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達
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たっ
ふりがな文庫
“
達
(
たっ
)” の例文
「ペスでない、きっとほかの
犬
(
いぬ
)
だよ。
政
(
まさ
)
ちゃんは、なにを
見
(
み
)
たのかわかりゃしない。」と、いちばん
上
(
うえ
)
の
達
(
たっ
)
ちゃんが、いいますと
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「……けれど
達
(
たっ
)
てのお言葉ゆえ申上げます。去年の
極月
(
ごくげつ
)
はじめでございましたか、長州藩の広岡さまが二日ほどご滞在あそばしました」
日本婦道記:尾花川
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
実
(
じつ
)
は
神界
(
しんかい
)
から、
雨
(
あめ
)
を
降
(
ふ
)
らせるに
就
(
つ
)
いては、
同時
(
どうじ
)
に
雷
(
かみなり
)
の
方
(
ほう
)
も
見
(
み
)
せてやれとのお
達
(
たっ
)
しが
参
(
まい
)
ったのじゃ。それで
今
(
いま
)
その
手筈
(
てはず
)
をしているところで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
美しい百合の
憤
(
いきどお
)
りは
頂点
(
ちょうてん
)
に
達
(
たっ
)
し、
灼熱
(
しゃくねつ
)
の
花弁
(
かべん
)
は雪よりも
厳
(
いか
)
めしく、ガドルフはその
凛
(
りん
)
と
張
(
は
)
る音さえ
聴
(
き
)
いたと思いました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
芸
(
げい
)
ごとの
奥
(
おく
)
に
達
(
たっ
)
すると、そういうことがあるもので、これはおまえの
芸道
(
げいどう
)
のためには、よろこばしいことじゃが、しかし、あぶないところじゃった。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
だが、いよいよ島の近くに
達
(
たっ
)
するまでには四五時間かかった。太陽はすでに西の海に沈み、空は美しく夕焼している。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なるほど
評判
(
ひょうばん
)
の
通
(
とお
)
り、
頼政
(
よりまさ
)
は
武芸
(
ぶげい
)
の
達人
(
たつじん
)
であるばかりでなく、
和歌
(
わか
)
の
道
(
みち
)
にも
達
(
たっ
)
している、りっぱな
武士
(
ぶし
)
だと、
天子
(
てんし
)
さまはますます
感心
(
かんしん
)
あそばしました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その
毅然
(
きぜん
)
として、なにかかたく信ずるところあるがごとき花前は、その
技
(
わざ
)
においてもじつに
神
(
かみ
)
に
達
(
たっ
)
している。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
氏は新政府に出身して
啻
(
ただ
)
に口を
糊
(
のり
)
するのみならず、
累遷
(
るいせん
)
立身
(
りっしん
)
して特派公使に任ぜられ、またついに大臣にまで昇進し、
青雲
(
せいうん
)
の
志
(
こころざし
)
達
(
たっ
)
し得て
目出度
(
めでた
)
しといえども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その年
閏
(
うるう
)
五月五日、
咸臨丸
(
かんりんまる
)
は
無事
(
ぶじ
)
に
帰朝
(
きちょう
)
し、
艦
(
かん
)
の
浦賀
(
うらが
)
に
達
(
たっ
)
するや、予が家の
老僕
(
ろうぼく
)
迎
(
むかい
)
に
来
(
きた
)
りし時、先生
老僕
(
ろうぼく
)
に向い、
吾輩
(
わがはい
)
留守中
(
るすちゅう
)
江戸において何か
珍事
(
ちんじ
)
はなきやと。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
思想
(
しそう
)
の
人間
(
にんげん
)
が
成熟
(
せいじゅく
)
の
期
(
き
)
に
達
(
たっ
)
して、その
思想
(
しそう
)
が
発展
(
はってん
)
される
時
(
とき
)
になると、その
人間
(
にんげん
)
は
自然
(
しぜん
)
自分
(
じぶん
)
がもうすでにこの
輪索
(
わな
)
に
掛
(
かか
)
っている
遁
(
のが
)
れる
路
(
みち
)
の
無
(
な
)
くなっているのを
感
(
かん
)
じます。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さきに、
伝令
(
でんれい
)
が陣ぶれをしたことばには、かならず、呂宋兵衛を手捕りにせよとの
達
(
たっ
)
しであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
目科も此上問うの益なきを見て取りしか
達
(
たっ
)
て
推問
(
おしと
)
わんともせず、是にて藻西太郎を残し余と共に牢を出で、
