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見守
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みまも
ふりがな文庫
“
見守
(
みまも
)” の例文
それで、
彼
(
かれ
)
は、じっとして
見守
(
みまも
)
っていました。
船
(
ふね
)
から、
人
(
ひと
)
がおりて、
汀
(
みぎわ
)
を
歩
(
ある
)
いて、
小
(
ちい
)
さな
箱
(
はこ
)
を
波
(
なみ
)
のとどかない
砂
(
すな
)
の
上
(
うえ
)
におろしました。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
我家の庭に蝿を見るは毎年五月初旬なるを思ひ、
茫然
(
ばうぜん
)
とこの蝿を
見守
(
みまも
)
ること多時、僕の病体、五月に至らば果して旧に復するや否や。
病中雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かたがた
私
(
わたくし
)
としては
態
(
わざ
)
とさし
控
(
ひか
)
えて
蔭
(
かげ
)
から
見守
(
みまも
)
って
居
(
い
)
る
丈
(
だけ
)
にとどめました。
結局
(
けっきょく
)
そうした
方
(
ほう
)
があなたの
身
(
み
)
の
為
(
た
)
めになったのです……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼は笑顔をして、彼女を
見守
(
みまも
)
った。彼女は心の底では、自分で言ってるとおりに、今すぐにクリストフと別れたくは少しもなかった。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
番頭
(
ばんとう
)
の
幸兵衛
(
こうべえ
)
は、
壁
(
かべ
)
の
荒塗
(
あらぬ
)
りのように
汚泥
(
はね
)
の
揚
(
あ
)
がっている
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
脛
(
すね
)
を、
渋
(
しぶ
)
い
顔
(
かお
)
をしてじっと
見守
(
みまも
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
主
(
しゅ
)
よ
願
(
ねが
)
わくは
御
(
おん
)
眸
(
め
)
を
天
(
てん
)
より
垂
(
た
)
れ
給
(
たま
)
え、
爾
(
なんじ
)
が
右手
(
めて
)
もて
植
(
う
)
え
給
(
たま
)
えるこの
葡萄園
(
ぶどうぞの
)
を
見守
(
みまも
)
らせ
給
(
たま
)
え、
訪
(
おとな
)
い
給
(
たま
)
え。
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
好
(
い
)
い
塩梅
(
あんばい
)
だ」と
宗助
(
そうすけ
)
が
御米
(
およね
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ながら
云
(
い
)
つた。
小六
(
ころく
)
もしばらく
嫂
(
あによめ
)
の
樣子
(
やうす
)
を
見守
(
みまも
)
つてゐたが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして、せめてこんや
一晩
(
ひとばん
)
は、このおばあさんのなきがらを
見守
(
みまも
)
っていてあげようと思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
礼子はただがたがたふるえて母を
見守
(
みまも
)
っている。母はほとんど
正気
(
しょうき
)
を
失
(
うしな
)
ってものすさまじく、ただハアハア、ハアハアと
息
(
いき
)
をはずませてる。はっきりと口をきくものもない。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
アデェルを連れて、客間に行くべき時が近づいて
來
(
く
)
るのを、私は
戰
(
をのゝ
)
きながら
見守
(
みまも
)
つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さうして
彼女
(
かのぢよ
)
は
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らずに、
婦人達
(
ふじんたち
)
に
見守
(
みまも
)
られながら、
靜
(
しづ
)
かに
寢臺車
(
しんだいしや
)
で
搬
(
はこ
)
ばれた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
「こら、なにをいうだ。」とおじいさんは林太郎をまじまじと
見守
(
みまも
)
っていましたが
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ま寂しき父と
思
(
も
)
はめや日あたりを鶉
見守
(
みまも
)
りひたぶるに
坐
(
ま
)
す
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
そして、今もしゅうねく彼を
見守
(
みまも
)
り続けていた。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「だれだい?」と、
少年
(
しょうねん
