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聞
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きか
ふりがな文庫
“
聞
(
きか
)” の例文
... 仕て居るかナア、実に卓眼には恐れ
入
(
いっ
)
た」谷間田は
笑壷
(
えつぼ
)
に入り「フム恐れ入たか、
爾
(
そう
)
折
(
おれ
)
て出れば未だ
聞
(
きか
)
せて
遣
(
や
)
る事が有る実はナ」
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
マーキュ
何
(
なん
)
ぢゃ、
調子
(
てうし
)
を
合
(
あは
)
せて?
吾等
(
われら
)
を
樂人扱
(
がくにんあつか
)
ひにするのか?
樂人扱
(
がくにんあつか
)
ひに
爲
(
す
)
りゃ、
耳
(
みゝ
)
を
顛覆
(
でんぐりかへ
)
らする
音樂
(
おんがく
)
を
聞
(
きか
)
す。
準備
(
ようい
)
せい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
(ほとんど突然と音楽の声
止
(
や
)
む。)や、音楽が止んだ。己の心を深く動かした音楽が、神と人との間の不思議を
聞
(
きか
)
せるような音楽が止んだ。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
大岡殿
聞
(
きか
)
れまだ其樣に
強情
(
がうじやう
)
を云居るが
既
(
すで
)
に其日は
柏崎
(
かしはざき
)
へ昌次郎夫婦して參り夕刻彼所を立歸りしと云にあらずや然らば我が妻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
困りますね私も心配するなと云い
聞
(
きか
)
せて置きますが、
何
(
ど
)
う云うものか
彼処
(
あすこ
)
へ引籠った
切
(
ぎ
)
りで、気が
霽
(
は
)
れぬから庭でも見たら
宜
(
よ
)
かろうと云うと
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「お話を聞いて見ると、貴方が
今日
(
こんにち
)
の境遇になられたに就いては、余程深い御様子が有るやう、どう云ふのですか、
悉
(
くはし
)
く
聞
(
きか
)
して下さいませんか」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
貞之進が黒の羽織を着て居るのに心附き、あなたのことではありませんよと、
撲
(
はた
)
いた
烟管
(
きせる
)
をふっと吹き、
昨宵
(
ゆうべ
)
も逢た癖にと婢が云うのを
聞
(
きか
)
ぬふりで
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
まだ
何時
(
いつ
)
出るのか
分
(
わか
)
らないから
又
(
また
)
近い
中
(
うち
)
に遊びに来るわと
云
(
い
)
ふ
懐
(
なつか
)
しい声も
聞
(
きか
)
れないのではなかつたが、
其
(
そ
)
れはもう今までのあどけない約束ではなくて
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
用談を済し、蓮太郎への
弔意
(
くやみ
)
を述べ、
軈
(
やが
)
てそこそこにして行かうとする。其時、弁護士は丑松のことを語り
聞
(
きか
)
せて
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
赤目のちぢれ毛の
跛
(
ちんば
)
にさえ、
偶々
(
たまたま
)
ストーブに薪を入れに来るのを呼びとめて、霊魂不滅を説き
聞
(
きか
)
せたことがある。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鮏は今五畿内西国には出す所を
聞
(
きか
)
ず。東北の大河の海に
通
(
つう
)
ずるには鮏あり、松前
蝦夷
(
えぞ
)
地
最
(
もつとも
)
多し。塩引として諸国へ
通商
(
あきなふ
)
は此地に限る。次には我が越後に多し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
王いまだかつて見ず、いまだかつて
聞
(
きか
)
ず、またいまだかつてこれを察せず。王のこれを殺す、また
宜
(
むべ
)
なり。ゆえに
自
(
みずか
)
ら
省
(
かえりみ
)
て知らずんば、何によりて自ら信ぜん。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
「何處だと
聞
(
きか
)
つしやるな。何處でも
可
(
え
)
えじや御座んせんか、徳の伴れてゆく處に面白うない處はない」
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
女も眼を
覚
(
さま
)
して
起上
(
おきあが
)
ると見る間に、一人は消えて一人は残り、何に
驚
(
おど
)
ろいて
起
(
おき
)
たのかと
聞
(
きか
)
れ、実は
斯々
(
これこれ
)
と
伍什
(
いちぶしじゅう
)
を語るに、女
不審
(
いぶかし
)
げにこのほども或る客と
同衾
(
どうきん
)
せしに
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
「どうも身に
染
(
し
)
むお話。どうぞ早く
後
(
あと
)
をお
聞
(
きか
)
せなさいまし、そしてその時、その花はござんしたか。」
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
中頃は
振残
(
ふりのこ
)
されし
喞言
(
かこちごと
)
、人には
聞
(
きか
)
せ
難
(
がた
)
きほど
耻
(
はずか
)
しい
文段
(
もんだん
)
までも、筆とれば其人の耳に
付
(
つけ
)
て話しする
様
(
よう
)
な心地して我しらず
愚
(
おろか
)
にも、
独居
(
ひとりい
)
の
恨
(
うらみ
)
を数うる
夜半
(
よわ
)
の鐘はつらからで
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「よく話して
聞
(
きか
)
せて
遣
(
や
)
ってくれ給え。まあ、
套管針
(
とうかんしん
)
なんぞを立てられなくて
為合
(
しあわ
)
せだった」
カズイスチカ
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
一時を驚動せし
彼
(
か
)
の
女
(
ぢよ
)
の所在こそ
聞
(
きか
)
まほしけれなど、新聞紙上にさへ
謳
(
うた
)
はるゝに至りぬ。
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
さておれの身は
如何
(
どう
)
なる事ぞ? おれも
亦
(
また
)
まツこの通り……ああ此男が
羨
(
うらや
)
ましい!
