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淡
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あは
ふりがな文庫
“
淡
(
あは
)” の例文
其角は此時和泉の
淡
(
あは
)
の
輪
(
わ
)
といふ所にありしが、翁大坂にときゝて病ともしらずして十日に来り十二日の
臨終
(
りんじゆう
)
に
遇
(
あへ
)
り、
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
戸を明くれば、十六日の月桜の
梢
(
こずゑ
)
にあり。
空色
(
くうしよく
)
淡
(
あは
)
くして
碧
(
みどり
)
霞
(
かす
)
み、
白雲
(
はくうん
)
団々
(
だん/″\
)
、月に
近
(
ちか
)
きは銀の如く光り、遠きは綿の如く
和
(
やわ
)
らかなり。
花月の夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
黄色
(
きいろ
)
な
光
(
ひかり
)
が
快
(
こゝろ
)
よく
鮮
(
あざや
)
かに
滿
(
み
)
ちて
居
(
ゐ
)
る
晩秋
(
ばんしう
)
の
水
(
みづ
)
のやうな
淡
(
あは
)
い
霜
(
しも
)
が
竊
(
ひそか
)
におりる
以前
(
いぜん
)
から
其
(
そ
)
の
葉
(
は
)
は
悉
(
こと/″\
)
くくる/\と
其
(
そ
)
の
周圍
(
しうゐ
)
が
捲
(
まく
)
れ
始
(
はじ
)
めて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
片戀と言ふのも、失戀と言ふのも、また其れまでに達しない程度の異性に對する
淡
(
あは
)
い愛情も一切不貞不純の事實になります。
貞操は道徳以上に尊貴である
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
日光は直射するが、海より吹く
軟風
(
なんぷう
)
のために暑気を感ぜず、好晴の
下
(
もと
)
に浮ぶ
淡
(
あは
)
い
青靄
(
せいあい
)
の気が
眸中
(
ぼうちう
)
の
山野
(
さんや
)
を春の如く
駘蕩
(
たいたう
)
たらしめるのであつた。
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
と
籠
(
かご
)
を
開
(
あ
)
ける、と
飜然
(
ひらり
)
と
來
(
き
)
た、が、
此
(
これ
)
は
純白
(
じゆんぱく
)
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
きが、
嬉
(
うれ
)
しさに、
颯
(
さつ
)
と
揚羽
(
あげは
)
の、
羽裏
(
はうら
)
の
色
(
いろ
)
は
淡
(
あは
)
く
黄
(
き
)
に、
嘴
(
くち
)
は
珊瑚
(
さんご
)
の
薄紅
(
うすくれなゐ
)
。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして自分のはかない身の上を書いて、紫の女に送ったけれども、やはり
淡
(
あは
)
いやさしいそして物たらない事しか、お葉には書いてよこさなかった。
青白き夢
(新字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
『はてさて、
妙
(
めう
)
だぞ、あれは
矢
(
や
)
ツ
張
(
ぱり
)
滊船
(
きせん
)
だわい、して
見
(
み
)
ると
今月
(
こんげつ
)
の
航海表
(
かうかいへう
)
に
錯誤
(
まちがい
)
があつたのかしらん。』と
言
(
い
)
ひつゝ、
仰
(
あほ
)
いで
星影
(
ほしかげ
)
淡
(
あは
)
き
大空
(
おほぞら
)
を
眺
(
なが
)
めたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
頸
(
くび
)
すぢには月光のやうな
蒼白
(
あをじろ
)
い光の反映があり、同じ
微
(
かす
)
かな輝きは、
淡
(
あは
)
い雲の列を染め、宵の
明星
(
みやうじやう
)
の夢幻的な姿はそこから現はれて身をかゞめてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何といふことは無く考へるのが面白い。此の考は、始めふはりと輕く頭に來た。恰で
空明透徹
(
くうめいとうてつ
)
な大氣の中へ
淡
(
あは
)
い
水蒸氣
(
すいじようき
)
が流れ出したやうな
有様
(
ありさま
)
であツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
に
葉
(
は
)
の
同
(
おな
)
じ
緑色
