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敗
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やぶ
ふりがな文庫
“
敗
(
やぶ
)” の例文
敗
(
やぶ
)
れたる
專
(
せん
)
門
棋士
(
きし
)
の
胸
(
けう
)
中や
果
(
はた
)
して如何に? どんな
勝負
(
せうふ
)
事も
背
(
はい
)
後に生
活
(
くわつ
)
問題
(
もんだい
)
が
裏
(
うら
)
附けるとなれば一そう
尖鋭化
(
せんえいくわ
)
してくる事は明かだが
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
佐久間玄蕃
(
さくまげんば
)
が
中入
(
なかいり
)
の
懈怠
(
けたい
)
のためか、
柴田勝家
(
しばたかついへ
)
、
賤
(
しづ
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
の
合戰
(
かつせん
)
敗
(
やぶ
)
れて、
此
(
こ
)
の
城中
(
じやうちう
)
に
一息
(
ひといき
)
し
湯漬
(
ゆづけ
)
を
所望
(
しよまう
)
して、
悄然
(
せうぜん
)
と
北
(
きた
)
の
莊
(
さう
)
へと
落
(
お
)
ちて
行
(
ゆ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「すでに、おのれに
敗
(
やぶ
)
れている者が、何で外に勝てるものか。いわんや、世を
統
(
す
)
べて、まとめ上げることなどができるわけはあるまい」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それ勝敗は兵家の常なり。
蘇東坡
(
そとうば
)
が
所謂
(
いわゆる
)
善
(
よ
)
く
奕
(
えき
)
する者も日に勝って日に
敗
(
やぶ
)
るゝものなり。然るに一敗の故を以て、老将を退け、
驕児
(
きょうじ
)
を挙ぐ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
北條時宗
邀
(
むか
)
え撃って大いに
之
(
これ
)
を
敗
(
やぶ
)
ったことは、
凡
(
およ
)
そ歴史を知るほどの人は
所謂
(
いわゆる
)
「
元寇
(
げんこう
)
の
役
(
えき
)
」として、
誰
(
たれ
)
も
諳
(
そらん
)
じている所である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
僕の尊敬する所は鹿島さんの「人となり」なり。鹿島さんの如く、熟して
敗
(
やぶ
)
れざる
底
(
てい
)
の東京人は
今日
(
こんにち
)
既に見るべからず。
明日
(
みやうにち
)
は
更
(
さら
)
に
稀
(
まれ
)
なるべし。
田端人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして、勝ったものは支配者であり、同時に、
敗
(
やぶ
)
れたものは居たたまらなくされたのだ。あるいは
脱
(
のが
)
れてやって来るものが
踵
(
きびす
)
を接するようになった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
あげるにはあげたが、数の相違で
敗
(
やぶ
)
れて、拙者も十余名の同志と紀州路へ落ちて行く途中、猟師の奴に爆弾をしかけられて、こんなことになってしまいました
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
若
(
も
)
し
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
くに
厚利
(
こうり
)
を
以
(
もつ
)
てせば、
則
(
すなは
)
ち
陰
(
ひそか
)
に
其言
(
そのげん
)
を
用
(
もち
)
ひて
顯
(
あらは
)
に
其身
(
そのみ
)
を
棄
(
す
)
てん。
此
(
これ
)
を
之
(
こ
)
れ
知
(
し
)
らざる
可
(
べ
)
からざるなり。
夫
(
そ
)
れ
事
(
こと
)
は
密
(
みつ
)
を
以
(
もつ
)
て
成
(
な
)
り、
語
(
ご
)
は
泄
(
も
)
るるを
以
(
もつ
)
て
敗
(
やぶ
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
余の事業の
敗
(
やぶ
)
られしは敗るべからざる事業に余の着手せんがためなり(
希伯来
(
ヘブル
)
書十二章第二十七節)。
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ロレ
人聲
(
ひとごゑ
)
がする。……こりゃ
姫
(
ひめ
)
よ、ま、
早
(
はや
)
う
出
(
で
)
てござれ、そこは
死
(
し
)
や
疫癘
(
えきれい
)
や
無理
(
むり
)
な
睡眠
(
すゐみん
)
の
宿
(
やど
)
ぢゃほどに。
人間以上
(
にんげんいじゃう
)
の
力
(
ちから
)
の
爲
(
ため
)
に
折角
(
せっかく
)
の
計畫
(
はかりごと
)
が
皆
(
みな
)
敗
(
やぶ
)
れた、さ、
早
