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たち
ふりがな文庫
“
達
(
たち
)” の例文
この春高等小学校を卒業してからお幸は母が少しばかりの田畑を作ることゝ手仕事で自分
達
(
たち
)
を養つて居るのを心苦しく思ひまして
月夜
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
男
(
おとこ
)
と
女
(
おんな
)
の
相違
(
そうい
)
が、
今
(
いま
)
は
明
(
あき
)
らかに
袖子
(
そでこ
)
に
見
(
み
)
えてきた。さものんきそうな
兄
(
にい
)
さん
達
(
たち
)
とちがって、
彼女
(
かのじょ
)
は
自分
(
じぶん
)
を
護
(
まも
)
らねばならなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
大きい白鳥が
羽搏
(
はばた
)
いて過ぎるときに、落してゆく羽毛ほどだつた。で、このあたりの子供
達
(
たち
)
は、雪を見るとかう歌つた喜んだ。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「もうお
暇乞
(
いとまご
)
いが近くなった。お前と一しょに行ってしまわなくってはならない。己
達
(
たち
)
二人の時間がおしまいになるのだよ。」
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
その
頃
(
ころ
)
、僕
達
(
たち
)
は
郊外
(
こうがい
)
の墓場の裏に居を定めていたので、初めの程は二人共
妙
(
みょう
)
に
森閑
(
しんかん
)
とした気持ちになって、よく
幽霊
(
ゆうれい
)
の
夢
(
ゆめ
)
か何かを見たものだ。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
けれども三
人
(
にん
)
とも
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
動
(
うご
)
かさない。そして五六
人
(
にん
)
の
同
(
おな
)
じ
年頃
(
としごろ
)
の
小供
(
こども
)
がやはり
身動
(
みうご
)
きもしないで
婆
(
ばあ
)
さん
達
(
たち
)
の
周圍
(
まはり
)
を
取
(
と
)
り
卷
(
ま
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ある年、山がまだ雪でまっ白く野原には新らしい草も芽を出さない時、虔十はいきなり田打ちをしていた家の人
達
(
たち
)
の前に走って来て云いました。
虔十公園林
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
寛
(
くつろ
)
いで
他
(
ひと
)
にお
逢
(
あ
)
いする
時
(
とき
)
には、
斯
(
こ
)
んな
奇麗
(
きれい
)
な
所
(
ところ
)
に
住
(
す
)
んで、
斯
(
こ
)
んな
奇麗
(
きれい
)
な
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せて
居
(
お
)
れど、わたくし
達
(
たち
)
とていつも
斯
(
こ
)
うしてのみはいないのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこにはロシヤのいはゆる「千八百八十年
代
(
だい
)
の
知識階級
(
インテリゲンチヤ
)
」である
處
(
ところ
)
のラアネフスカヤを
初
(
はじ
)
め、
老若
(
ろうじやく
)
の男女
達
(
たち
)
の十
余
(
よ
)
人が
集
(
あつ
)
まつて
舞踏
(
ぶとう
)
に
興
(
けう
)
じてゐる。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
虚無主義という名を附けられた青年連は、自分
達
(
たち
)
を侮辱したというので、これも作者を攻撃する。作者は
板挟
(
いたばさみ
)
になったと、自分で書いていますね。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
出さぬに於ては主從
倶
(
とも
)
に
引摺出
(
ひきずりだ
)
し奉行所へ
召連
(
めしつれ
)
訴訟
(
そしよう
)
して一言も
言
(
いは
)
せぬ樣にせねばならぬコリヤ長兵衞久五郎貴樣
達
(
たち
)
案内
(
あんない
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
Bは船室の中のH夫妻をすらB
達
(
たち
)
のものとして感じ、B達のものとして慰め、B達のものとして楽むやうになつた。
犬
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
それが普通と違つて、死にもの狂ひの騒ぎだつたものですから、村の人
達
(
たち
)
は皆
眼
(
め
)
を覚して、飛び出してきました。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
岡田さんの事はお父さんと
私
(
わたし
)
とで当人
達
(
たち
)
に都合の好いようにしたんだから、余計な口を
利
(
き
)
かずに黙って見ておいでなさいって。どうも
手痛
(
てひど
)
くやられました
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぼく
達
(
たち
)
は、ロングビイチの近くにある、フォオド工場の提供してくれた、V8の新車八台に分乗して、工場の見学後、ロングビイチの合宿に着きました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