階
(
はしご
)
を下りて再び鉄の門を抜け、廊下を潜り庭を
過
(
よぎ
)
り、余も彼れも
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
まあやっと図画とでもいうようなことを教えた。これは長いことかかったし、なかなかむずかしかったがどうやら
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たっ
)
しかけた。むろんわたしはりっぱな先生ではなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
結局女中というものは非常に不経済でもあり、われわれの「遊び」の生活に取って邪魔でもあるので、向うも恐れをなしたでしょうが、此方も
達
(
たっ
)
て居て
貰
(
もら
)
いたくはなかったのです。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ところが、明治七年の九月に突然今年は
子歳
(
ねどし
)
のものを
徴集
(
と
)
るのだといって、扱所といったと思う、今日の区役所のようなものが町内々々にあって、
其所
(
そこ
)
から
達
(
たっ
)
しが私の処へもあったのです。
幕末維新懐古談:22 徴兵適齢のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
不図
(
ふと
)
した事から馴れ染め、人目を忍んで
逢引
(
あいびき
)
をして居ると、その婦人が懐妊したので
堕胎薬
(
おろしぐすり
)
を呑ました所、其の薬に
中
(
あた
)
って婦人は
達
(
たっ
)
ての
苦
(
くるし
)
み、虫が
被
(
かぶ
)
って
堪
(
たま
)
らんと云って、僕の所へ
逃出
(
にげだ
)
して来て
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何でも物価
高直
(
こうじき
)
の
折柄
(
おりから
)
、私の
入
(
いれ
)
る食料では
到底
(
とて
)
も
賄
(
まかな
)
い切れぬけれど、外ならぬ
阿父
(
おとっ
)
さんの
達
(
たっ
)
ての頼みであるに因って、不足の処は自分の方で
如何
(
どう
)
にかする決心で、謂わば義侠心で引受けたのであれば
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「やあ、
汝
(
われ
)
、……小僧も
達
(
たっ
)
しゃがな。あい、御免。」
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おかしいね、あんなに、いつも、
走
(
はし
)
ってきて
飛
(
と
)
びつくのに、
呼
(
よ
)
んでも、こないのは……。」と、
達
(
たっ
)
ちゃんが、
頭
(
あたま
)
をかしげました。
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが青竜王の日頃のお
達
(
たっ
)
しであったから。——夕飯が
済
(
す
)
むと、青竜王は行先も云わずブラリと事務所を出ていった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして
須利耶
(
すりや
)
さまは、たしかにその子供に
見覚
(
みおぼ
)
えがございました。
最初
(
さいしょ
)
のものは、もはや
地面
(
じめん
)
に
達
(
たっ
)
しまする。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
最後
(
さいご
)
に
私
(
わたくし
)
が、
最近
(
さいきん
)
滝
(
たき
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
さんの
本体
(
ほんたい
)
を
拝
(
おが
)
ましていただいた
話
(
はなし
)
を
致
(
いた
)
しますと、
母
(
はは
)
の
愕
(
おどろ
)
きは
頂点
(
てうてん
)
に
達
(
たっ
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その頃またちょうど、六兵衛先生の名が殿様のお耳に
達
(
たっ
)
しました。そこで殿様は
早速
(
さっそく
)
、六兵衛先生をむかえて、名刀のありかをうらなわせることになりました。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
先生の
鞭
(
むち
)
を受けようとするには、少なくとも一流にぬきんでた腕がなくてはならん、だから、もし
達
(
たっ
)
てお帰りを待ちたいと申すなら、我々と此処で一本勝負をするのだ
内蔵允留守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
達
(
たっ
)
てとは云わねえ、そうじゃアねえか、此の村に居てお
前
(
めえ
)
の
呼吸
(
いき
)
が掛らなけりゃア村にも居られねえ、其の時はいやに
悪
(
わり
)
い仕事をして逃げる、そうなりゃア
何
(
ど
)
うでも
宜
(
い
)
いやア、ねえ、
否
(
いや
)
でげすか、え
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かれは、かれの
使命
(
しめい
)
をとげた。一
念
(
ねん
)
を
達
(
たっ
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
