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大騒
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おおさわ
ふりがな文庫
“
大騒
(
おおさわ
)” の例文
旧字:
大騷
あとで、
親
(
おや
)
がらすが
帰
(
かえ
)
ってきたが、
留守
(
るす
)
の
間
(
あいだ
)
に、かわいい
子供
(
こども
)
を一
羽
(
わ
)
、さらわれたとわかると、
悲鳴
(
ひめい
)
をあげて
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうしたことは
格別
(
かくべつ
)
珍
(
めず
)
らしい
事
(
こと
)
でも
何
(
なん
)
でもないのですが、
場合
(
ばあい
)
が
場合
(
ばあい
)
とて、それが
飛
(
と
)
んでもない
大騒
(
おおさわ
)
ぎになって
了
(
しま
)
いました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おとうさんも
姫
(
ひい
)
さんもびっくりして、
死
(
し
)
んだ人の
体
(
からだ
)
にとりついて、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしましたが、もう二
度
(
ど
)
とは
生
(
い
)
き
返
(
かえ
)
りませんでした。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その間に
貴子
(
たかこ
)
さんが客間を
検分
(
けんぶん
)
する。お母さんは髪をなぜつけたり着物を着かえたり
大騒
(
おおさわ
)
ぎだ。いくらふいても
汗
(
あせ
)
が流れた。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そればかりでなく、
袖子
(
そでこ
)
が
人形
(
にんぎょう
)
のことなぞを
以前
(
いぜん
)
のように
大騒
(
おおさわ
)
ぎしなくなった
頃
(
ころ
)
には、
光子
(
みつこ
)
さんともそう
遊
(
あそ
)
ばなくなった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「あんまり喜んでもいないでしょう」「いえ、お世辞じゃない。全く喜んでいるんです、ね、吉川君」「喜んでるどころじゃない。
大騒
(
おおさわ
)
ぎです」
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
道具方
(
どうぐかた
)
が
気
(
き
)
を
利
(
き
)
かして
幕
(
まく
)
を
引
(
ひ
)
いたんだが、そりゃおめえ、ここでおれが
話
(
はなし
)
をしてるようなもんじゃァねえ、
芝居中
(
しばいじゅう
)
がひっくり
返
(
かえ
)
るような
大騒
(
おおさわ
)
ぎだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
丁度其処に木を
伐
(
き
)
りに来た男が見つけて、
大騒
(
おおさわ
)
ぎになりました。——其奴ですか。到頭村から追い出されて、今では大津に往って、
漁場
(
りょうば
)
を
稼
(
かせ
)
いで居るってことです
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それからりすは、
夕方
(
ゆうがた
)
までに
鈴蘭
(
すずらん
)
の
実
(
み
)
をたくさん
集
(
あつ
)
めて、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしてホモイのうちへ
運
(
はこ
)
びました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その穴の
縁
(
ふち
)
に近づいたとき、
傍
(
かたわ
)
らの
盛土
(
もりつち
)
の中から、二本の足がニョッキリ出ているのを発見して
大騒
(
おおさわ
)
ぎになり、私は、その足の主が、きっと兄の帆村荘六だろうと考え
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは、時たま三年目の学生が雪の仕事を始めることがあるが、一、二カ月もすると、前に私たちが
大騒
(
おおさわ
)
ぎをした程度の雪は、誰でも結構作れるので、内心驚くことがある。
実験室の記憶
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
ただそのながらみ取りと夫婦約束をしていたこの町の
達磨茶屋
(
だるまぢゃや
)
の女だったんです。それでも一時は火が燃えるの人を呼ぶ声が聞えるのって、ずいぶん
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしたもんですよ。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さて
一同
(
いちどう
)
で
裏庭
(
にわ
)
に
着
(
つ
)
いてみますと、そこでは
今
(
いま
)
、
大騒
(
おおさわ
)
ぎの
真
(
ま
)
っ
最中
(
さいちゅう
)
です。
二
(
ふた
)
つの
家族
(
かぞく
)
で、
一
(
ひと
)
つの
鰻
(
うなぎ
)
の
頭
(
あたま
)
を
奪
(
うば
)
いあっているのです。そして
結局
(
けっきょく
)
、それは
猫
(
ねこ
)
にさらわれてしまいました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
外套
(
がいとう
)
のついた
軽騎兵
(
けいきへい
)
の軍服を着て、
泡
(
あわ
)
をふいた黒馬に乗っている。
駿馬
(
しゅんめ
)
