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やう
ふりがな文庫
“
様
(
やう
)” の例文
旧字:
樣
阿母さんは
大原
(
おほはら
)
の
律師様
(
りつしさま
)
にお頼みして
兄
(
にい
)
さん達と同じ
様
(
やう
)
に
何処
(
どこ
)
かの
御寺
(
おてら
)
へ遣つて、
頭
(
あたま
)
を剃らせて結構な
御経
(
おきやう
)
を習はせ度いと思ふの。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
この恐ろしい世間の
更
(
かわ
)
り
様
(
やう
)
、又た友達の栄枯得失を聞いて、自分の唯だ此処に取残されたことを顧みたリツプの落胆は思ひ遣られます。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
これお
長
(
ちやう
)
、
母様
(
おつかさん
)
のいふ事も
兄様
(
にいさん
)
のおつしやる事もお前は
合点
(
がてん
)
が
行
(
ゆ
)
かないかい、
狂気
(
きちがひ
)
の
様
(
やう
)
な娘を持つた
私
(
わたし
)
や
何
(
なん
)
といふ因果であらうね。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
忠一といふ、今度尋常科の三年に進んだ校長の長男が、用もないのに
怖々
(
おづおづ
)
しながら入つて来て、甘える
様
(
やう
)
の
姿態
(
しな
)
をして健の
卓
(
つくゑ
)
に
倚掛
(
よりかか
)
つた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其黄金機会ツていふ
様
(
やう
)
なことはお金のたんとある人か、さうでなければ、
昔
(
むか
)
しの人か、さうでなければ書物に
書
(
かい
)
てある、マア日本で
正成
(
マサシゲ
)
とか
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
さうして、其
雲
(
くも
)
の
峰
(
みね
)
をよく見ると、
真裸
(
まはだか
)
な
女性
(
によせう
)
の
巨人
(
きよじん
)
が、
髪
(
かみ
)
を
乱
(
みだ
)
し、身を
躍
(
おど
)
らして、一団となつて、
暴
(
あ
)
れ狂つてゐる
様
(
やう
)
に、
旨
(
うま
)
く輪廓を
取
(
と
)
らした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ズル/\ツと
扱出
(
こきだ
)
したは
御納戸
(
おなんど
)
だか
紫
(
むらさき
)
だか
色気
(
いろけ
)
も
分
(
わか
)
らぬ
様
(
やう
)
になつた
古
(
ふる
)
い
胴巻
(
どうまき
)
やうな
物
(
もの
)
を
取出
(
とりだ
)
しクツ/\と
扱
(
こ
)
くと
中
(
なか
)
から
反古紙
(
ほごがみ
)
に
包
(
つつ
)
んだ
塊
(
かたまり
)
が
出
(
で
)
ました。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両親あれば
彼
(
あ
)
の
様
(
やう
)
にも成らじ物と、云ひたきは人の口ぞかし、思ふも涙は
其方
(
そち
)
が母、
臨終
(
いまは
)
の枕に我れを拝がみて。
雪の日
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
次の
間
(
ま
)
の時計が九時を
打出
(
うちだ
)
した時
突然
(
とつぜん
)
格子戸
(
かうしど
)
ががらりと明いた。
其
(
そ
)
の明け
様
(
やう
)
でお
豊
(
とよ
)
はすぐに
長吉
(
ちやうきち
)
の帰つて来た事を知り急に話を
途切
(
とぎら
)
し
其
(
そ
)
の
方
(
はう
)
に
振返
(
ふりかへ
)
りながら
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
左ればお夏が愛情の
自
(
おのづ
)
からに霊韻を含む
様
(
やう
)
になるも自然の結果にて、作者の用意浅しと云ふ可からず。
「歌念仏」を読みて
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
子供が俄かに母の手に帰つたので云ひ
様
(
やう
)
もない寂寞を
昨日
(
きのふ
)
からあの人は
味
(
あぢは
)
つて居るのであるから、あゝした
尖
(
とが
)
つた声で物を云つたり、可愛い榮子を打つたりするのである。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
世間眼
(
せけんがん
)
にすれば、どこにも
生活
(
せいくわつ
)
に
苦
(
くる
)
しんでゐるらしい
様
(
やう
)
子は
感
(
かん
)
じられないのであつたが、もとより
切
(
き
)
りつめた、
地道
(
ぢみち
)
な
所帶持
(
しよたいもち
)
などには全くならされてゐない二人にとつては
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