日が暮れて子供
達
(
たち
)
が寝床へゆく時間になったのに、
幹子
(
みきこ
)
は寝るのがいやだと言って、お母様を困らせました。
夜
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
汽車のやうな郊外電車が、勢ひよくゴッゴッゴッゴッと走つて来て、すぐそばの
土堤
(
どて
)
の上を通るごとに、子供
達
(
たち
)
は躍り上つて、思はず
叢
(
くさむら
)
から手を挙げました。
原つぱの子供会
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
「
君
(
きみ
)
、
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
躰
(
からだ
)
は何うかね。」と
暫
(
しばら
)
くして私はまた友に
訊
(
たづ
)
ねた。私
達
(
たち
)
は
會
(
あ
)
ふと
必
(
かなら
)
ず
孰
(
どツ
)
ちか
先
(
さき
)
に
此
(
こ
)
の事を
訊
(
き
)
く。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
以前は
嗤
(
わら
)
っていた朋輩
達
(
たち
)
も少々気味が悪くなって来た。メムフィスの
市
(
まち
)
はずれに建っている
方尖塔
(
オベリスク
)
の前で、彼はその表に
彫
(
ほ
)
られた絵画風な文字を低い声で読んだ。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わたしは
今
(
いま
)
、
此
(
こ
)
の
本
(
ほん
)
を、
小
(
ちひ
)
さい
兄弟姉妹
(
けうだいしまい
)
達
(
たち
)
である
日本
(
にほん
)
の
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
に
贈
(
おく
)
ります。また。その
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
の
親
(
おや
)
であり、
先生
(
せんせい
)
である
方々
(
かた/″\
)
にも
是非
(
ぜひ
)
、
讀
(
よ
)
んで
戴
(
いたゞ
)
きたいのです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
元から天人
達
(
たち
)
は自分で降りて来て美しい景色を
眺
(
なが
)
めながら、うしほを浴びるのでしたが、
伯良
(
はくりやう
)
が羽衣を隠してから後危ないから、こんな工合にしてゐるのでした。
子良の昇天
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
「ふふふ。おめえ
達
(
たち
)
、あんまり
気
(
き
)
が
利
(
き
)
かな
過
(
す
)
ぎるぜ。おせんちゃんにゃ、おせんちゃんの
用
(
よう
)
があるんだ。
野暮
(
やぼ
)
な
止
(
と
)
めだてするよりも、一
刻
(
こく
)
も
速
(
はや
)
く
帰
(
かえ
)
してやんねえ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
翌日
(
よくじつ
)
、
同志達
(
どうしたち
)
は
皆
(
みんな
)
から
醵金
(
きよきん
)
した
入院料
(
にふゐんれう
)
を
持
(
も
)
つて、
彼女
(
かのぢよ
)
の
屍體
(
したい
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
りに
來
(
き
)
た。すると、
黒衣
(
こくい
)
の
坊
(
ばう
)
さん
達
(
たち
)
が、
彼女
(
かのぢよ
)
の
周圍
(
しうゐ
)
を
取
(
と
)
り
捲
(
ま
)
いたが、K
氏
(
し
)
は
斷然
(
だんぜん
)
それを
拒絶
(
きよぜつ
)
した。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
万作は立上つて何事だらうと思つて
覗
(
のぞ
)
いてみると、何百人か何千人か知らないが、百姓や
商人
(
あきんど
)
や職人
達
(
たち
)
が多勢てんでに
紅
(
あか
)
い旗を打振つて山をこちらへ登つて来るのでした。
蚊帳の釣手
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
「ところが、
奴
(
やつこ
)
さん
達
(
たち
)
、御覧の通りの始末でとんと私を慈善家にする機会を与へて呉れない。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
筆者はきわめて最近電車の中で、若いインテリらしい婦人が、その友人
達
(
たち
)
と交えている会話の中に、リストという言葉を聞いて思わず
聴
(
き
)
き耳を立てた。婦人は言うのである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
放擲
(
ほうてき
)
され、人工の森や林や花園は、殆ど元の姿を失って、雑草のはびこるに任せ、鉄筋コンクリートの奇怪な大円柱
達
(
たち
)
も、風雨に
曝
(
さら
)
されて、いつしか原形を
止
(
とど
)
めなくなって了いました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
農家のことですから昼のうちは野良仕事がいそがしい。お夕飯をすましてからみな呼びかはして入りに行きます。おばあさん
達
(
たち
)
女づれは、大てい夜おそく寝がけに行くことにしてゐました。
狐に化された話
(新字旧仮名)
/
土田耕平
(著)
「
向
(
むかう
