“其端”の読み方と例文
読み方割合
そのはし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磨製石斧 磨製石斧とは細長ほそながくして其端そのはしを付けたる石器の稱へなり。大小不定だいせうふていなれど長さ五六寸ばかりをつねとす。刄は殆と悉皆一端のみにりと云つて可なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
が、やがてあいちやんは、びるだけとほくへ兩腕りやううでばして、其端そのはしを一かけたゝおとしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
試みにこれ手繰たぐって見ると、綱は古代の大蛇だいじゃのように際限はてしもなく長いもので、れどもれども容易に其端そのはしにはとどかなかったが、こんよく手繰たぐっているうちに、ようやく残りなく引揚ひきあげた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)