“淡青”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすあお42.9%
うすあを28.6%
たんせい14.3%
ほのあを14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
着ているのは、ふわりとしたうすしゃの服で、淡青うすあお唐草模様からくさもようがついていた。かみはイギリス風に、長いふさをなして両のほおれかかっていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
うすき、あるは華美はでなる羽織のちりめんのしとやかさよ、女の一人は淡青うすあをのリボンをぞ髪につけたる。
春の暗示 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夜はいとあかけれど、強く寒き風はたちまち起りぬ。まさに没せんとする日はさかりなる火の如く、天をば黄金色わうごんしよくならしめ、海をば藍碧色らんぺきしよくならしめ、海の上なる群れる島嶼たうしよをば淡青たんせいなる雲にまがはせたり。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
けれど、五月雨さみだれころとて、淡青ほのあを空気くうきにへだてられたその横顔よこがほはほのかにおもひうかぶ。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)