(
はや
)
うござれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
〔評〕長兵京師に
敗
(
やぶ
)
る。木戸公は岡部氏に
寄
(
よ
)
つて
禍
(
わざはい
)
を
免
(
まぬか
)
るゝことを得たり。
後
(
のち
)
丹波に
赴
(
おもむ
)
き、
姓名
(
せいめい
)
を
變
(
か
)
へ、
博徒
(
ばくと
)
に
混
(
まじ
)
り、
酒客
(
しゆかく
)
に
交
(
まじは
)
り、以て時勢を
窺
(
うかゞ
)
へり。南洲は
浪華
(
なには
)
の某樓に
寓
(
ぐう
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
たとい
軍
(
いくさ
)
敗
(
やぶ
)
れて身の置きどころなしとても、それは武門の常なれば耻と云うべからず、今此のような見苦しき服装にて京大坂を引き廻すは、吾等同様に武士の本意でないと
仰
(
お
)
っしゃって
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その卵敗れて
孵
(
かえ
)
らずと、プリニウス説にこれを防ぐには卵の下草の下に鉄釘一本、または
犁
(
すき
)
のサキで
済
(
すく
)
い
揚
(
あ
)
げた土を置けば
敗
(
やぶ
)
れずと、コルメラは月桂の小枝とニンニクの根と鉄釘を置けと言った。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
但
(
ただ
)
し
白鳥
(
はくてう
)
君には髭が無いけれどマス君には
後
(
うしろ
)
へ
撥
(
は
)
ねた
頤髭
(
あごひげ
)
がある。見物人には一撃の
下
(
もと
)
にマス君が
敗
(
やぶ
)
られ
相
(
さう
)
に
危
(
あやぶ
)
まれたが、
併
(
しか
)
しマス君は見掛に寄らず最後まで勇敢に戦つて立派に名誉を
恢復
(
くわいふく
)
した。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
けれども其の望みは
敗
(
やぶ
)
れて暗い空にと消えました。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
爭
(
あらそ
)
ひ
將棋
(
せうき
)
に
敗
(
やぶ
)
れて
血
(
ち
)
を
吐
(
は
)
いて死ぬなどは一
種
(
しゆ
)
の
悲壯
(
ひそう
)
美を
感
(
かん
)
じさせるが、
迂濶
(
うくわつ
)
に死ぬ事も出來ないであらう
現
(
げん
)
代の
專
(
せん
)
門
棋士
(
きし
)
は平
凡
(
ぼん
)
に
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ところが、竹童の
信念
(
しんねん
)
はくつがえされて、
弓
(
ゆみ
)
をとっては
神技
(
かみわざ
)
といわれている蔦之助が、どうだろう、この
不覚
(
ふかく
)
? このみにくい
敗
(
やぶ
)
れ
方
(
かた
)
!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俗
(
ぞく
)
の
欲
(
ほつ
)
する
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
(二五)
予
(
あた
)
へ、
俗
(
ぞく
)
の
否
(
ひ
)
とする
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
去
(
さ
)
る。
其
(
そ
)
の
政
(
まつりごと
)
を
爲
(
な
)
すや、
善
(
よ
)
く
禍
(
わざはひ
)
に
因
(
よ
)
つて
福
(
さいはひ
)
と
爲
(
な
)
し、
敗
(
やぶ
)
れを
轉
(
てん
)
じて
功
(
こう
)
と
爲
(
な
)
し、
(二六)
輕重
(
けいぢう
)
を
貴
(
たつと
)
び、
權衡
(
けんかう
)
を
愼
(
つつし
)
めり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
三
角
(
すみ
)
先生
(
せんせい
)
に
宜
(
よろ
)
しく、と
挨拶
(
あいさつ
)
して、ひとり
煢然
(
けいぜん
)
として
峠
(
たふげ
)
を
下
(
くだ
)
る
後態
(
うしろつき
)
の、
湖
(
みづうみ
)
は
広大
(
くわうだい
)
、
山毛欅
(
ぶな
)
は
高
(
たか
)
し、
遠見
(
とほみ
)
の
魯智深
(
ろちしん
)
に
似
(
に
)
たのが、
且
(
かつ
)
軍
(
いくさ
)
敗
(
やぶ
)
れて、
鎧
(
よろひ
)
を
棄
(
す
)
て、
雑兵
(
ざうひやう
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
落
(
お
)
ちて
行
(
ゆ
)
く
宗任
(
むねたふ
)
のあはれがあつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
〔譯〕
刀槊
(
たうさく
)
の
技
(
ぎ
)
、
怯
(
きよ
)
心を
懷
(
いだ
)
く者は
衄
(
くじ
)
け、
勇氣
(
ゆうき
)
を
頼
(
たの
)
む者は
敗
(
