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起
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おき
ふりがな文庫
“
起
(
おき
)” の例文
と思って起上ろうとすると、苦し紛れに新五郎の袖に手をかけ、しがみ付いたなりに、新五郎と共にずうッと
起
(
おき
)
たのを見ると真赤
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ぢやあ、お
起
(
おき
)
、著物を著せて上げよう。長さんは小さくても男だから、一しよに往つてくれれば、其方が好いのよ」と云つた。
最後の一句
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ペテルブルグに
行
(
い
)
つてからもドクトルは
猶且
(
やはり
)
同樣
(
どうやう
)
、
宿
(
やど
)
にのみ
引籠
(
ひきこも
)
つて
外
(
そと
)
へは
出
(
で
)
ず、一
日
(
にち
)
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
になり、
麥酒
(
ビール
)
を
呑
(
の
)
む
時
(
とき
)
に
丈
(
だ
)
け
起
(
おき
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
打れて
眞逆
(
まつさか
)
さまに倒るゝをお花は
透
(
すか
)
さず
駈寄
(
かけよつ
)
て左の
腕
(
うで
)
を
打落
(
うちおと
)
せば吾助は
起
(
おき
)
んと
齒切
(
はがみ
)
を爲す友次郎お花忠八
諸共
(
もろとも
)
押重
(
おしかさな
)
り十分止めを
刺貫
(
さしとほ
)
し終に首を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人
終
(
つひ
)
に戦はずして勝つ能はざるか、仆れずして
起
(
おき
)
る能はざるか、われは文覚の為に悲しむ、われは彼の
発機
(
はつき
)
を観じて、彼の為に且つ泣き且つ喜ぶ
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
床の裡の
次団太
(
じだんだ
)
は自分を驚かして、寝られぬものを無理に寝かせ、夜明けて
起
(
おき
)
るさえが
懶
(
ものう
)
くなって、横倒しにした枕に
肱
(
ひじ
)
を乗せて腹這になって居る時
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「いや
起
(
おき
)
る」と云つて
起
(
お
)
きた。それから例の
如
(
ごと
)
く哲学の
烟
(
けむり
)
を吹き始めた。
烟
(
けむり
)
が沈黙の間に、棒になつて
出
(
で
)
る。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ツ、いい虫だっちゃあない、
呆
(
あき
)
れっちまうよ。さあさあお
起
(
おき
)
ッたらお起きナ、起きないと転がし出すよ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
別
(
べつ
)
に
煩雜
(
わづらは
)
しき
御用
(
ごよう
)
のあるにあらず、
食
(
しよく
)
は
御好次第
(
おこのみしだい
)
寢
(
ね
)
るも
起
(
おき
)
るも
御心
(
おこゝろ
)
まかせ、さりとは
羨
(
うらや
)
ましき
御境遇
(
ごきやうぐう
)
に
候
(
さふらふ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二十三日 星野子より文學界の投稿うながし來る、いまだまとまらずして今兩日は夜すがら
起
(
おき
)
居たり。
「樋口一葉全集第二巻」後記
(旧字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
女も眼を
覚
(
さま
)
して
起上
(
おきあが
)
ると見る間に、一人は消えて一人は残り、何に
驚
(
おど
)
ろいて
起
(
おき
)
たのかと
聞
(
きか
)
れ、実は
斯々
(
これこれ
)
と
伍什
(
いちぶしじゅう
)
を語るに、女
不審
(
いぶかし
)
げにこのほども或る客と
同衾
(
どうきん
)
せしに
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
かれ
足
(
あし
)
無
(
なく
)
して地をはしり、
倒
(
たふ
)
れてふたゝび
起
(
おき
)
ざるなど、
魚族
(
ぎよぞく
)
中
比
(
たぐ
)
ふべきものなきは
奇魚
(
きぎよ
)
といふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
俺
(
お
)
らそれ
仕入
(
しいれ
)
たつきり
起
(
おき
)
られねえんだよ」お
品
(
しな
)
は
枕
(
まくら
)
を
手
(
て
)
で
動
(
うご
)
かしていつた。
勘次
(
かんじ
)
は
又
(
また
)
葢
(
ふた
)
をした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我
(
わ
)
が
朝日新聞社員
(
あさひしんぶんしやゐん
)
横川勇次氏
(
よこかはゆうじし
)
を送らんと、
朝
(
あさ
)
未明
(
まだき
)
に
起
(
