“巻狩”のいろいろな読み方と例文
旧字:卷狩
読み方割合
まきがり60.0%
まきが40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまへもならば、将軍様せうぐんさま御手おてにとまつて、むかしは、富士ふじ巻狩まきがりなぞしたものだが、いまぢやふくろう一所いつしよにこんなところへか※んでるのはつらいだろうの。
武家屋敷の召使や附近の百姓らは総出で、狂犬のあとを追うべく、山や、林や、畑から、巻狩まきがりのような陣立てをととのえたのは、それから長い後のことではありませんでした。
明日あす大楠山おおくすやま巻狩まきがりじゃ』などと布達おふれると、乗馬じょうば手入ていれ、兵糧へいろう準備したく狩子かりこ勢揃せいぞろい、まるで戦争いくさのような大騒おおさわぎでございました。
祖父江出羽守そふえでわのかみ狩猟地かりちだった田万里は、殺生を好む出羽守のたびたびの巻狩まきがりと、そのたびごとの徴発、一戸一人のけ人足、荷にあまる苛斂誅求かれんちゅうきゅうのために、ついに村全体たってゆけなくなり
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)