どつちか分らん ただね あの運河の
様
(
やう
)
なものは 人
間
(
げん
)
なんかでなくともできると
言
(
い
)
ふのぢや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
稼
(
かせ
)
ぐものあれば
遊
(
あそ
)
ぶ者あり
覚
(
さ
)
める者あれば
酔
(
ゑ
)
ふ者あるが即ち
世
(
よ
)
の
実相
(
じつさう
)
なれば
己
(
おの
)
れ
一人
(
ひとり
)
が
勝手
(
かつて
)
な
出放題
(
ではうだい
)
をこねつけて
好
(
い
)
い
子
(
こ
)
の
顔
(
かほ
)
をするは云はふ
様
(
やう
)
なき
歿分暁漢
(
わからずや
)
言語同断
(
ごんごどうだん
)
といふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「エヽ、
本日
(
けふ
)
罷
(
まか
)
り出でまする
様
(
やう
)
と、御父上から
態々
(
わざ/\
)
のお使に預りまして」と、牧師は梅子の前に腰打ち
屈
(
かが
)
めつ「
甚
(
はなは
)
だ遅刻致しまして御座りまするが、御在宅で
在
(
い
)
らせられまするか」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
老いたる男 何の、その
様
(
やう
)
な事がおぢやるものか。
諄
(
くど
)
い女子ぢや。な。この世の中に天狗、人食人などはおぢやらぬわい。ありや、南蛮の坊主共ぢや。日もはや暮れる。早う行ておぢやれ。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
咎人
(
とがにん
)
だよ、あれは。ろくなことを、しやしない。要らないことを、そそのかして、さうしてまたのこのこ、平気でここへ押しかけて来て、まるで恩人か何かのやうに、あの、きざな口のきき
様
(
やう
)
つたら。
火の鳥
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
「へえ、それぢやまた警察の
様
(
やう
)
なことを聞かれるんですか。」
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
どいつもこいつも、みないち
様
(
やう
)
に白でした。
林の底
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
而
(
そし
)
て変な
笑
(
わら
)
ひ
様
(
やう
)
をした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
さ
候
(
さふら
)
へど、この日は浪やや高く、
殊
(
こと
)
に
昨日
(
きのふ
)
より
今日
(
けふ
)
まで
一日一夜
(
いちにちひとよ
)
の静止の
後
(
のち
)
に
候
(
さふら
)
へば、
客人
(
まろうど
)
達は船酔ひがちに食事も進まぬ
様
(
やう
)
に
候
(
さふら
)
ひき。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
さてまた此大したお金を何ぞ
善
(
よ
)
いことに
遣
(
つか
)
ひ
度
(
たい
)
と思ふにつけ、さき/\の
考
(
かんがへ
)
が胸の
中
(
うち
)
に浮んで来
升
(
まし
)
たが、
何
(
いづ
)
れも夢か幻の
様
(
やう
)
な
空
(
くう
)
な考へでした。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
柵の中は、左程広くもない運動場になつて、二階建の校舎が其奥に、
愛宕山
(
あたごやま
)
の
欝蒼
(
こんもり
)
した木立を
背負
(
しよ
)
つた
様
(
やう
)
にして立つてゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「僕も実は御礼に
来
(
き
)
た
様
(
やう
)
なものだが、本当の御礼には、いづれ当人が
出
(
で
)
るだらうから」と丸で三千代と自分を
別物
(
べつもの
)
にした
言分
(
いひぶん
)
であつた。代助はたゞ
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
心細
(
こゝろぼそ
)
さは
申
(
もを
)
すまでもなかつたが、
卑怯
(
ひけふ
)
な
様
(
やう
)
でも
修業
(
しゆげふ
)
の
積
(
つ
)
まぬ
身
(
み
)
には、
恁云
(
かうい
)
ふ
暗
(
くら
)
い
処
(
ところ
)
の
方
(
はう
)
が
却
(
かへ
)
つて
観念
(
くわんねん
)
に
便
(
たより
)
が
宜
(
よ
)
い。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夫
(
それ
)
が
貴方
(
あなた
)
、
段々
(
だん/″\
)
詮索
(
あら
)
つて見ますると
私
(
わたし
)
と少し
内縁
(
ひつかゝり
)
の
様
(
やう
)
に思はれます、
仮令
(
たとへ
)
身寄
(
みより
)
でないにもせよ
功徳
(
くどく
)
の
為
(
ため
)
に
