
(
ふみ
)
を読みならいて、ようやく趣味をも知り、言葉の
訛
(
なま
)
りをも正し
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「いよいよだめかな」と「先生」は
静
(
しず
)
かに言った。「おいのりを
唱
(
とな
)
えよう、こぞうさん」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
口に
唱
(
とな
)
うる秘法の
呪文
(
じゅもん
)
! しばらく
瞑目
(
めいもく
)
すると見えたが、声と共に両の腕に引っ構えたる巨大の柱、一尺余り引き抜けば、根もとの地面八方に割れ、土煙りと共にユサユサ揺れ
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“唱(
歌
)”の解説
歌、唄(うた)とは、声によって音楽的な音を生み出す行為のことであり、リズムや節(旋律)をつけて歌詞などを連続発声する音楽、娯楽・芸術のひとつである。歌謡(かよう)、歌唱(かしょう)とも言う。その起源は旧石器時代にまで遡るとする見解もある。
また歌・歌謡は、文学における用語でもあり、詩の一形式または韻律文芸の総称で、和歌などを指す。これについても本項で述べる。
(出典:Wikipedia)
唱
常用漢字
小4
部首:⼝
11画
“唱”を含む語句
唱歌
合唱
唱道
独唱
低唱
唱名
唱門師
提唱
合唱隊
唱和
二重唱
叙唱
唱言
唱哥
獨唱
賀唱
三重唱
首唱
叫喚合唱
唱歌者
...