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旗
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はた
ふりがな文庫
“
旗
(
はた
)” の例文
白亀の
改元
(
かいげん
)
、
白鳥
(
しらとり
)
の
神瑞
(
しんずゐ
)
、八幡の
鳩
(
はと
)
、源家の
旗
(
はた
)
、すべて白きは
皇国
(
みくに
)
の
祥象
(
しやうせう
)
なれば、
天機
(
てんき
)
白熊
(
はくいう
)
をいだししも
昇平万歳
(
しようへいばんぜい
)
の吉
瑞
(
ずゐ
)
成べし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私
(
わたくし
)
と、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
と、
他
(
ほか
)
に
一群
(
いちぐん
)
の
水兵
(
すいへい
)
とは、
陸
(
りく
)
に
留
(
とゞま
)
つて、
其
(
その
)
試運轉
(
しうんてん
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
眺
(
なが
)
めつゝ、
花火
(
はなび
)
を
揚
(
あ
)
げ、
旗
(
はた
)
を
振
(
ふ
)
り、
大喝采
(
だいかつさい
)
をやる
積
(
つも
)
りだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
青年
(
せいねん
)
は、
赤
(
あか
)
い
旗
(
はた
)
が、
黄昏
(
たそがれ
)
の
海
(
うみ
)
に、
消
(
き
)
えるのを
見送
(
みおく
)
っていました。まったく
見
(
み
)
えなくなってから、
彼
(
かれ
)
はがけからおりたのであります。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
多々良川の川ぐちまでのあいだ、敵影は見ず、対岸の名島の高地に、
旗
(
はた
)
、
幟
(
のぼり
)
、うす煙などが強風下に
翻々
(
ほんぽん
)
と狂い舞ッているだけだった。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その話を聞いた老人夫婦は内心この
腕白
(
わんぱく
)
ものに
愛想
(
あいそ
)
をつかしていた時だったから、一刻も早く追い出したさに
旗
(
はた
)
とか
太刀
(
たち
)
とか
陣羽織
(
じんばおり
)
とか
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
停船の間際に舞台の上を見ると黒い長※の男が、四つの
旗
(
はた
)
を背に挿して、長槍をしごき、腕を剥き出した大勢の男と戦いの最中であった。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
たい
松
(
まつ
)
をつけた人が
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
つと、
長持
(
ながもち
)
のうしろには
神主
(
かんぬし
)
がつき
添
(
そ
)
って、
旗
(
はた
)
や
矛
(
ほこ
)
を
押
(
お
)
し
立
(
た
)
てて、山の上のお
社
(
やしろ
)
をさして行きました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
英文学に異彩を
放
(
はな
)
つと称せらるるかの有名なるミルトンの『
失楽園
(
パラダイスロスト
)
』の主人公は、神を相手に
謀叛
(
むほん
)
の
旗
(
はた
)
を
翻
(
ひるがえ
)
した悪魔の雄将サタンである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
光吉
(
こうきち
)
は自分の目をうたぐった。先頭に立って、二メートルちかくもある
旗
(
はた
)
ざおをかついでくる女の人が、見たことのある人のように思えたのだ。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
ジョバンニが見ている間その人はしきりに赤い
旗
(
はた
)
をふっていましたが、にわかに
赤旗
(
あかはた
)
をおろしてうしろにかくすようにし
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
店の前に立てた、
赤地
(
あかじ
)
に白くそめ出した長い
旗
(
はた
)
が、氷をふくんだような朝の風に、はたはたと寒そうに鳴っていました。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
一息
(
ひといき
)
ついた自分は、とっさに戸の
上部
(
じょうぶ
)
のガラスまどをやぶろうと考えた。いきなり、うしろをふりむくと、手にした
旗
(
はた
)
のぼうでガラスをつきくだいた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
サクラ
湾頭
(
わんとう
)
に立てた
旗
(
はた
)
がさんざんに破れたので、
蘆
(
あし
)
