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役目
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やくめ
ふりがな文庫
“
役目
(
やくめ
)” の例文
『もつと
近
(
ちか
)
うお
寄
(
よ
)
りなさい。それで
檢死
(
けんし
)
の
役目
(
やくめ
)
は
濟
(
す
)
みますか。』と
言
(
い
)
ひ/\、
玄竹
(
げんちく
)
は
腐
(
くさ
)
つた
死體
(
したい
)
を
右
(
みぎ
)
に
左
(
ひだり
)
に、
幾度
(
いくたび
)
もひつくりかへした。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さう、ロチスターさんは、話をする
役目
(
やくめ
)
をひどく喜んでゐる、人の心をとろかすやうな唇に耳を傾けて、そのときまで、坐つてゐられた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「わたしはここに
見張
(
みは
)
っているから、はやくこのことを
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
さまに知らせてきておくれ。こんな
役目
(
やくめ
)
はおまえさんにかぎるのだから」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
野田
(
のだ
)
で
卯平
(
うへい
)
の
役目
(
やくめ
)
といへば
夜
(
よる
)
になつて
大
(
おほ
)
きな
藏々
(
くら/″\
)
の
間
(
あひだ
)
を
拍子木
(
ひやうしぎ
)
叩
(
たゝ
)
いて
歩
(
ある
)
く
丈
(
だけ
)
で
老人
(
としより
)
の
體
(
からだ
)
にもそれは
格別
(
かくべつ
)
の
辛抱
(
しんぼう
)
ではなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かように
目録
(
もくろく
)
やそれ
以外
(
いがい
)
の
書物
(
しよもつ
)
が
出版
(
しゆつぱん
)
せられて、
研究
(
けんきゆう
)
の
結果
(
けつか
)
が
發表
(
はつぴよう
)
されるようにならなければ、
眞
(
しん
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
の
役目
(
やくめ
)
は
達
(
たつ
)
せられないのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
それは、やはり、
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
をしたものでなければ、この
役目
(
やくめ
)
は、
果
(
は
)
たされないだろう。
幸
(
さいわ
)
い、あの
乞食
(
こじき
)
の
子
(
こ
)
を、にぎやかな
街
(
まち
)
へやることにしよう。
あらしの前の木と鳥の会話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いや、せっかくよい
心
(
こころ
)
で、そうして
届
(
とど
)
けに
来
(
き
)
たのを、
変
(
へん
)
なことを
申
(
もう
)
してすまなかった。いや、わしは
役目
(
やくめ
)
がら、
人
(
ひと
)
を
疑
(
うたが
)
うくせになっているのじゃ。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
私
(
わたくし
)
も
少
(
すこ
)
し
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
気味
(
ぎみ
)
になり、『すべては
霊魂
(
みたま
)
の
関係
(
かんけい
)
から
役目
(
やくめ
)
が
異
(
ちが
)
うだけのもので、
別
(
べつ
)
に
上下
(
じょうげ
)
の
差
(
さ
)
がある
訳
(
わけ
)
ではないでしょう。』と
慰
(
なぐさ
)
めて
置
(
お
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そんなわけで、
諭吉
(
ゆきち
)
のお
父
(
とう
)
さんは、りっぱな
人
(
ひと
)
でしたが、つまらない
役目
(
やくめ
)
にしか、つくことができませんでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
猫
(
ねこ
)
の
死骸
(
しがい
)
を
繩
(
なわ
)
にくゝりてお
役目
(
やくめ
)
なれば
引導
(
いんだう
)
をたのみますと
投
(
な
)
げつけし
事
(
こと
)
も
有
(
あ
)
りしが、それは
昔
(
むかし
)
、
今
(
いま
)
は
校内
(
かうない
)
一の
人
(
ひと
)
とて
假
(
かり
)
にも
侮
(
あなど
)
りての
處業
(
しよげう
)
はなかりき、
歳
(
とし
)
は十五
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それがすむと、あっしの
役目
(
やくめ
)
はおわったはずなのに、やはりあっしをはなしてはくださらねえで、こうして荷物をかかえてだんなのいくほうへつれてゆきなさる。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
この下ばたらきの女は、
腸
(
ちょう
)
づめをこしらえる
用意
(
ようい
)
として、豚の
血
(
ち
)
を小さい
容器
(
いれもの
)
に
受
(
う
)
ける
役目
(
やくめ
)
なのです。
子どもたちが屠殺ごっこをした話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「ええうるさい。たとえあたしが
放
(
はな
)
しても、
捕
(
つか
)
まえるのはお
前
(
まえ
)
の
役目
(
やくめ
)
だ。——もうお
前
(
まえ
)