幸福者
(
あやかりもの
)
だよ、何も
聞
(
きか
)
ずに、傷の痛みも感ぜずに、昔を偲ぶでもなければ、命惜しとも思うまい。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
一 女子は
稚時
(
いとけなきとき
)
より男女の
別
(
わかち
)
を正くして
仮初
(
かりそめ
)
にも戯れたることを
見
(
み
)
聞
(
きか
)
しむべからず。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
おのれにまさりて物しれる人は高き
賤
(
いやし
)
きを選ばず常に
逢
(
あい
)
見て事尋ねとひ、あるは物語を
聞
(
きか
)
まほしくおもふを、けふは
此
(
この
)
頃にはめづらしく日影あたたかに
久堅
(
ひさかた
)
の空晴渡りてのどかなれば
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
團子屋
(
だんごや
)
の
頓馬
(
とんま
)
も
唯
(
たゞ
)
は
置
(
おか
)
ぬと
潮
(
うしほ
)
のやうに
沸
(
わき
)
かへる
騷
(
さわ
)
ぎ、
筆屋
(
ふでや
)
が
軒
(
のき
)
の
掛提燈
(
かけぢようちん
)
は
苦
(
く
)
もなくたゝき
落
(
おと
)
されて、
釣
(
つり
)
らんぷ
危
(
あぶ
)
なし
店先
(
みせさき
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
なりませぬと
女房
(
にようぼう
)
が
喚
(
わめ
)
きも
聞
(
きか
)
ばこそ、
人數
(
にんず
)
は
大凡
(
おほよそ
)
十四五
人
(
にん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
姫はげに思ひも掛けぬ事かなと、我兩手を
把
(
と
)
りて我面を見るに、媼さへその
氣色
(
けしき
)
の常ならぬを
訝
(
いぶか
)
りて、椅子をいざらせ、我等が方をうちまもりぬ。姫は珍らしき再會の
顛末
(
もとすゑ
)
を媼に説き
聞
(
きか
)
せつ。われ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
千島
(
ちしま
)
の
事抔
(
ことなど
)
噂
(
うはさ
)
しあへるを耳にしては、
夫
(
それ
)
は
斯
(
か
)
く
彼
(
あれ
)
は
此
(
かう
)
と話して
聞
(
きか
)
せたく鼻はうごめきぬ、
予
(
よ
)
は
洋杖
(
ステツキ
)
にて足を
突
(
つ
)
かれし
其人
(
そのひと
)
にまで、
此方
(
こなた
)
より
笑
(
ゑみ
)
を作りて
会釈
(
ゑしやく
)
したり、
予
(
よ
)
は
何処
(
いづく
)
とさして
歩
(
あゆ
)
みたるにあらず
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
二年まえからこうして江戸へ出てぶらぶらしています。聞いて下さるか、とやはり眠たそうな口調で自分のいままでの経歴をこまごまと語って
聞
(
きか
)
せた。だしぬけに三郎は叫んだ。判ります、判ります。
ロマネスク
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「そんなら
止
(
よ
)
しなっ
聞
(
きか
)
しちゃやらねえ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
仔細と申し
聞
(
きか
)
すべく
枯草
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
も
殺害
(
せつがい
)
せしに少しも相違御座なく候と殘らず申立ければ大岡殿
聞
(
きか
)
れ
神妙々々
(
しんめう/\
)
と言れし時段右衞門は大岡殿に向ひ恐れながら
斯
(
かゝ
)
る明奉行の御
糺問
(
きうもん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それを一緒に
往
(
ゆ
)