読者よ余の考えにては此点こそ最も大切の所なれば目科が充分に問詰るならんと思いしに彼れ意外にも
達
(
たっ
)
て問返さん様子なく余が
目配
(
めくばせ
)
するも知らぬ顔にて更に次の問題に移り「したが老人の殺されて居る所は
何
(
ど
)
うして見出した女 ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
こんなぐあいに、おじさんの
口
(
くち
)
から
聞
(
き
)
くと、なんとなく、はや、
自分
(
じぶん
)
は、のぞみを
達
(
たっ
)
したもののように、うれしくなるのでした。
緑色の時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一歩一歩
(
いっぽいっぽ
)
と
首尾
(
しゅび
)
よく
難局
(
なんきょく
)
を
切
(
き
)
り
抜
(
ぬ
)
けて
行
(
ゆ
)
きまして、
今
(
いま
)
ではすっかり
明
(
あか
)
るい
境涯
(
きょうがい
)
に
達
(
たっ
)
して
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「はい、ここをお立ちなさるおり、わたくしから
達
(
たっ
)
ておたのみ申したのでございます」
日本婦道記:墨丸
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「三ヶ所、作れというお
達
(
たっ
)
しでナ、岬に一つ、
磯崎
(
いそざき
)
神社の林の中に一つ、それから
磯合寄
(
いそあいよ
)
りに一つ、と都合三ヶ所、作りましたよ。作ったのはよいが、監視哨に立つ人が、足りないので、弱っています
哩
(
わい
)
」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
話
(
はなし
)
は、やがて、
妃
(
きさき
)
のお
耳
(
みみ
)
にまで
達
(
たっ
)
すると、
妃
(
きさき
)
は
明
(
あ
)
けても、
暮
(
く
)
れても、その
珠
(
たま
)
が
空想
(
くうそう
)
の
目
(
め
)
に
浮
(
う
)
かんで、
物思
(
ものおも
)
いに
沈
(
しず
)
まれたのであります。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
海
(
うみ
)
を
越
(
こ
)
えて、
島
(
しま
)
に
達
(
たっ
)
することは
容易
(
ようい
)
のことでない。
疲
(
つか
)
れを
休
(
やす
)
めて、
穏
(
おだ
)
やかな、いい
天気
(
てんき
)
のつづく
日
(
ひ
)
を
待
(
ま
)
とうではないか。」
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
秀公
(
ひでこう
)
は、どうしたい。」と、お
兄
(
にい
)
さんが、
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、おききになりました。
達
(
たっ
)
ちゃんは、
片手
(
かたて
)
にはしを
握
(
にぎ
)
って、
目
(
め
)
をかがやかしながら
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
達
(
たっ
)
ちゃんは、ひとのことばかしいうが、
自分
(
じぶん
)
だって、しかられることがあるのでしょう。」と、お
姉
(
ねえ
)
さんが、いわれました。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
決死隊
(
けっしたい
)
が、
敵
(
てき
)
に
飛
(
と
)
び
入
(
い
)
ると、
敵
(
てき
)
はそれを
目
(
め
)
がけて、
弾丸
(
たま
)
を
集中
(
しゅうちゅう
)
しました。
河
(
かわ
)
の
中
(
なか
)
ほどまで
達
(
たっ
)
するころには、
人数
(
にんずう
)
が
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えて
減
(
へ
)
っていました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうきけば、もうペスの
帰
(
かえ
)
ってきたのに、
疑
(
うたが
)
う
余地
(
よち
)
がなかったのです。
正
(
しょう
)
ちゃんは、
走
(
はし
)
って、
家
(
いえ
)
へもどると、その
話
(
はなし
)
を
達
(
たっ
)
ちゃんにしたのです。
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女
(
おんな
)
は、やさしい
仏
(
ほとけ
)
さまに
道案内
(
みちあんない
)
をされて、
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
の
中
(
なか
)
をたどり、いよいよ
極楽
(
ごくらく
)
の
世界
(
せかい
)
が、
山
(
やま
)
を一つ
越
(
こ
)
せば
見
(
み
)
えるというところまで
達
(
たっ
)
しました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女
(
おんな
)
は、
青竹
(
あおだけ
)
のつえをついて、
山
(
やま
)
を
上
(
のぼ
)
りはじめました。やがて、