なんぞに
用
(
よう
)
はない。
今
(
いま
)
すぐここで
暇
(
ひま
)
をやるから、どこへでも
行
(
い
)
っておしまい」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
男
(
をとこ
)
や
女
(
をんな
)
の
旅人
(
たびびと
)
を
乘
(
の
)
せた
馬
(
うま
)
が
馬方
(
うまかた
)
に
引
(
ひ
)
かれて
通
(
とほ
)
ることもありました。
父
(
とう
)
さんの
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けたのは、
近所
(
きんじよ
)
に
飼
(
か
)
はれて
居
(
ゐ
)
る
馬
(
うま
)
で、
毎日々々
(
まいにち/\
)
隣村
(
となりむら
)
の
方
(
はう
)
へ
荷物
(
にもつ
)
を
運
(
はこ
)
ぶのがこの
馬
(
うま
)
の
役目
(
やくめ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
カピ長
婚儀
(
こんぎ
)
の
爲
(
ため
)
にと
準備
(
ようい
)
した一
切
(
さい
)
が
役目
(
やくめ
)
を
變
(
か
)
へて
葬儀
(
さうぎ
)
の
用
(
よう
)
。
祝
(
いは
)
ひの
樂
(
がく
)
は
哀
(
かな
)
しい
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
、めでたい
盛宴
(
ちさう
)
が
法事
(
ほふじ
)
の
饗應
(
もてなし
)
、
樂
(
たの
)
しい
頌歌
(
しょうか
)
は
哀
(
あは
)
れな
挽歌
(
ばんか
)
、
新床
(
にひどこ
)
に
撒
(
ま
)
く
花
(
はな
)
は
葬
(
はふむ
)
る
死骸
(
なきがら
)
の
用
(
よう
)
に
立
(
た
)
つ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
さて
其頃
(
そのころ
)
の
三人
(
さんにん
)
の
有様
(
ありさま
)
は
如何
(
いか
)
にと
云
(
い
)
ふに、
山田
(
やまだ
)
は
勉強家
(
べんきやうか
)
であつたが、
学科
(
がくくわ
)
の
方
(
はう
)
はお
役目
(
やくめ
)
に
遣
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
雑書
(
ざつしよ
)
のみを見て
居
(
ゐ
)
た、
石橋
(
いしばし
)
は
躰育
(
たいいく
)
熱心
(
ねつしん
)
の遊ぶ
方
(
はう
)
で、
競争
(
きやうそう
)
は
遣
(
や
)
る、
器械躰操
(
きかいたいさう
)
は
遣
(
や
)
る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
これを
調
(
しら
)
べるには、
和田氏
(
わだし
)
が
卷尺
(
まきしやく
)
を
持
(
も
)
つ、
余
(
よ
)
が一
方
(
ぱう
)
に
其端
(
そのはし
)
を
持
(
も
)
ち、一
方
(
ぱう
)
に
燈器
(
とうき
)
を
持
(
も
)
つ。
大野氏
(
おほのし
)
が
一々
(
いち/\
)
圖
(
づ
)
を
取
(
と
)
るといふ
役目
(
やくめ
)
で、
然
(
さ
)
うして
居
(
ゐ
)
る
間
(
うち
)
に、
頭
(
あたま
)
と
尻
(
しり
)
と
衝突
(
しやうとつ
)
する。
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
む。
手
(
て
)
を
突
(
つ
)
く。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
海岸
(
かいがん
)
のくろまつの
林
(
はやし
)
は、さういふ
砂
(
すな
)
の
飛來
(
ひらい
)
を
防
(
ふせ
)
ぎとめる
役目
(
やくめ
)
をもするのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
いくらか
仲
(
なか
)
よくしていたものといえば、ガチョウ
番
(
ばん
)
のオーサという女の子と、その弟のマッツという子だけでした。このふたりは、ニールスと同じように、ガチョウの番をする
役目
(
やくめ
)
でした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
若
(
わか
)
さま、さあおっしゃい。
役目
(
やくめ
)
として
承
(
うけたまわ
)
らなければなりません」
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ダイアナは私に獨逸語を教へようと云つてくれた。私も彼女から教はるのは好きだつた。女教師の
役目
(
やくめ
)
は彼女を喜ばせもしまた
相應
(
ふさ
)
はしかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ところが
彼
(
か
)
れは、
町奉行
(
まちぶぎやう
)
といふ
重
(
おも
)
い
役目
(
やくめ
)
を
承
(
うけたまは
)
つて、
多
(
おほ
)
くの
人々
(
ひと/″\
)
の
生殺與奪
(
せいさつよだつ
)
の
權
(
けん
)
を、
其
(
そ
)
の
細
(
ほそ
)
い
手
(
て
)
の
掌
(
たなそこ
)
に
握
(
にぎ
)
るやうになると
忽
(
たちま
)
ち一
轉
(
てん
)
して、
彼
(
か
)
れの
思想
(
しさう
)
は
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
學校
(
がつこう
)
と
同
(
おな
)
じ
役目
(
やくめ
)
をする
博物館
(
はくぶつかん
)
は
實
(
じつ
)
に
貧弱
(
ひんじやく
)
であつて、わづかに
東京
(
とうきよう
)
、
京都
(
きようと
)
、
奈良
(
なら
)
の
三箇所
(
さんがしよ
)
に