葬式
(
とむらひ
)
だけは
私
(
わたし
)
が
引受
(
ひきう
)
けて出してやりたいと
存
(
ぞん
)
じますが
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さうぢや この運河を
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
で見ると この
様
(
やう
)
に あまり きれいにまつすぐな
線
(
せん
)
なんで
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
あの
様
(
やう
)
な
我儘
(
わがまゝ
)
いひませぬ
程
(
ほど
)
におゆるし
遊
(
あそ
)
ばしてよとあどなくも
詫
(
わ
)
びられて
流石
(
さすが
)
にを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
やがて
台所
(
だいどころ
)
の
片
(
かた
)
づけ
物
(
もの
)
を
済
(
す
)
ました
奧
(
おく
)
さんは
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
寢
(
ね
)
かしてある子
供
(
ども
)
の
様
(
やう
)
子をちよつと
見
(
み
)
てくると、また
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へはいつて※て、
障
(
しやう
)
子
近
(
ちか
)
くに
引
(
ひ
)
きよせた
電燈
(
でんとう
)
の下で
針仕事
(
はりしごと
)
にとりかゝつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
客「浪へ月がうつるので、きら/\してものすごい
様
(
やう
)
だの。」
町中の月
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
『お照さん、こんな結ひ
様
(
やう
)
もあるのよ。』
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
硝子
様
(
やう
)
鋼青のことばをつかつて
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
京の円山を十倍したる
様
(
やう
)
にほのかに
輸廓
(
りんくわく
)
の思はるる山の傾斜の
木
(
こ
)
がくれに建てられし
館
(
やかた
)
どもに
点
(
とも
)
れる青き火、黄なる火、紫の火
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
父は静に私を諭して、つまり
此
(
この
)
ごろの失策が私の
稽古
(
けいこ
)
で、父の
教
(
おしへ
)
より母の諭しより私の
為
(
ため
)
になるのだから、よく心を沈めて考へる
様
(
やう
)
にと申されました。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「又御
出掛
(
でかけ
)
ですか。何か
御買物
(
おかひもの
)
ぢやありませんか。
私
(
わたくし
)
で
可
(
よ
)
ければ
買
(
か
)
つて
来
(
き
)
ませう」と
門野
(
かどの
)
が
驚
(
おど
)
ろいた
様
(
やう
)
に云つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
活
(
い
)
けては置かじと
囁
(
ささや
)
く
様
(
やう
)
にて、心済まねば謂ひも出でず、もしそれ胸中の
疑磈
(
ぎくわい
)
を吐きて智識の
教
(
をしへ
)
を
請
(
う
)
けむには、
胸襟
(
きようきん
)
乃
(
すなは
)
ち
春
(
はる
)
開
(
ひら
)
けて臆病
疾
(
とみ
)
に
癒
(
い
)
えむと思へど
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
アヽ
杉山君
(
すぎやまくん
)
何
(
ど
)
うか
過日
(
くわじつ
)
は
何
(
ど
)
うも
僕
(
ぼく
)
が
酷
(
えら
)
く
酔
(
よ
)
うた、
前後忘却
(
ぜんごばうきやく
)
といふのは
彼
(
あ
)
の事かい、
下宿
(
げしゆく
)
へ
帰
(
かへ
)
つて翌日の十時
過
(
すぎ
)
まで
熟睡
(
じゆくすゐ
)
をして
了
(
しま
)
うたがアノ
様
(
やう
)
に
能
(
よ
)
う
寝
(
ね
)
た事は
余
(
あま
)
り無いよ
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三四日前に橋の上で逢つた
限
(
きり
)
、名も知り顔も知れど、口一つ
利
(
き
)
いたではなし、さればと言つて、乗客と言つては自分と其男と唯二人、隠るべき
様
(
やう
)
もないので、
素知
(
そし
)
らぬ振も
為難
(
しにく
)
い。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
成事
(
なること
)
ならば薄暗き部屋のうちに
誰
(
た
)
れとて言葉をかけもせず我が顔ながむる者なしに一人気ままの朝夕を