をとって大きな球をつくりそれをさおの先につけることにした。八月といえば北半球の二月である。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
參詣
(
さんけい
)
の
老若男女
(
らうにやくなんによ
)
は、ぞろ/\と、
織
(
お
)
るやうに
松並木
(
まつなみき
)
の
路
(
みち
)
を
往來
(
わうらい
)
して、
袋
(
ふくろ
)
に
入
(
はひ
)
つた
飴
(
あめ
)
や、
紙
(
かみ
)
で
拵
(
こしら
)
へた
旗
(
はた
)
のやうなものが、
子供
(
こども
)
の
手
(
て
)
にも
大人
(
おとな
)
の
手
(
て
)
にもあつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
この日は
巡査
(
じゅんさ
)
も
背中
(
せなか
)
を向けて行ってしまった。親方はぼうしを手に持ってこしを曲げたまま、にやにやしながら、
旗
(
はた
)
を
巻
(
ま
)
いて
退
(
しりぞ
)
く
敵
(
てき
)
に向かって
敬礼
(
けいれい
)
した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
余等は
導
(
みちび
)
かれて紅葉館の
旗
(
はた
)
を
艫
(
とも
)
に立てた小舟に乗った。宿引は
一礼
(
いちれい
)
して去り、船頭は
軋
(
ぎい
)
と
櫓声
(
ろせい
)
を立てゝ
漕
(
こ
)
ぎ出す。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
なぜというと、向こうには赤い屋根と
旗
(
はた
)
が見えますし、道の両側には白あじさいと
野薔薇
(
のばら
)
が恋でもしているように二つずつならんで植わっていましたから。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
ニールスは、
金文字
(
きんもじ
)
で書いた大きな
旗
(
はた
)
がヒラヒラしているのを見て、すぐにそれとわかりました。その人たちは、いつまでもいつまでも、歌っていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そうして、このお
城
(
しろ
)
の
塔
(
とう
)
のほうをよく見ているんですよ。もしも男の子が生まれれば、白い
旗
(
はた
)
をかかげますからね。そうしたら、みんなでかえっていらっしゃい。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
馬の上の少年少女たちに
失敬
(
しっけい
)
してみたり、
旗
(
はた
)
持ちの旗をかついだり、もうまったく
夢中
(
むちゅう
)
になっています。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
得られたれば
此度
(
このたび
)
旦那
(
だんな
)
の
仰
(
おほせ
)
に
別家
(
べつけ
)
でも出し
遣
(
つかは
)
すべきか幸ひ天神丸の
新艘卸
(
しんざうおろし
)
なれば其方
上乘
(
うはのり
)
して大坂へなり又は江戸へなり
勝手
(
かつて
)
な所で一
旗
(
はた
)
揚
(
あぐ
)
べしとて手元金として七百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
例刻
(
れいこく
)
に
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。
神田
(
かんだ
)
の
通
(
とほ
)
りで、
門並
(
かどなみ
)
旗
(
はた
)
を
立
(
た
)
てゝ、もう
暮
(
くれ
)
の
賣出
(
うりだ
)
しを
始
(
はじ
)
めた
事
(
こと
)
だの、
勸工場
(
くわんこうば
)
で
紅白
(
こうはく
)
の
幕
(
まく
)
を
張
(
は
)
つて
樂隊
(
がくたい
)
に
景氣
(
けいき
)
を
付
(
つ
)
けさしてゐる
事
(
こと
)
だのを
話
(
はなし
)
した
末
(
すゑ
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それが
後
(
のち
)
に
成
(
な
)
つてから
方方
(
はう/″\
)
に
陸地測量部
(
りくちそくりやうぶ
)
の三
角測量臺
(
かくそくりやうだい
)
が
建
(
た
)
てられて
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
小
(
ちひ
)
さな
旗
(
はた
)
がひら/\と
閃
(
ひらめ
)
くやうに
成
(
な
)
つてから
其
(
その
)
森
(
もり
)
が
見通
(
みとほ
)
しに
障
(
さは
)
るといふので三四
本
(
ほん
)
丈
(
だけ
)
伐
(
き
)
らせられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
曰ふ、
將
(
しやう
)
を
斬
(
き
)
り
旗
(
はた
)
を
搴
(
と
)
るは、氣盛なる者之を能くす、而かも
眞勇
(
しんゆう
)
に非ざるなり。
孤城
(
こじやう
)
を
援
(
えん
)
なきに守り、
孱
(
せん
)
主を衆
睽
(
そむ
)
くに
保
(
たも
)
つ、
律義者
(
りちぎもの
)
に非ざれば能はず、故に眞勇は必ず
律義者
(
りちぎもの
)