おき
)
出
(
いで
)
て、
顔
(
かほ
)
洗
(
あら
)
ふ
間
(
ま
)
も心せはしく車を
急
(
いそが
)
せて
向島
(
むかふじま
)
へと
向
(
むか
)
ふ、
常
(
つね
)
にはあらぬ
市中
(
しちう
)
の
賑
(
にぎ
)
はひ、三々五々
勇
(
いさ
)
ましげに
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ふて
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
呉清輝は、一方の腕を頸にぶらさげたまま、
起
(
おき
)
て橇に荷物を積んだ。香水、クリイム、ピン、水白粉、油、ヘアネット、
摺
(
す
)
り
硝子
(
ガラス
)
の扇形の
壜
(
びん
)
、ヘチマ形の壜。
提灯
(
ちょうちん
)
形の壜。
国境
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
三枝
(
みつえ
)
という名前をつけたそうですがね、ところが、それがそもそもこの因縁咄の
起
(
おき
)
はじまりで、最初は、母親の手許で育てられたんだそうですが、その娘さんの三つの歳に
三の字旅行会
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
ねやの雨戸をがたがたと
揺
(
うご
)
かすとも知らず、時々ひびく遠寺の鐘が、たえず無常を告ぐるとも知らず、東の窓の明くなりたるに驚きて、眼さむれば、あたかも小児が朝
起
(
おき
)
出でて
一夜のうれい
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
良人
(
おっと
)
の
起
(
おき
)
るのは大抵正午近くなので、鶴子は毎朝一人で牛乳に
焼麺麭
(
トースト
)
を朝飯に代え、この年月
飼馴
(
かいな
)
らした
鸚鵡
(
おうむ
)
の
籠
(
かご
)
を掃除し、盆栽に水を
灌
(
そそ
)
ぎなどした後、髪を結び直し着物をきかえて
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
面白
(
おもしろ
)
くも
可笑
(
をか
)
しくも
何
(
なん
)
ともない
人
(
ひと
)
といふに、
夫
(
そ
)
れにお
前
(
まへ
)
は
何
(
ど
)
うして
逆上
(
のぼ
)
せた、これは
聞
(
き
)
き
處
(
どころ
)
と
客
(
きやく
)
は
起
(
おき
)
かへる、
大方
(
おほかた
)
逆上性
(
のぼせせう
)
なのでござんせう、
貴君
(
あなた
)
の
事
(
こと
)
をも
此頃
(
このごろ
)
は
夢
(
ゆめ
)
に
見
(
み
)
ない
夜
(
よ
)
はござんせぬ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
だから
人
(
ひと
)
は
何時
(
いつ
)
も
暗
(
くら
)
い
中
(
うち
)
から
起
(
おき
)
て
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
むやうに
心掛
(
こゝろが
)
けなければならぬ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その頃、おときは初めて自分の体にただならぬ変化の
起
(
おき
)
た事に気がついた。
果樹
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
成程
(
なるほど
)
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
には
規則
(
きそく
)
と
申
(
まを
)
しても
唯
(
た
)
だ
何時
(
なんどき
)
に
寢
(
ね
)
る、
起
(
おき
)
るといふ
丈
(
だけ
)
で、
其外
(
そのほか
)
に
之
(
これ
)
を
守
(
まも
)
れ、これを
行
(
おこな
)
へといふやうな
命令的
(
めいれいてき
)
の
事
(
こと
)
は
更
(
さら
)
に
申
(
まを
)
さないが、
其
(
そ
)
の
代
(
かは
)
り、
何事
(
なにごと
)
も
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
精神
(
せいしん
)
を
籠
(
こ
)
めて
遣
(
や
)
つて
貰
(
もら
)
ひたい。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
起
(
おき
)
る、そこで娘はカヤを外してゐた。
二十一
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
お増はむやみと
起
(
おき
)
が
利
(
き
)
いた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
蚤をふるひに
起
(
おき
)
し初秋 蕉
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
ペテルブルグに
行
(
い
)
ってからもドクトルはやはり
同様
(
どうよう
)
、
宿
(
やど
)
にのみ
引籠
(
ひきこも
)
って
外
(
そと
)
へは
出
(
で
)
ず、一
日
(
にち
)
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うえ
)
