“桔梗色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききょういろ69.2%
ききやういろ30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上るに従って、杉やひのきの青い闇が深まってゆくのと、夏の日の空が桔梗色ききょういろにたそがれてくるのと重なって、忽ち夜に近い心地がしてきた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お京は薄い桔梗色ききょういろの襟を深く、俯向うつむいて、片手で胸をおさえて黙っていたが、島田をかんざしで畳の上へ縫ったように手をついた。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……をんなは、薄色縮緬うすいろちりめん紋着もんつき單羽織ひとへばおりを、ほつそり、やせぎすな撫肩なでがたにすらりとた、ひぢけて、桔梗色ききやういろ風呂敷包ふろしきづつみひとつた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
葉は地中海の桔梗色ききやういろ群青ぐんじやうとを盛り重ね
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)