“篤信者”の読み方と例文
読み方割合
とくしんじゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし以前からメソジストの篤信者とくしんじゃであった白鷹久美子夫人は、かねてから彼女のそうした悪癖に対して一種の同情を持っていた。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼女の実家は仏教の篤信者とくしんじゃで、彼女の伯母おばなぞは南無阿弥陀仏なむあみだぶつとなえつゝ安らかな大往生だいおうじょうげた。彼女にも其血が流れて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
吉さんは隣字の人で、日蓮宗の篤信者とくしんじゃ、病気が信心でなおった以来千里眼を得たと人が云う。吉凶きっきょう其他分からぬ事があれば、界隈かいわいの者はよく吉さんに往って聞く。造作ぞうさなく見てくれる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)