に出づと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
成経 (康頼のそばに走る)
旗
(
はた
)
だ! たしかに赤い旗が見える。平氏の
官船
(
かんせん
)
だ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
唯
(
と
)
、こゝに、
低
(
ひく
)
い
草畝
(
くさあぜ
)
の
内側
(
うちがは
)
に、
露
(
つゆ
)
とともに
次第
(
しだい
)
に
消
(
き
)
え
行
(
ゆ
)
く、
提灯
(
ちやうちん
)
の
中
(
なか
)
に、ほの
白
(
しろ
)
く
幽
(
かすか
)
に
見
(
み
)
えて、
一張
(
ひとはり
)
の
天幕
(
テント
)
があつた。——
晝間
(
ひるま
)
赤
(
あか
)
い
旗
(
はた
)
が
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
此
(
こ
)
の
旗
(
はた
)
が
音
(
おと
)
もなく
北
(
きた
)
の
方
(
はう
)
へ
斜
(
なゝめ
)
に
靡
(
なび
)
く。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
行列の
真
(
ま
)
つ
先
(
さき
)
に押し立てたのは救民と書いた四
半
(
はん
)
の
旗
(
はた
)
である。次に中に
天照皇大神宮
(
てんせうくわうだいじんぐう
)
、右に
湯武両聖王
(
たうぶりやうせいわう
)
、左に
八幡大菩薩
(
はちまんだいぼさつ
)
と書いた旗、五七の
桐
(
きり
)
に二つ
引
(
びき
)
の旗を立てゝ行く。次に
木筒
(
きづゝ
)
が二
挺
(
ちやう
)
行く。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
顧
(
かへり
)
みると
町
(
まち
)
の
旅館
(
りよかん
)
の
旗
(
はた
)
が
竿頭
(
かんとう
)
に
白
(
しろ
)
く
動
(
うご
)
いて
居
(
を
)
る。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
振
(
ふる
)
るのはやつぱり
白
(
しろ
)
い
旗
(
はた
)
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
不安
(
ふあん
)
いま、黒き
旗
(
はた
)
して
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
旗
(
はた
)
さし
物
(
もの
)
笠符
(
かさじるし
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「きつねさん、あなたは、
旗
(
はた
)
を
持
(
も
)
って、その
行列
(
ぎょうれつ
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
っていましたよ。
私
(
わたし
)
たちがやるときにも、どうかあのようにしてください。」
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『や、や、あの
旗
(
はた
)
は、あの
艦
(
ふね
)
は。』とばかり、
焦眉
(
せうび
)
の
急
(
きふ
)
も
忘
(
わす
)
れて
跳
(
をど
)
り
立
(
た
)
つ、
私
(
わたくし
)
も
急
(
いそ
)
ぎ
其
(
その
)
方
(
ほう
)
に
眼
(
まなこ
)
を
轉
(
てん
)
ぜんとしたが、
時
(
とき
)
既
(
すで
)
に
遲
(
おそ
)
かつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ただ
城楼
(
じょうろう
)
高きところ——
下
(
さが
)
り
藤
(
ふじ
)
大久保家
(
おおくぼけ
)
の
差物
(
さしもの
)
と、
淡墨色
(
うすずみいろ
)
にまるく
染
(
そ
)
めた
葵
(
あおい
)
の
紋
(
もん
)
の
旗
(
はた
)
じるしとが目あたらしく
翩翻
(
へんぽん
)
としている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
桃太郎は桃の
旗
(
はた
)
を片手に、日の丸の扇を打ち振り打ち振り、
犬猿雉
(
いぬさるきじ
)
の三匹に号令した。犬猿雉の三匹は仲の
好
(
い
)
い
家来
(
けらい
)
ではなかったかも知れない。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
手ぬぐいのはしから、そそけた
髪
(
かみ
)
がのぞいて、風にゆれている。つめたい
旗
(
はた
)
ざおをおさえた両手の指は、かじかんでふくらんでいるように見える。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
あの
下流
(
かりゅう
)
の赤い
旗
(
はた
)
の立っているところに、いつも
腕
(
うで
)
に赤いきれを
巻
(
ま
)
きつけて、はだかに
半天
(
はんてん
)
だけ一
枚
(
まい
)
着
(
き
)
てみんなの泳ぐのを見ている三十ばかりの男が
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