は首を振り振り、鼻息を立てて、
踊
(
おど
)
りはねている。乗り手は、
手綱
(
たづな
)
を引いたり、
拍車
(
はくしゃ
)
を当てたり、
大騒
(
おおさわ
)
ぎだ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「これはたいへんなものが
出
(
で
)
た。」といって、
甲
(
こう
)
は
喜
(
よろこ
)
んでおどりあがりました。そして、
家
(
うち
)
じゅうのものは
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
一本の釣りざお
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
午睡
(
ひるね
)
する
人達
(
ひとたち
)
もあわててとび
起
(
お
)
き、
上
(
うえ
)
を
下
(
した
)
への
大騒
(
おおさわ
)
ぎを
演
(
えん
)
じたのも
道理
(
どうり
)
、その
来客
(
らいきゃく
)
と
申
(
もう
)
すのは、
誰
(
だれ
)
あろう、
時
(
とき
)
の
帝
(
みかど
)
の
珍
(
うず
)
の
皇子
(
みこ
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
人形
(
にんぎょう
)
に
着
(
き
)
せる
着物
(
きもの
)
だ
襦袢
(
じゅばん
)
だと
言
(
い
)
って
大騒
(
おおさわ
)
ぎした
頃
(
ころ
)
の
袖子
(
そでこ
)
は、いくつそのために
小
(
ちい
)
さな
着物
(
きもの
)
を
造
(
つく
)
り、いくつ
小
(
ちい
)
さな
頭巾
(
ずきん
)
なぞを
造
(
つく
)
って、それを
幼
(
おさな
)
い
日
(
ひ
)
の
楽
(
たの
)
しみとしてきたか
知
(
し
)
れない。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
頼政
(
よりまさ
)
が
首尾
(
しゅび
)
よくばけものを
退治
(
たいじ
)
したというので、
御殿
(
ごてん
)
は上を下への
大騒
(
おおさわ
)
ぎになりました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
父なる人は
神酒
(
みき
)
に酔うて、赤い顔をして頭を
掉
(
ふ
)
る
癖
(
くせ
)
がある人である。妙に不幸な家で、先にも五六歳の女児が行方不明で
大騒
(
おおさわ
)
ぎをした後、品川堀から死骸になって上ったことがある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
式場は
俄
(
にわか
)
に
大騒
(
おおさわ
)
ぎになりシカゴの畜産技師も
祭壇
(
さいだん
)
の上で困って立っていました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「僕は痛くても痛いとはいわなかった。柳田さんは
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしたぜ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
私
(
わたし
)
は、
気
(
き
)
が
狂
(
くる
)
うばかりに、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをするにちがいない。そして、あんなに
泣
(
な
)
くのを、じっとして
聞
(
き
)
いていられないだろう……。
奥さまと女乞食
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
明日
(
あす
)
は
大楠山
(
おおくすやま
)
の
巻狩
(
まきが
)
りじゃ』などと
布達
(
おふれ
)
が
出
(
で
)
ると、
乗馬
(
じょうば
)
の
手入
(
てい
)
れ、
兵糧
(
へいろう
)
の
準備
(
したく
)
、
狩子
(
かりこ
)
の
勢揃
(
せいぞろ
)
い、まるで
戦争
(
いくさ
)
のような
大騒
(
おおさわ
)
ぎでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と、すばらしい長文句で
喚
(
わめ
)
き立てゝ
大騒
(
おおさわ
)
ぎしたものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
はしご
段
(
だん
)
を
上
(
のぼ
)
ってきた、おかみさんが、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、なぐる
棒
(
ぼう
)
を
取
(
と
)
りにいきました。おかみさんは、
宿
(
やど
)
なしねこに
入
(
はい
)
り
込
(
こ
)
まれてはたいへんだ。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
焼
(
や
)
け
出
(
だ
)
された
人々
(
ひとびと
)
や、その
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
たちが、
付近
(
ふきん
)
でうろうろしたり、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしたりしている
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
が、
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えるような
気
(
き
)
がしました。
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
遠足
(
えんそく
)
の
日
