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其後
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そののち
ふりがな文庫
“
其後
(
そののち
)” の例文
可笑
(
をかし
)
なお話をいたしましたが、
策伝
(
さくでん
)
の話より、一
層
(
そう
)
御意
(
ぎよい
)
に
適
(
かな
)
ひ、
其後
(
そののち
)
数度
(
たび/\
)
御前
(
ごぜん
)
に
召
(
め
)
されて
新左衛門
(
しんざゑもん
)
が、
種々
(
しゆ/″\
)
滑稽雑談
(
こつけいざつだん
)
を
演
(
えん
)
じたといふ。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
マーキュ
猫王
(
ねこまた
)
どの、
九箇
(
こゝのつ
)
あるといふ
足下
(
おぬし
)
の
命
(
いのち
)
が
只
(
たッた
)
一
(
ひと
)
つだけ
所望
(
しょもう
)
したいが、
其後
(
そののち
)
の
擧動次第
(
しこなししだい
)
で
殘
(
のこ
)
る
八箇
(
やッつ
)
も
叩
(
たゝ
)
き
挫
(
みじ
)
くまいものでもない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それから
後
(
あと
)
私
(
わたし
)
も
何
(
ど
)
うしたか
能
(
よ
)
く
知
(
し
)
らなかつたんですが、
其後
(
そののち
)
漸
(
やうや
)
く
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
驚
(
おど
)
ろきましたね。
蒙古
(
もうこ
)
へ
這入
(
はい
)
つて
漂浪
(
うろつ
)
いてゐるんです。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
聞居られしが
其後
(
そののち
)
渠
(
かれ
)
が弟願山の事に
及
(
およ
)
び江戸表の
寺
(
てら
)
は何方の
徒弟
(
とてい
)
なるやと
糺
(
たゞ
)
さるゝに至りて多兵衞はハツと心付
大
(
おほ
)
いに
狼狽
(
うろたへ
)
し
樣子
(
やうす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其後
(
そののち
)
旗野は
此家
(
このや
)
に
住
(
すま
)
ひつ。先住の
室
(
しつ
)
が自ら
其身
(
そのみ
)
を封じたる一室は、不開室と
称
(
とな
)
へて、開くことを許さず、はた覗くことをも禁じたりけり。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
それにつれなきは
方様
(
かたさま
)
の
其後
(
そののち
)
何の
便
(
たより
)
もなく、手紙出そうにも
当所
(
あてどころ
)
分らず、まさかに親子
笈
(
おい
)
づるかけて順礼にも出られねば
逢
(
あ
)
う事は夢に
計
(
ばか
)
り
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其後
(
そののち
)
又
(
また
)
一
回
(
くわい
)
、
此所
(
こゝ
)
を
掘
(
ほ
)
つたが、
格別
(
かくべつ
)
の
物
(
もの
)
は
出
(
で
)
なかつた。
發掘
(
はつくつ
)
はそれ
切
(
き
)
りであるが、
表面採集
(
ひやうめんさいしふ
)
にはそれからも
度々
(
たび/″\
)
行
(
ゆ
)
つた。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
凡そ
其後
(
そののち
)
今日までに私の
享
(
う
)
けた苦痛といふものは、すべての空想家——責任に対する極度の卑怯者の、当然一度は
享
(
う
)
けねばならぬ性質のものであつた。
弓町より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其後
(
そののち
)
わたしは学歴の方は思ひ断つて、腕一本と、豪傑流な態度と、大先生のお蔭とでまあ/\こゝまでやつて来た。いくつかの事業もし、小金も
溜
(
た
)
めた。
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
其後
(
そののち
)
、
夫
(
をつと
)
自
(
みづか
)
ら
(六二)
抑損
(
よくそん
)
す、
晏子
(
あんし
)
怪
(
あや
)
しんで
之
(
これ
)
を
問
(
と
)
ふ。
御
(
ぎよ
)
、
實
(
じつ
)
を
以
(
もつ
)
て
對
(
こた
)
ふ。
晏子
(
あんし
)
薦
(
すす
)
めて
以
(
もつ
)
て
大夫
(
たいふ
)
と
爲
(
な
)
せり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
少
(
すこ
)
し
休
(
やす
)
んで
其後
(
そののち
)
は
知
(
し
)
らず、
今
(
いま
)
は
御免