)
は
呼
(
よ
)
びかけて、その三
人
(
にん
)
をじっと
見守
(
みまも
)
りました。すると、
一人
(
ひとり
)
は
年
(
とし
)
ちゃんで、
一人
(
ひとり
)
は
正
(
しょう
)
ちゃんでありました。
町の天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでも彼女は、クリストフがなすことや書くものをいっそうの注意で
見守
(
みまも
)
った。様子にはそれと見せずに、好んで兄にその話をさした。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
『
俺
(
わし
)
は
実
(
じつ
)
はそなたの
声
(
こえ
)
で
眼
(
め
)
を
覚
(
さ
)
ましたのじゃ。』と
良人
(
おっと
)
はじっと
私
(
わたくし
)
を
見守
(
みまも
)
り
乍
(
なが
)
らポツリポツリ
語
(
かた
)
り
出
(
だ
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ここぞとばかり、
息
(
いき
)
せき
切
(
き
)
って
駆
(
か
)
け
着
(
つ
)
けた
群衆
(
ぐんしゅう
)
を
苦笑
(
くしょう
)
のうちに
見守
(
みまも
)
っていたのは、
飴売
(
あめうり
)
の
土平
(
どへい
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
わたしは
竹
(
たけ
)
の
落葉
(
おちば
)
の
上
(
うへ
)
に、やつと
體
(
からだ
)
を
起
(
おこ
)
したなり、
夫
(
をつと
)
の
顏
(
かほ
)
を
見守
(
みまも
)
りました。が、
夫
(
をつと
)
の
眼
(
め
)
の
色
(
いろ
)
は、
少
(
すこ
)
しもさつきと
變
(
かは
)
りません。やはり
冷
(
つめ
)
たい
蔑
(
さげす
)
みの
底
(
そこ
)
に、
憎
(
にく
)
しみの
色
(
いろ
)
を
見
(
み
)
せてゐるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ほかの商人たちは、このあきないがどうなることかと、じっと
見守
(
みまも
)
っていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
兎角
(
とかく
)
するうち
約
(
やく
)
一
時間
(
じかん
)
も
經
(
た
)
つた。
醫者
(
いしや
)
はしばらく
經過
(
けいくわ
)
を
見
(
み
)
て
行
(
ゆ
)
かうと
云
(
い
)
つて、
夫迄
(
それまで
)
御米
(
およね
)
の
枕元
(
まくらもと
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐた。
世間話
(
せけんばなし
)
も
折々
(
をり/\
)
は
交
(
まじ
)
へたが、
大方
(
おほかた
)
は
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まゝ
)
二人共
(
ふたりとも
)
に
御米
(
およね
)
の
容體
(
ようだい
)
を
見守
(
みまも
)
る
事
(
こと
)
が
多
(
おほ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ま寂しき父と
思
(
も
)
はめや日あたりを鶉
見守
(
みまも
)
りひたぶるに
坐
(
ま
)
す
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
清吉
(
せいきち
)
は、じっさいについて、これを
知
(
し
)
ろうと、すこしはなれた
電柱
(
でんちゅう
)
のところに
立
(
た
)
って、
往来
(
おうらい
)
の
人々
(
ひとびと
)
のようすを
見守
(
みまも
)
ったのでありました。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
頸
(
くび
)
には黒い
襟巻
(
えりまき
)
を
緊
(
ひし
)
とまとい、白い髪をし、若々しい眼で自分をやさしく
見守
(
みまも
)
り、寛容にゆったりと落ち着いてる母の、その顔をながめていた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
は、
狐
(
きつね
)
につままれでもしたように、しばし
三日月
(
みかづき
)
の
光
(
ひかり
)
に
浮
(
う
)
いて
出
(
で
)
たおせんの
裸像
(
らぞう
)
を、
春重
(
はるしげ
)
の
写生帳
(
しゃせいちょう
)
の
中
(
なか
)
に
凝視
(
ぎょうし
)
していたが、やがて
我
(
われ
)
に
還
(
かえ
)
って、あらためて
春重
(
はるしげ
)
の
顔
(
かお
)
を
見守
(
みまも
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そう
言
(
い
)
われて
驚
(
おどろ
)
いて
振
(
ふ
)
り
返
(
かえ
)
って
見
(
み
)
ると、
甲冑
(
かっちゅう
)
を
附
(
つ
)
けた
武将達
(
ぶしょうたち
)
だの、
高級
(
こうきゅう
)
の
天狗様
(
てんぐさま
)
だのが、
数人
(
すうにん
)
樹
(
き
)
の
下
(
した
)
に
佇
(
たたず
)
みて、
笑顔
(
えがお
)
で
私達
(
わたくしたち