やぶ
)
る。必や
勇怯
(
ゆうきよ
)
を一
靜
(
せい
)
に
泯
(
ほろぼ
)
し、
勝負
(
しようぶ
)
を一
動
(
どう
)
に
忘
(
わす
)
れ、之を
動
(
うご
)
かすに天を以てして、
廓然
(
かくぜん
)
太公
(
たいこう
)
に、之を
靜
(
しづ
)
むるに地を以てして、
物
(
もの
)
來つて
順應
(
じゆんおう
)
せん。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「御城代。……いや数正どの。あなたは、ついに、世間の冬に負けて、こよいの木枯しに身をまかせ、
何処
(
いずこ
)
へか、
敗
(
やぶ
)
れ去るお心とみえますな」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堂堂
(
どうどう
)
と
遠慮
(
えんりよ
)
なく
爭
(
あらそ
)
ひ
勝
(
か
)
つべく、
弱
(
よわ
)
き者
敗
(
やぶ
)
るる者がドシドシ
蹴落
(
けおと
)
されて行く事に
感傷的
(
かんせうてき
)
な
憐憫
(
れんびん
)
など
注
(
そゝ
)
ぐべきでもあるまい。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
龐涓
(
はうけん
)
自
(
みづか
)
ら・
智
(
ち
)
窮
(
きは
)
まり
兵
(
へい
)
敗
(
やぶ
)
るるを
知
(
し
)
り、
乃
(
すなは
)
ち
(五七)
自剄
(
じけい
)
して
曰
(
いは
)
く、『
遂
(
つひ
)
に
(五八)
豎子
(
じゆし
)
の
名
(
な
)
を
成
(
な
)
せり』と。
齊
(
せい
)
、
因
(
よ
)
つて
勝
(
かち
)
に
乘
(
じよう
)
じて
盡
(
ことごと
)
く
其軍
(
そのぐん
)
を
破
(
やぶ
)
り、
魏
(
ぎ
)
の
太子
(
たいし
)
申
(
しん
)
を
虜
(
とりこ
)
にし
(五九)
以
(
ゐ
)
て
歸
(
かへ
)
る。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
〔譯〕
急迫
(
きふはく
)
は事を
敗
(
やぶ
)
る。
寧耐
(
ねいたい
)
は事を
成
(
な
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
いや、そんな
意地
(
いじ
)
よりも
名誉心
(
めいよしん
)
よりも、まんいち自分が
敗
(
やぶ
)
れでもした時には、いやでも
応
(
おう
)
でも、
咲耶子
(
さくやこ
)
の身を
徳川家
(
とくがわけ
)
の手にわたさなければならない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
公子
(
こうし
)
糾
(
きう
)
敗
(
やぶ
)
るるや、
召忽
(
せうこつ
)
は
之
(
これ
)
に
死
(
し
)
し、
吾
(
われ
)
は
(一〇)
幽囚
(
いうしう
)
せられて
辱
(
はづかしめ
)
を
受
(
う
)
く。
鮑叔
(
はうしゆく
)
、
我
(
われ
)
を
以
(
もつ
)
て
恥
(
はぢ
)
無
(
な
)
しと
爲
(
な
)
さず。
我
(
わ
)
が
(一一)
小節
(
せうせつ
)
を
羞
(
は
)
ぢずして・
功名
(
こうめい
)
の・
天下
(
てんか
)
に
顯
(
あら
)
はれざるを
恥
(
は
)
づるを
知
(
し
)
れば
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
全能
(
ぜんのう
)
全力
(
ぜんりょく
)
を
正当
(
せいとう
)
につくしてみて、それでも
敗
(
やぶ
)
れれば、まことに
是非
(
ぜひ
)
のないわけだ。男らしく、一
党
(
とう
)
の人の前へでて、
罪
(
つみ
)
を
謝
(
しゃ
)
するよりほかにみちはない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すでに
空身
(
くうしん
)
。なにを
恃
(
たの
)
みなにを願うことがあろう。戦わぬ前に心の一端から
敗
(
やぶ
)
れを生じかけたのだ。そんなことで、なにがさむらいらしい一生涯の完成か。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「相手にとって不足のないものだ。
敗
(
やぶ
)
れた時は、いさぎよく、彼の足もとへ降伏するまでだ。——だが、何ほどのことがあろう、死を期してかかるからには」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
以仁王と頼政の宇治川の
敗
(
やぶ
)
れ。また、清盛の福原
遷都
(
せんと
)
の決行などで、ひとまず平家や都の方は筆を休め、伊豆に移って、頼朝の旗挙げが、ここ数回のテーマになる。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この島の名を有名にさせ、武蔵のために
敗
(
やぶ
)
れて
敢
(
あえ
)
なく若い偉材をこの一小島に埋めた佐々木小次郎に——
一掬
(
いっきく
)