美術博物館
(
びじゆつはくぶつかん
)
がある
外
(
ほか
)
、これといふものもないのは
甚
(
はなは
)
だ
殘念
(
ざんねん
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
回米方
(
かいまいかた
)
というのは、このくらやしきにおくりこまれてきた
米
(
こめ
)
の
見
(
み
)
はりの
番
(
ばん
)
をしたり、
商人
(
しょうにん
)
に
売
(
う
)
ったりする
仕事
(
しごと
)
で、ずいぶん、せきにんのおもい
役目
(
やくめ
)
でした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
しかしこれは
犬
(
いぬ
)
の
役目
(
やくめ
)
で、
夜中
(
よなか
)
になにか
足音
(
あしおと
)
がすればほえるのに
不思議
(
ふしぎ
)
なことはありませんけれど、あまりよくほえますので
近所
(
きんじょ
)
で
迷惑
(
めいわく
)
することであります。
おじいさんの家
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一つ
口
(
くち
)
に
申
(
もう
)
したら、
真正
(
ほんとう
)
の
神様
(
かみさま
)
と
人間
(
にんげん
)
との
中間
(
ちゅうかん
)
に
立
(
た
)
ちてお
取次
(
とりつ
)
ぎの
役目
(
やくめ
)
をつとめるのが
人霊
(
じんれい
)
の
仕事
(
しごと
)
——。まあそれ
位
(
くらい
)
に
考
(
かんが
)
えて
戴
(
いただ
)
けば、
大体
(
だいたい
)
宜
(
よろ
)
しいかと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
手前
(
てまへ
)
は
姫
(
ひい
)
さまが
御親類
(
ごしんるゐ
)
がたのお
廟所
(
たまや
)
へ
入
(
い
)
らせらるゝを
見
(
み
)
るや
否
(
いな
)
や、
驛馬
(
はやうま
)
に
飛乘
(
とびの
)
ってお
知
(
し
)
らせに
參
(
まゐ
)
りました。
此樣
(
このやう
)
な
惡
(
あ
)
しいお
使
(
つかひ
)
も
命置
(
おほせお
)
かせられた
役目
(
やくめ
)
ゆゑでござります、
御免
(
ごめん
)
なされませい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
に、
葉
(
は
)
が
日光
(
につこう
)
の
力
(
ちから
)
をかりて、その
木自身
(
きじしん
)
を
養
(
やしな
)
ひ、
生活
(
せいかつ
)
をつゞけていく、この
作用
(
さよう
)
を『
炭素同化作用
(
たんそどうかさよう
)
』といひます。
樹木
(
じゆもく
)
の
葉
(
は
)
が
青々
(
あを/\
)
と
茂
(
しげ
)
つてゐるのは、この
重大
(
じゆうだい
)
な
役目
(
やくめ
)
をはたすためです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
祖父
(
おぢい
)
さんは
字
(
じ
)
を
書
(
か
)
くことが
好
(
す
)
きで、
赤
(
あか
)
い
毛氈
(
まうせん
)
の
上
(
うへ
)
へ
大
(
おほ
)
きな
紙
(
かみ
)
をひろげて、
夜
(
よ
)
遲
(
おそ
)
くなるまで
何
(
なに
)
かよく
書
(
か
)
きましたが、その
度
(
たび
)
に
眠
(
ねむ
)
い
眼
(
め
)
をこすり/\
蝋燭
(
らふそく
)
を
持
(
も
)
たせられるのはお
勇
(
ゆう
)
さんや
父
(
とう
)
さんの
役目
(
やくめ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
けれども、そのころのさむらいは、
刀
(
かたな
)
をつかうような
役
(
やく
)
につくものはだいじにされますが、お
金
(
かね
)
のかんじょうなどをする
役目
(
やくめ
)
のものはみさげられていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
それが
守護霊
(
しゅごれい
)
というものの
役目
(
やくめ
)
で、あなたの
生活
(
せいかつ
)
は
同時
(
どうじ
)
に
又
(
また
)
大体
(
だいたい
)
私
(
わたくし
)
の
生活
(
せいかつ
)
でもあったのです。
私
(
わたくし
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
が
未熟
(
みじゅく
)
なばかりに、
随分
(
ずいぶん
)
あなたにも
苦労
(
くろう
)
をさせました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この世にゐる内に善き物を得た『富める人』の運命を思ひ出して御覽なさい。神があなたから取り去られぬ、そのよりよき
役目
(
やくめ
)
を選ぶ力をあなたに與へ給ふやうに!
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
同時
(
どうじ
)
に
若
(
わか
)
いものの
勇気
(
ゆうき
)
を
鼓舞
(
こぶ
)
しなければならぬ
役目
(
やくめ
)
をもっていました。
彼
(
かれ
)
は、
風
(
かぜ
)
と
戦
(
たたか
)
い、
山野
(
さんや
)
を
見下
(
みお
)
ろして
飛
(
と
)
んだけれど、ややもすると
翼
(
つばさ
)
が
鈍
(
にぶ
)
って、
若
(
わか
)
いものに
追
(
お
)
い
越
(
こ
)
されそうになるのでした。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このオルガンの
役目
(
やくめ
)
は、これまでに十
分
(
ぶん
)
果
(
は
)
たしたはずだ……。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“役目”で始まる語句
役目上
役目柄