)
の
様子
(
ようす
)
を
見守
(
みまも
)
って
居
(
お
)
られましたが、
中
(
なか
)
でも
強
(
つよ
)
く
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
いたのは
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あざみは、なまずの
苦
(
くる
)
しみつづけた
最後
(
さいご
)
を
見守
(
みまも
)
りました。その
日
(
ひ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
、なまずは、
白
(
しろ
)
い
腹
(
はら
)
を
出
(
だ
)
したきり、もう
起
(
お
)
き
直
(
なお
)
りませんでした。
なまずとあざみの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
クリストフは珍しげに、透き通った皮膚の下に小さな
戦
(
おのの
)
きの過ぎるのが見えている、その変わりやすい顔を
見守
(
みまも
)
った。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
小太郎
(
こたろう
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
ばれたので、びっくりしました。
急
(
きゅう
)
には、
返事
(
へんじ
)
ができなくて、
黙
(
だま
)
って、
立
(
た
)
って
女
(
おんな
)
の
姿
(
すがた
)
を
見守
(
みまも
)
っていますと
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかしクリストフは、遠くから自分を
見守
(
みまも
)
っていてくれて、将来自分の生活中に大なる場所を占むることとなる、この
純朴
(
じゅんぼく
)
な愛情の存在を知らなかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
その
父親
(
ちちおや
)
は、
手間
(
てま
)
がとれても、
子供
(
こども
)
の
気
(
き
)
の
向
(
む
)
くままにまかせて、ぼんやり
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、それを
見守
(
みまも
)
っていることもありました。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼は自分を
見守
(
みまも
)
ってる彼女の皮肉な眼つきを感じた。彼は
真面目
(
まじめ
)
に心配しだした——彼ら二人のために心配しだした。彼らを疑ってはいなかった。彼はまた立上った。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そのあわただしい
景色
(
けしき
)
に
心
(
こころ
)
を
奪
(
うば
)
われるでもなく、
誠
(
せい
)
一は、ゆっくり、ゆっくり、おかいこを
見守
(
みまも
)
りながら、
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いてきました。
芽は伸びる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
果たして笑い声が聞こえた。客間の奥をながめると、皮肉な
憐憫
(
れんびん
)
の言葉をそばの人たちとかわしながら
喧嘩
(
けんか
)
を
見守
(
みまも
)
ってる姫の姿が、霧の向こうにあるようにぼんやり眼にはいった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
B坊
(
ビーぼう
)
は、
上
(
うえ
)
を
向
(
む
)
いて、せみを
見守
(
みまも
)
りながら、
身動
(
みうご
)
きもせず、じっとしていました。せみは、つづけて、ミン、ミン、ミン——と
鳴
(
な
)
きました。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
サウルは騒ぎたつ胸の
動悸
(
どうき
)
を押えながら、寝そべってる少年のそばへ無言で近づいていった。なお無言のまま少年を
見守
(
みまも
)
った。その
傍
(
かたわ
)
らにすわって、この牧童の頭に熱い手をのせた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
輪
(
わ
)
をまわしてゆく
少年
(
しょうねん
)
の
姿
(
すがた
)
は、やがて
白
(
しろ
)
い
路
(
みち
)
の
方
(
ほう
)
に
消
(
き
)
えてしまいました。けれど、
太郎
(
たろう
)
はいつまでも
立
(
た
)
って、その
行方
(
ゆくえ
)
を
見守
(
みまも
)
っていました。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのなやましげな顔には、
何
(
なん
)
ともいえぬ
誠実
(
せいじつ
)
さが見えていた。クリストフは
頬杖
(
ほおづえ
)
をついて、彼を
見守
(
みまも
)
りはじめた。もう
夜
(
よる
)
になりかかっていた。ゴットフリートの
顔
(
かお
)
は少しずつ
消
(
き
)
えていった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
旅人
(
たびびと
