唐草模様からくさもよう)” の例文
旧字:唐草模樣
着ているのは、ふわりとしたうすしゃの服で、淡青うすあお唐草模様からくさもようがついていた。かみはイギリス風に、長いふさをなして両のほおれかかっていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
そして楽しげにその一つ一つを、秩序もなく際限もなく、生活のあらい薄い布地を無尽蔵な唐草模様からくさもようで飾りながら、つぎつぎにひろげて見せてくれた。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
唐草模様からくさもようを彫り出し、赤や、青や、緑や、黄や、紫の色どりをした長さ三十センチ、幅十五センチほどの細長い小箱で、蓋をとりのけて見ると、赤く塗った箱の中に、レモン色の
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
見分けのつかない唐草模様からくさもようの冠頂が変なふうについていて、緑青とこけとがいっぱい生じてる二本の柱にはめ込まれ、ゆがみ揺らめいていて海老錠えびじょうのかかってるその古い鉄門の格子こうし越しに
その頭のPの大文字は、唐草模様からくさもようふちどりがついて入念に飾られている。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)