に
横
(
よこ
)
になり、
麦酒
(
ビール
)
を
呑
(
の
)
む
時
(
とき
)
にだけ
起
(
おき
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
仙「そいつは手先を頼むも面倒だから
私
(
わっち
)
が
踏捕
(
ふんづか
)
めえて遣ろう……モウ寝られもしねえから
起
(
おき
)
ちまって、もう一遍お酒を戴こう」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見廻せば
片邊
(
かたへ
)
に女の
倒
(
たふ
)
れ居て
朱
(
あけ
)
に
染
(
そみ
)
息も絶たる
樣子
(
やうす
)
なりとて憑司は
礑
(
はた
)
と手を打是と云も元は傳吉から
起
(
おき
)
たこと然らば此
死骸
(
しがい
)
へ昌次郎お梅が
着類
(
きるゐ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かゝるあとへおなじ田中の者こゝに来り、武士の雪中に
倒
(
たふ
)
れて
起
(
おき
)
もあがらざるを
不審
(
いぶかり
)
立よりて、なにぞ
病
(
やみ
)
玉ふかといへば、武士はかなきこゑしておこしくれよといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
隣から
起
(
おき
)
て出ると、向うでも戸を開ける。表通じゃ牛込辺の帰りらしい紋付などが立留まる。鍋焼が来て荷をおろす。瞬く
間
(
ひま
)
に十四五人、ぶらぶらとあっちへこっちへ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
病気と云って学校へも
行
(
ゆか
)
ず打臥して居たが、
点燈頃
(
ひともしごろ
)
むっくり
起
(
おき
)
て
戸外
(
おもて
)
へ出で、やがて小さな鉄鍋に何やら盛って帰って来て、また床に這入って夜の一時とも思う頃
徐々
(
そろそろ
)
頭を挙げ
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
寝た間も忘れず七ツ
起
(
おき
)
、義士の苦心にたくらべて、手軽を専一働き升るも、枯木に花
咲
(
さく
)
土地を目当、御近辺なる御馴染様は、十二時の時に限らず、お腹の時計の
宜敷折
(
よろしきをり
)
、御足を近く御来駕を
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
長吉は毎朝七時に
始
(
はじま
)
る学校へ行くため
晩
(
おそ
)
くも六時には起きねばならぬが、すると毎朝の六時が
起
(
おき
)
るたびに、だんだん暗くなって、遂には夜と同じく家の中には
燈火
(
ともしび
)
の光を見ねばならぬようになった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
病
(
やまい
)
起
(
おき
)
乏しき春を
惜
(
おし
)
みけり
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
乙「こん
畜生
(
ちきしょう
)
、やい
何処
(
どっ
)
から出やアがッた、ヤア
安
(
やす
)
、
起
(
おき
)
ろよ、やい、
手前
(
てめえ
)
何処から出やアがッた此ん畜生」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、
親
(
おや
)
の
慈悲
(
じひ
)
は
廣大
(
くわうだい
)
で、ソレ
枕
(
まくら
)
に
就
(
つ
)
いて
寢
(
ね
)
たと
成
(
な
)
ると、
日
(
ひ
)
が
出
(
で
)
りや
起
(
おき
)
る、と
棄
(
す
)
てては
置
(
お
)
かぬ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
晴
(
はら
)
さんと思ひしは
貧苦
(
ひんく
)
に
迫
(
せま
)
りし老人の
愚
(
おろか
)
なり
折節
(
をりふし
)
臺所
(
だいどころ
)
の男共
小用
(
こよう
)
に
起
(
おき
)
しが
裏口
(
うらぐち
)
の明てありしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
とても
死
(
しぬ
)
べき命也、
擘
(
ひきさき
)
て
殺
(
ころさ
)
ばころし給へ、もし
情
(
なさけ
)
あらば助たまへと
怖々
(
こは/\
)
熊を
撫
(
なで
)
ければ、熊は
起
(
おき
)
なほりたるやうにてありしが、しばしありてすゝみいで
我
(
わし
)
を
尻
(
しり
)
にておしやるゆゑ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
同室
(
どうしつ
)
で
誰
(
だれ
)
かゞ
釦鈕
(
ぼたん
)
を
落
(
おと
)
したとか
匙
(
さじ
)
を
落
(
おと
)
したとか
云
(
い
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
には、
彼
(
かれ
)
が
先
(
ま
)
づ
寐臺
(
ねだい
)
から
起
(
おき
)
上
(
あが
)
つて、
取
(
と
)
つて
遣
(
や
)
る。
毎朝
(
まいあさ
)
起
(
おき
)
ると
同室
(
どうしつ
)
の
者等
(
ものら
)
にお
早
(
はや
)
うと
云
(
い
)
ひ、
晩
(
ばん
)