くと仰しゃるのでお供をして
此方
(
こちら
)
へ来たのてえのは、
其処
(
そこ
)
に
種々
(
いろ/\
)
御親切な話が有るんで、本当に
後
(
あと
)
でお
聞
(
きか
)
せ申したい事が有るんでげすぜ
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まだ
何時
(
いつ
)
出るのか分らないからまた近い中に遊びに来るわという
懐
(
なつか
)
しい声も
聞
(
きか
)
れないのではなかったが、それはもう今までのあどけない約束ではなくて
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それを貴方がさもさも迷惑さうに、何ぞの
端
(
はし
)
には悪縁だ悪縁だとお言ひなさるけれど、
聞
(
きか
)
される身に成つて御覧なさいな。
余
(
あんま
)
り
好
(
い
)
い心持は為やしません。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
されど
毒草
(
どくさう
)
なるよし見えたり。又
山韭
(
やまにら
)
といふも
同書
(
どうしよ
)
に見ゆ、これも
麻
(
あさ
)
のかはりにもすべきもの也。にらをいらといふにや。草の
形状
(
かたち
)
を
聞
(
きか
)
ざりしゆゑさだめがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
僕
(
ぼく
)
も
眞面目
(
まじめ
)
で
答
(
こた
)
へたのです。
全
(
まつた
)
く
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
です。
故意
(
わざ
)
と
奇妙
(
きめう
)
な
答
(
こたへ
)
をして
諸君
(
しよくん
)
を
驚
(
おどろ
)
かす
積
(
つもり
)
は
決
(
けつ
)
して
持
(
もた
)
ないので。これまでも
僕
(
ぼく
)
は
出身
(
しゆつしん
)
の
學校
(
がくかう
)
を
聞
(
きか
)
れましたが。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
悲んだのは、四人が自分達の死を覚悟していながら、二十人の死をフランス公使に要求せられたと云うことを
聞
(
きか
)
せられずにいたので、十六人の運命を始めて知って悲んだのである。
堺事件
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
其門前にて「イヨ谷間田君、手掛りが
有
(
あっ
)
たら
聞
(
きか
)
せて呉れ」と
呼留
(
よびとめ
)
たるは彼の大鞆なり大鞆は先刻宿に帰りてより
所謂
(
いわゆる
)
理学的論理的に如何なる事を
調
(
しらべ
)
しや知らねど今又谷間田に
煽起
(
おだて
)
を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
おのが勧めて婚姻さし
懸
(
かけ
)
たは忘れたように何とも云わず物思わしげなる
珠運
(
しゅうん
)
の
腹
(
はら
)
聞
(
きか
)
ずとも知れてると万端
埒
(
らち
)
明け、貧女を令嬢といわるゝように
取計
(
とりはから
)
いたる後、先日の百両
突戻
(
つきもど
)
して
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
幼君
(
えうくん
)
すなはち
褥
(
しとね
)
間近
(
まぢか
)
く
近
(
ちか
)
づけ
給
(
たま
)
ひて、「
豫
(
かね
)
て
申附
(
まをしつ
)
けたる
儀
(
ぎ
)
はいかゞ
計
(
はか
)
らひしや」「
吉報
(
きつぱう
)
を
齎
(
もたら
)
し
候
(
さふらふ
)
」
幼君
(
えうくん
)
嬉
(
うれ
)
しげなる
御氣色
(
おけしき
)
にて、「そは
何
(
なに
)
よりなり、
早
(
はや
)
く
語
(
かた
)
り
聞
(
きか
)
せ」「さん
候
(
さふらふ
)
、
某
(
それがし
)
仰
(
おほせ
)
を
承
(
うけたまは
)
り、 ...