)
の
河岸
(
かし
)
に
静
(
しづか
)
ないゝ
家
(
うち
)
があるわ。わたし
達
(
たち
)
なら一
時間
(
じかん
)
二
百円
(
ひやくゑん
)
でいゝのよ。」
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
やあ わかつた 月
野
(
の
)
博士
(
はかせ
)
が
火星信号器
(
くわせいしんがうき
)
でぼく
達
(
たち
)
へ光ををくつてゐるんだ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
小僧
(
こぞう
)
さん
達
(
たち
)
着
(
き
)
る
物
(
もの
)
のほころびでも
切
(
き
)
れたなら
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
へ
持
(
も
)
つてお
出
(
いで
)
、お
家
(
うち
)
は
御多人數
(
ごたにんず
)
お
内儀
(
かみ
)
さんの
針
(
はり
)
持
(
も
)
つていらつしやる
暇
(
ひま
)
はあるまじ、
私
(
わたし
)
は
常住
(
じやうじゆう
)
仕事
(
しごと
)
疊紙
(
たゝう
)
と
首
(
くび
)
つ
引
(
ぴき
)
の
身
(
み
)
なればほんの
一針
(
ひとはり
)
造作
(
ざうさ
)
は
無
(
な
)
い
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さま/″\な
批評
(
ひゝやう
)
に
弄
(
もてあそ
)
ばれながら、繪葉書の
上
(
うへ
)
に
老
(
お
)
いて行く女優
達
(
たち
)
の顏!これらがやがて
色
(
いろ
)
もなく
香
(
か
)
もなくなつていつた時には
一體
(
いつたい
)
どうなるのでせう? それはたとひ、
虚榮
(
きよえい
)
に
誤
(
あやま
)
られたその
不明
(
ふめい
)
が
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
わたくしは自分
達
(
たち
)
を夫とか妻とか考えません。
家庭愛増進術:――型でなしに
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
内のちび
達
(
たち
)
にこれを遣るのだわ。
一人舞台
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
その
村
(
むら
)
にも
伯父
(
をぢ
)
さんが
寄
(
よ
)
つて
挨拶
(
あいさつ
)
して
行
(
ゆ
)
く
家
(
うち
)
がありましたが、
入口
(
いりぐち
)
の
柱
(
はしら
)
のところに
繋
(
つな
)
がれて
居
(
ゐ
)
た
馬
(
うま
)
は
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
まして
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鐘を撞くと、舟にのつてゐるれふしや
畠
(
はたけ
)
に出てゐる百姓
達
(
たち
)
が、弁当を
喰
(
た
)
べる時刻を間違へるので、ひどく
叱
(
しか
)
られることを栄蔵はよく知つてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
友
達
(
たち
)
なんかと
話
(
はな
)
してゐると三人の
位置
(
いち
)
が
引
(
ひき
)
玉に
考
(
かんが
)
へられたり、三つ
並
(
なら
)
んだ
茶
(
ちや
)
碗の
姿
(
すがた
)
が
面
(
おも
)
白い
押
(
おし
)
玉の
恰好
(
かつこう
)
に見※たりする。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
私
達
(
たち
)
は長い間、汽車に
揺
(
ゆ
)
られて
退屈
(
たいくつ
)
していた、母は、私がバナナを
食
(
は
)
んでいる傍で経文を
誦
(
ず
)
しながら、
泪
(
なみだ
)
していた。
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
あなた
方
(
がた
)
が
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
に
降
(
くだ
)
り、いろいろと
現界
(
げんかい
)
の
苦労
(
くろう
)
をされるのも、つまりは
深
(
ふか
)
き
神界
(
しんかい
)
のお
仕組
(
しくみ
)
で、それがわたくし
達
(
たち
)
にも
又
(
また
)
となき
良
(
よ
)
い
学問
(
がくもん
)
となるのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
遣
(
つか
)
はすにより
緩々
(
ゆる/\
)
と
滯留
(
たうりう
)
して
金毘羅樣
(
こんぴらさま
)
へも參りたり江戸にもなき
珍
(
めづ
)
らしき
船遊山
(
ふなゆさん
)
でもして春になつてから
緩
(
ゆる
)
りと歸るがよし然すれば我等も都合して貴樣
達
(
たち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いつもの住いで自分
達
(
たち
)
を強く
圧
(
お
)
し付けていたような運命が、ここへ移り住んでからは、どうした事か、少しも力を逞ゅうしなくなった。そればかりではない。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
お母さん
達
(
たち
)
はかう子供に教へます。恐しい毒な蛇いちご、みかけは大変美しくて、人の体をとかしてしまふ蛇いちご。本当にさうなんでせうか?