には
又
(
また
)
お
休息
(
やすみ
)
なさいと
挨拶
(
あいさつ
)
もする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は毎朝七時に
始
(
はじま
)
る学校へ
行
(
ゆ
)
くため
晩
(
おそ
)
くも六時には起きねばならぬが、すると毎朝の六時が
起
(
おき
)
るたびに、だん/\暗くなつて、
遂
(
つひ
)
には夜と同じく家の中には
燈火
(
ともしび
)
の光を見ねばならぬやうになつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
(酒か、)と
喚
(
わめ
)
くと、むくむくと
起
(
おき
)
かかって、
引担
(
ひっかつ
)
ぐような
肱
(
ひじ
)
の上へ、妾の膝で頭を載せた。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おや/\
夫
(
それ
)
は
能
(
よ
)
くお
入来
(
いで
)
だ、さア/\
此方
(
これ
)
へ、
何
(
ど
)
うも
御近所
(
ごきんじよ
)
に
居
(
ゐ
)
ながら、
御無沙汰
(
ごぶさた
)
をしました、
貴方
(
あなた
)
は
毎日
(
まいにち
)
能
(
よ
)
くお
稼
(
かせ
)
ぎなさるね朝も早く
起
(
おき
)
て、だから近所でもお
評判
(
へうばん
)
が
宜
(
よ
)
うごすよ。
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
同室
(
どうしつ
)
で
誰
(
だれ
)
かが
釦鈕
(
ぼたん
)
を
落
(
おと
)
したとか
匙
(
さじ
)
を
落
(
おと
)
したとか
云
(
い
)
う
場合
(
ばあい
)
には、
彼
(
かれ
)
がまず
寝台
(
ねだい
)
から
起
(
おき
)
上
(
あが
)
って、
取
(
と
)
って
遣
(
や
)
る。
毎朝
(
まいあさ
)
起
(
おき
)
ると
同室
(
どうしつ
)
の
者等
(
ものら
)
にお
早
(
はよ
)
うと
云
(
い
)
い、
晩
(
ばん
)
にはまたお
休息
(
やすみ
)
なさいと
挨拶
(
あいさつ
)
もする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
よそ様のお情で、書生をして、いま東京で修行をしている
伜
(
せがれ
)
めが、十四五で、この土地に居ますうち、このさきの英語の塾へ、
朝稽古
(
あさげいこ
)
に通いました。夏は三時
起
(
おき
)
、冬は四時起。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小「
手前
(
てめえ
)
ほんとに六百しかねえのか、縁起が
悪
(
わり
)
いや、夜が明けてしまう、
起
(
おき
)
ろ/\」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
羞含
(
はにか
)
んで、ぼうとなって、
俯向
(
うつむ
)
くので話が
極
(
きま
)
って、
赫
(
かっ
)
と
逆上
(
のぼ
)
せた奴を車に乗せて、
回生剤
(
きつけ
)
のような酒をのませる、こいつを三々九度と云うのよ。そこで寝て
起
(
おき
)
りゃ人の女房だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と手を取って逆に
捻伏
(
ねじふ
)
せられたから
起
(
おき
)
る事が出来ません。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
よいかの、十四の年からこの年まで、四五六七八と五年の間、寝るにも
起
(
おき
)
るにも附添うて、しんせつにお教えなすった、その先生様のたんせいというものは、
一通
(
ひととおり
)
の事ではなかったとの。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上「さアお
鶴
(
つる
)
起
(
おき
)
んかえ時刻は
宜
(
え
)
いがナ、起んか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御覽
(
ごらん
)
なさい。
釣濟
(
つりす
)
ました
當
(
たう
)
の
美人
(
びじん
)
が、
釣棹
(
つりざを
)
を
突離
(
つきはな
)
して、
柳
(
やなぎ
)
の
根
(
ね
)
へ
靄
(
もや
)
を
枕
(
まくら
)
に
横倒
(
よこだふ
)
しに
成
(
な
)
つたが
疾
(
はや
)
いか、
起
(
おき
)
るが
否
(
いな
)
や、三
人
(
にん
)
ともに
手鞠
(
てまり
)
のやうに
衝
(
つ
)
と
遁
(
に
)
げた。が、
遁
(
に
)
げるのが、
其
(
そ
)
の
靄
(
もや
)
を
踏
(
ふ
)
むのです。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“起”の意味
《名詞》
起(き)
漢詩の起承転結の最初。起句。
(出典:Wiktionary)
“起”の解説
起(おこし)は、愛知県一宮市の地名。
(出典:Wikipedia)
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“起”を含む語句
起居
起重機
起出
想起
惹起
起臥
起伏
起立
躍起
縁起
起上
起因
起請
早起
隆起
凸起
突起
起床
起源
蹶起
...