(
ごめん
)
なさりませと
斷
(
ことは
)
りを
言
(
い
)
ふてやるに、
夫
(
そ
)
れで
宜
(
い
)
いのか、
怒
(
おこ
)
りはしないか、やかましくなれば
面倒
(
めんだう
)
であらうと
結城
(
ゆふき
)
が
心
(
こゝろ
)
づけるを
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
返す返すも
悔
(
くやし
)
き熱海の
御別
(
おんわかれ
)
の後の思、又いつぞや
田鶴見
(
たずみ
)
子爵の邸内にて図らぬ
御見致候
(
ごけんいたしさふらふ
)
而来
(
このかた
)
の胸の内、
其後
(
そののち
)
途中
(
とちゆう
)
にて
御変
(
おんかは
)
り
被成候
(
なされさふらふ
)
荒尾様
(
あらをさま
)
に
御目
(
おんめ
)
に懸り、しみじみ
御物語
(
おんものがたり
)
致候事
(
いたしさふらふこと
)
など
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此間は
汝
(
なんじ
)
を大公儀の
隠目付
(
かくしめつけ
)
と思ひあやまり、一旦の遠慮に惜しき
刃
(
やいば
)
を収めしが、
其後
(
そののち
)
藩命を
蒙
(
こうむ
)
りて、あまねく汝の素性行跡を探りしに、画工と
佯
(
いつわ
)
つて当城下の
地形
(
ちぎょう
)
を
窺
(
うかが
)
ふのみならず
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其後
(
そののち
)
數年間
(
すうねんかん
)
は
春夏
(
しゆんか
)
の
際
(
さい
)
折々
(
をり/\
)
行
(
おこな
)
ふに
過
(
す
)
ぎざりしが、二十五六
歳
(
さい
)
の
頃
(
ころ
)
醫
(
い
)
を
以
(
もつ
)
て
身
(
み
)
を
立
(
た
)
つるに
及
(
およ
)
び、
日夜
(
にちや
)
奔走
(
ほんそう
)
の
際
(
さい
)
頭痛
(
づつう
)
甚
(
はなはだ
)
しき
時
(
とき
)
は
臥床
(
ふしど
)
に
就
(
つ
)
きし
事
(
こと
)
屡
(
しば/\
)
なりしが、
其
(
その
)
際
(
さい
)
には
頭部
(
とうぶ
)
を
冷水
(
れいすゐ
)
を
以
(
もつ
)
て
冷却
(
れいきやく
)
し
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
又
其後
(
そののち
)
のあらゆる危険に突進んで行った、あの私に
似
(
に
)
げなき勇気を獲得することが出来たのであるか、私は
顧
(
かえり
)
みて不思議に思う程であるが、それは
凡
(
すべ
)
て
亡
(
ほろ
)
びた恋のさせる所であったろう。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その悲しみの底を割ったと思われるのは、
其後
(
そののち
)
両親
(
りょうしん
)
に死なれた時である。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
へい……
能
(
よ
)
う
御存
(
ごぞん
)
じさまでございます、これは
貴方
(
あなた
)
、
遠州所持
(
ゑんしうしよぢ
)
でございまして、
其後
(
そののち
)
大
(
たい
)
した
偉
(
えら
)
い
宗匠
(
そうしやう
)
さんが
用
(
もち
)
ひたといふ
品
(
しな
)
でございます。主
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
ど
)
うもさうらしい、
翼
(
はね
)
の
生
(
は
)
へたうつくしい
人
(
ひと
)
は
何
(
ど
)
うも
母様
(
おつかさん
)
であるらしい。もう
鳥屋
(
とりや
)
には、
行
(
ゆ
)
くまい、わけてもこの
恐
(
こは
)
い
処
(
ところ
)
へと、
其後
(
そののち
)
ふつゝり。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
宿
(
やど
)
し奉つり
御形見
(
おんかたみ
)
等を
頂戴
(
ちやうだい
)
し將監方を
暇
(
いとま
)
を取生國は
佐渡
(
さど
)
なれば則ち佐州へ
老母諸共
(
らうぼもろとも
)
に立歸りしが
其後
(
そののち
)
澤の井殿には
若君
(
わかぎみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其後
(
そののち
)
望生
(
ぼうせい
)
が、
土偶變形
(
どぐうへんけい
)
とも
見
(
み
)
るべき一
箇
(
こ
)
の
把手
(
とつて
)
を
有
(
ゆう
)
する
土器
(
どき
)
(第三圖ロ參照)
其他
(
そのた
)
二
箇
(
こ
)
の
土器
(
どき
)
を
出
(
だ
)
し。
余
(
よ
)
も
亦
(
また
)
土器
(
どき
)
を三
箇
(
こ
)
ばかり
出
(
だ
)
した。
幻翁
(
げんおう
)
も
大分
(
だいぶ
)
出
(
だ
)