(
みどりいろ
)
の
中
(
なか
)
にちがひがあるのは、なぜかといふと、これは、
主
(
おも
)
に
葉
(
は
)
の
細胞内
(
さいぼうない
)
に
含
(
ふく
)
まれてゐる、
緑色素
(
りよくしよくそ
)
といふものの
濃
(
こ
)
さ
淡
(
あは
)
さによるものです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
恐
(
おそ
)
ろしきは
飽
(
あ
)
くまで
恐
(
おそ
)
ろしく、
塵
(
ちり
)
ほどの
事
(
こと
)
身
(
み
)
にしみぬべし、
男女
(
なんによ
)
の
中
(
なか
)
もかヽる
物
(
もの
)
にや、
甚之助
(
じんのすけ
)
の
吾助
(
ごすけ
)
を
慕
(
した
)
ふは
夫
(
そ
)
れとも
異
(
こと
)
なりて
淡
(
あは
)
き
物
(
もの
)
なれど、
我
(
わが
)
が
好
(
この
)
む
人
(
ひと
)
の
一言
(
いちごん
)
重
(
おも
)
く
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
凝つた朱塗りの行灯の
灯
(
ほ
)
かげ
淡
(
あは
)
く、勤めはなれて、目を閉ぢ、口吸はせてゐる艶麗の遊女八つ橋。
吉原百人斬り
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
岡つ引と水茶屋の娘ですが、どちらも水際立つた美男美女で、二人の胸には、何時の間にやら
淡
(
あは
)
い戀心が芽ぐんできたのでせう。兎に角話の運びの早いことは大變です。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あゝ横笛、吾れ人共に誠の道に入りし上は、影よりも
淡
(
あは
)
き昔の事は問ひもせじ語りもせじ、
閼伽
(
あか
)
の
水汲
(
みづく
)
み絶えて流れに宿す影留らず、觀經の音
已
(
や
)
みて梢にとまる響なし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
形容
(
けいよう
)
すれば
水
(
みづ
)
の
樣
(
やう
)
に
淺
(
あさ
)
く
淡
(
あは
)
いものであつた。
彼
(
かれ
)
は
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
路傍
(
ろばう
)
道上
(
だうじやう
)
に
於
(
おい
)
て、
何
(
なに
)
かの
折
(
をり
)
に
觸
(
ふ
)
れて、
知
(
し
)
らない
人
(
ひと
)
を
相手
(
あひて
)
に、
是程
(
これほど
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
をどの
位
(
くらゐ
)
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
して
來
(
き
)
たか
分
(
わか
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし
能
(
よ
)
く
味
(
あぢは
)
つて見ると、此のお醋は少しく
淡
(
あは
)
い。水つぽい味がすると申しました。それを聞いたお釈迦様は、醋を酸つぱいといふのは道理だ。酸つぱいが少し淡いと云ふのも最もだ。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
この御世に
田部
(
たべ
)
を定め、また
東
(
あづま
)
の
淡
(
あは
)
の
水門
(
みなと
)
一〇
を定め、また
膳
(
かしはで
)
の
大伴部
(
おほともべ
)
を定め、また
倭
(
やまと
)
の
屯家
(
みやけ
)
一一
を定めたまひ、また
坂手
(
さかて
)
の池
一二
を作りて、すなはちその堤に竹を植ゑしめたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
夕陽
(
せきやう
)
は
尚
(
な
)
ほ濃き影を遠き
沖中
(
おきなか
)
の雲にとどめ、
滊車
(
きしや
)
は既に
淡
(
あは
)
き
燈火
(
ともしび
)
を背負うて急ぐ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
月すでにのぼりて
淡
(
あは
)
き黄のしめり
茅蜩
(
かなかな
)
のこゑぞ森にとほれる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ゆく春をひとりしづけき思かな花の
木間
(
このま
)
に
淡
(
あは
)
き富士見ゆ
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
地上に落ちた物影でさへ、はや余りに
淡
(
あは
)
い!
