“峡湾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうわん60.0%
フィヨルド20.0%
けふわん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひのきの一杯いっぱいにしげっている谷の底に、五つ六つ、白いかべが見えその谷には海が峡湾きょうわんのような風にまっさおに入りんでいました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
無電はこわれ散々な目に逢ったのち、『ネモ号』を見失って漂流一月あまり。やっとグリーンランド東北岸の“Koldeweyコールドウェー”島の峡湾フィヨルドに流れついて、通りがかりの船を待っていました
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
湾そのものの、第一印象は、すこぶる、ノオルウエイの峡湾けふわんに似てゐる。殊に、ノオルウエイの首府クリスチヤニアにはいるところに似てゐる。もつと峡湾けふわんは、長崎の湾より美しい。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)