“唐草模様”のいろいろな読み方と例文
旧字:唐草模樣
読み方割合
からくさもよう57.1%
アラベスク42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
着ているのは、ふわりとしたうすしゃの服で、淡青うすあお唐草模様からくさもようがついていた。かみはイギリス風に、長いふさをなして両のほおれかかっていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
そして楽しげにその一つ一つを、秩序もなく際限もなく、生活のあらい薄い布地を無尽蔵な唐草模様からくさもようで飾りながら、つぎつぎにひろげて見せてくれた。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
坂道をうねりあがって行くと、こけさびた陰気な石の門が、唐草模様アラベスクの透かしのあるしゃれた鉄の門に変っている。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なぜなら、コペンハアゲンそのものが「こまかい花文字でべったり書かれて、唐草模様アラベスクの獣皮の表紙に真鍮の鋲を打ち、ゴセックふうの太い釦金ぼたんで綴じてある」
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)