在りし日の歌:亡き児文也の霊に捧ぐ
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
塵
(
ちり
)
居
(
ゐ
)
の
窓
(
まど
)
のうは
白
(
じら
)
み、
日
(
ひ
)
ざしの
淡
(
あは
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
野は褐色と
淡
(
あは
)
い紫
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
淡
(
あは
)
き光に誘はれて
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
淡
(
あは
)
き
見覚
(
みおぼ
)
え
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其角は此時和泉の
淡
(
あは
)
の
輪
(
わ
)
といふ所にありしが、翁大坂にときゝて病ともしらずして十日に来り十二日の
臨終
(
りんじゆう
)
に
遇
(
あへ
)
り、
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
朱
(
しゆ
)
の
木瓜
(
ぼけ
)
はちら/\と
灯
(
ひ
)
をともし、
樹
(
き
)
の
根
(
ね
)
を
包
(
つゝ
)
むだ
石楠花
(
しやくなげ
)
は、
入日
(
いりひ
)
の
淡
(
あは
)
い
色
(
いろ
)
を
染
(
そ
)
めつゝ、
然
(
しか
)
も
日
(
ひ
)
は
正
(
まさ
)
に
午
(
ご
)
なのである。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
衣
(
きぬ
)
ざはりのかすかな響とを、傍に聞くことが出來たから、不安は、羞恥と
淡
(
あは
)
い恐れとになつて、彼女は、
上氣
(
じやうき
)
したやうに、頬を赤くそめてうつむいた。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
周圍
(
しうゐ
)
の
凡
(
すべ
)
てが
杯
(
さかづき
)
を
擧
(
あ
)
げてくれる
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
の
當人同士
(
たうにんどうし
)
を
念頭
(
ねんとう
)
に
浮
(
うか
)
べる
時
(
とき
)
彼等
(
かれら
)
は
淡
(
あは
)
い
嫉妬
(
しつと
)
を
沸
(
わ
)
かさねば
成
(
な
)
らぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
四十男の作松は、長い/\奉公の間に、生ひ立ちからの二人の姉妹を見て、きりやうは
醜
(
みにく
)
くとも、心掛の美しいお百合に、
淡
(
あは
)
いあこがれを持つやうになつてゐたのでせう。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金州附近の土は珍しく全体に
淡
(
あは
)
い朱の色をしてゐる。或は可なり濃いい朱の色の地もある。
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
行衞も知らず飛び散りたる跡には、秋の朝風
音寂
(
おとさび
)
しく、殘んの月影
夢
(
ゆめ
)
の如く
淡
(
あは
)
し。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
同
(
おな
)
じ
新緑
(
しんりよく
)
のうちにも
濃
(
こ
)
い
緑
(
みどり
)
や、
淡
(
あは
)
い
緑
(
みどり
)
のもの、
黄緑
(
きみどり
)
のものなどがあります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
晝間の明るみがまだいくらか殘つてゐて、それに月も
淡
(
あは
)
い輝きを増して來た。それで私ははつきりと彼を見ることが出來た。彼の身體は、毛皮襟の
鋼鐵
(
はがね
)
の
留金
(
びじやう
)
のついた乘馬外套にくるまつてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
昨夜
(
さくや
)
新嘉坡
(
シンガポール
)
發
(
はつ
)
、一
片
(
ぺん
)
の
長文
(
ちやうぶん
)
電報
(
でんぽう
)
は、
日本
(
につぽん
)
の
海軍省
(
かいぐんせう
)
に
到達
(
たうたつ
)
した
筈
(
はづ
)
であるが、二
隻
(
さう
)
は
去
(
さ
)
る
金曜日
(
きんえうび
)
をもつて、
印度大陸
(
インドたいりく
)
の
尖端
(
せんたん
)
コモリンの
岬
(
みさき