した。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
自分は
其後
(
そののち
)
受けた身體の變化のあまり
劇
(
はげ
)
しいのと、其劇しさが頭に映つて、此間からの過去の影に與へられた動搖が、絶えず現在に向つて波紋を傳へるのとで
変な音
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
聖人も性の合わぬ妻を去られたということは有ったでもござろう、然し聖人は妻を去られたにしても、
其後
(
そののち
)
他の婦人を迎えて妻とせられたことは無いように存ずる
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其後
(
そののち
)
、
田常
(
でんじやう
)
が
簡公
(
かんこう
)
を
殺
(
ころ
)
すに
及
(
およ
)
んで、
盡
(
ことごと
)
く
高子
(
かうし
)
・
國子
(
こくし
)
の
族
(
ぞく
)
を
滅
(
ほろぼ
)
す。
常
(
じやう
)
の
曾孫
(
そうそん
)
和
(
わ
)
に
至
(
いた
)
りて
(三三)
自立
(
じりふ
)
し、
因
(
いん
)
、
齊
(
せい
)
の
威王
(
ゐわう
)
と
爲
(
な
)
る。
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひ
威
(
ゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふ、
大
(
おほい
)
に
穰苴
(
じやうしよ
)
の
法
(
はふ
)
に
(三四)
放
(
なら
)
へり。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
予は
其後
(
そののち
)
に自ら負うて牧塲に帰りて保存せり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
尋ぬるに源内は先内に入り我御仕置場にて首を切れしときハツと
思
(
おも
)
ひしばかりにて
其後
(
そののち
)
は何も知ず
頓
(
やが
)
て氣が付て其
邊
(
あたり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其後
(
そののち
)
、
表面採集
(
へうめんさいしふ
)
、
或
(
あるひ
)
は
小發掘
(
せうはつくつ
)
に
來
(
き
)
た
人
(
ひと
)
は、
少
(
すくな
)
くあるまいが、
正式
(
せいしき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
に
掛
(
かゝ
)
るのは
我々
(
われ/\
)
が三
番目
(
ばんめ
)
に
當
(
あた
)
るのだ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其後
(
そののち
)
患者は入れ代り立ち代り出たり
入
(
はい
)
つたりした。自分の病氣は日を積むに從つて次第に快方に向つた。仕舞には
上草履
(
うはざうり
)
を
穿
(
は
)
いて廣い廊下をあちこち散歩し始めた。
変な音
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
涙
掃
(
はら
)
って
其後
(
そののち
)
を問えば、
御待
(
おまち
)
なされ、話しの調子に乗って居る内、炉の火が
淋
(
さみ
)
しゅうなりました。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其後
(
そののち
)
、
魏
(
ぎ
)
、
趙
(
てう
)
を
伐
(
う
)
つ。
趙
(
てう
)
、
急
(
きふ
)
なり。
救
(
すくひ
)
を
齊
(
せい
)
に
請
(
こ
)
ふ。
齊
(
せい
)
の
威王
(
ゐわう
)
、
孫臏
(
そんびん
)
を
將
(
しやう
)
とせんと
欲
(
ほつ
)
す。
臏
(
ひん
)
、
辭謝
(
じしや
)
して
曰
(
いは
)
く、
(三一)
『
刑餘
(
けいよ
)
の
人
(
ひと
)
、
不可
(
ふか
)
なり』と。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
乃
(
すなは
)
ち
田忌
(
でんき
)
を
以
(
もつ
)
て
將
(
しやう
)
となして、
孫子
(
そんし
)
を
師
(
し
)
となす。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
其後
(
そののち
)
、
帝室博物館
(
ていしつはくぶつくわん
)
に
行
(
ゆ
)
つて
陳列品
(
ちんれつひん
)
を一
見
(
けん
)
し、それから
水谷氏
(
みづたにし
)
と
交際
(
かうさい
)
を
結
(
むす
)
ぶ
樣
(
やう
)
になり、
氏
(
し
)
の
採集品
(
さいしふひん
)
を一
見
(
けん
)
し、
個人
(
こじん
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て
帝室博物館