峠
(
とうげ
)
に
達
(
たっ
)
しますと、そこに三
人
(
にん
)
の
男
(
おとこ
)
が
立
(
た
)
って
待
(
ま
)
っていました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
南
(
みなみ
)
の
空
(
そら
)
からはしきりに、
金色
(
きんいろ
)
の
箭
(
せん
)
が
飛
(
と
)
んできました。けれど、ここまで
達
(
たっ
)
せずに、みんな
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
に
落
(
お
)
ちてしまいました。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
未知
(
みち
)
の
世界
(
せかい
)
に
憧
(
あこが
)
れる
心
(
こころ
)
は、「
幸福
(
こうふく
)
の
島
(
しま
)
」でも、また、「
禍
(
わざわい
)
の
島
(
しま
)
」でも、
極度
(
きょくど
)
に
達
(
たっ
)
したときは
変
(
か
)
わりがなかったからです。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
のうわさが
王
(
おう
)
さまの
耳
(
みみ
)
に
達
(
たっ
)
しますと、さっそくお
召
(
め
)
しになりました。
王
(
おう
)
さまは、にこにこ
笑
(
わら
)
って、この
怪
(
あや
)
しき
男
(
おとこ
)
をごらんになったのです。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やっと
塔
(
とう
)
の
頂上
(
ちょうじょう
)
に
達
(
たっ
)
しますと、そこは
体
(
からだ
)
をいれるだけの
狭
(
せま
)
いへやになっていました。もとより、ほこりがたまっていました。
姉
(
あね
)
は、そこにすわりました。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて、
彼
(
かれ
)
らの
列
(
れつ
)
がある
高
(
たか
)
い
広場
(
ひろば
)
に
達
(
たっ
)
したときに、かつて
天上
(
てんじょう
)
の
神々
(
かみがみ
)
たちよりほかには
知
(
し
)
られていなかった
芸当
(
げいとう
)
をして、
打
(
う
)
ち
興
(
きょう
)
じたことでありましょう。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なぜなら、たとえ、
人間
(
にんげん
)
の
力
(
ちから
)
では、そこへは
達
(
たっ
)
しなかったけれど、
自然
(
しぜん
)
の
力
(
ちから
)
は、いつも
自由
(
じゆう
)
であったからです。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
秀
(
ひで
)
ちゃんが、
達
(
たっ
)
ちゃんの
家
(
うち
)
へ
遊
(
あそ
)
びにきました。ちょうどお
姉
(
ねえ
)
さんも、
家
(
うち
)
にいらっしゃいました。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
を
横切
(
よこぎ
)
り、あるときは、
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
を
越
(
こ
)
えて、ついに、
夏
(
なつ
)
のはじめのころには、はるかに、
青
(
あお
)
い、
青
(
あお
)
い、
北海
(
ほっかい
)
の
見
(
み
)
える
地方
(
ちほう
)
へ
達
(
たっ
)
したのでした。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
希望
(
きぼう
)
も、たちまち
達
(
たっ
)
せられたのは、十
何年
(
なんねん
)
か
前
(
まえ
)
に、
父
(
ちち
)
が、おき
時計
(
どけい
)
を
買
(
か
)
った、
古道具屋
(
ふるどうぐや
)
の
主人
(
しゅじん
)
が、
有田焼
(
ありたやき
)
の
大
(
おお
)
きな
丸火鉢
(
まるひばち
)
を、とどけてくれたからでした。
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
心
(
こころ
)
が、おじいさんに
達
(
たっ
)
したものか、しばらく、
花
(
はな
)
に
心
(
こころ
)
をひかれたように、ながめて
立
(
た
)
っていましたが
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“達”の解説
達(「たっし」または「たつ」)とは、江戸時代に上位の役所・役人から下位の役所・役人、その他管下の者に対して出される指示・命令のこと。御達(おたっし)・達物(たっしもの)・御沙汰(おさた)などの別名がある。
転じて、明治政府初期に行政立法としての令達名として用いられ、陸海軍においてはそれ以後も軍政 (行政)の令達名として用いられている文書の名称である。
(出典:Wikipedia)
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“達”を含む語句
先達
汝達
御達
私達
調達
達者
前達
手前達
用達
友達
伊達者
曹達
己達
曹達水
人達
上達部
暢達
俺達
上達
悉達多
...