)
を
廻
(
めぐ
)
り
錫崙島
(
セイロンたう
)
の
沖
(
をき
)
を
※
(
す
)
ぎ、
殘月
(
ざんげつ
)
淡
(
あは
)
きベンガル
灣頭
(
わんとう
)
、
行會
(
ゆきあ
)
ふ
英
(
エイ
)
、
佛
(
フツ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
月すでにのぼりて
淡
(
あは
)
き黄のしめり
茅蜩
(
かなかな
)
のこゑぞ森にとほれる
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
手を組みて
云
(
い
)
ひ知らぬ
淡
(
あは
)
き
愁
(
うれひ
)
に立たしめぬ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ここかしこ、『
追懷
(
おもひで
)
』の
花
(
はな
)
淡
(
あは
)
じろく
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
葱
(
ねぎ
)
の根のやうに
仄
(
ほの
)
かに
淡
(
あは
)
い
在りし日の歌:亡き児文也の霊に捧ぐ
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
裳
(
もすそ
)
を
曳
(
ひ
)
く
濡縁
(
ぬれえん
)
に、
瑠璃
(
るり
)
の
空
(
そら
)
か、
二三輪
(
にさんりん
)
、
朝顏
(
あさがほ
)
の
小
(
ちひさ
)
く
淡
(
あは
)
く、
其
(
そ
)
の
色
(
いろ
)
白
(
しろ
)
き
人
(
ひと
)
の
脇
(
わき
)
明
(
あけ
)
を
覗
(
のぞ
)
きて、
帶
(
おび
)
に
新涼
(
しんりやう
)
の
藍
(
あゐ
)
を
描
(
ゑが
)
く。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
雨けむる合歓の
条花
(
すぢばな
)
夕
(
ゆふ
)
淡
(
あは
)
きこの見おろしも今は暮れなむ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
塵居
(
ちりゐ
)
の窓のうは
白
(
じら
)
み日ざしの
淡
(
あは
)
に
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
淡
(
あは
)
い夕陽を 浴びながら
在りし日の歌:亡き児文也の霊に捧ぐ
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
丈
(
たけ
)
より
高
(
たか
)
い一
面
(
めん
)
の
雑草
(
ざつさう
)
の
中
(
なか
)
に、
三本
(
みもと
)
、
五本
(
いつもと
)
また
七本
(
なゝもと
)
、
淡
(
あは
)
い
紫
(
むらさき
)
の
露
(
つゆ
)
の
流
(
なが
)
るゝばかり、
且
(
かつ
)
飛
(
と
)
ぶ
処
(
ところ
)
に、
茎
(
くき
)
の
高
(
たか
)
い
見事
(
みごと
)
な
桔梗
(
ききやう
)
が、——まことに、
桔梗色
(
ききやういろ
)
に
咲
(
さ
)
いたのであつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
茅蜩
(
ひぐらし
)
のこの日啼きそめ
山方
(
やまかた
)
やまだ
夕
(
ゆふ
)
淡
(
あは
)
き
合歓
(
ねむ
)
のふさ花
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
小野
(
をの
)
の
調
(
しら
)
べは
淡
(
あは
)
かろ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
水より
淡
(
あは
)
き空気にて
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
夜
(
よる
)
は、はや
秋
(
あき
)
の
螢
(
ほたる
)
なるべし、
風
(
かぜ
)
に
稻葉
(
いなば
)
のそよぐ
中
(
なか
)
を、
影
(
かげ
)
淡
(
あは
)
くはら/\とこぼるゝ
状
(
さま
)
あはれなり。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
淡
(
あは
)
つけきわが初戀のかなしみにふる雪は
薄荷
(
はつか
)
の如く
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“淡”を含む語句
淡泊
淡紅
淡白
淡紅色
冷淡
淡々
淡海
淡黄色
淡青
淡雪
淡水
淡墨
淡島
淡黄
淡河
淡褐色
淡島様
淡碧
淡路
淡路町
...