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
なことを
聞
(
き
)
くものだと
驚
(
おどろ
)
いて、
美
(
うつく
)
しい
女
(
おんな
)
の
横顔
(
よこがお
)
をしみじみと
見守
(
みまも
)
りました。ちょうど、そのとき、あちらから
島の暮れ方の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、
敏
(
とし
)
ちゃんは、
一人
(
ひとり
)
だけ、
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
で、つばめが
自由
(
じゆう
)
に、
青
(
あお
)
い
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
びまわっているのを、じっと
見守
(
みまも
)
って
考
(
かんが
)
えていたのであります。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、これに
対
(
たい
)
して、あちらに
輝
(
かがや
)
いている
小
(
ちい
)
さな
星
(
ほし
)
がいいました。この
星
(
ほし
)
は、
終夜
(
しゅうや
)
、
下
(
した
)
の
世界
(
せかい
)
を
見守
(
みまも
)
っている、やさしい
星
(
ほし
)
でありました。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、
無頓着
(
むとんちゃく
)
な
石
(
いし
)
は、
黙
(
だま
)
って
眠
(
ねむ
)
っていました。
小鳥
(
ことり
)
は、その
石
(
いし
)
の
頭
(
あたま
)
で、くちばしを
磨
(
みが
)
きました。そして、
花
(
はな
)
を
見守
(
みまも
)
って
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もう
驚
(
おどろ
)
くことはない。おまえを
苦
(
くる
)
しめた
風
(
かぜ
)
は
遠
(
とお
)
くへ
去
(
さ
)
ってしまった。これから
後
(
あと
)
は、
私
(
わたし
)
がおまえを
見守
(
みまも
)
ってやろう。」と、
太陽
(
たいよう
)
はいいました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、あちらから、
二人
(
ふたり
)
のようすを
見守
(
みまも
)
っている
天使
(
てんし
)
のように、
少年
(
しょうねん
)
には、なつかしく、
貴
(
とうと
)
く、
思
(
おも
)
われたのでした。
街の幸福
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
いさむ
)
くんは、こういいました。
賢二
(
けんじ
)
くんは、だまって、ただ、ねずみの
渡
(
わた
)
るのを
身動
(
みうご
)
きもせずにじっと
見守
(
みまも
)
っていました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
ご
)
いくばくもなくして、おばあさんは、
安
(
やす
)
らかに、
息子
(
むすこ
)
や、
孫
(
まご
)
たちに
見守
(
みまも
)
られて、
平和
(
へいわ
)
にこの
世
(
よ
)
から
去
(
さ
)
られました。
おばあさんとツェッペリン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
英霊
(
えいれい
)
は
永久
(
えいきゅう
)
に
生
(
い
)
きていて、
自分
(
じぶん
)
たちを
見守
(
みまも
)
っていてくださるのだ。だからさびしくないと
信
(
しん
)
じていたのでした。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど
母親
(
ははおや
)
は、
黙
(
だま
)
って、じっとこちらを
見
(
み
)
つめて、
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
見守
(
みまも
)
っているように
思
(
おも
)
われたのでありました。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すこし
離
(
はな
)
れて、
監督
(
かんとく
)
らしい
役人
(
やくにん
)
が、
茶色
(
ちゃいろ
)
の
帽子
(
ぼうし
)
を
被
(
かぶ
)
り、ゲートルを
巻
(
ま
)
いて、
桜
(
さくら
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
って
見守
(
みまも
)
っていたのです。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
を
見
(
み
)
ると、あまりの
驚
(
おどろ
)
きに、
少年
(
しょうねん
)
は
声
(
こえ
)
をたてることもできず、
驚
(
おどろ
)
きの
眼
(
まなこ
)
をみはって、いっしょうけんめいにその
光景
(
こうけい
)
を
見守
(
みまも
)
っていました。
眠い町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“見”で始まる語句
見
見惚
見出
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当