の涙をそそいで墓石を建てた古人は、いったい誰だったか。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いかに貴公が、日頃の温厚と隠忍をやぶり、いまはと、火の玉になって
打
(
ぶ
)
つかっても、勝てないものには勝てない。やはり
敗
(
やぶ
)
れるのみだ。——敗れた結果はどうなるか。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
源ノ義朝一族は
敗
(
やぶ
)
れ、清盛の六波羅平氏が、ひとり都に武門として、隆昌の兆しを示している。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、
敗
(
やぶ
)
れれば敗れるほど、強くなるのが甲軍の本質である。最初の猛襲に、ほとんど三分の一を失ったが、どうッ——と
退
(
ひ
)
くやいな再び新手の勢が
木柵
(
もくさく
)
へ迫って来た。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「形のうえでは、わしが言い
敗
(
やぶ
)
れた。
真
(
まこと
)
の罪人の出ぬうちは、伜の罪は拭われぬ。たれが仕組んだ仕事か、悪人ながら、よくもああまで巧みに、人に罪を着せたものじゃ」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吉岡方は、先に清十郎を
敗
(
やぶ
)
られ、伝七郎を討たれ、今度という今度こそは、最後の
弔
(
とむら
)
い合戦だ。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兵法の大乗的な見地から観れば、これは明らかに武蔵の
敗
(
やぶ
)
れであり、武蔵の未熟さを、見事にお杉婆の信仰心と切っ先が、暴露して見せたものといって差しつかえなかろう。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武蔵をこのまま
抛
(
ほう
)
っておいて、家名大事に、道場の維持を考えて行けなどという兄貴のことばは、いったい武士の吐くことばか。そんな考えだから、武蔵に
敗
(
やぶ
)
れるのは当然だ。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
筒井
順昭
(
じゅんしょう
)
に
敗
(
やぶ
)
れた時、一度、領地を失い、足利家没落と共に、二度、所領を没収された。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
林冲
(
りんちゅう
)
。よく言ってくれた。しかしこの
敗
(
やぶ
)
れは
梁山泊
(
りょうざんぱく
)
はじめての
傷手
(
いたで
)
だ。みなにすまん」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大津から先、一行は騎馬だったが、病人は
肩輿
(
かたごし
)
に助けられて、京都に入り、同夜は洛中に一泊し、翌日、山崎天王山の
宝寺城
(
たからでらじょう
)
へ向った。ここはこの夏、光秀の
敗
(
やぶ
)
れ去った旧戦場であった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
目睫
(
もくしょう
)
の大決戦期に、敵前これを実施するのは無謀とも大胆ともいえる。もし
間隙
(
かんげき
)
に
敗
(
やぶ
)
れんか、敗因の罪は一に敵前土木の工などに、かかずらっていた
迂愚
(
うぐ
)
にありと、世に
嘲
(
わら
)
わるるは
必定
(
ひつじょう
)
である。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、有村じゃとて、
敗
(
やぶ
)
れた後は、決して生きてはおらぬ覚悟」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
義兵は勝ち、驕兵はかならず
敗
(
やぶ
)
る。誰も知る戦の原則である。——曹操はいま
許昌
(
きょしょう
)
にあって、天下を制しているが、
命
(
めい
)
はみな帝の御名を以てし、士卒は精練、彼自身は、機変妙勝の胆略を蔵している。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「日ごろ、潔白な大判事ゆえ、訴訟に
敗
(
やぶ
)
れし者の怨みか」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
敗
(
やぶ
)
るるものは、
碌々
(
ろくろく
)
とあえぐ。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
敗
(
ま
)
けた。おれは
敗
(
やぶ
)
れた」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
内
(
うち
)
に
敗
(
やぶ
)
る
者
(
もの
)
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“敗(
敗戦
)”の解説
敗戦(はいせん)は、争いごと・勝負・スポーツの試合などに負けること。
(出典:Wikipedia)
敗
常用漢字
小4
部首:⽁
11画
“敗”を含む語句
失敗
成敗
腐敗
勝敗
大失敗
敗亡
敗北
敗荷
敗軍
優勝劣敗
敗績
酸敗
零敗
敗戦
敗滅
打敗
敗壊
敗者
敗餒
敗醤花
...