(
ひ
)
がきまって、いよいよその
前
(
まえ
)
の
晩
(
ばん
)
になると、おそらく
他
(
ほか
)
の
子供
(
こども
)
もそうであったように、
良
(
りょう
)
ちゃんは
大騒
(
おおさわ
)
ぎです。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
小
(
ちい
)
さな
子供
(
こども
)
をつれて
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
たお
花
(
はな
)
が、なかなか
帰
(
かえ
)
ってこないので、
家
(
うち
)
じゅうが
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしたことがあります。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、はちは
危
(
あぶ
)
ないところを
脱
(
のが
)
れて
飛
(
と
)
び
立
(
た
)
ちました。その
後
(
あと
)
で、
石炭
(
せきたん
)
がとばっちりを
食
(
く
)
って
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしていました。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おじいさん、ねじは、どこかへ
入
(
はい
)
って、みんなが
自分
(
じぶん
)
をさがして、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしているのを
見
(
み
)
て
笑
(
わら
)
っているでしょうね。」と、
正二
(
しょうじ
)
くんが、いいました。
小さなねじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たまたま、
馬車
(
ばしゃ
)
が
崖
(
がけ
)
から
落
(
お
)
ちたのを
見
(
み
)
ていたものがあって、
大騒
(
おおさわ
)
ぎになりました。
人々
(
ひとびと
)
はそこへいってみました。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんで
夢
(
ゆめ
)
のもんですか。みんな
事実
(
じじつ
)
ですよ。この
公園
(
こうえん
)
には、
黒
(
くろ
)
い
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いたり、
不思議
(
ふしぎ
)
な
毒蛾
(
どくが
)
がきたりしたために、
人間
(
にんげん
)
が
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしていますよ。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、たなの
上
(
うえ
)
にあったものが、ガラガラと
鳴
(
な
)
って、
落
(
お
)
ちてきました。お
勝手
(
かって
)
の
方
(
ほう
)
ではもののこわれる
音
(
おと
)
やころがる
音
(
おと
)
などがして、
大騒
(
おおさわ
)
ぎでありました。
時計とよっちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
の
中
(
なか
)
は
大騒
(
おおさわ
)
ぎでした。そのとき、
男
(
おとこ
)
の
家
(
いえ
)
の
裏
(
うら
)
では、
木
(
き
)
に
小鳥
(
ことり
)
が
止
(
と
)
まって、おかしそうにさえずっていました。
おかしいまちがい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あとで、みんな
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
氷
(
こおり
)
がとつぜん二つに
割
(
わ
)
れて、しかもそれが、
箭
(
や
)
を
射
(
い
)
るように
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
へ
流
(
なが
)
れていってしまうことは、めったにあるものでない。
黒い人と赤いそり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いまでは、あの
人
(
ひと
)
の
造
(
つく
)
ったものなら、どんな
壊
(
こわ
)
れた
人形
(
にんぎょう
)
でも
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、
旅
(
たび
)
の
人
(
ひと
)
などは
集
(
あつ
)
めてゆきます。
気まぐれの人形師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんな
約束
(
やくそく
)
をして、もしとれなかったら、また
大騒
(
おおさわ
)
ぎですよ。」と、お
母
(
かあ
)
さんは、
心配
(
しんぱい
)
なさいました。
子うぐいすと母うぐいす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
北
(
きた
)
の
小
(
ちい
)
さな
町
(
まち
)
へ、
山
(
やま
)
から、
白
(
しろ
)
くまが
出
(
で
)
てきたときは、
町
(
まち
)
では
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は、どうしても、その
白
(
しろ
)
くまを
殺
(
ころ
)
してしまわなければならぬといって
追
(
お
)
いました。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