私
(
わたし
)
は知りません。
蛇いちご
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
をおもひ
且
(
か
)
つ
愛
(
あい
)
することに
依
(
よつ
)
て、わたしはわたしの
此
(
こ
)
の
苦惱
(
くるしみ
)
にみちみてる
生涯
(
しやうがい
)
を
純
(
きよ
)
く、そして
美
(
うつく
)
しい
日々
(
ひゞ
)
として
過
(
すご
)
すでせう。これは
大
(
おほ
)
きな
感謝
(
かんしや
)
であります。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
幔幕
(
まんまく
)
を
張
(
は
)
りめぐらした、どこぞの
御大家
(
ごたいけ
)
の
中
(
なか
)
へ、
迷
(
まよ
)
い
込
(
こ
)
んだあたし
達
(
たち
)
は、それお
前
(
まえ
)
も
覚
(
おぼ
)
えてであろ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
学校の先生がお通りになると、街で遊んでいた生徒
達
(
たち
)
が、みんなお辞儀をするように、風が通ると、林に立っている若い
梢
(
こずえ
)
も、野の草も、みんなお辞儀をするのでした。
風
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
けれども自分
達
(
たち
)
に投げつけられたのだと思つたらしく子猿どもは一時
藪影
(
やぶかげ
)
へ隠れましたが、また出て来て、今度はその釣竿を一疋の可成り大きい兄さんの猿が掴んだと思ふと
山さち川さち
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
然
(
しか
)
し八太郎は一向平気でした。その白と黒との二匹の子犬が、まるまると
肥
(
ふと
)
つて、ふざけ散らしてるのを見て、さも
嬉
(
うれ
)
しさうに笑つてゐました。村の子供
達
(
たち
)
がまた始終、犬を見にやつて来ました。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
あなた
達
(
たち
)
は地
球
(
きう
)
からの大
切
(
せつ
)
なお
客様
(
きやくさま
)
です
悪
(
わる
)
いことにはなりません
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
木曽路
(
きそぢ
)
を
通
(
とほ
)
るもので、その
蕎麥屋
(
そばや
)
を
知
(
し
)
らないものはないと、
伯父
(
をぢ
)
さんが
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
に
話
(
はな
)
して
呉
(
く
)
れました。そこは
蕎麥屋
(
そばや
)
とも
思
(
おも
)
へないやうな
家
(
うち
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
といふ母や
祖
(
そ
)
父母の
聲
(
こゑ
)
、
不平
(
ふへい
)
はモデルにした妹
達
(
たち
)
や女中までから來た。
私
(
わたし
)
はすつかり、しよげた。
資
(
し
)
金ねだりにも、
祖
(
そ
)
母は、さう/\いゝ
顏
(
かほ
)
は見せなくなつた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
“達”の解説
達(「たっし」または「たつ」)とは、江戸時代に上位の役所・役人から下位の役所・役人、その他管下の者に対して出される指示・命令のこと。御達(おたっし)・達物(たっしもの)・御沙汰(おさた)などの別名がある。
転じて、明治政府初期に行政立法としての令達名として用いられ、陸海軍においてはそれ以後も軍政 (行政)の令達名として用いられている文書の名称である。
(出典:Wikipedia)
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“達”を含む語句
先達
汝達
御達
私達
調達
達者
前達
手前達
用達
友達
伊達者
曹達
己達
曹達水
人達
上達部
暢達
俺達
上達
悉達多
...