経
(
へ
)
たや、さらばこの
様
(
やう
)
の憂き事ありとも人目つつましからずはかくまで物は思ふまじ
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
奧
(
おく
)
さんはびつくりした
様
(
やう
)
子で小
赱
(
はし
)
りにそこへ
迎
(
むか
)
へ出て※た。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
岡崎御坊へ
招
(
せう
)
ずる事が出来たら結構だと云ふので、呉服屋夫婦が熱心に
懇望
(
こんまう
)
した所から、
朗然
(
らうねん
)
と云ふ
貢
(
みつぐ
)
さんの
阿父
(
おとう
)
さんが、
入寺
(
にふじ
)
して来る
様
(
やう
)
に成つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
蚯蚓
(
みみず
)
に団子………。さ
様
(
やう
)
、それから
生
(
なま
)
の肉類。エー、それに同じ魚で自分より
少
(
ち
)
さいのを食べるものが多いといふことを知つておいでのお
児
(
こ
)
も
有
(
あり
)
ませう。
鼻で鱒を釣つた話(実事)
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
上
(
あ
)
げてやらうと、
杖
(
ステツキ
)
で、……かう
引
(
ひ
)
くと、
蝉
(
せみ
)
の
腹
(
はら
)
に五つばかり、
小
(
ちひ
)
さな
海月
(
くらげ
)
の
脚
(
あし
)
の
様
(
やう
)
なのが、ふら/\とついて
泳
(
およ
)
いで
寄
(
よ
)
る、
食
(
く
)
つてゐやがる——
蝦
(
ゑび
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
皆
(
みな
)
白錦
(
しろにしき
)
の
御旗
(
みはた
)
でございます。
剣
(
つるぎ
)
の
様
(
やう
)
なものも
幾
(
いく
)
らも
参
(
まゐ
)
りました。
其
(
そ
)
の
中
(
うち
)
に
御車
(
みくるま
)
を
曳出
(
ひきだ
)
して
参
(
まゐ
)
りまするを見ますると、
皆
(
みな
)
京都
(
きやうと
)
の人は
柏手
(
かしはで
)
を打ちながら涙を
飜
(
こぼ
)
して
居
(
を
)
りました。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
顔を洗つて来た信吾は、気も
爽々
(
さつぱり
)
した
様
(
やう
)
で、ニヤ/\笑ひながら座についた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
我が子の可愛きに引かれては、此子の親なる人をかゝる中に捨てゝ、我が立さらん後はと、
流石
(
さすが
)
に血をはく思ひもありしが、親々の意見は
漸
(
やうや
)
く義理の
様
(
やう
)
にからまりて、弱き心のをしきらんに難く
琴の音
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それからあなたの
俗名
(
ぞくみやう
)
月
(
つき
)
の
戸
(
と
)
華魁
(
おいらん
)
と書いて毎日
線香
(
せんかう
)
を
上
(
あ
)
げて
居
(
を
)
りますが夢の
様
(
やう
)
でございます。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一走
(
ひとはし
)
り行つて来ようかと考へたが、
頭
(
あたま
)
が
重
(
おも
)
く痛む
様
(
やう
)
なので、次の阿母さんの部屋の八畳の
室
(
ま
)
へ来て障子を
明放
(
あけはな
)
して、箪笥の前で横に成つた。暑い日だ、そよと吹く風も無い。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
晶子の批評が
仏蘭西
(
フランス
)
中流の婦人に同情してあつた為に、反響は
概
(
おほむ
)
ね
其
(
それ
)
等の階級から
起
(
おこ
)
つた
様
(
やう
)
である。初めの手紙は
仏蘭西
(
フランス
)
女権拡張会の副会頭ブリユンシユ・※ツク夫人から来た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
アノ
私
(
わたし
)
はね、
浜町
(
はまちやう
)
の
待合茶屋
(
まちあひぢやや
)
でございますがね、
何
(
ど
)
うも
私
(
あたし
)
は
性来
(
うまれつき
)
お
世辞
(
せじ
)
がないんですよ、だもんだからお
母
(
つか
)
さんが、
手前
(
てめえ
)
の
様
(
やう
)
に
無人相
(
ぶにんさう
)
ぢやア
好
(
よ
)
いお客は
来
(
き
)
やしないから
世辞
(
せじ
)
を買つて
来
(
こ
)
いと
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“様”を含む語句
母様
父様
其様
斯様
爺様
此様
何様
彼様
左様
仕様
前様
如何様
異様
兄様
婆様
祖父様
奥様
貴様
坊様
嬢様
...