(
ていしつはくぶつくわん
)
以上
(
いじやう
)
の
採集
(
さいしふ
)
を
成
(
な
)
し
得
(
う
)
る
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
り。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
さうして代助には
一口
(
ひとくち
)
の
小言
(
こごと
)
も云はなかつた。代助は其時から、
兄
(
あにき
)
に恐縮して仕舞つた。
其後
(
そののち
)
小遣
(
こづかひ
)
に
困
(
こま
)
る事はよくあるが、困るたんびに
嫂
(
あによめ
)
を
痛
(
いた
)
めて事を済ましてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其後
(
そののち
)
光輪
(
ごこう
)
美
(
うるわ
)
しく白雲に
駕
(
のっ
)
て
所々
(
しょしょ
)
に見ゆる者あり。
或
(
ある
)
紳士の拝まれたるは
天鵞絨
(
ビロウド
)
の洋服
裳
(
すそ
)
長く着玉いて
駄鳥
(
だちょう
)
の羽宝冠に
鮮
(
あざやか
)
なりしに、
某
(
なにがし
)
貴族の見られしは白
襟
(
えり
)
を
召
(
めし
)
て錦の
御帯
(
おんおび
)
金色
(
こんじき
)
赫奕
(
かくえく
)
たりしとかや。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其後
(
そののち
)
、三十九
年
(
ねん
)
七
月
(
ぐわつ
)
に、マンロー
氏
(
し
)
を
八木氏
(
やぎし
)
が
引張
(
ひツぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
つて、
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みた。
其報告
(
そのほうこく
)
の一
部
(
ぶ
)
は
人類學會雜誌
(
じんるゐがくくわいざつし
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
るが、
其研究
(
そのけんきう
)
の
要點
(
えうてん
)
は
新古
(
しんこ
)
二
時代
(
じだい
)
の
貝塚
(
かひづか
)
が
合
(
がつ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
高塚
(
たかつか
)
よりも
横穴
(
よこあな
)
の
方
(
はう
)
が、
時代
(
じだい
)
に
於
(
おい
)
て
若
(
わか
)
いと
考
(
かんが
)
へられ
居
(
を
)
るので、
高塚
(
たかつか
)
は
高塚
(
たかつか
)
で
或時代
(
あるじだい
)
に
築
(
きづ
)
かれ、
横穴
(
よこあな
)
は
横穴
(
よこあな
)
で
其後
(
そののち
)
に
造
(
つく
)
られると、
斯
(
か
)
う
大概
(
たいがい
)
考
(
かんが
)
へられて
居
(
ゐ
)
たのであるが、それを
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
は
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
これだけ
荒
(
あら
)
した
權現臺
(
ごんげんだい
)
は、
其後
(
そののち
)
幾變遷
(
いくへんせん
)
して、
以前
(
もと
)
の
樣
(
さま
)
は
既
(
も
)
う
見
(
み
)
られぬ。四十一
年
(
ねん
)
の
夏
(
なつ
)
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
彼
(
か
)
の
鷄屋
(
とりや
)
さへ
失
(
な
)
くなつて
了
(
しま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
幻花子
(
げんくわし
)
は
鷄屋
(
とりや
)
の
出來
(
でき
)
ぬ
前
(
まへ
)
から
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだ。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
やがて
其秋
(
そのあき
)
には、
殘
(
のこ
)
らず
貝塚
(
かいづか
)
は
開
(
ひら
)
かれて、
畑
(
はたけ
)
と
成
(
な
)
つて
了
(
しま
)
つたが、それでも
余等
(
よら
)
は
未練
(
みれい
)
に
引
(
ひ
)
かされて、
表面採集
(
ひやうめんさいしふ
)
に
時々
(
とき/″\
)
立寄
(
たちよ
)
るが、
其後
(
そののち
)
とても、
土偶
(
どぐう
)
を
得
(
え
)
、
磨石斧
(
ませきふ
)
を
得
(
え
)
、三十七
年
(
ねん
)
の九
月
(
ぐわつ
)
には
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“其後”で始まる語句
其後任
其後者