じゅうが、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、
長吉
(
ちょうきち
)
をさがしたけれど、ついにむだでありました。
年寄
(
としよ
)
りたちは
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「やあ、かわいらしいねこだな。お
母
(
かあ
)
さん、
捨
(
す
)
てねこなら
家
(
うち
)
で
飼
(
か
)
ってやりましょうよ。」といって、
子供
(
こども
)
たちは、かつお
節
(
ぶし
)
を
削
(
けず
)
って、ご
飯
(
はん
)
をやったり、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よく
見
(
み
)
ると、それは、みんなで
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしてさがした、おじいさんの
眼鏡
(
めがね
)
のねじでありました。
小さなねじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
僕
(
ぼく
)
、
徳
(
とく
)
ちゃんが、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしないから、きっとだれかいたずらをしているのだと
思
(
おも
)
ったよ。」
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あくる
日
(
ひ
)
になって、
村
(
むら
)
じゅうが、
太郎
(
たろう
)
は、どこへいったろうかと
探
(
さが
)
すのに
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
竹馬の太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
日
(
にち
)
、
太郎
(
たろう
)
は、
学校
(
がっこう
)
で、
幾人
(
いくにん
)
かの
友
(
とも
)
だちと
鬼
(
おに
)
ごっこをして
騒
(
さわ
)
いでいました。そのとき、
一人
(
ひとり
)
が、ベンチにつまずいて、
片足
(
かたあし
)
の
骨
(
ほね
)
を
砕
(
くだ
)
きました。みんなは、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなが、こうして
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしているのを、
黒
(
くろ
)
ねこはあさましそうに
黙
(
だま
)
って
見
(
み
)
ていました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今日
(
きょう
)
、
向
(
む
)
かいのご
隠居
(
いんきょ
)
が、
取引所
(
とりひきじょ
)
で、
白
(
しろ
)
い
男
(
おとこ
)
がみんなの
中
(
なか
)
に
混
(
ま
)
じって
見物
(
けんぶつ
)
していたといわれました。それで、
昼過
(
ひるす
)
ぎからの
株
(
かぶ
)
がたいへんに
下
(
さ
)
がって、
大騒
(
おおさわ
)
ぎだったそうですよ。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おかしいな。」と、いって、
政二
(
まさじ
)
くんは、
大
(
おお
)
きなくつで、
草
(
くさ
)
の
上
(
うえ
)
を
遠慮
(
えんりょ
)
なしに
踏
(
ふ
)
んで
入
(
はい
)
ってきました。
虫
(
むし
)
たちは、どんなに
驚
(
おどろ
)
いたかしれません。たちまち
大騒
(
おおさわ
)
ぎとなりました。
草を分けて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
金持
(
かねも
)
ちはいって、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、
鶏
(
とり
)
の
脚
(
あし
)
に
繩
(
なわ
)
を
結
(
むす
)
び
付
(
つ
)
けて、
外
(
そと
)
に
出
(
だ
)
して
放
(
はな
)
しました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あくる
日
(
ひ
)
、
海岸
(
かいがん
)
では、
大騒
(
おおさわ
)
ぎでした。
一人
(
ひとり
)
の
勇敢
(
ゆうかん
)
な
外国人
(
がいこくじん
)
が
難破船
(
なんぱせん
)
から、こちらの
燈火
(
とうか
)
を
目
(
め
)
あてに、
泳
(
およ
)
いできて、とうとうたどりつくと
力
(
ちから
)
がつきて、そこに
倒
(
たお
)
れてしまったのです。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たまたまいい
月夜
(
つきよ
)
で、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
が
池
(
いけ
)
の
面
(
も
)
を
黄色
(
きいろ
)
く
彩
(
いろど
)
りますと、かわずはびっくりして、
不意
(
ふい
)
に
起
(
お
)
き
上
(
あ
)
がって、もう
早
(
はや
)
、お
日
(
ひ
)
さまがお
上
(
のぼ
)
りになったのかと
思
(
おも
)
い、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、
口
(
くち
)
やかましく
太陽とかわず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
騒
常用漢字
中学
部首:⾺
18画
“大騒”で始まる語句
大騒動
大騒擾