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一 下女を
使
(
つかう
)
に心を
用
(
もちう
)
べし。
言甲斐
(
いいがい
)
なき
下﨟
(
げろう
)
は
習
(
ならわ
)
し
悪
(
あし
)
くて知恵なく、心
奸敷
(
かしましく
)
、
物
(
もの
)
言
(
いう
)
こと
祥
(
さが
)
なし。夫のこと舅姑
姨
(
こじゅうと
)
のことなど我心に合ぬ事あれば猥に
讒
(
そし
)
り
聞
(
きか
)
せて、
夫
(
それ
)
を却て君の為と思へり。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一般の百姓は若い者も、
年老
(
としとっ
)
たものも、
総
(
すべ
)
て終日
囲炉裏
(
いろり
)
に火を焚いて取巻き
寛
(
くつろ
)
ぎ、声の好いものは声自慢に
松前
(
まつまえ
)
や、または郷土固有の
甚句
(
じんく
)
や、
磯節
(
いそぶし
)
などを歌って、其処に来合せたものに
聞
(
きか
)
せる。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
カピ長 かやうな
珍變
(
ちんぺん
)
が
起
(
おこ
)
ったによって、
女
(
むすめ
)
に
説
(
と
)
き
聞
(
きか
)
す
暇
(
いとま
)
もござらなんだ。
女
(
むすめ
)
もチッバルトを
甚
(
きつ
)
う
懷
(
なつか
)
しう
思
(
おも
)
うてをったに、また
吾等
(
われら
)
とても
同樣
(
どうやう
)
ぢゃに。さりながら
人
(
ひと
)
は
皆
(
みな
)
死
(
し
)
ぬるやうに
生
(
うま
)
れたもの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
云
(
いっ
)
たがその時は別に
奇
(
あや
)
しいとも思わず、それは結構だ早く二階へ上ってお
寝
(
ね
)
と
云
(
いわ
)
れ当人が二階へ上って行く
後姿
(
うしろすがた
)
を認めた頃、ドンドンと門を叩く者がある、下女を
起
(
おこ
)
して
聞
(
きか
)
せるとこれは病院の
使
(
つかい
)
で
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
己
(
お
)
いらは
少
(
ち
)
つとも
聞
(
きか
)
なかつたと
正太
(
しようた
)
もちう/\たこかいの
手
(
て
)
を
止
(
と
)
めて、
誰
(
だ
)
れか
中間
(
なかま
)
が
來
(
き
)
たのでは
無
(
な
)
いかと
嬉
(
うれ
)
しがるに、
門
(
かど
)
なる
人
(
ひと
)
は
此店
(
このみせ
)
の
前
(
まへ
)
まで
來
(
き
)
たりける
足音
(
あしおと
)
の
聞
(
きこ
)
えしばかり
夫
(
そ
)
れよりはふつと
絶
(
た
)
えて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人臭き人に
聞
(
きか
)
する歌ならず鬼の夜ふけて
来
(
こ
)
ばつげもせむ
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
以て私しへ仰せ
聞
(
きけ
)
らるゝやと申立るを越前守殿
聞
(
きか
)
れ
默
(
だま
)
れ長庵其
砌
(
みぎ
)
りは
確然
(
しか
)
とした證據人の
無
(
なか
)
りし故なり此度は其
節
(
せつ
)
の證據人と對決申し付る間其時
有無
(
うむ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それを借りて
漸
(
ようや
)
く葉茶屋を開店することに極りがやっとついたんで、お馴染には成ってるしするから、悪い耳と違って
善
(
よ
)
い事をお
聞
(
きか
)
せ申したいと思ってね………参ったが
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
支那の殖民地に行く時、港々の
夜
(
よ
)
は恐しいまで廣くして暗く、遠い陸地の方からは、さう云ふ船着きの町にのみ
聞
(
きか
)
れる悲しい
喧
(
さわが
)
しい絃歌の聲が、とぎれ/\に流れて來るばかり。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
夫も宿所の二階から一足も外へ蹈出さずに探り究めたのです(荻)夫では先ず名前から云うが好い(大)イエ名前を
先
(
さき
)
云
(
いっ
)
て仕舞ては貴方が終りまで
聞
(
きか
)
ぬから
了
(
いけ
)
ません先ずお聞なさい
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
『お前が疑がって居ることも
私
(
わし
)
は知って居たのじゃ。私の方から言うた方がと思ったことも此頃ある。それで
最早
(
もはや
)
お前から
聞
(
きか
)
れて見ると
猶
(
な
)
お言うて
了
(
しま
)
うが
可
(
え
)
えから言うことに仕よう。』
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
どうしてお前さんはそんな事を
知
(
しっ
)
て居る、
何処
(
どこ
)
で
誰
(
だ
)
れに
聞
(
きい
)
た、聞たって
聞
(
きか
)
ないたって分るじゃないか、私はマア
雲気
(
うんき
)
を考えて見るに、そんな事ではないかと思う、イヤ
是
(
こ
)
れはどうも驚いた
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
勿論
(
もちろん
)
お玉は親の引越は自分が勝手にさせるのだから、一切檀那に迷惑を掛けないようにしたいと云っている。しかし話を
聞
(
きか
)
せられて見れば、末造もまるで知らぬ顔をしていることは出来ない。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“聞”を含む語句
外聞
御聞
見聞
聞分
聞人
申聞
新聞
風聞
聞取
聞済
名聞
聴聞
聞説
醜聞
聞合
新聞記者
伝聞
聞流
聞違
傍聞
...