自分はむちゅうでランプをさしつけたまま、後ずさりに戸口へ近づき、
旗
(
はた
)
を持っていた方の手をうしろへまわして戸口をさぐってみると、ぎくっとした。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
屋根にはイルミネーションがつき、前面には金銀の
垂
(
た
)
れ
幕
(
まく
)
が下がり、
幾本
(
いくほん
)
もの
旗
(
はた
)
がにぎやかに立ち
並
(
なら
)
び、すべて新吉の町に
造
(
つく
)
ったものと少しも
変
(
か
)
わりませんでした。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
こして、その間にここへ
旗
(
はた
)
を立てておけば、
通航
(
つうこう
)
の船が見つけて助けてくれるかもしれんじゃないか
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
また
西郷南洲
(
さいごうなんしゅう
)
が
廟堂
(
びょうどう
)
より
薩南
(
さつなん
)
に引退した時の決心、また多数に
擁
(
よう
)
せられ新政
厚徳
(
こうとく
)
の
旗
(
はた
)
を
揚
(
あ
)
ぐるに至った心中は、おそらくはその周囲におった人にも分からなかったであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
川の上には、ちょうど中ほどの
河岸
(
かし
)
通りに
沿
(
そ
)
って数知れない船が
停泊
(
ていはく
)
して、林のようにならんだ
帆柱
(
ほばしら
)
や、帆づなや、それにいろいろの色の
旗
(
はた
)
を風にばたばた言わせながらおし合いへし合いしていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「え、
彼
(
あの
)
道路からずっとなんですよ。
彼処
(
あすこ
)
に
旗
(
はた
)
が立ってますだ」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
旗
(
はた
)
は
真赤
(
まっか
)
に宙を
煽
(
あお
)
つ。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
踏切番
(
ふみきりばん
)
の
旗
(
はた
)
ふり
爺
(
ぢい
)
さん
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
沖
(
おき
)
に
止
(
と
)
まっています
船
(
ふね
)
がこれでございます。お
爺
(
じい
)
さんは、あの
黒
(
くろ
)
い
旗
(
はた
)
の
立
(
た
)
っているほばしらの
下
(
した
)
のところにすわって
待
(
ま
)
っています。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
海軍大佐櫻木重雄
(
かいぐんたいささくらぎしげを
)
本島
(
ほんとう
)
を
發見
(
はつけん
)
す、
今
(
いま
)
は
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
占領地
(
せんりようち
)
なり、
後
(
おく
)
れて
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
する
者
(
もの
)
は、
速
(
すみや
)
かに
旗
(
はた
)
を
卷
(
ま
)
いて
立去
(
たちさ
)
れ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その夜、かれは、思いこんだようすで、
楽隊
(
がくたい
)
の
旗
(
はた
)
もちのしごとはぜひ自分にさせてもらいたいと
熱心
(
ねっしん
)
にたのんだ。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
甲斐
(
かい
)
ざかいの
憂惧
(
うれい
)
がされば、これで心を
安
(
やす
)
らかにして、
旗
(
はた
)
を
中原
(
ちゅうげん
)
にこころざすことができるというもの。
家康
(
いえやす
)
にとって、伊那丸はおそろしい
癌
(
がん
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
砂の向うの、青い水と
救助区域
(
きゅうじょくいき
)
の赤い
旗
(
はた
)
と、向うのブリキ色の雲とを見たとき、いきなり私どもはスウェーデンの
峡湾
(
きょうわん
)
にでも来たような気がしてどきっとしました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“旗”の意味
《名詞》
遠方にある意図を伝えたり、集団などを識別できるよう、色分けしたり模様などを書いた布。
語義1の布に書かれる、特定の集団等を表象するための意匠。
(出典:Wiktionary)
“旗”の解説
旗(はた)は、布や紙などの薄い素材を竿などの先端に付けて空中に掲げたものである。万国旗のように綱に付ける場合もある。
(出典:Wikipedia)
旗
常用漢字
小4
部首:⽅
14画
“旗”を含む語句
旗幟
旗亭
旗下
旌旗
白旗
旗竿
幡旗
日章旗
幟旗
旗手
旗本
御旗
小旗
一旗
豊旗雲
赤旗
莚旗
信号旗
旗本奴
旗持
...