“淡墨色”の読み方と例文
読み方割合
うすずみいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日曜日の日の暮れぐれに行田から帰って来ると、秩父の連山の上に富士が淡墨色うすずみいろにはっきりと出ていて、夕日が寒く平野に照っていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ただ城楼じょうろう高きところ——さがふじ大久保家おおくぼけ差物さしものと、淡墨色うすずみいろにまるくめたあおいもんはたじるしとが目あたらしく翩翻へんぽんとしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)